意見形成の場としての SNS、ブログ、ネット論壇 平成16年11月吉日 ひでき http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/
論じたいこと とにかくなんでもネットワークにみえて仕方がない 現実を相手にすると出てくる問題 高速道路で走る車 マーケティング:MLM型と大企業型 論壇ブログの議論(後述) 現実を相手にすると出てくる問題 なかなか現実そのものを思考の対象として扱えない さまざまな相互作用 適応度(魅力)とネットワークの形 時間軸をとったネットワーク 現実 モデル
さらに先に ネットワーク思考とはなにか? ネットワーク思考の先にあるもの 写像のとりかたの「面」としてのネットワーク バラバシ、数理社会学など、グラフ理論 シンプルで、説明力の高い「現実」の写像(モデリング) 現実=会社、取締役ネット、Web、SNS ネットワーク思考の先にあるもの 写像されてモデルでシュミレーション、観察 研究手段としての最近のPCの発達、Webの発達 バラバシがシンプルで力強いのはWebというひとつの現象そのものが可視化されていて、直接研究対象となりうるため。 可視化されていることの価値 cf. WindowsとDOSの違い?
もっと先へ ネットワーク思考でなにがわかるのか? 「我々はどう生きるのか?」といへの答えとしてのネットワーク思考 ダイナミクスの研究 cf. ユキジさんの研究 ダイナミクスを意見形成としてとらえる SNSの研究:弱い絆の強い力、適応度の力 ネット上の信頼形成と貨幣的に交換される情報 ネットのトポロジー研究から意見形成としての焦点 「我々はどう生きるのか?」といへの答えとしてのネットワーク思考 意見の形成の場としてのネットワーク やっぱり、論壇ブログと新聞の議論へ 私の立場:ネットワークの形と意見形成の関係として「論壇ブログ」問題をとらえたい。
論壇ブログとネット ネットワークから考える ユキジさんの「ダイナミクス」を3種類のネットワークトポロジーにおける意見形成としてとらえる。 ネット形成後「終状態」到達までの「時間」がトポロジーによって大きく異なる。 大雑把に5世代から30世代くらい。 1世代を1ヶ月としてとらえるか、1年として捉えるか。 私自身が新聞を読まなくなるまで1年かかったので、どれだけブログが魅力的になっても5年から10年程度論壇ブログが「終状態」に達するまでかかるのではないか? 2002年度 修士学位論文 by ユキジさん 「ネットワークの違いがダイナミクスに与える影響」
一応の結論 今後 参考リンク: 詳細なシュミレーションが必要 「企業と市場のシミュレーション」 by 井庭崇さん 可視化、調査可能なブログを対象とすれば、「意見形成」の場として「流行」についてはシュミレーション可能であろう。 BOXEDEconomyに期待! 参考リンク: 「企業と市場のシミュレーション」 by 井庭崇さん http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/lecture/2004/sfc-simu/index.html
おまけ:時間軸への挑戦 「風の谷のナウシカ」の分析 仮説: 方法: 物語を構造主義的に捉えれば、スケールフリーネットワークトポロジーが発見できるのでは? 「物語」を時間軸を取り込んだネットワークとして分析が可能か? 方法: ネットワークの形成として物語をとらえる。
ナウシカの主要登場人物 ナウシカ 腐海 過去の文明 ドルク 王蟲 過去の人々(墓所) 皇兄 森の人 蟲使い チクク 皇弟 ヒドラ(牧人) セルム オーマ(巨神兵) チャルカ ナウシカ トルメキア クシャナ ユパ アスベル ヴ王 三皇子 風の谷の人々 第三軍
時間軸:ナウシカの物語の分析
構造主義とネットワーク 登場人物と場面を、ノード・レイヤーとしてとらえるか、ノード・アフィリエーションとしてとらえるか? Cf. ランチェスターの法則の分析 ナウシカを最初のノードとするスケールフリーネットワークとして捉える 次第次第に「人」(ノード)と「出会い」(リンクの追加)を通して、「物語」(ネットワーク)が形成される。 構造主義はネットワーク思考だったのか? 二部グラフ(ノード=アフィリエイト)で時系列分析できないか?