哲 学 大阪芸術大学 芸術学部教授 純丘 曜彰 博士 3 アリストテレス 哲 学 大阪芸術大学 芸術学部教授 純丘 曜彰 博士
質料と形相① 質料と形相 変 化 「○○は××である」 :言語と思考と存在の対応関係の発見! :言語と思考と存在の対応関係の発見! ○○=主語、基体(ヒュポケイメノン)、質料(ヒュレー) ××=述語、範疇(カテゴリア)、形相(エイドス) 変 化 =同じ質料が別の形相になる
質料と形相② カテゴリア 質料と形相の連鎖 ○○は××である ××は△△である △△は◇◇である ◇◇は…… →〈カテゴリア(最高類)〉 質料と形相の連鎖 ○○は××である ××は△△である △△は◇◇である ◇◇は…… →〈カテゴリア(最高類)〉 =実体・数量・性質・関係・場所 時点・姿勢・所持・能動・受動 =物事に対する人間の見方、 変化は同じカテゴリアの中
質料と形相③ 第一実体(プローテ・ウーシア) =〈まさにこれ(ト・デ・ティ)〉 =「がある」 カテゴリアへ多様な連鎖 =〈まさにこれ(ト・デ・ティ)〉 =「がある」 カテゴリアへ多様な連鎖 =〈出一(プロス・ヘン)〉 カテゴリアを〈超越〉 =存在としての存在(オン・へー・オン)
生成の論理① 生 成 生成の3態 がある(存在) =になる(生成)=変化=質料が別の形相へ換装 〈可能態(デュナミス)〉 生 成 がある(存在) =になる(生成)=変化=質料が別の形相へ換装 生成の3態 〈可能態(デュナミス)〉 =「なりうる」 ex 家が建てられうる住宅地 〈現成態(エネルゲイア)〉 =「なりつつある」ex 家が建ちつつある住宅地 〈完了態(エンテレキア)〉 =「なっている」 ex 家が建ってしまっている住宅地
生成の論理② 4原因説 形相因:例 図面 質料因:例 材木 作動因:例 大工 目的因:例 住居 =形相因と質料因の結合 形相因:例 図面 質料因:例 材木 作動因:例 大工 目的因:例 住居 =形相因と質料因の結合 →作動因と目的因の連鎖
乾 〈火〉↑〈土〉 熱 ← + → 冷 〈気〉↓〈水〉 湿 自然の階段 因果連鎖系列 最初の作動因=〈不動作動体〉 =神々:目的因=他物が動く 動くが動かないもの =恒星・惑星・太陽・月 =〈澄体(アイテール)〉 月下界 人間・動物・植物・鉱物 :種は連続・不変 「自然は何物もむだに作らない」 乾 〈火〉↑〈土〉 熱 ← + → 冷 〈気〉↓〈水〉 湿
形而上学 アリストテレスの晩年 アリストテレスの死後 323 BC:61歳 :アレキサンドロス大王の急死 →アテネに反マケドニア革命 :アレキサンドロス大王の急死 →アテネに反マケドニア革命 →逃亡、病死 アリストテレスの死後 :弟子たちによる講義録編集 分類不明のもの(存在論) →『自然学残片(メタ・フュシカ)』 →「自然背後学」と誤解 =〈現象(何であるか)〉ではなく 〈本質(何であったか)〉を探究