生物の実験 9.酵素のはたらき
目的 動植物の細胞に幅広く存在する、酵素カタラーゼを使い、酵素の性質を調べる。 仮説 カタラーゼのはたらきは、熱や、酸・アルカリの影響を受ける。
準備 3%過酸化水素水 ・5%塩酸、10%水酸化ナトリウム溶液 ・試験管、駒込ピペット、ピンセット ・アルコールランプ、線香、マッチ ・鶏の肝臓、酸化マンガン(Ⅳ)、蒸留水、 3%過酸化水素水 ・5%塩酸、10%水酸化ナトリウム溶液 ・試験管、駒込ピペット、ピンセット ・アルコールランプ、線香、マッチ
方法 2H2O2 → 2H2O+O2 1.カタラーゼは、過酸化水素水の分解反応を促進する酵素。 化学反応式 2H2O2 → 2H2O+O2 2.試験管A~Fに記号をつけて,順次実験書の操作を行い、試験管をよく振ってから次の項目について観察をする。 ①気泡の発生,泡の様子を観察する。 ②反応の大きな試験管に線香の火を入れ、観察する。
試験管(最初に入れるもの) 過酸化水素水(H2O2)4ml + F 水2ml E 水2ml D 水酸化ナトリウム 水溶液2ml C 塩酸2ml B 水2ml A 水2ml
試験管(後から入れるもの) F 酸化マンガン(Ⅳ)少量 E 鶏の焼き肝臓片 D 鶏の肝臓片 C 鶏の肝臓片 B 鶏の肝臓片 A 水2ml F 酸化マンガン(Ⅳ)少量 E 鶏の焼き肝臓片 D 鶏の肝臓片 C 鶏の肝臓片 B 鶏の肝臓片 A 水2ml 水酸化ナトリウム 塩酸 水 水 水 水
(実験のポイント) ①駒込ピペットは使う溶液によって使い分ける。
②試験管Eで使う鶏の焼き肝臓をつくる
③線香の火を入れて観察する。
過酸化水素水の反応が、ニワトリの肝臓内にある酵素(カタラーゼ)によって起きているか調べるための対照実験として必要。 考察 1.試験管Aは、なぜ必要か。 過酸化水素水の反応が、ニワトリの肝臓内にある酵素(カタラーゼ)によって起きているか調べるための対照実験として必要。
2.反応の大きな試験管では、線香の火はどうなったか? 線香の火は大きく燃え上がった。 したがって、発生した気体は 酸素(O2) である。
カタラーゼは熱の影響によって働きを失う。(失活する) 3.カタラーゼの働きに対する熱の影響を考えてみよう。 B と E を比較し・・・ ・試験管 カタラーゼは熱の影響によって働きを失う。(失活する)
カタラーゼは酸・アルカリの影響によって働きを失う。(失活する) 4.カタラーゼの働きに対する酸・アルカリの影響を考えよう。 ・試験管 B と C・D を比較し・・・ カタラーゼは酸・アルカリの影響によって働きを失う。(失活する)
酸化マンガン(Ⅳ)はカタラーゼと同様に過酸化水素水を水と酸素に分解する。 5.酸化マンガン(Ⅳ)の働きを考えよう。 試験管 B と F を比較し・・・ 酸化マンガン(Ⅳ)はカタラーゼと同様に過酸化水素水を水と酸素に分解する。
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