Study Design and Statistical Analysis

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5 章 標本と統計量の分布 湯浅 直弘. 5-1 母集団と標本 ■ 母集合 今までは確率的なこと これからは,確率や割合がわかっていないとき に, 推定することが目標. 個体:実験や観測を行う 1 つの対象 母集団:個体全部の集合  ・有限な場合:有限母集合 → 1つの箱に入っているねじ.  ・無限な場合:無限母集合.
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Study Design and Statistical Analysis Chapter 2

Study Design Study Design Design フランス語 dessin(デッサン) ラテン語 designare(線を引く) 構造⇒設計図・見取り図 計画、企画する

研究課題の選択 省略

課題 課題の定式化 漠然とした問題をより明確に それが未知か?明確な証拠があるか? HIV AIDSの研究 HIVの感染防止方法 。。。 それが未知か?明確な証拠があるか?

臨床研究のステップ 記述的な調査 分析的な研究 原因と考えられる因子 検証的研究 ⇒その実効性の定量的な研究へ

研究の方法 実験的研究 研究者が変数(因子)を変更することで自然経過に介入⇒その結果に基づいて関係を推測 介入研究 実験デザイン 準実験デザイン 臨床試験(Clinical Trial) 野外実験(Field Trail)

研究デザインの選択 無作為化研究 (無作為化比較対照実験) 観察研究 Randomized Clinical Trail: RCT (無作為化臨床試験) Randomized Controlled Trail:RCT (無作為化比較対照実験) 観察研究

研究の視点と時間 観察研究 症例対照研究 case-control study 暴露 アウトカム 発症 ? 未発症 ? 時間の流れ

研究の視点 前向きコホート研究 Prospective Cohort 観察研究 ? あり ? なし 時間の流れ 暴露 アウトカム 未来へ向かって調べる研究がコホート研究 時間の流れ

両者の違い 症例対照研究で 発症確率は計算できるのか?⇒オッズ(後述) 症例対照研究で 発症確率は計算できるのか?⇒オッズ(後述) 無作為調査によるコホート研究,無作為に介入研究では,発症確率を計算可能 嘘のHPの情報が多すぎます

【復習】条件付き確率のイメージ S:全事象 事象B 事象A P(A) 事象Aの発生する確率 全事象(全世界)Sの中の確率 P(A|B) 事象Bの中が全世界と思って事象Bが      起きる確率 S:全事象 事象A  事象B

研究の視点と時間 ? ? 補助的に別に探す 症例対照研究 case-control study 観察研究 発症 未発症 時間の流れ 暴露 アウトカム 発症 ? 未発症 ? 補助的に別に探す 時間の流れ

研究の視点 前向きコホート研究 Prospective Cohort 観察研究 ? あり ? なし 時間の流れ 暴露 アウトカム 母集団からの無作為 ? あり ? なし 未来へ向かって調べる研究がコホート研究 時間の流れ

研究の比較 信頼性   RCT>コホート>症例対照 時間 経費   コホート> RCT>症例対照 倫理性    症例対照>コホート>RCT

食中毒の原因を探る 症例対照研究の例

得られるデータと統計的手法 数を集めてわかること 疫学 因果関係と関係の推定 例 食中毒とその原因 例 食中毒とその原因 1人ではわからない→数をあつめてはじめてわかる 感染経路

食品名 発病者 非発病者 オッズ オッズ比 煮物A 13 10 12 16 煮物B 14 11 ハム 9 17 サラダ 15 サンドイッチ おにぎり 18 7 19 焼きそば ジュース 8 ぶどう 喫食あり 喫食なし

13 10 12 16 関係をしらべる 発病 非発病 計 ODDs 喫食 (暴露群) 13/10=1.3 非喫食 (非暴露) 12/16=0.75 Odds 比 1.3/0.75

信頼区間 様々な研究

なぜ無作為化? バイアスの除去 交絡因子の除去 Good 無作為 Bad Good Bad 介入研究 ランダム化比較試験 (RCT:Randomized Controlled Trial). バイアスの除去 交絡因子の除去 Good 介入群 母集団 無作為 Bad 対象 Good 無作為 対照群 Bad

交絡因子とは 認知症アクティビティ(トランプ・ブリッジ)と認知症 アレルギー症と睡眠時間 12 145 157 458 521 979 アウトカム 認知症 因子(要因) 有 無 合計 認知症アクティビティ 参加 12 145 157 不参加 458 521 979 470 666 1,136

疫学の因子アウトカムの表 鉄則 因子を行 暴露を上 非暴露を下 アウトカムを列 発症を左 未発症を右

オッズ 発生する確からしさを0から無限の大きさまでで示す. 確率は0から1まで オッズは0から無限 p p/(1-p) 確率 オッズ 絶対に発生しない p p/(1-p) 必ず発生 1 ∞

オッズと確率 Odds=P/(1-P) P=Odds/(1+Odds) Odds=0.094 P=0.086

オッズ比 タスキガケ 分子 12X521 分母 145X458 0.094 12 145 458 521

交絡因子