最終報告に向けた主な論点 中間取りまとめの公表 資料1 1 広域自治体の役割(都市計画や開発での役割の深堀)

Slides:



Advertisements
Similar presentations
日本における大都市改革論議 〜地方分権・国家成長戦略のミッシング・チャプター?分 節的リスケールは地域主権改革の予期せぬ帰結か?〜 2012年6月27日 韓国行政学会首都大学東京 大学院教授 大杉 覚 Satoru Ohsugi, Prof. of Tokyo Metropolitan Univ.
Advertisements

大阪都構想 2011/11/ c 金民和. 大阪府・大阪市について 大阪府  人口:886万人  面積:1898㎢  前府知事:橋本徹  (2008年2月6 日~2011年10 月31日) 大阪市  人口:267万人  面積:222㎢  市長:平松邦夫  (2007年12月1.
ふるさと納税 名古屋大学 柳原光芳ゼミナール. 発表の流れ  研究動機  ふるさと納税の概要説明  研究の流れ  地方交付税とは  ふるさと納税による地方交付税への影響の分析 ( 結果 )  ( 国から地方自治体 B に資金が流れていた場合の考察 )  ( 地方自治体 A から地方自治体.
第5回 大阪府・大阪市特別区設置 協議会資料 ( ) 資料2 1大阪都構想を実現することで 大阪がどう変わるのか 2事務事業のコスト検証について 大阪維新の会 大阪府議会議員団 大阪維新の会 大阪市会議員団.
基本的な論点 【進め方】 【論 点】 《広域機能》 1 府市双方が担っている広域機能を一元化すべきかどうか ⇒ ・ 一元化すべき
未定稿 大阪における新たな大都市制度について (総合区制度と特別区制度) 平成28年7月○日 副 首 都 推 進 局 
資料(84)各国の財政調整制度について 59:41 50:50 47:53 57:43 84:16 82:18 95: 5 44:56
交通バリアフリー法 -戦略と注意点-   近畿大学理工学部土木工学科 三星昭宏.
大阪の再生 ≪質問事項≫ 維新の会では、大阪経済の低迷に危機感を持っているが、自民及び民主・みらいの両会派におかれては、大阪
5.大阪版「都区協議会」(案).
後期高齢者医療制度の財政の仕組み 自 己 負 担 《交付》 保険料 保険料 広域連合が各医療機関に支払う医療費
大阪にふさわしい大都市制度推進協議会 自由民主党大阪府議会議員団 自由民主党大阪市会議員団 (平成25年1月18日)
市町村による精神障がい者の地域移行を進めるための支援策について(案)
公共経済学 24. 地方分権と政府間の役割分担.
赤井伸郎 大阪大学大学院国際公共政策研究科 教授
1.大阪経済の低迷-府と市の「二つの行政」が存在しているからではない
特別区設置協定書(案)関係確認事項 (財政調整)
大阪都構想の是非 否定派 嘘 成田・下田・山本.
テーマ:市町村合併を推進すべき 11HRディベート大会 平成15年9月25日(木) <否定側> ●山口美希 ●内村華奈子 ●今井優香
※ 上記質問に対し、協議会委員として以下のとおり回答
5.大阪版「都区協議会」(案).
【資料5】 条例の基本的な方向性について 平成28年8月30日 福岡市障がい者在宅支援課.
大阪市は固定資産税、都市計画税、法人市民税、事業所税について府と同様の軽減を予定
京都・神戸のみならず国内外拠点との差別化が難しい
資 料 4 介護報酬の地域区分の考え方(社会保障審議会介護給付費第81回分科会資料より) 平成24年度からの地域区分
市民公益税制の導入について 資料2 (策定の趣旨)《指針からの抜粋》
大阪にふさわしい大都市制度について ~公明党が考える将来の大阪の姿~
国際級の複合医療産業拠点(医療クラスター)形成推進事業(仮称)について 【要求額:1,915千円(新規)】
5.大阪版「都区協議会」(案).
大阪にふさわしい大都市制度推進協議会 自由民主党大阪府議会議員団 自由民主党大阪市会議員団 (平成24年6月15日)
竹山・堺市長のお話から(局長・部長研修)
地方自治のしくみ 作成.
市民公益税制について 個人が一定の団体等に対して寄附をした場合、所得税及び個人住民税の税額控除が受けられる制度です。 制度の目的
上下水道組織の統合について 平成29年11月 8日  柏市土木部 下水道経営課    柏市下水道マスコットキャラクター    蓮子(れんこ)ちゃん.
制度論検討の視点 資料2-2 1 自治体構造 ○大都市制度を考えるに際して、特別市のような広域自治体と基礎自治体の機能をあわせ持ったものを
平成29年10月 内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室
政策争点分析プロジェクト 2008年1月13日 G-SEC.
NPOのミッション・課題 ・・・・・・ミッションが命!!・・・・・・
関西学院大学 小西砂千夫 地方債協議制移行と償還能力 関西学院大学 小西砂千夫
公共政策大学院 鈴木一人 第7回 政治と経済の関係 公共政策大学院 鈴木一人
道州制の基本的な制度設計 4 道州の事務 1 道州の性格 5 道州の議会 2 道州の区域 6 道州の執行機関 7 大都市等に関する制度
平成30年度第1回 基山町都市計画審議会 (H30.7.5) 資料
Ⅱ.施行に向けたスケジュール.
新たな自治の仕組みの構築 副首都・大阪の確立に向けた取組みの推進 51
都道府県も国民健康保険制度を担うことになりました
現代の経済学B 植田和弘「環境経済学への招待」第3回 第7章 環境制御への戦略と課題 京大 経済学研究科 依田高典.
公共経済学 24. 地方分権と政府間の役割分担.
県 1 国保制度改革の概要 国保制度改革の概要(運営の在り方の見直し) 安定的な財政運営等に中心的役割を担う 【現行】 市町村が個別に運営
都道府県も国民健康保険制度を担うことになりました
何故大阪維新か.
(3)試案ごとの財政収支 試案1 7区(北・中央区分離)・・・ p17 試案2 7区(北・中央区合体)・・・ p19
大阪府健康づくり推進条例の概要について (1) 条例制定の背景・必要性 (3) 条例案の概要 (2) 条例制定のポイント
4.新たな価値を生み出す市政改革 52.
参考資料1 都道府県に占める政令市・特別区のシェア等の比較 参考資料1 人口(人) 面積(K㎡) A GDP(億円) 昼夜間人口 比率(%)
     6  総合区政会議           地域自治区・地域協議会.
公共経済学 23. 地方分権と政府間の役割分担.
■ パッケージ案に関する報道 (平成25年8月10日) 【効果関係 抜粋】 資料5
地方公営企業法適用の目的について 資料1-2 《会計制度によるちがい》
【資料3】 骨子案の検討事項について 平成28年9月30日 福岡市障がい者在宅支援課.
企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律
5.大阪版「都区協議会」(案).
総務省の各部局について説明します 行政 管理局 行政 評価局 統計局 自治 行政局 自治 財政局 自治 税務局 消防庁
地方創生に向けた自治体SDGs推進事業 平成30年度予算案5億円(平成30年度からの新規事業) 実施期間:平成30年度~(新規)
東京・愛知ヒアリングまとめ(事務局 6.11,14) 資料2 【課 題】 項 目 大阪(府・市) 東京(都・特別区) 愛知(県・名古屋市)
自殺対策基本法(振り返り) 資料4 基本理念(第2条)
~総括及び今後の方向~ ■ これまでの取組み
大阪府における障がいを理由とする差別の解消に向けた実効性のある取組みについて(これまでの議論の整理)の概要
「大阪における大都市制度の制度設計 (パッケージ案)」に関する自民党の見解
目標 … 自律的で創造性を発揮する行財政運営体制の確立
道州制から考える国のかたち c 三浦 留奈.
Presentation transcript:

最終報告に向けた主な論点 中間取りまとめの公表 資料1 1 広域自治体の役割(都市計画や開発での役割の深堀) 最終報告に向けた主な論点    【主な論点】 中間取りまとめの公表 1 広域自治体の役割(都市計画や開発での役割の深堀) 2 大阪市の再編(大阪市以外の基礎自治体の再編ふくむ) 3 再編するとした場合の財政調整の仕組み 4 道州制、関西広域連合や国との関係 5 実現の手続きと法令改正の内容 6 協議・調整のテーマ・仕組みなどの充実 7 実現に向けてのシナリオ

【今後のスケジュール】 《第8回目 研究会》11. 8(月)13:00~15:00 《第8回目 研究会》11. 8(月)13:00~15:00   ・ 広域自治体の機能【議論素材】海外における広域自治体機能の概要                   都市計画権限などの府市と都区の比較                   諸外国における都市計画の比較   ・ 大阪市等のあり方【議論素材】大阪市の都市内分権について                   大阪市の再編について(メリット・デメリット)                   再編後の姿・適正規模など                   大阪の歴史的・文化的一体性に関する分析                   市町村の規模の検証                   消防、教育、ごみ事業、下水道事業の事例                   平成20年度目的別・性質別歳出比較   など   ・ 財政調整制度  【議論素材】財政調整にかかる論点の組み合わせ                    各国の財政調整制度   ・ 道州制、国との関係【議論素材】国出先機関廃止の動き 《第9回目 研究会》12. 8(水)10:00~12:00   ・ 8回目で議論の粗い論点整理と引き続きの議論(財政調整など)   ・ 実現の手続きと法令改正の内容   ・ 協議・調整のテーマ・仕組みなどの充実   ・ 最終報告の議論 12月中に再度、研究会を開催 最終報告の議論

【大阪衰退との関係、二重行政解消、連携・協調の重要性】 参考 平成22年9月大阪府議会の主な質問概要 【大阪衰退との関係、二重行政解消、連携・協調の重要性】 ・ 経済弱体化と財政悪化の原因及びその解決策を制度の改変に求めすぎているのではない  か。まず政策協調すべきではないか。そういった協調をせず、いきなり新しい大都市制度をつく  るということを強く言うのはおかしいのではないか。 ・ 二重行政という話をよく聞く。一概に2つあると言っても、役割分担できているものもある。  どの施策が二重行政なのか、役割分担なのかを、明確に研究すべきではないか。 ・ 大阪の将来のあり方を左右するこのような重要な問題を政争の具にすべきでない。知事は自  らの考えだけを主張するのではなく、一緒に連携できるものは何か模索すべき。 ・ 協調できる政策から協議をスタートし、信頼関係を高めあいながら、新しい大都市制度を実  現すべきと考える。 ・ 第三ステップでいきなり住民投票、アンケートという案が出てくるが、どうか。府民市民にわか  りやすく論じ、メリット・デメリットを示し、冷静に選択できる必要。 ・ 議会も含めて組織的に協議を行う場を「制度化」していくことが必要。 ・ 協議の場にいかに実効性や強制力を持たせていくかがポイント。府・市共同事務所の設定な  どを考えるべき。

平成22年9月大阪府議会の主な質問概要 【広域自治体の役割について】 【大阪市の再編、その他の市町村の再編】 ・ 大阪の総合力を発揮するためには、広域自治体の役割を明確にすべき。 ・ 大阪市、堺市は政令市であり、現在、都市計画の決定権限を持っている。   双方が条例化をすることによって都市計画の権限を一元化できる可能性はあるのか? ・ 広域行政の範囲、エリアについてはどのようなものか。 【大阪市の再編、その他の市町村の再編】 ・ 「中間とりまとめ」でも再編により、統一性が失われ、格差が生じるのではないか、規模の効率性  が働かなくなるなどのデメリットが指摘されているが、大阪市の再編によって、都市としてのパワー  が弱まるのではとの懸念がある。 ・ 大阪市からの多くの税収がある中で、大阪市の力を弱めずにWINWINの大都市制度をつくって  いくべき。 ・ 分割により格差拡大するのではないか。大阪市域は歴史的、文化的にも一体的なIdentityを有し  ており、これが無形の力となっている。市が再編されると、こうした力も消えてしまうのではないか。 ・ 「中間とりまとめ」では、大阪市の再編案について、都区制を適用するのではなく完全な普通地  方公共団体にすべきとなっている、東京都もその方向に向かっているのではないか。 ・ 都区制、分市のいずれにしても、首長、区長を公選するべき。 ・ 260万都市では住民意志が反映しにくいこともある。住民自治の拡充でやっていくべき。 ・ 基礎自治体の適正規模をどのくらいと考えているのか。 ・ 再編の検討は大阪市域のみなのか。堺市なども住民自治の届く規模に再編して、区長公選とな  るのか。

平成22年9月大阪府議会の主な質問概要 【財政調整・財政格差】 【道州制・関西州との関係】 ・ 財政調整の制度を国に納得させて実現させることができるのかどうかが、市の再編の決め手  であり、大都市制度の肝だと思う。 ・ 再編でサービス格差がでるとのことだが、首長が自己責任で財政運営することが基本。どこ  の首長も限られた財源でサービス向上に努力している。財政格差の是正も重要だが、程度が  あると思う。 ・ 都市インフラの集中投資ができるよう、東京都のように税の一部を都の財源とするのか。   地方交付税だけで格差解消は不可能なのか。 ・ 税収の少ない市や区は地方交付税制度で調整はできるが、高額の税収があるような地域の  税収を水平調整することは現行法ではできない。 ・ 財政力格差が生じないために、どのような対策が考えられるのか。 ・ 都区は都による垂直調整で、実質的に特別区間の水平調整ができているが、大阪の場合、  府が一旦、国から交付税を受け、周辺市町村に再分配することになり、大変分かりにくい仕組  みになるのではないか。 ・ 交付税制度でもない都区財政調整制度でもない新たな第3の道を目指すというのは、非常に  ハードルの高い課題。 【道州制・関西州との関係】 ・ 関西州へのプロセスをどのように考えているのか。 ・ 道州制と同時に大都市制度も議論し実施するというのが自然な考えではないか。 ・ 大阪の大都市制度と道州制の関係について、議論を積み重ね、府民に示す必要がある。 ・ 地元が一体となって国を動かす流れになることが大事。

平成22年9月大阪府議会の主な質問概要 【実現へのステップ、法改正の必要性】 ・ 過去に特別市運動とそれを拒む対立があったが、今は立場が逆転して、知事が特別広域  市という発想でやっているのではないか。 ・ 国の権限を府県に、府県の権限を市町村におろすというのが、今の地方分権の流れ。とこ  ろが、今の府と市の議論は政令市の力を府が吸い上げてしまうとように見えて仕方がない。 ・ 市再編の際、特別区、もしくは普通地方公共団体にする場合の法的な手続きはどのような  ものか。  ・ 分市を行うには地方自治法の配置分合で、総務省に申請すれば良くハードルは低い。   ハードルが低いとは言え、分市後の水平連携が現行法でできるのか、地方自治法、地方  財政法の改正が必要だと思う。 ・ 国の法改正など制度設計が不可欠であり、国にどう働きかけるかが大事であり、緻密な制  度設計が必要。