兵庫県南部地震 (阪神・淡路大震災) 02T3053J 寺沢 正道.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
2. 地震. 2.1 地震と災害 地震災害 濃尾地震の被害写真 地震断層の出現 — 揺れ による圧死 濃尾地震の例 内陸地震。 1891 年(明治 24 年 ) 10 月 28 日午前6時 38 分。深 さ 10 〜 20km 。 M8.0 。震度 7 つ まり激震。死者.
Advertisements

2004 年新潟県中越地震と スマトラ沖巨大地震の 震源で何が起こったのか? 八木勇治 (建築研究所・国際地震工学セン ター)
BCP (事業継続計画) 行政は業務継続計画 議員研修 大規模な災害・事故・システム障害が発生した場合に、 企業や行政組織が基幹事業を継続したり、早期に事業を 再開するために策定する行動計画 事前に業務の優先度を確定し、バックアップシステムの 整備や要員確保などの対応策を立てておくこと.
防災部会 平成23年度前期総会. The table of contents 1 東日本大震災概要(寺林) 2 被災地現状(下山 SV) 3 トンガでの影響(工藤)
緊急地震速報対応行動訓練 地震避難訓練 平成 ○○ 年 ○ 月 ○ 日 ○○ 市立 ○○ 中学校.
土木構造物の点検の流れ 平成24年11月28日 大阪府都市整備部 事業管理室 平成24年11月28日(水) 09:30 ~ 第1回南海トラフ巨大地震土木構造物耐震対策検討部 会 資料-3 1.
「ボランティア休学」のため の 環境整備のお願い 東北地方太平洋沖地震震災復興を促進する 仕組み作りの一環として.
四方ゼミ代表 ・石田 成美 ・田中 栄敏 ・野邊 あゆ み ・堀田 啓太 ・溝上 絢子 ・吉松 彩恵 子.
阪神淡路大震災( H 7年)での住宅の被害状況 総社市役所建設部建築住宅課 ℡0866-92-8289 昭和 56 年以前建築の木造住宅は,まずは耐震診断を !! 熊本地震( H28 年)での住宅の被害状況.
緊急地震速報対応行動訓練 地震避難訓練 平成 ○○ 年 ○ 月 ○ 日 ○○ 市立 ○○ 中学校.
兵庫県南部地震 02T3065B 日合絢乃 10 月 5 日防災工学課題. 概要  震源 明石海峡 北緯 34 度 36 分、東経 135 度 03 分、深さ 14km 明石海峡 北緯 34 度 36 分、東経 135 度 03 分、深さ 14km  時刻 1995 年 1 月 17 日午前 5.
兵庫県南部地震 02T3041E 當摩 忠之. 震源 北緯34度36.06分 東経135度01.98分 震源の深さ 約18km 発震日時 1月17日午前5時46分5 1.6秒 地震の大きさ マグニチュード7.2.
南海トラフ巨大地震対策に関する提案 1.津波浸水対策 (防潮堤の液状化対策等) 2.密集市街地整備と建築物耐震化 平成 25 年 9 月 大阪府・大阪市 【参考資料】
1968年に起こった十 勝沖地震について 社会開発工学科 建築コース 02T3076H 松本 和久.
木造住宅の耐震補強への取り組み 名古屋工業大学社会開発工学科建築系 助教授 井戸田 秀樹 ■ 名古屋工業大学「東海・東南海地震防災合同プロジェクト」
地方自治体の災害対策本部のための 応急対応支援システムの構築 独立行政法人 消防研究所 基盤研究部 防災研究グループ 胡 哲新, 座間 信作, 遠藤 真.
更新投資計算ソフトを用いた 復旧費用計算ソフト
1 地震の起こる場所 2 地震とは 3 プレートの運動の様子 4 断層の大きさとマグニチュード 5 揺れの長さ 6 マグニチュードと震度
宮城県総合教育センター 平成25年度防災教育グループ
<目次>1:地震の概要 2:地震の被害状況 3:地震への防災対策 00T3092B 山城佐和子
08TC005 岩田靖央 08TC048 二階堂圭太 08TC065 松山幸司 指導教員 茂木秀則准教授
東京女子大学 現代社会学部 コミュニケーション特論C(社会) 災害情報論 第2回 阪神・淡路大震災の教訓
大阪市における防災対策について 平成23年7月28日 公明党大阪市会議員団
東海・東南海・南海地震と地域の持続性 京都大学防災研究所 牧 紀男.
平成24年度オープンデータ実証実験 災害関連情報(概要)
平成25年度 この春から、耐震診断を無料化します!
水戸市に建つ超高層免震建物の 強震観測例 2011年9月27日 ハザマ 境 茂樹 東京工業大学建築物理研究センター講演会
海岸構造物の耐震点検 2-3 海岸構造物の詳細耐震点検について ≪南海トラフ巨大地震による影響≫ ■入力地震動.
震度階級と地震の被害 1 震度階級表 2 地震の歴史 3 地震の被害 ①建物の倒壊 ②土砂崩れ ③火災 ④津波 ⑤液状化
首都直下地震では 何が起こるか?.
木造住宅の 常時微動観測 05TC012 押野雅大 05TC021 川村潤也.
地震の特徴と 住宅を中心とした被害の特徴 02T3066A 平井 美緒
阪神・淡路大震災の記憶   活動体験と教訓 元・神戸市生田消防署長 大 西 康 弘.
× △ ○ 3大構造の比較 大空間が作れるか? 木構造 鉄筋コンクリート構造 鋼構造
 防災工学 10月5日課題 02T3031H  佐藤 基志.
福井地震 02T3020B 亀山 由佳.
大地震は日本のどこでも起きる- 次はどこか?
東京大学地震研究所 地震予知研究センター 平田直
宮城県沖地震の科学 地震発生のしくみと予想される被害
防災工 学地震の概要と建物を中心にした被害
宮城県総合教育センター 平成25年度防災教育グループ
地域における危険性の確認 資料3 前の時間で地震・津波に関する知識を学びました。
地しんによるひがい.
関東地震 02T3601D 荒木太郎.
兵庫県南部地震 ~地震の概要と被害の特徴~                02T3059H 中村晋也 
※今後、気象台や測候所が発表する最新の防災気象情報に留意してください。
津波・海環境G調査報告 (茨城大学東日本大震災調査 中間報告会)
ハザードの理解の防災への活用 ~リスクの理解と防災への活用~
壁式鉄筋コンクリート構造 ・図解「建築の構造と構法」    116 ~119ページ ・必携「建築資料」     76~77ページ.
防災について考えよう 平成30年1月24日(水).
資料2 気象の基礎知識 はじめに、気象についての基礎知識について説明します。.
サブテーマ3 地震研研究課題4 「プレート間地震モデル化の研究」 震度・史料データによるモデル化
会場 国際ファッションセンター KFCホール(東京都墨田区)
東京女子大学 現代社会学部 コミュニケーション特論C(社会) 災害情報論 第5回 東海地震・首都圏直下型地震と避難行動
1968年十勝沖地震 00T3058B 清水 崇史.
防潮堤における沈下量の 精査結果 平成25年7月26日 資料-1 平成25年7月26日(金)18:00~
資料: 報道発表資料 気象庁マグニチュード算出方法の改訂について。
地震の基礎知識.
近年の自然災害 撮影 : 甘中 繁雄(防災士).
鉄骨鉄筋コンクリート構造 Steel framed Reinforced Concrete
首都直下地震の姿と防災対策 日本地震学会 東京大学地震研究所 平田直 Workshop 14:40~16:30(110分間)
1948年福井地震レポート 00t3032j   荒瀬 公三.
建築物の安全基準 建築物の安全性に関する基準を明記している 法律の代表的なものに建築基準法というもの があります。この建築基準法に書かれている 様々な条件に適合していないと日本では建物 を建設することはできません。凄まじい量の規 制がありますが、安全に関するもので建物を 建設する際に満たす必要のあるものをピック.
十勝沖地震 02T3034B 上角 充広.
宮城県仙台空港以南 東北地方太平洋沖地震の被害
C08011:大澤直弥 C08012:太田邦亨 C08013:大場友和 C08014:大矢英雅 C08015:岡井成樹
C08011:大澤直弥 C08012:太田邦亨 C08013:大場友和 C08014:大矢英雅 C08015:岡井成樹
1891年濃尾地震について 地震概要と建物被害.
福井地震 02T3056C 永井 綾 福井地震.
防災工学 関東大震災.
Presentation transcript:

兵庫県南部地震 (阪神・淡路大震災) 02T3053J 寺沢 正道

■地震の概要    ・地震の特徴 ・震度7認定地域      ・各地の震度      ■被害の概要        ・震源からの距離と全壊率       ・全体的な被害       ・既存不適格建物における被害       ・木造建築における被害        ・高層建築における被害

■ 地震の概要 発生年月日 震源地 震源の深さ 地震の規模 1995年1月17日(火) AM5:46 兵庫県淡路島北部 約 16Km       ■ 地震の概要 発生年月日 1995年1月17日(火) AM5:46  震源地 兵庫県淡路島北部         北緯 34°36′ 東経 135°02′ 震源の深さ 約 16Km 地震の規模 マグニチュード 7.3 ※ ※観測時はM7.2と発表されていたが、気象庁が1995年4月23日に訂正した。

■ 地震の特徴 ・ 大都市神戸を襲った 直下型地震。 ・それまでの観測史上最 高の震度7を記録した。 ・一部の地域では横揺れ  直下型地震。 ・それまでの観測史上最 高の震度7を記録した。 ・一部の地域では横揺れ を上回る縦揺れが観測さ れた。 ×

■ 気象庁による震度7認定地域 1.北淡町・一宮町・津名町の一部 2.西宮市阪急西宮北口駅付近 3.西宮市阪神今津駅付近  1.北淡町・一宮町・津名町の一部  2.西宮市阪急西宮北口駅付近  3.西宮市阪神今津駅付近  4.西宮市甲東園付近  5.宝塚市JR宝塚駅東側  6.宝塚市JR中山寺駅付近 7.芦屋市三条町付近  8.芦屋市山手町の一部  9.JR三ノ宮駅付近 10. JR須磨駅付近

■ 各地の震度 諏訪 震度3 甲府・静岡  震度2

⇒ 諏訪と甲府・静岡は震源地からほぼ等距離   に位置しているが、震度が1違っている。   安易な考えかもしれないが、諏訪市の地盤   が他の地域に比べて軟弱であることが、一   つの原因になっているのではないか。

■ 被害の概要 以下、建築物に関する被害状況について記述する。 死亡者 4512人 負傷者 14679人 全壊 67421棟 半壊 55145棟 以下、建築物に関する被害状況について記述する。 全焼 6965棟 半焼 80棟 部分焼 270棟 電気 市内全域停止 電話 約25%停止 水道 市内ほぼ全停止 ガス 約80%停止

■ 震源からの距離と全壊率 →震源距離が6km程度までは全壊率が非常に高い。 →震源距離が6kmを超えると急に全壊率は減少する。 内陸断層近傍域の強烈な地震動が大都市圏を襲った →震源距離が6km程度までは全壊率が非常に高い。 →震源距離が6kmを超えると急に全壊率は減少する。 →震源距離が10km以上となると全壊率は数%となる。

■ 全体的な被害 ・ 建物被害は損壊・焼損計で住家約52万棟、非住家約5,800棟。 ・ 建物被害は損壊・焼損計で住家約52万棟、非住家約5,800棟。 ・ 行政の庁舎や学校など、公共建物被害の多さも際だち、全壊・半壊した住宅以外の建物の15%が公共施設で、安全性が確認できないままに避難所として使われているものもあった。 ・ 病院、銀行、放送局等公共的に重要な建物が被災したり、機能に障害が出るなど、救援・援助や復旧に支障を来した。 ・ 多くの歴史的建造物が被災し、優れた町並みの景観が失われた。 西宮高校

■ 既存不適格建物における被害 ・ 建物の被害は主として現行の建築基準法・同施行令の基準を満たしていない建物(既存不適格建物)に起こった。これらのうち特に老朽化した古い建物が崩壊などの甚大な被害を受けた。 ・ 被害は1981年以前の建物に大きく、現行の建築基 準法・同施行令が改正された1981年を境として建物の耐震性に大きな差のあることが指摘された。 ・ 1981年改正の新耐震設計以降に建築された建物の被害は少なかった。ただし、少数であるが大破したものがある。

■ 木造建築における被害 ・ 木造建物の被害は、断層からの距離が6~7km程度以内の範囲で大きく、10kmを超えると被害は非常に少ない。 ・ 古い構法で建てられた在来構法の建物に被害が発生しており、蟻害、腐食など老朽による劣化が被害を拡大させた。 ・ 地域固有の家屋構造の問題として、台風対策のため屋根に土をのせる屋根葺きが主として取り入れられてきた事も被害原因の一つと指摘された。

■ 高層建築における被害 ・ ピロティ構造と壁の配置の悪い構造の建築に崩壊したものが多くかった。 ・ 鉄骨鉄筋コンクリート造構造物では、中間層の崩壊というこれまで経験していない被害が多数発生した。 ・ 被害は基礎、基礎梁、杭に見られ、基礎構造の被害は、直接基礎のものは少なく杭基礎に多い。被害原因としては、液状化、側方流動、がけ崩れ、過大な地震力などが挙げられる。

■ 資料 ・地図:「詳解現代地図」二宮出版 ・http://www.kobe.ne.jp/sinsai/kiroku/ ・http://www.city.kobe.jp/cityoffice/   48/quake/ ・http://www.mineto.net/mineto/ personal/shinsai ・http://www.hanshin-awaji.or.jp/kyoukun/