みかけの拡散係数 Apparent Diffusion Coefficient:ADC

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みかけの拡散係数 Apparent Diffusion Coefficient:ADC S(h) = S(0) ・ exp (-bD) S(h) MPG印加した信号 S(0) b=0の信号強度 D = - ln [ S(h) / S (0) ] / b mm2/s 中枢神経領域では b=0とb=1000程度の2点を測定する。 平均拡散能Mean diffusivity

みかけの拡散係数 Apparent Diffusion Coefficient:ADC 異なるMPGを印加した画像の信号比から D = - ln [ S(h) / S (l) ] / bh-bl S(h): 高いb値のMPG印加.S(l): 低いb値 b = 1000,0 を測定する. D = - ln [ S(1000) / S (0) ] / 1000 b = 0 b = 1000 ADC

ADC:2点の信号から計算 ln SI = -bD + lnS0 D = - ln [ S(h) / S(0) ] / b bD = - ln [ S(h) / S(0) ] bD = - ln S(h) + ln S(0) ln S(h) = -bD + ln S(0) Dは傾き D= - [ ln S(h) - S(0) ] / b b=0のときはT2WIの信号強度 bが増大すると信号強度は低下する. 1000 b-value b=0, b=1000の信号強度から,Dが計算できる.

ADC:2点の信号から計算 ln SI = -bD + lnS0 D = - ln [ S(h) / S(0) ] / b bD = - ln [ S(h) / S(0) ] bD = - ln S(h) + ln S(0) ln S(h) = -bD + ln S(0) Dは傾き D= - [ ln S(h) - S(0) ] / b b=0のときはT2WIの信号強度 bが増大すると信号強度は低下する. 1000 b-value 異なるbの2点の信号強度はがわかれば,Dが計算できる.

ADC:2点の信号から計算 異なる2点の信号強度はがわかれば,Dが計算できる. 正確に測定するなら,3点異常計測し,回帰直線を求める. ln SI = -bD + lnS0 ln SI = -bD + lnS0 b-value b=0-50 b=1000-1200 異なる2点の信号強度はがわかれば,Dが計算できる. 正確に測定するなら,3点異常計測し,回帰直線を求める. D = - ln [ S(h) / S(0) ] / b

ln Sh = -bD + lnS0 ln Sh = -bD + lnS0 拡散係数Dは傾き b=0のときはT2WI信号 D= - [ ln S(h) - S(0) ] / b b=0のときはT2WI信号 bが増大すると信号強度は指数関数的に減衰 ln Sh = -bD + lnS0 Sh = S0 e -bD T2WI信号 1000 b-value

ln Sh = -bD + lnS0 ln Sh = -bD + lnS0 拡散係数Dは傾き b=0のときはT2WI信号 D= - [ ln S(h) - S(0) ] / b b=0のときはT2WI信号 bが増大すると信号強度は指数関数的に減衰 ln Sh = -bD + lnS0 Sh = S0 e -bD T2WI信号 1000 b-value T2WI信号は同じだが,拡散係数が低い