ワークライフバランス ~働く女性がキャリアアップのしやすい社会を目指す~

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第 15 章ケース紹介 どらみ 1. 目次 ワークライフバランスの概要 事例紹介 2 ワーク・ライフ・バランス( WLB )とは 3 個人の働き方や企業の制度を見直すことで、 ワークとライフを共に充実 → 個人も企業も HAPPY !! 個人の働き方や企業の制度を見直すことで、 ワークとライフを共に充実.
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Japan Medical Association 17 Ⅰ‐ 3 ) 出産・育児休業の現状と問題点.
1 マツダにおける ワーク・ライフ・バランス推進に向けた 取組み マツダ株式会社 人事労政部 吉浦.
福利厚生の種類 大きく分けて二つ存在 法定福利 ・・・国会の議決を経て法律によって定め たもの 法定外福利 ・・・企業の意思決定で設定されたもの.
女性医師等就労支援事業事務局 清水 薫子 女性医師就労の問題点 ホームページ URL:
神奈川県理学療法士会における 自宅会員及び休会会員に対する就業に関する アンケート調査 公益社団法人 神奈川県理学療法士会 会員ライフサポート部 ○ 西山昌秀,寺尾詩子、清川恵子、大槻かおる、萩原 文子 大島奈緒美、杉山さおり,久保木あずみ.
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ワーク・ライフ・バランスの実現と 働き方改革 ~WLB5ヵ年プログラムと取り組みの進捗について~
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1節 企業福祉の目的 <福利厚生> ・ 法定福利費・・・企業が負担する社会保険料 ・ 法定外福利費・・・企業独自で設定

出産や育児のためのお休み(産前・産後休業、育児休業)を取得できます
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グローバル化に対応した 日本の雇用制度改革
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若者はいま -新しいライフスタイルを求めて- 労働調査協議会
管理職(上司)向け 妊娠期~復職後までの制度対象者に対する主な対応
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(3)女性リーダーのためのマネジメント・プロセス 研修 管理職・リーダーの役割は自分の成長にもつながる!
2018/11/9 第7章  非正規従業員と派遣労働者 E班 岩橋・片山・高倉・水上・森下.
保育の現場があなたを待っています ~ 子どもたちの笑顔のために ~ 保育士資格をお持ちの皆さまへ
労働時間短縮の課題 課題 ②所定外労働時間の短縮 ③有給休暇の所得率を上げる +職業生涯でみた労働時間の短縮 →これらを実現するためには?
~労働サービスの供給量とタイミングの管理~ B班・木村・田中・西山・小川・大平
E社 管理職に向けた制度周知用パンフレット
女性活用の「組織」「自分」へのメリットを理解する
メンターチームによる初期研修について 1 現在の課題 国の方向性
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取得例 (夫婦で取得したパパ・ママ育休プラスの場合)
本音に密着!! ワーク・こころ・バランス    明治大学商学部 小川ゼミナール  インナー班.
女性の活躍推進企業実態調査 課題①「働きやすさ、WLB」
晩婚化・非婚化の解決に向けて 岩橋 加藤 渡邉 彌富 橘 保田
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社員育成 ~企業変革における社員教育の重要性と戦略との適合性~
5章 労働時間管理 B班 大下内・平野・兵藤・すまだ・渡辺.
おおさかQネット 「女性就労促進」に関するアンケート 調査結果概要
管理職(上司)向け 妊娠期~復職後までの制度対象者に対する主な対応
妊娠・出産、育休等を理由として不利益取扱いを行う とは
(C)2011女性にやさしい職場づくりナビ.
5章 女性の社会復帰が進むために 【配偶者によるサポート】 ≪対策≫ 2009年:育児・介護休業法改正
第9章 従業員の生活支援 C班  今西・鈴木・出山・藤野・大木・山口.
事例5 管理職の理解を深めるため妊娠・出産・育児休業等で利用できる制度を パンフレットで周知した例
取得例 (夫婦で取得したパパ・ママ育休プラスの場合)
SWOT分析 看護師 転職例 強み (Strengths) 弱み (Weaknesses) 機会 (Opportunities)
ワークライフバランス ~働く女性がキャリアアップのしやすい社会を目指す~
職能資格制度 1970年代以降普及 ⇒ 職務遂行能を力によって従業員を職能資格に分類し、職能資格を基準に 〈利点〉 〈問題点〉
第5章 昇進管理 D班 今西・日高・石井・川辺・天野・大谷.
ワーク・ライフ・バランス推進プラン 定義《仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章より》 イクボス宣言
ワークライフバランス ~働く女性がキャリアアップのしやすい社会を目指す~
若年性認知症の人への支援 若年性認知症支援コーディネーター これらの支援を一体的に行うために を各都道府県に配置
厚生労働省・茨城労働局・ハローワーク常陸鹿嶋
第1章 企業経営と人事労務管理 人事労務管理の機能と担い手
58.6% 58.6% 17.8% ママインターンプロジェクト 女性の労働力問題の背景
ワーク・ライフ・バランスの実現 重要性を増す生活と仕事の調和 従業員がワーク・ライフ・バランスを重要視する背景要因 ⒈家族形態の多様化
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ワークライフバランス ~働く女性がキャリアアップのしやすい社会を目指す~  ワークライフバランス  ~働く女性がキャリアアップのしやすい社会を目指す~ 法政大学 藤村ゼミ 水上 長井 兵藤 日根野 沼倉 加藤

女性の求めるべき「WLB」とは 仕事中心のライフスタイル 家事・育児等中心のライフスタイル “仕事:生活=10:10”   仕事中心のライフスタイル   家事・育児等中心のライフスタイル   “仕事:生活=10:10”  (仕事と生活、両方に全力で取り組める状態)

問題提起 様々な企業で福利厚生が充実してきている しかし、育児をしながらキャリアアップを目指す女性が少ない  しかし、育児をしながらキャリアアップを目指す女性が少ない どうすれば働く女性が今より キャリアアップを望むようにな るのか

日本の制度① 育児休業法 (厚生労働省雇用均等調査[平成26年]) 就業女性の育休取得率 75.5% 高い!! 育児休業法 (厚生労働省雇用均等調査[平成26年])    就業女性の育休取得率 75.5%    高い!!    女性の出産後継続就業率 26.8%    出産退職 43.9%   継続者少ない・・・。 育児休暇は取得するものの、その後仕事を退職してしまう女性が多い

日本の制度② 短時間勤務制度 フルタイム勤務に復帰するタイミングを逃してしまう。  条件を満たせばだれでも活用することが可能  しかし現状は、男性の利用者少ない   短時間勤務にしてしまうと給料が減ってしまう理由   女性が短時間勤務を申請し、育児をするという状況   フルタイム勤務に復帰するタイミングを逃してしまう。 フルタイム勤務に戻ったとしても仕事時間の長さで両立が不可能になり、  結局仕事を辞めてしまうという女性もいる。

仕事と家庭の両立を実現するフォロー体制と組織づくり 女性のキャリアアップの現状   政府が掲げる女性管理職登用の数値目標 30%   現在 就業している女性のうち女性管理職の割合 11.6%  原因①女性自身の意識  キャリアアップを志向する女性が少ないわけではない。  過度に特別視されず、平等な機会や処遇は求めている。    男性と同様に働くことができないため、昇進や昇格、賃金面での不利を感じている    仕事と家庭の両立をしながらキャリアアップをしている女性が少ないという不安 少ない・・・。原因は? 仕事と家庭の両立を実現するフォロー体制と組織づくり 相談できる女性社員・ ロールモデル

配偶者も育児など家庭環境に貢献もできるようになる 原因②男性社会から抜け出せない企業   男性社会:管理職に男性が就いている割合が高い企業がまだまだ多い状態   理由➤➤   実際に企業が求める人材:残業や休日出勤が可能である人、時間に余裕のある人 社会全体の平均労働時間の短縮ができれば・・・!! 配偶者も育児など家庭環境に貢献もできるようになる 上司の働き方が部下に影響するという面から、 管理職の働き方も見直す必要がある 女性も家庭との両立が容易になる。

管理職の現状 管理職の働き方の見直しも必要 管理職の役割: ➤業務遂行マネジメント ➤部下マネジメント 部下マネジメントができていないと 企業から与えられた仕事を遂行するために必要な業務計画を立案し、その業務計画に基づいて部下に割り振る。 部下が業務を円滑に行えるようフォローする。 業務遂行に必要な能力の育成や、部下の仕事に対する意欲をあげるなど 管理職の働き方の見直しも必要 定時に帰れない 残業が増える 管理職自身の仕事時間も増える 部下の仕事増える 妻(女性) 一人で育児・家事を抱え込む 配偶者 仕事に拘束され家庭貢献できない

配偶者=男性社員 育児中の女性 3点すべての 意識改革・制度改革 企業・管理職

資生堂の例 士気後退・・・。 (例)育児中のBC(店舗販売員)は午後5時までの時短勤務 午後5時~の繁忙時間にBCが不足  先進的に育児休暇・時短勤務を導入していた 「女性にやさしい資生堂」    (例)育児中のBC(店舗販売員)は午後5時までの時短勤務      育児中ではない若手やベテラン社員に遅番(午後8時まで)や土日勤務が集中     午後5時~の繁忙時間にBCが不足     最低限のみをこなし業績に貢献しようという意識薄れる “不公平だ” “プライベートがなくなる” “このままでは回らない” できるのにしない時短勤務者 士気後退・・・。

制度改革 ➤育児中の女性社員にも平等なシフトを与える ➤一人当たりの営業ノルマを設定(BC:1日18人接客) ➤女性管理職比率を30%にする目標(2016年現在27.0%) 通常勤務者と時短勤務者を平等に働かせ全く同じ業績を求めるというものではない 各人の状況に合わせて働き方を見直し、業績・企業に少しでも貢献しようという意識のもと、働いてもらう

資生堂HPより抜粋

資生堂の新しい支援方法を社会に広げるには ①女性の意識改革  出産・育児期に仕事を辞めた・辞めたいと思った理由➤➤   「自分の手で子育てしたかった」(58.3%)   ・仕事と両立する自信がなかった(37.5%)   ・配偶者・家族の協力が得られなかった(10.7%)                          (厚生労働省「継続就業女性の就労意識等に関する調査」[平成18年]) 女性ひとりひとりによって家庭環境違う 自らのキャリアのみならず様々な要因から働き方を取捨選択しなければならない 企業側が女性社員に対し仕事を続けるための多様な選択肢を与えることが大切

②企業・管理職の意識改革 ・管理職層が部下の声を聞き、理解を持つ。 ・職場での不公平感を声掛けにより解消し士気を保つ。   育休・時短勤務は    ➤社員側 休んでいる間はキャリアが停滞    ➤企業側 労働力が減る    仕事を免除するタイプの支援は最低限に抑え、「全員がフルタイム勤務」が理想的  しかし現状は    女性はフルタイム には戻れない 残業のない状態を当たり前に! フルタイム 残業 ・管理職層が部下の声を聞き、理解を持つ。 ・職場での不公平感を声掛けにより解消し士気を保つ。 ・働き方・労働時間を上司発信で見直し、柔軟に対応で  きる環境つくり。

③配偶者(男性社員)の意識改革 ・妻の仕事・育児への理解 ・企業での自分自身の働き方を見直す 出産・育児期に仕事を辞めた・辞めたいと思った理由➤➤  「配偶者・家族の協力が得られなかった」(10.7%) 出産・育児期に働き続けた女性で、育児をする上で最も必要な支援➤➤   「配偶者の協力」(32.6%)    「配偶者以外の家族の協力」(21.9%)   「保育施設の利用」(20.3%)   「会社の制度の活用」(19.7%) 妻は夫を頼りにしている! ・妻の仕事・育児への理解 ・企業での自分自身の働き方を見直す ・家事育児の魅力を知り、関心・やりがいを積極的に持つ

まとめ <1> 女性・企業・配偶者の3点すべてから働き方を見直し、意識・制度改革を同時に進める <1> 女性・企業・配偶者の3点すべてから働き方を見直し、意識・制度改革を同時に進める <2> ワークライフバランスやキャリアアップに対する意識のレベルが、社会全体で底上げされる。 <3> 各企業でも独自の考えや理解の元、オリジナルの潤ったシステムを施行することができる。 働く女性たちは、会社を辞めたり、仕事または育児を諦める必要はなくなる。 どんな状況下の女性でもキャリアアップを望む気持ちが、もはや「当たり前」になる   日本の社会に「働くこと」と「子育て」の両方を生きがいにする女性がもっと増えますように・・・♡