14人事労務管理論B 人事労務管理論B (第3回) LT1011教室 LT1012教室

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欧米の若年雇用政策 について 神戸大学大学院経済学研究科 三谷直紀. 2 欧米の若年雇用政策 若年労働市場の実態 若年雇用政策の動向 若年雇用政策の分類 若年雇用政策の評価 日本への教訓.
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日本型市場経済システム 社会システム論 第 11 回. 様々なタイプの資本主義 資本主義の中にも、様々なタイプがあ る。 その国の歴史、文化的背景によって 違いが現れる。
3 雇用調整 雇用調整・・・企業の労働サービス需要の量と質の変化に対応できるよ うに サービス供給量とその質的な構成を変更する施策のこ と。 数量調整賃金調整 労働者数と労働時間を削減する賃金などを削減する 新規採用削減 退職者不補充 出向・転籍 希望退職者募集 解雇 残業抑制 など 賞与の削減 ベースアップの水準削減.
少子高齢化社会と年金 澤崎 下村 戸田 山川 中京大学総合政策学部 大森ゼミⅱ. 労働力の枯渇 生産年齢人口の減少 参照 平成 25 年度総務省「人口統計」 現状 高齢者を労働力として活躍させよう.
1.欧州. 特許会社  特許会社とは …. 経営権が国に保留されている事業の、 一部または全部の経営権を、法律などに より付与された会社。  世界で最初の特許会社 モスクワ会 社.
少子高齢化 高橋香央里 加藤裕子 松本結 海老澤優.
定年制とは 1.定年制 ①定義: 従業員が一定年齢に到達した時に自動的かつ無差別的に雇用関係を終了させる仕組みのことである。
知的障害者雇用促進 国際経済学部 国際経済学科 4年 風間瑛介.
4.定年制 *戦後⇒50歳や55歳が一般的。 定年制・・・従業員が一定年齢に到達した時に自動的かつ 「終身雇用」の用語が当てはまる。
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第8章 非正規社員と派遣労働者 ~コンティンジエント・ワーカーの活用~
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人事労務管理の仕組み・体系と労働市場・労働法 2016 年5月24日
選抜が行われる時期 日本の選抜時期の特徴 ①同期で入社したものが競争の母集団 ②長期競争→仕事意欲の維持&情報の非対称化防 止のため
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派遣と請負労働 配置と昇進・昇格 2014年10月21日 人事労務管理論B (第5回) LT1011教室 LT1012教室
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介護従事者確保総合推進事業について(H28) 目的       介護を必要とされる方々が地域で安心して暮らし、必要な介護サービスが提供されるために、介護現場における人材 の  の安定的な確保と離職防止に向け、幅広い施策を総合的に推進する。 施策・取組 多様な人材の参入促進.
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人的資源管理とは何か 2016年7月12日 人事労務管理論A(第12回目) LT1022教室 人事労務管理論A 2016/7/12
深津・高島・上田・安藤・釆元・河野・西野
国際比較ゼミナール ~労働市場の各国比較~
旅館業における人材育成上の課題に対応した支援策
日韓比較労使関係論 2 労使関係論.
 C班 関本・河辺・根岸・田中・藤野 第2章 雇用管理 ~従業員の採用から退職まで~.
2章 雇用管理 ~人と仕事の結びつき~ F班:駒井・田尻・橘・美里・名越・近野.
~求められる新しい経営観~ 経済学部 渡辺史門
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第10章 人事労務管理の変遷と展望 森谷 新実 平山 銭貫 石岡 沼倉.
21年度から実施する施策~雇用保険のセーフティネット機能を強化します。
5 エイジフリー ■課題 60歳代前半層の雇用の場の確保 2001年4月 老齢厚生年金の支給開始年齢の引き上げ
第6章 デフレの鍵は賃金 ー「なぜ日本だけが?」の答え
厚生白書 人口減少社会の到来と少子化への対応 971221 波多野宏美.
職業能力をランク付けするキャリア段位制度
深津・高島・上田・安藤・釆元・河野・西野
深津・高島・上田・安藤・釆元・河野・西野
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14人事労務管理論B 人事労務管理論B (第3回) LT1011教室 LT1012教室 2014/10/7 雇用のいま(2)            2014年10月7日 人事労務管理論B (第3回)          LT1011教室          LT1012教室 第3回目講義

採用は「仕事」枠ではなく職域群枠 事務職、営業職、技術職 コース別雇用管理(総合職、一般職) 14人事労務管理論B 2014/10/7 先週の振り返り 就職ーーー企業への入口 新規学卒一括採用 就職ではなく就社 採用は「仕事」枠ではなく職域群枠 事務職、営業職、技術職 コース別雇用管理(総合職、一般職) 企業が職業教育(長期雇用が前提) OJT ジョブ・ローテーション そして近年の変化!     第3回目講義

長期雇用(終身雇用)システム 学校を卒業と同時に特定の企業に職を得る 若い人材を採用して「優秀な」社員に育成する 先週の振り返り 新規学卒一括採用 長期雇用(終身雇用)システム 学校を卒業と同時に特定の企業に職を得る 若い人材を採用して「優秀な」社員に育成する 学校と企業の接点 高校生の場合:「進路部」「就職部」を通して就職? 大学生の場合:就職部を通した求職活動           学校推薦の就職           

7・5・3現象

企業と学生のミスマッチ!?

日本的雇用の変化?! 長期(終身)雇用の崩壊か:企業側の問題 正規雇用の縮小の人事労務管理 雇用ポートフォリオ戦略(来週説明します) どの国でも雇用安定なしに従業員は働かない 企業成長の力は従業員 学生と大学と学生側の問題 教養教育と専門性 職業意識と学生生活 キャリア形成支援

本日の推薦本 大学生のシューカツ 就職協定の問題性 定期採用とは何か 内定とは何か まともな就職の条件 14人事労務管理論B 2014/10/7 ぜひ読んでみて下さい! 本日の推薦本 大学生のシューカツ 就職協定の問題性 定期採用とは何か 内定とは何か まともな就職の条件 第3回目講義

定年制ーーー企業の出口 定年制とは 外国の「定年制」 欧米には少ない アメリカは 定年制の実際的な役割(機能) 戦前: 戦後: 14人事労務管理論B 2014/10/7 定年制ーーー企業の出口 本日のPW: v4dgw 定年制とは 外国の「定年制」  欧米には少ない アメリカは 定年制の実際的な役割(機能)  戦前:  戦後: 第3回目講義

14人事労務管理論B 2014/10/7 長期(終身)雇用について J.C.Abegglen の指摘 The Japanese Factory, 1958 lifetime commitment この翻訳(占部都美訳『日本の経営』ダイヤモンド社)で初めて使われる R.Dore の指摘 British Factory-Japanese Factory,1973 日本は遅れた国だから、労働者に自由がない。  →   →  第3回目講義 9

14人事労務管理論B 2014/10/7 三種の神器!! OECD対日労働報告書 Manpower Policy in Japan, 1972 戦後の日本の労使関係の特徴として  ①  ②  ③ これらが日本の高度成長を支えることになったという 三種の神器(みくさのかむだから、さんしゅのじんぎ)とは、 天照大神から授けられたとする鏡・剣・玉を指し、 歴代天皇が継承してきた三種の宝物である → 発展や奇跡を呼ぶ三つの宝物 第3回目講義

なぜ長期(終身)雇用か 戦前の場合 後発資本主義 輸入技術による急速な工業化 平均寿命の低さ 14人事労務管理論B 2014/10/7 なぜ長期(終身)雇用か 戦前の場合 後発資本主義 輸入技術による急速な工業化        平均寿命の低さ   1901年男子15歳 定年制が一般化したのは第1次大戦から昭和初期 第3回目講義 11

なぜ長期(終身)雇用か 戦後の場合 戦後の場合: ① 解雇権濫用法理 ① ② ③ ④ ② ③ ④ 14人事労務管理論B 2014/10/7 なぜ長期(終身)雇用か 戦後の場合 戦後の場合:    ①    ②    ③    ④ 解雇権濫用法理 ① ② ③ ④ 第3回目講義

終身雇用 とりあえずの定義: 労働者が定年に達するまで 実態としては 大企業・正規従業員・男性にみられる長期的傾向 → 14人事労務管理論B 2014/10/7 終身雇用 とりあえずの定義:   労働者が定年に達するまで 実態としては 大企業・正規従業員・男性にみられる長期的傾向   →  第3回目講義

定年制の普及率(2003年厚労省調べ) 全企業レベルでは 大企業ほど高い普及率; 14人事労務管理論B 2014/10/7 定年制の普及率(2003年厚労省調べ) 全企業レベルでは 大企業ほど高い普及率;   従業員5000人以上では      1000~4999人          30~ 99人   産業別では   電気・ガス・熱供給・水道業 金融・保険業        卸売・小売業,飲食店   第3回目講義

外国では アメリカ 年齢による雇用差別禁止法 1978年 70歳までの雇用差別禁止 1986年 上限を撤廃 イギリス ドイツ フランス アメリカ 年齢による雇用差別禁止法 1978年 70歳までの雇用差別禁止 1986年 上限を撤廃   イギリス   ドイツ     フランス   スウェーデン 

高齢化問題 高齢化率 65歳以上の人が総人口に占める割合 高齢化率が7%を超えると 14%を超えると 21%を超えると 日本の実態 1970年:高齢化率が7%を超え、 1994年:14%を超え 2005年:高齢化率は20.04% 2007年:21.5%となり 2009年:22.7%

高齢社会の到来!

生産人口が激減 2009年の実績では、 1人の高齢者

若年層と高年層の労働者 年 1988 1990 1995 2000 2005 2010 若年雇用者数 1600 1673 1881 1896 991 860 高年雇用者数 493 551 698 800 936 1110 若年層労働者とは15才から35才の者 高年層労働者とは55才以上の者

高齢者に雇用機会を! 高齢社会の到来 定年制の撤廃? 14人事労務管理論B 2014/10/7 高齢者に雇用機会を!       高齢社会の到来  定年制の撤廃? 高齢者雇用安定法 1999年;60歳以下の定年年齢は無効 2004年;65歳までの雇用安定を義務づけ                           2013年4月; 実際の対策は? 第3回目講義