受講日:   月  日 暗黙知の見える化ワーク 第2回 言葉以外のメッセージを読もう.

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受講日:   月  日 暗黙知の見える化ワーク 第2回 言葉以外のメッセージを読もう

目 次 1 ねらい 2 コミュニケーションと「フィードバック」 3 メッセージと非言語メッセージとは? 4 代表的な非言語メッセージ 5 非言語メッセージの特徴 6 演習 【非言語メッセージを読み取ってみよう】 7 まとめ 引用・参考文献   マイルズ・L・パターソン 2013 『ことばにできない思いを伝える 非言語的コミュニケーションの心理学』 誠信書房

1 ねらい 「非言語メッセージ」について学ぶ (1)自分が送ったメッセージを相手がどう受け取ったのか コミュニケーションをとるとき、相手の非言語メッセージを  読み取ることはとても大切なことです。 なぜなら「相手の非言語メッセージ」は以下の2点を知るための大事な「手がかり」になるからです。   (1)自分が送ったメッセージを相手がどう受け取ったのか   (2)コミュニケーションを続けてもよいかどうか このワークでは非言語メッセージについて学ぶとともに、 自分の非言語メッセージの読み取りの特徴を確認します。

2 コミュニケーションと「フィードバック」 フィードバック=相手の反応 ●代表的なフィードバックは「非言語メッセージ」 フィードバックとは送り手が送ったメッセージを 受け手がどう受け止めたのかを伝える情報のこと 円滑なコミュニケーションを行う上で、 相手からのフィードバックに気づくことが大切なポイントになる ●代表的なフィードバックは「非言語メッセージ」

3 メッセージと非言語メッセージとは? 「暗黙知の見える化ワーク」では、 メッセージ = 言葉を使って相手に送るもの メッセージ   = 言葉を使って相手に送るもの 非言語メッセージ= 言葉以外を使って相手に送るもの

A B 送り手 受け手 受け手 送り手 送 信 受 信 判断(処理) > < 判断(処理) 受 信 送 信 <非言語メッセージ> 送 信 【コミュニケーションのプロセス図】 <非言語メッセージ> ・表情、声(大きさ、トーン)、身振りといった  非言語的コミュニケーションのこと <メッセージ> ・「明示的」にやり取りされる「内容」のこと ・通常「話し言葉」で表明されることが多い 受 信 判断(処理) 取り込んだ情報にもとづき、自分が取るべき行動や その場面の捉え方を 判断すること 送り手 受け手 > < 受け手 送り手 判断(処理) 受 信 A B 外部からの情報を取り込むこと 送 信 <メッセージ> <非言語メッセージ>

4 代表的な非言語メッセージ 声の大きさ 口調 表情 視線 身振り 姿勢 距離

5 非言語メッセージの特徴 以下の4点で言葉によるメッセージとの違いがあります。 ①常に相手に何らかのメッセージが伝わっている ②非言語メッセージの送信と受信は同時に起きる ③ほとんどの非言語メッセージの送受信は  自分が意識しないうちに起きている ④自動的に生じるため、  非言語メッセージの送受信には労力が少ない (参考:マイルズ・L・パターソン,2013)

①常に相手に何らかのメッセージが伝わっている 視覚、聴覚、触覚、嗅覚的情報が発生する限り、  非言語メッセージは伝わっていく 相手に向かって発言しなくても、  長いこと体を動かしていなくても、  どのような姿勢をしているかだけでも  伝わるものがある

②非言語メッセージの送信と受信は同時に起きる 自分から相手に何らかの情報が伝わっている それと同時に相手の反応を受け取っている (そうしている自分自身の様子や行動についての反応) 話を続けても 良さそうだな 話を切り上げた方がよいかな? 週末、○○に行ってきたんです。

③ほとんどの非言語メッセージの送受信は  自分が意識しないうちに起きている 非言語メッセージの大部分は「考えて」行っていない 生じた非言語メッセージはすぐに相手に伝わる

④自動的に生じるため、 非言語メッセージの送受信には労力が少ない ④自動的に生じるため、  非言語メッセージの送受信には労力が少ない 多くの人は周りのあらゆる情報の中から、 自分に必要なものだけを意識せず選び取っている 何か他のことに集中しているときでも、大きな努力なしに  必要な非言語メッセージを送ったり、受けたりしている 何かに集中していると、他者の非言語メッセージに 気づきにくいことがある 発達障害のある人は、非言語メッセージの送受信に 努力が必要な場合が多い

6 演習 【非言語メッセージを読み取ってみよう】  6 演習   【非言語メッセージを読み取ってみよう】 【目的】 私たちは普段、非言語メッセージを無意識的に送ったり 受けたりしています。 自分がどのような非言語メッセージを送っているか、 受けているかを改めて確かめる機会は少ないと思います。 今回の演習では、自分の読み取りの特徴を確認してみます。 自分の読み取りの特徴を知ることで、 対人場面で気をつけるとよいこと等がわかってきます。 非言語メッセージをどのくらい読み取れるのか、 どのようなところに注目しやすいかは人それぞれです。 この演習は「読み取れるから良い」「読み取れないから悪い」ではなく、 あくまで自分の特徴を知ることが目的です。

【演習の進め方】 ①コミュニケーションの一場面をお見せします。 ②登場人物がどのような非言語メッセージを出しているか見てみましょう。  ①コミュニケーションの一場面をお見せします。  ②登場人物がどのような非言語メッセージを出しているか見てみましょう。  ③ワークシート1に、気づいた非言語メッセージについて記入します(自由記述)。  ④ワークシート2を使って、自分の特徴を詳しくチェックしてみます。     ※DVD再生     ※これは受講者配付用資料です。赤文字はスタッフ用の注意書きです。受講者に配付する際は削除してお使い下さい。 【演習の進め方】 ・本演習ではDVDを使用します。 ・①において、DVD「暗黙知の見える化ワーク 第2回 言葉以外のメッセージを読もう」を再生してください。 ・映像を見た上でワークシート1及びワークシート2の演習を実施して下さい。

【ワークシート1】 どんな非言語メッセージがありましたか? (○○さんはどんな行動、ふるまいをしていましたか?) 【ワークシート1】 どんな非言語メッセージがありましたか? (○○さんはどんな行動、ふるまいをしていましたか?)

【ワークシート2】 「非言語メッセージを読み取ってみよう」 「読み取り」は以下の2つのステップがあります。 このワークではステップに分けて非言語メッセージを読んでみます。 【ステップ1】   非言語メッセージを見る(気づく) 【ステップ2】   非言語メッセージの意味=相手の気持ちなどを判断する

【ステップ1】非言語メッセージを見る(気づく)  どんな非言語メッセージがありましたか?  ワークシート1に記入したものをもとに、どんな非言語メッセージに気づいたかを詳しくチェックしましょう。 声の大きさ □小さかった   □ちょうどよかった   □大きかった     □特徴に気づかなかった 口  調 □早口だった   □ゆっくりだった    □ていねいだった  □ぶっきらぼうだった □その他(                                      ) 表  情 どんな表情だった?(自由記述) 視線の向き □相手の方を向いている    □相手の方を向いていない   □特徴に気づかなかった 視線の合い方 □適度に視線が合っている □あまり視線が合っていない □全く視線が合っていない □視線が合いすぎている    □特徴に気づかなかった 身 振 り どんな身振りをしていた?(自由記述) 体の向き □相手の方を向いている   □相手の方を向いていない    □特徴に気づかなかった 姿  勢 どんな姿勢だった?(自由記述) 2人の距離 □近かった  □ちょうど良い  □遠かった  □特徴に気づかなかった

【ステップ2】非言語メッセージの意味=相手の気持ちを判断する  非言語メッセージの送り手は、どんな気持ちだったでしょうか?また、どのようなことを考えていたでしょうか? 気 持 ち □うれしい   □心地よい  □ほっとした  □イライラする □緊張する  □悲しみ  □残念だ  □困った  □嫌だ □その他(                                ) 考  え (自由記述)

7 まとめ 非言語メッセージは言葉によるメッセージと異なり、 必ず発生している  必ず発生している 非言語メッセージを読み取ることで、 相手や場に合った言葉によるメッセージを考えることができる 非言語メッセージをうまく活用することで、 言葉によるメッセージがより伝わりやすくなる 言葉によるメッセージ以上に何かを伝えている場合がある 読み取りが苦手な場合は、周りの人などに聞いてみるとよい

・今、考えていること、感じていることを どんなささいなことでもよいので 1人ひと言お願いします。 最後に:今の気持ちをひと言 ・今、考えていること、感じていることを  どんなささいなことでもよいので  1人ひと言お願いします。