大切にしたいこと(実践編) 小学校外国語活動で 岐阜県教育委員会 学校支援課

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大切にしたいこと(実践編) 小学校外国語活動で 岐阜県教育委員会 学校支援課  小学校外国語活動で    大切にしたいこと(実践編)  ここでは、外国語活動を実際に進めるために、次の3つについてお話しします。 1.指導計画の作成 2.指導方法 3.評価の観点 岐阜県教育委員会 学校支援課

1.指導計画の作成について コミュニケーション能力の素地を養う 学年ごとの目標を定めた 2学年間を通じた指導計画の作成 1.指導計画の作成について         言語や文化に対する体験的理解 学年ごとの目標を定めた         2学年間を通じた指導計画の作成    積極的にコミュニケーションを 図ろうとする態度 外国語の音声や基本的な表現へ の慣れ親しみ 1.指導計画の作成についてです。  指導計画の作成に当たっては、これまでの取組などを生かし、 児童の実態に応じて、各学校において、学年ごとの目標を定め、2学年間を通して ・言語や文化について体験的理解 ・積極的なコミュニケーションを図ろうとする態度 ・外国語の音声や表現への慣れ親しみ をバランスよく養い、外国語活動の目標の実現が図れるようにします。 コミュニケーション能力の素地を養う

1.指導計画の作成について スキル偏重でなく音声によるコミュニケーションに対する積極的な態度の育成に重点を置くこと 1.指導計画の作成について         <配慮したいこと>    スキル偏重でなく音声によるコミュニケーションに対する積極的な態度の育成に重点を置くこと 児童にとって身近なコミュニケーションの場を設定し、体験的なコミュニケーション活動を位置付けること 児童の負担となることのないよう、段階的に指導を行うこと  指導計画の作成当たっては、次の3点に配慮し、 児童が積極的にコミュニケーションを図ることができるようにします。 ・スキル偏重でなく音声によるコミュニケーションに対する積極的な態度の育成に重点を置くこと ・児童にとって身近なコミュニケーションの場を設定し、体験的なコミュニケーション活動を位置こと ・児童の負担となることのないよう、段階的に指導を踏むこと

2.指導方法の工夫について 児童の外国語への不安を 取り除き、 新しいものへ挑戦する気持ちや失敗を恐れない雰囲気を 作り出すには・・・ 2.指導方法の工夫について            児童の外国語への不安を 取り除き、 新しいものへ挑戦する気持ちや失敗を恐れない雰囲気を 作り出すには・・・ 2.指導方法の工夫についてです。  外国語活動の目標から、児童が進んでコミュニケーションを図りたいと思うような、 興味・関心のある題材や活動を設定するためには、 指導者が児童のことをよく理解していることが前提となります。 また、児童が初めて出会う外国語への不安を取り除き、 新しいものへ挑戦する気持ちや失敗を恐れない雰囲気を作り出す意味に置いても、 学級担任が主体となり、 コミュニケーションを図る楽しさを体験できる活動を設定することが大切です。 学級担任が主体となり、 コミュニケーションを図る楽しさを体験できる 活動を設定することが大切です!!

2.指導方法の工夫について 積極的にコミュニケーションを 図ろうとする姿をめざして 繰り返し触れることで音声やリズムなどに 2.指導方法の工夫について            積極的にコミュニケーションを       図ろうとする姿をめざして 聞くこと 話すこと  そして、外国語活動においては、 聞くこと、話すこと、読むこと、書くことの4技能の中の 音声によるコミュニケーションを重視し、 聞くこと、話すことを中心とする豊かなコミュニケーションを体験できるようにします。 さまざまな工夫をしながら聞くことの時間を確保し、 英語の音声に繰り返し触れることで、 日本語とは違った外国語の音声やリズムなどに十分慣れさせるとともに、 聞き慣れた表現から話すようにさせるなど、児童にとって過度の負担にならないように指導を進めます。 繰り返し触れることで音声やリズムなどに  十分慣れるようにすること

“Hi,friends!”の活動構成 ・ Let’s Listen ・ Let‘s Play ・ Let’s Sing Chant            ○設定された語彙や表現を               繰り返し聞いたり言ったり               して慣れ親しみ、言語や文               化への気付きを促す活動 ・ Let’s Listen ・ Let‘s Play       ・ Let’s Sing Chant ・ Activity ○児童同士、もしくは指導者と児童で慣れ親しんだ語彙や  表現を自らの立場で選んでコミュニケーションを体験す  る活動 ○また単元における活動構成もこれまでの英語ノート同様になっております。 Let’s Listen ~Let’s Sing / Chantでは、 繰り返し聞いたり言ったりすることを通して、 設定された語彙や表現に慣れ親しみながら言語や文化への気付きを促すことができるようになっています。 そして終末のActivityでは、 児童同士あるいは児童と指導者のコミュニケーションが活発になるようペアやグループワークによる活動が盛り込まれ、 慣れ親しんだ語彙や表現を自らの立場で選んでコミュニケーションを体験することができるようになっています。

・ かるたゲーム ・ ビンゴゲーム ・ 指さしゲーム ・ 歌 ・ チャンツ 楽しみながら聞く活動 例えば、聞く活動としては、  例えば、聞く活動としては、 「かるたゲーム」 「ビンゴゲーム」 「指さしゲーム」 「歌」 「チャンツ」などが紹介されています。 手を変え品を変え、児童が楽しみながら英語を何度も聞くことができる場面を設定します。 楽しみながら聞く活動

・ キーワードゲーム ・ 歌 ・ かるたゲーム ・ チャンツ ・ ビンゴゲーム ・ 指さしゲーム ・ 歌 ・ チャンツ 楽しみながら まねをしたり 繰り返したり    する活動 ・ キーワードゲーム ・ 歌 ・ チャンツ ・ かるたゲーム ・ ビンゴゲーム ・ 指さしゲーム ・ 歌 ・ チャンツ  楽しみながら何度も聞く活動を行った後、 話す活動に移る前の段階として、 まねをしたり繰り返したりする活動を楽しみます。 この段階の活動として、「キーワードゲーム」が紹介されています。 キーワードゲームは、あらかじめ、キーワードを決めておきます。 指導者は、絵カードを示しながら単語を発音します。 児童は、その後に続いてまねして言いますが、キーワードが聞こえたらまねをするのはやめ、ペアの間においてあるおはじきをとるというゲームです。 児童は、ゲームを楽しみながら、実は何度も単語を聞いてまねをしています。  また、単元導入の際は、聞く活動として使った歌やチャンツも、この段階では、歌やチャンツを児童が歌ったり口ずさんだりすることで、単語を繰り返し言うことが期待できます。 楽しみながら聞く活動

・ メモリーゲーム ・ ミッシングゲーム ・ 伝言ゲーム ・ キーワードゲーム ・ 歌 ・ かるたゲーム ・ チャンツ ・ ビンゴゲーム 楽しみながら まねをしたり 繰り返したり    する活動 楽しみながら さらに 慣れ親しむ活動 ・ キーワードゲーム ・ 歌 ・ チャンツ ・ かるたゲーム ・ ビンゴゲーム ・ 指さしゲーム ・ 歌 ・ チャンツ  楽しみながらさらに単語や表現に慣れ親しむことができるように、 指導者の発音した単語とその順番を覚えておいて、カードを選んで並び変える「メモリーゲーム」や 示されたカードを覚えておいて、どのカードがなくなったかを当てる「ミッシングゲームゲーム」、 指導者が伝えた単語や表現を順番に伝えていく「伝言ゲーム」なども紹介されています。 楽しみながら聞く活動

・ インタビューゲーム ・ ショー アンド テル ・ スピーチ ・ メモリーゲーム ・ ミッシングゲーム ・ 伝言ゲーム ・ ショー アンド テル ・ スピーチ コミュニケーションを図る 楽しさを味わう活動 ・ メモリーゲーム ・ ミッシングゲーム ・ 伝言ゲーム 楽しみながら まねをしたり 繰り返したり    する活動 楽しみながら さらに 慣れ親しむ活動 ・ キーワードゲーム ・ 歌 ・ チャンツ ・ かるたゲーム ・ ビンゴゲーム ・ 指さしゲーム ・ 歌 ・ チャンツ  楽しみながら聞く活動、楽しみながらまねをしたり繰り返したりする活動、楽しみながらさらに慣れ親しむ活動をたっぷり行った後で、 実際に友だちと会話をする「インタビュー活動」や自分の思いを仲間に伝える「show and tell」や「スピーチ」を行い、仲間とコミュニケーションを図る楽しさが味わえるようになっています。 仲間とコミュニケーションを図る活動では、児童が使うことができる表現が限られているので、ジェスチャーなどを活用して表現することで、言葉によらないコミュニケーションの役割を理解したり、ジェスチャーや表情に着目することで、日本と外国の文化との違いや同じことに気付いたりするよう指導を深めていくことができます。 楽しみながら聞く活動

言葉によらないコミュニケーションの役割への気付き 言葉によらないコミュニケーションの役割への気付き    多様なものの見方や考え方への気付き        また、仲間とコミュニケーションを図る活動では、 児童が運用できる表現が限られているので、ジェスチャーなどを活用して表現することで、言葉によらないコミュニケーションの役割を理解し、ジェスチャーや表情に着目することで、日本と外国の文化との違いや同じことに気付き、多様なものの見方や考え方があることに気付くよう指導を深めていくことができます。  文部科学省から発行されている指導資料や小学校外国語活動研修ガイドブックには、児童に負担をかけないための教授方法の具体がたくさん示されています。 ぜひご一読ください。 コミュニケーションを図る     楽しさを味わう活動

3.外国語活動の評価      ○基本的な在り方 設置者において、学習指導要領の目標及び具体的な活動等に沿って評価の観点を設定することとし、文章の記述による評価を行う。    ○評価の観点 以下の3観点を参考に設置者が設定します 【コミュニケーションへの関心・意欲・態度】 【外国語への慣れ親しみ】   【言語や文化に関する気付き】  最後に、評価についてです。  外国語活動の評価については、平成23年4月以降、設置者が、学習指導要領の目標及び具体的な活動等に沿って評価の観点を設定することとし、文章の記述による評価を行うこととなっています。  また、各学校が、各学校の実態に応じて指導内容や活動を設定することから学習指導要領に示された目標等を踏まえて各学校において観点を追加することもできます。  なお、外国語活動の記録に当たっては、設定されたすべての観点に照らして、児童にどのような力が付いたかを文章で記述することとなっています。 すべての観点について 児童にどのような力が付いたかを文書で記述します。

【コミュニケーションへの関心・意欲・態度】 相手意識をもってコミュニケーションを図っている行動をとらえるようにする ○評価規準の設定 【コミュニケーションへの関心・意欲・態度】  相手意識をもってコミュニケーションを図っている行動をとらえるようにする   【外国語への慣れ親しみ】   単元で使用するよう設定されている外国語を聞いたり話したりしている児童の行動をとらえるようにする  観点別学習状況の評価を効果的に行うためには、外国語活動においても、単元や各時間の目標に照らして評価規準を設定することが大切です。評価規準を設定することで、授業の中で求める児童の具体の姿とともに、どう指導すればよいかが明確になります。そして、児童に各単元や授業のめあてを具体的に提示することができ、児童は各単元、各授業等でどのような力を付けるのかが明確になり、外国語活動に意欲的に取り組むことにつながります。そこで、評価規準を設定する際、「通知」(平成22年5月の初等中等教育局「小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について」)において例示された以下の三つの評価の観点に沿って、次のようなことに留意する必要があります。 【コミュニケーションへの関心・意欲・態度】  児童がコミュニケーション活動を行う中で、相手意識をもってコミュニケーションを図っている行動をとらえるようにする 【外国語への慣れ親しみ】  単元の中に設定されている様々な活動の中で、その単元で使用するよう設定されている外国語を聞いたり話したりしている児童の行動をとらえるようにする 【言語や文化に関する気付き】 単元で使用するよう設定されている外国語と日本語との比較などを通して発見した言語の共通性や相違性から言葉の面白さや豊かさ、多様なものの見方等に気付いている様子をとらえるようにする 【言語や文化に関する気付き】  言葉の面白さや豊かさ、多様なものの見方等に気付いている様子をとらえるようにする 

評価規準の作成のための参考資料、 評価方法等の工夫改善のための参考資料 http://www.nier.go.jp/kaihatsu/shidousiryou.html  国立教育研究所の教育課程研究センターより 【評価規準の作成のための参考資料、評価方法等の工夫改善のための参考資料】が出されています。 この資料では、単元の評価に関する事例に沿って、評価規準の設定を含めた指導と評価の計画、具体的な評価方法、評価対象とした具体的な児童の学習状況が示されています。  各学校において、評価を進める際の参考資料として、ぜひご活用ください。 Thank you for your kind attention !!