発展する組織について 福祉事業者運営推進に関する勉強会 介護サービス友乃家 三浦秀隆.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
校内研修会資料 キャリア教育の理解と実践に向けて 児童生徒の自立を支援する 「みやぎキャリア教育プラン」 校内研修会資料 キャリア教育の理解と実践に向けて 児童生徒の自立を支援する 「みやぎキャリア教育プラン」 宮城県教育研修センター 平成 19 年度キャリア教育研究グループ.
Advertisements

進路説明会 伏見中学校 平成 25 年 10 月. 進路アンケート 県の PTA 連合会から依頼 実施日 平成 24 年9月 14 日に実施 対象 全生徒 回答数 563 人( 92 %)
2004/12/18 教員採用試験対策講座資料 1 志望書をどう書くか? -採る気にさせる志望書と は 基礎教育センター たかはし ま さる.
プレゼンテーション - 技能が必要な理由 - 神奈川大学経済学部 経済情報処理 I 平成 18 年度 第 4 回.
この自社の課題記入シートは 3日間のセミナ受講のさいに ご本人が記入するものです。 事前に記入する必要はありません のでご注意ください。
第三回経営戦略会議 マーケティング 2013丁友会学生委員長 竹内健登.
本システムは、従来の財務会計ソフトではありません!
共生モデル 創出プロジェクト 企画概要 2015年6月 リーダーシップフォーラム 幹事会.
元気発信!滋賀の情報発信を通じて、 ◎人と企業を元気にします ◎地域社会を元気にします ◎働く仲間とその家族を元気にします
緑内障と診断されたら 是非やっておきたい 3つのこと
社内での競争は組織が払う犠牲は大きい ⇒全体の幸せに無関心 競争原理を持ち込むのはほかの手段より公平で利用価値アリ!
東京大学工学部 丁友会学生委員会 学生委員長 竹内健登
NPO法人財政収入  三層構造・大規模化  全体 保健・医療・福祉  構成比(%) 99年 04年 09年 100万円未満
仕事を楽しむ?? そもそもムリじゃない! 00.
本日の内容 ・ 取組内容(オープンデータの経緯) ・ 取組んだ際及び運用上の課題 ・ 今後取組む自治体へのアドバイス
私が“企画屋”となった理由 高田 貴久 【プロフィール】 【講師からのコメント】 【担当学生から】 【著書】 経営コンサルタント
ork=life 仕事=生活 自治労千葉県本部 臨職・非常勤組織化用 07パンフ(試案) 臨時・非常勤職員の皆さんへ あいくみ宣言
私たちはどうして虐待をしてしまうのか? 誰もが利用者の生活が豊かになることや社会参加を願って福祉の仕事に就いていると 思います。初めから虐待しようなんて思って仕事に就いている人はいないはずです。 ○愛情というエネルギーはとても大きい →自分の思うようにいかないと怒りになります。 ○自己欲・支配欲のエネルギーはとても大きい.
ケータイ的関係 879 渋谷俊明 880 渋谷友里江.
【コーチング体験セミナー】 自分が変われば、相手も変わる! 人間関係・コミュニケーションが劇的に変わり、
まず、率直に言うと、具体的にどうしたらいいのかというノウハウの密度が高いです。
第2章 組織はかく思考する プラム.
【会議の進め方】会議の定義:問題を解決する場であり情報を共有する場ではない 作成:増永寛之
人材育成のありかた ~事業の魅力が社員の能力・能動的社員を育てる秘訣~
環境の世紀17  第13回 駒場の電気を考える.
2014/1/5 大人メンターリスト 【総合版】.
介護予防サービス・支援計画表 記入のポイント.
成長課題(スキル、スタイル、姿勢上)(具体的に)
顧客満足ってなーに? YONETO QM OFFICE JAN , 2005 ISO9000の難しい話はしない。
福祉事業者運営推進勉強会 介護サービス友乃家 三浦秀隆.
地域・社会貢献をするために人として必要な資質
制度経済学Ⅰ⑦ DVD質問 Q1 多重派遣とは? Q2 なぜ違法派遣が増えている? Q3 社会保険に未加入の派遣は違法か?
気持ちの温度を高められたり、成幸に向けてやる気スイッチを押すことができる人や相手の自発的な行動をつくり出せる人のこと!
なぜ、青少年はネットトラブルに陥りやすいのか
第9章自己マスタリー どらみ 第9章自己マスタリー.
健康的な職業生活 (保健 最後の授業).
「行動力アップ研修」から「経営ビジョン実現支援」へ
平成19年度青年部会「第2回~第4回研修会」(人材育成研修会)実施計画書
女性活用の「組織」「自分」へのメリットを理解する
管理者の職務と役割 リーダーとしての 基本行動とは!!
「次代のリーダー」を 「本物のリーダー」にする リーダーの行動力アップ研修のご提案
人生 年時代を 楽しんで生きる 100 試作品 ●●市●●在住 ●●さんの場合 わかりやすく、 地域活動のリアリティを もたせるために、
リーダーの役割 総合政策学部3年 鋤先麻美 環境情報学部3年 生田目啓
マスターズ甲子園 ボランティアを楽しんでもらうには
「人生100年時代」に求められるスキル 【OS】 【アプリ】 人生100年時代の働き手は、【アプリ】と【OS】を
日本語検定試験合格者の感想
2011年 1月.
教師にとっての「生の質」 青木直子(大阪大学).
薬剤師ができること、 思いを明確にしていく ~鈴木信行~
~求められる新しい経営観~ 経済学部 渡辺史門
経営計画策定の心得.
佐世保市 保健福祉部 長寿社会課 生活支援体制整備事業 第2回 地域づくりを考える勉強会 佐世保市 第1層 生活支援コーディネーター 成冨努.
佐世保市 保健福祉部 長寿社会課 生活支援体制整備事業 第3回 地域づくりを考える勉強会 佐世保市 第1層 生活支援コーディネーター 成冨努.
JTの成長戦略 D班.
Othelloのプログラム 班長:佐々木 悠二 班員:石黒 護     井上 雄滋     齊藤 良裕     清水 裕亮.
辞めないスタッフの育成方法  ~鈴木信行~ 年8月.
知識の開発や活用を評価に役立てる 評価システムが知識を行動に変えるのを助けている企業がある。 ↓原理は???
プレゼンテーション-技能が必要な理由- 神奈川大学経済学部 経済情報処理I 平成25年度
プレゼンテーション-技能が必要な理由- 神奈川大学経済学部 経済情報処理I 平成18年度 第4回
本当は消去できていない!? ~データを完全消去する方法~
本当は消去できていない!? ~データを完全消去する方法~
We are ‘One PPG’(私たちは「一つのPPG」です)
専門ゼミ最終発表会ガイダンス 平成26年1月8日 森田 彦.
CDP企画 ES攻略!!内定を獲る自己分析(2日目)
うりずん+インターンシップ 社会人基礎力フィードバック表
テクニカル・ライティング 第4回 ~文章の設計法「KJ法」について~.
成功の宣言 ありたい姿 「 」 「 」 なりたい姿 現状の姿 「 」 「 」 実践する姿 ●お客さまのために ●目標(期限付き数値目標)
自信を持って取り組めなかった経験は( ) 1.自信を持って取り組めなかった経験を くわしくいうと、どういうものだったか?
広告会社で働く自分が 考えていること・考えてきたこと
未病はなぜよくならないのか? 医療者の問題 ① 未病をみることができない ② 健診に携わる医師や総合内科医の不足 ③ 患者さんとの意思疎通力の不足 患者さんの問題 ① 未病の概念をしらない ② 「薬」に対する絶大な信仰心.
Presentation transcript:

発展する組織について 福祉事業者運営推進に関する勉強会 介護サービス友乃家 三浦秀隆

勉強会の趣旨 事業所運営に関する勉強会がそもそもない 福祉業界から人が離れており、もう一度業界を活性化させる  事業所運営に関する勉強会がそもそもない  福祉業界から人が離れており、もう一度業界を活性化させる  一社だけではなく業界で取り組まなければ実現しない  勉強会を通じて「収益性の向上」「問題の根本的な解決」を行う  業界でリーダーシップを発揮されている方、または今後リーダーシップを発揮される方の 為の勉強会とする  2,000円/1回の参加費とする  毎月1回開催する

前回のまとめ「人材を確保する」 特効薬はないので、継続的・長期的に取り組む 職場環境・労働環境の見直しに着手することが基本  特効薬はないので、継続的・長期的に取り組む  職場環境・労働環境の見直しに着手することが基本   甘えの強い職員であっても拒否すべきではない(比率には注意が必要)  今必ずしも環境が整っていなくても「改善を実行していく」姿勢を見せることが重要  働く人たちの目線で職場環境を考えるが、感情面では必ずしも目線を下ろさない  リーダーが人材獲得への執念を捨てない

会社・チームが発展するとはどういうことか 考えてみる 売上増 利益増 人材の成長 賃金UP

この全て

その選択は本当に組織の発展につながるのか? この話の前提として 組織が発展しさえすれば、誰がどんな仕事をしてもよい 「社長だからこうする」 「事務だからこうする」 「責任者だからこうする」 という類のパーソナルな価値観を     会社・事業所の中で優先させない その選択は本当に組織の発展につながるのか? 一つの理念を みんなで支える 「組織を発展させる」 社長 社員 幹部

会社・チームが発展するしくみを考えてみる どうやったら会社・チームが発展するのか? 会社・チームが発展するしくみを考えてみる なんとなく組織が発展することはない 「真面目にやればよくなる」、は真ではない 資金があり人が潤沢に揃っていても、組織は潰れる

(仮説1) プラスのウェーブを組織内に捏造する (仮説1)  プラスのウェーブを組織内に捏造する 短期間に一気に成長する職員を社内に一人作る

具体的には、 意欲のある職員を一人選ぶ 本人の限界を超えた業務量を課していく 自発性のある職員が望ましい 本人の意見をきちんと言わせる 具体的には、   意欲のある職員を一人選ぶ 本人の限界を超えた業務量を課していく 自発性のある職員が望ましい 本人の意見をきちんと言わせる 誠実な人間性のある職員を選ぶ 本人のやり方や意見を尊重する 絶対に甘やかさず厳しく仕事をさせる 失敗を経験させる 他職員と平等に扱わない 責任はこちらで引き受ける 短期間で成果を出す 先に報酬を渡さない

その結果どうなるか? 全社の反発を受ける その中で退職者が出る可能性がある 本人は自発的に仕事に取り組むようになる 本人中心のチームができる  → 「自分のチームだ」という自覚が生まれる環境が少しずつ整う  → 楽しく仕事をする職員が一人社内にできる                    仕事を楽しむプラスのウェーブの種が一つできる

「自分もそうなりたい」と思う職員が出るのを待つ 働く人たちの「意欲」は操作することができない 一つの既成事実を作ることで意図的に社内に波風を立てる(ウェーブ) 「やらされる仕事」から「自分で考えて自分で取り組む仕事」、仕事の質が変わる 働く人が「自信」と「プライド」を獲得できる 楽しんで仕事をする職員が増える「可能性」ができる 社長が良くなっても職員には説得力がない!               一緒に働く仲間が良くなっていくことでインパクトを作る!

目先の収支にとらわれない プラスのウェーブが社内に存在しさえすれば 累積した赤字も一気に逆転することができる 発展的な考えの一人の職員は、会社に膨大な利益をもたらす 発展的な考えの職員が複数になると成果が雪だるま式にふくらむ プラスのウェーブは毎日メンテナンスしなければすぐに止まってしまう プラスのウェーブを維持・加速させる為にはできる限りの権限移譲が必要 発展的な考えの職員の意見をどんどん採用する 意見が対立することを恐れない、組織がよくなればそれでヨシ!

この仮説を支える基本的な考え方 原則「相手都合」で物事を考える 必ず成果(売上・利益・待遇改善)を出す してもらったことはきちんと恩返しする できない理由を決して言わない 相手の意見や価値観を取り入れる 厳しく要求し、決して甘やかさない 社員と仲良くしない 自分が楽しめない仕事は人にやらせない 誠実で意欲のある人を信じて委ねる 自分が率先垂範する 何が起こったとしても人のせいにしない 必ず宣言してから実行する

この一連のプラスのウェーブを作るのに仮に三年かかるとして 五年で発展する組織作りを目指す この一連のプラスのウェーブを作るのに仮に三年かかるとして 五年で発展する組織作りを目指す

発展する組織作り」に関して 「そんなことはわかっている」、もしくは「そんなことはウチにはできない」と思われるかもしれません が、決して経営手腕や能力の問題ではありません。小規模だから、弱小だからと言って簡単に諦め ない気持ちで、現実に向き合うことだけなのだと思います。 今回は一つの仮説でしたが、組織が発展するパターンは他にも無数に存在し、このパターンだけ が「正解」ではありません。ですから、独自で「発展する組織」について考え実践することができれば 積極的にトライして頂きたいですし、またその方法については機会を問わずぜひともご教授をお願 い致します。 「売上管理」「人材獲得」など我々にはとり組まなければならない問題山積みで、「発展する組織作 り」はあまり話題に上ることはありませんが、決して避けられないテーマです。

甘えの強い職員への対策 会社発信ではなく自発的な職員発信で対峙していく 自発的な職員複数で対峙していく 甘えの強い職員が甘えを捨てることはなくても、それによって声が小さくなっていく 緩やかに向き合うことで、緩やかに連携できるレベルを目指す ここでもやはり緩やかに社内に内包する選択をすることで、規模のメリットは捨てない

【補足】 社長・管理者は完璧ではない 完璧ではないこと大いに結構、足りないところは皆に補ってもらう 【補足】 社長・管理者は完璧ではない 完璧ではないこと大いに結構、足りないところは皆に補ってもらう 足りないところを把握しておく、わからなければ人に聞いておく 人の嫌がる仕事は喜んで引き受けておく 自分が楽しめる仕事でなければ人に委ねてはいけない 人のやる気は持続しないので、意欲のある人に全力で走ってチームを助けてもらう みんなの足が止まった時に自分が全力で走ればそれでよし 完璧じゃなくても組織は強くなる、強くできる 必ず利益を出して職員に還元する志を、決して諦めない 仲間を信じて、必ず成功させる