ガスクロマトグラフィー研究懇談会講習会「プロが教える“ガスクロ自由自在”」

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気体サンプリングと分析の基礎から最前線 2011 年 6 月 17 日 北とぴあ ガスクロマトグラフィー研究懇談会 委員長 ( 独)産業技術総合研究所 前田恒昭
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今後の予定 7日目 11月 4日 口頭報告レポート押印 前回押印したレポートの回収 口頭報告の進め方についての説明 講義(4章),班で討論
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
誘電泳動現象を利用した液体クロマトグラフィー用高度濃縮分離法の開発
LC/MSを用いた生物試料中の ジラム、マンゼブの定量
分子・物質合成プラットフォームにおける利用成果
一般社団法人火力原子力発電技術協会 船橋信之
環境中のポリ塩化ナフタレンの分析手法開発に関する検討
色素増感太陽電池におけるフィルム 電極の2.45GHzマイクロ波焼成
HPLCにおける分離と特徴 ~逆相・順相について~ (主に逆相です)
薬品分析学3.
UPLC/MS/MSを用いたハロ酢酸分析法開発 ○佐藤信武,津田葉子,小西泰二,江崎達哉 (日本ウォーターズ株式会社)
形態素解析および係り受け解析・主語を判別
第294回ガスクロマトグラフィー研究会 「ガスクロの過去・現在・未来」
薬品分析学3 第1回:概論.
原子核 atomic nucleus (陽子+中性子) 電子 electron e e- b線 陽子 proton H+
パッシブエアーサンプラーにおける各ピークのサンプリングレート 算出の試み
薬品分析学3.
くろまとぐらふぃー その1.
HPLCにおける分離と特徴 ~理論段数について~
逆相と順相(歴史) 順相クロマトグラフィー 担体:未修飾シリカゲル 逆相クロマトグラフィー 担体:修飾シリカゲル(オクタデシルシリル化)
計画研究ク 重力波天文台用高性能光源の開発
基礎無機化学 期末試験の説明と重要点リスト
口頭発表会場: 特別会議室 ポスターセッション:第2会議室前ホール 休憩場所: 第1会議室
早稲田大学理工学部 コンピュータネットワーク工学科 山崎研B4 大野遙平
長岡技科大オープンハウス 岐阜高専4年電子制御工学科 森 永二郎.
液クロユーザのための基礎講座.
クロマトグラフィーで定量をどのように行う?
カラムスイッチングとコールドトラップを利用した
下水試料中の女性ホルモン 測定法の課題 -LC/MS/MSとELISAの比較から-
静電気学会のプラズマ研究と 学会連携への期待
カンキツ果実に含まれる蛍光物質の特定 共同研究機関:東北大学,愛媛大学.
SBSE-TD-GC/MS法による農薬分析
LC/MSを用いた生物試料中の ベンゾトリアゾール系化合物定量法
GPCクリーンアップを用いた PCBs、PCNs、PCTs及びPBBsの 同時分析
○清家伸康・大谷 卓 (農業環境技術研究所)
水系の2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(ABN) の分析法
図 純粋な乾燥N2と5 ppm NO2/乾燥N2を繰り返し供給した際のドレイン電流応答
新学術「宇宙の歴史をつむぐ地下素粒子原子核研究」 2015年度領域研究会@神戸大学 2015年5月16日 岸本康宏
22章以降 化学反応の速度 本章 ◎ 反応速度の定義とその測定方法の概観 ◎ 測定結果 ⇒ 反応速度は速度式という微分方程式で表現
代謝成分分析室 11 1 SPR(表面プラズモン共鳴)相互作用解析装置 薬用冷蔵ショーケース 2 走査型電子顕微鏡
水中のフェノール類測定に用いる 抽出固相の検討
ディジタル回路の設計と CADによるシステム設計
ディジタル信号処理 Digital Signal Processing
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
第12回(12月15日):遺伝子診断用マイクロデバイス
Sample ポスターのイメージ B1サイズ (728mm × 1,030mm)推奨 電子 太郎 (指導教員: 情報 次郎)
希土類磁石からのネオジムの回収 巣鴨高校2年 西村啓吾.
課題 1 P. 188.
X線CCD検出器 ーCCD‐CREST(deep2)ー の性能評価と性能向上 (京阪修論発表会)
菅野洋光 (農研機構東北農業研究センター) 渡部雅浩 (東京大学大気海洋研究所)
第3回全体会議 2014.8.6-7 東京大学本郷キャンパス 領域代表:齋藤 理一郎(東北大)
◎熱力学の最も単純な化学への応用   純物質の相転移
水中農薬一斉分析における 固相前処理法の簡略化の検討
◎ 本章  化学ポテンシャルの概念の拡張           ⇒ 化学反応の平衡組成の説明に応用   ・平衡組成       ギブズエネルギーを反応進行度に対してプロットしたときの極小に対応      この極小の位置の確定         ⇒ 平衡定数と標準反応ギブズエネルギーとの関係   ・熱力学的な式による記述.
誘導体化を用いた フッ素テロマーアルコールの高感度分析 ○竹峰秀祐 環境省 環境調査研修所.
今後の予定 (日程変更あり!) 5日目 10月21日(木) 小テスト 4日目までの内容 小テスト答え合わせ 質問への回答・前回の復習
LC/TOF-MSを用いた臭素系難燃剤の分析
廃PVC中有害金属の 最適な処理方法の評価
屋外絶縁用高分子材料の 撥水性の画像解析に関する研究
外部共振器型半導体レーザー装置の製作 物理工学専攻 小菅 洋介 (M1) 〔指導教員: 熊倉 光孝〕
ガスセンサーの製作 [応用物理研究室] [藤井新太郎]
センサの基礎知識 メカトロニクス機械を作り上げるには,センサについての幅広い知識と経験が必要!.
14 水酸化PCBの生成について (1日鉄環境エンジニアリング㈱,2大阪市立環境科学研究所,3元大阪府環境情報センター)
ガスクロマトグラフィー/負イオン化学イオン化 質量分析法による河川水中フェノール類の 高感度定量
水酸化PCBの生成について 日鉄環境エンジニアリング株式会社         福沢 志保.
UPLC/MS/MSを用いたリテンションギャップ法によるPFCs分析とPFOS異性体分離
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
神戸沿岸海域における 有機フッ素化合物濃度及び組成の経年変化
GC/MSによるノニルフェノキシ酢酸類の分析
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ガスクロマトグラフィー研究懇談会講習会「プロが教える“ガスクロ自由自在”」 http://www.jsac.or.jp/~gc/ ガスクロマトグラフィー研究懇談会 東京コンファレンス2010(2010年9月1日) ガスクロマトグラフィー研究懇談会講習会「プロが教える“ガスクロ自由自在”」 「キャピラリーカラムと、その試料導入法」 やさしい基礎理論と間違いない選び方  古野正浩:ジーエルサイエンス株式会社 ガスクロ初級講座「GC,GC/MS導入時の注意点」  秋山賢一:(財)日本自動車研究所 「目からうろこのGC理論」  竹内正博:(有)GC技術研究所

ガスクロマトグラフィーの歴史 キャピラリーカラム開発50年 試料形態 ガスクロマトグラフの基本構成 ガスサンプラー 気体 加熱脱着装置 試料注入口 恒温槽 分離カラム 検出器 データ処理装置 キャリヤーガス 流量制御部 濃縮導入装置 SPME 液体 オートサンプラー パージトラップ装置 ヘッドスペース装置 固体 SPME 熱分解装置 クライオフォーカス 誘導体化 データ処理 データベース 保持予測 ポストカラム反応 熱抽出装置 高分子 試料導入部 スプリット/スプリットレス注入 コールドオンカラム注入 PTV ダイレクト注入 他 カラムスイッチング ソルベントベンティング マルチデメンジョナルGC 各種検出器群 他の処理法との直接結合:HPLC、SPE TCD FID PID ECD FTD FPD MS AED 他 各種前処理・試料導入装置群 カラム温度制御  恒温分析  昇温分析 キャリヤーガス制御  電子式流量/圧力制御 各種機構、装置と技術群 http://www.jsac.or.jp/~gc/

ガスクロマトグラフィーの歴史 キャピラリーカラム開発50年 1906年 M.S.Tswett:カラムクロマトによる植物色素の分離をクロマトグラフィーと命名 1941年 A.J.P.Martin, R.M.Synge:液‐液分配クロマトグラフィーのアイデア 1952年 A.T.James,A.J.P.Martin:気‐液分配クロマトグラフィーを創始 1956年 van Deemter:分離効率に影響を与える要因を解析 1958年 M.J.E.Golay:キャピラリーカラムの理論と応用例を示す(スプリットインジェクション、TCD検出器) 1958年 G.Dijkstra,J.Degoey:キャピラリーカラムの実用可能性と固定相液相の動的塗布を報告 1958年 I.G.McWilliam (FID)、J.E.Lovelock (ECD)開発を報告 1958年 L.Rohrschneider:固定相液相の極性を定義する方法を提案 1959年 D.H.Desty キャピラリーカラムによる燃料分析の応用を報告 1959年 D.H.Desty ガラスキャピラリー製作装置の特許 1962年 M.Mohnke,W.Saffert:気-固吸着型PLOTカラムの開発 1966年 L.Rohrschneider:固定相液相の特性を表現する定数を提案 1970年 W.O.McRynords:上記に改良を加え新定数と分類表を報告 http://www.jsac.or.jp/~gc/

ガスクロマトグラフィーの歴史 キャピラリーカラム開発50年 1969年 K.Grob, G.Grob:スプリットレス注入を発見・発表(大量試料導入) 1975年 R.E.Kaiser:キャピラリークロマトグラフィー国際シンポジウム 1975年 キャピラリーカラムを用いる市販GC/MSが登場 (1957年J.C.Holmes:GCとMSの結合を報告) 1979年 R.D.Dandeneau,E.H.Zerenner:溶融シリカキャピラリーカラムを開発 1976年から1986年にかけて化学結合型固定相液相の研究 1980年代にはGC装置のキャピラリーカラム対応が一般化   (研究トレンド:High Resolution, Selectivity, Sensitivity & Speed) 1980年代大量試料注入法の実用化(PTV,クールオンカラム) 1993年 J.Pawliszyn:固相マイクロ抽出(SPME)開発 1995年 J.B.Philips:GCXGCの開発 (High speed seperationの実用化)   (1968年 D.R.Deans、キャピラリーカラムスイッチング方式と装置を発表) 2008年 ガスクロマトグラフィー研究懇談会50周年 2008年 キャピラリーカラム開発50周年 2009年 GC研究会開催300回 http://www.jsac.or.jp/~gc/

ガスクロ自由自在Q&A:(丸善)好評発売中 役に立つガスクロ分析:(ミミズク舎)新刊 http://www.jsac.or.jp/~gc/ ガスクロ自由自在Q&A:(丸善)好評発売中 役に立つガスクロ分析:(ミミズク舎)新刊 GC研究懇談会の今後の行事 8月31,9月1日 :SS2010特別講演(幕張メッセ) 9月16日:日本分析化学会第59年会特別講演 12月3日 :特別講演会(代々木オリンピックセンター) 2月  総会と研究会 4月  研究会「GC分析基礎と応用講座」など