2013年度 授業の構成とねらい 新宿山吹高校 定時制 理科 松本隆行
授業の構成 チェックテスト(CT) 前回の振り返り 演示実験 ワークシート(WS) 生徒実験 ◎定期考査 目的はなに?
いろいろな授業形態があるが 学習者がいない場は無い 授業とは そもそも「授業」とは何か? なにをする場なのか? 「学習」する場 いろいろな授業形態があるが 学習者がいない場は無い
先生がいる 年長者が年下を教えている けっこうカオス 現代の授業は教育の一形態 個人別一対一 通信教育 放送大学 … 放送大学 … 寺子屋の筆子と女性教師 一寸子花里「文学ばんだいの宝」 wikipedia,2013.6.10アクセス
授業の目的 主語は学習者(生徒) 「わからない」 「わかる」 「わかったつもり」 「本当にわかる」 これらを実現する「場」
学習すべきこと 独学で高認/受験 する人もいる 教員が話す内容も 基本的には書いてある すべて教科書に 書いてある マニュアル仕事と同じ マニュアルよりはるかに多い分量 覚えるだけでなく理解しなくては…
授業前にしておくこと(予習) 教科書をあらかじめ 読んでおく 疑問点を明確に するため なにか質問は ありませんか? 何がわからないのか わからないんだよな… よくある光景
予習していて「わからない」ときにどうする? 書いてあるけどわからない 予習していて「わからない」ときにどうする? 授業 を聞く 友達 に聞く 一人 で勉強 教員 に質問 それでもダメなら
ワークシートの意味① 1回目の授業を 「予習」にする 振り返りまでに 「わからない」ところを チェックテストまでに 「わかる」状態にする はっきりさせる
学習の態度 行儀とかの話ではありません あなたは どちらですか? 授業を「受ける」 授業に「参加する」
学ぶ 「受ける」=「教わる」≒「教え込まされる」 記憶力 「参加する」=「学ぶ」=「知識の再構成」 主体性 思考力
主体的に学ぶことを避けていると同じなのでは? 学ぶことは主体的な活動 授業 を聞く 友達 に聞く 一人 で勉強 教員 に質問 主体的でない態度でできるのはどれ? 他の手段を避けていることは 主体的に学ぶことを避けていると同じなのでは?
ワークシートの意味② 自分で学ぶ「場」 (予習的位置づけ) 考えて学ぶ「場」 記憶の定着にも有利 (→後記) 社会人基礎力 経済産業省http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/ 2013.6.11アクセス 考えて学ぶ「場」 記憶の定着にも有利 (→後記) 社会人基礎力 (主体的に考える力) の育成
チェックテストの意味 「わかったつもり」 「うろ覚え」 前回の授業で のあぶり出し 「わかる」ことを 目指したか? 「わかった」 チェック このあとの振り返り や 個別質問 の材料に
振り返りのねらい 「わからなかった」を 「わかる」に変える 「わかったつもり」を 「本当にわかる」に変える 整理しなおす(→後記) 授業アンケートの質問に回答 問題を解く 本当にわかる 「場」
「本当にわかっている」かどうかのチェック 定期考査の意味 「本当にわかっている」かどうかのチェック 定期考査 =学力測定 ≠努力測定 努力測定はしない 努力は学力の裏にあるもので、これを評価できません。 私は努力していることを好ましく思っています。でもそれを成績に加える根拠は多くて4分の1ですし 私が見えていない努力をした生徒には不公平になります。それも考えると、成績に加えるメリットがほとんどありません。
「頭の引き出しからすばやく取り出せるか」 学力は「引き出しから出せる能力」 「頭の引き出しからすばやく取り出せるか」 を 学力測定で テストする 覚えている? 忘れ去っていたら 無理! 整理している? 一度は考える作業をしていないと 遅い!
忘れない方法 単純記憶は 忘れる 意味記憶は 忘れにくい 理解したことは 忘れない →思考回路ができあがる →忘れる前に繰り返し頭に入れる 単純記憶は 忘れる →忘れる前に繰り返し頭に入れる 意味記憶は 忘れにくい →語呂合わせは効果的 Hermann Ebbinghaus 図・写真wikipedia 2013.6.11アクセス 理解したことは 忘れない →思考回路ができあがる
授業後にしておくこと(復習) 学習内容を読み返す (記憶の定着) 問題を解く (思考回路の形成) 相違点を整理する (理解の整理整頓)
授業構成を2回に分けた理由 「わかる」ことをチェックするのは時間が必要 「わからない」ことを見つけるのは時間が必要 記憶の定着は時間が経ってからが効果的 チェックテスト・振り返りは次回授業に実施
実験の意味 「関心・意欲・態度」 (独学では難しい) 「観察・実験の技能」 (個人では無理) 演示実験 生徒実験 学校で授業を受けるメリットを提供
授業の構成 チェックテスト(CT) 前回の振り返り 演示実験 ワークシート(WS) 生徒実験 ◎定期考査 「わかったつもり」のあぶり出し 「本当にわかる」の手助け 「情意」の強化 「わかる」ことへの主体性 「観察・技能」の強化 「本当にわかった」ことの確認