豊かで安全幸福な くらしをつくるために 租税教室 私たちは会社の社長さんたちで作る「川口法人会」から来ました 今日はみなさんと税金の勉強をしたいと思います。 いきなり質問です。 次 そもそも何で税金をおさめるのでしょうか?
税金を納めるということを学んでいきましょう 日本国憲法13条 幸福追求権 ・生きる権利 ・自由を求める権利・幸福を求める権利 しかし権利を求めるには、やるべき義務があります 税金を納めるということは・・・・・ 社会の人々がお互いを助け合って(相互扶助) ⇒豊かで安全且つ幸福なくらしを作るということです。 税金を納めるということは・・・ 豊かで安全 幸福な暮らしを作るということです。 生きる権利・自由を求める権利・幸福を求める権利 を私たちは持っている一方、義務もあります。納税もその義務の一つです。 税金を納めるということは、安全・幸福な暮らしを作ることです。 税金と安全安心な暮らし 関係あるの? と思われるかもしれません。 次 税金を納めると こんなサイクルが 日本に 埼玉県に 川口(草加)市に生まれます。 さあそのためにはどうすればいいのかをみんなといっしょに考えましょう
税金とは富の再配分、公平な秩序、幸福と義務 日本の3大義務は循環され、そこに幸福追求権を含めてみました。 憲法とは国の権力者が暴発しないための法律で、国民は権力から 憲法に守られます。 教育の義務 国民の教育が高い ※経済の困窮した国や 戦争している国には 学びたくても学べない 子供が数多くいます 勤労の義務 幸福に暮らす権利 豊かで 安全なくらし 高い教育は高い 生産性を産み、高い 付加価値を創造します (製品・サービス) 納税の義務 これが 今日お話しする 税金のしくみです 税金が集められみんなのために使われて還ってくるサイクルです。 このどれかが掛けても日本の安全な暮らし、日本の発展は実現しないでしょう。 次 それでは具体的に 例えばみなさんがケーキ屋さんを始めた場合に どんな税金が関係するのか見てみましょう。 経済の活性化 高所得で税収の増加 収入を得た人、財産のある人は 例え小学生でも納税します
起業してケーキ屋さんを始めます! 資金(元手) 自己資金 (貯金) 銀行借入(納税していないと社会的信用がなく貸してもらえない) イチゴのケーキで商売しよう! それでは Aさんがケーキ屋さんを始める話を例に税金のお話をします。 Aさんはケーキが好きで好きで、ある日自分でケーキ屋さんを開いてみんなにケーキを作って売ることにしました。 どんなケーキがいいかな イチゴのケーキを作ろう! まずは資金が要りますね 自己資金(貯金)や 銀行から借り入れをして資金を用意します お店を借りて 従業員さんを雇って 調理器具も用意しないといけませんね! 次 さあ、さていくらでうりましょうか? 値段決めです。 お店を借りて オーブンや調理機器も準備 ⇒ 従業員さんを雇って
材料を仕入れて、ケーキをいくらで売ろうか? さて、何個売れるだろう?(シュミレーション) 高かったらあまり売れないかな? 大勢の人に食べてもらいたいなぁ どれだけ儲けようか? まわりのケーキ屋さんの値段は?(市場調査) さあ お店の準備はできました! 次はケーキの値段を決めます 何個売れるだろう?高かったらあまり売れないかな?大勢の人に食べてもらいたいなぁどれだけ儲けようか?まわりのケーキ屋さんの値段は? いろいろ考えて500円+(税40円)にしました 資本主義経済では売り手=社長さんが自由に値段を決められる! 次 ところで ケーキ作るのにいくらかかっているのでしょうか? 赤字?かに黒字かな? いろいろ考えて500円+(税40円)にしました。 資本主義経済では売り手=社長さんが自由に値段(価値)を決められる! (事業計画をたてる) ⇒
ケーキの原価は? 材料費 イチゴ 砂糖 小麦粉など 80円/個 (ロスはなく売り切ります) 従業員さんのお給料 100円/個 材料費 イチゴ 砂糖 小麦粉など 80円/個 (ロスはなく売り切ります) 従業員さんのお給料 100円/個 お店の家賃 50円/個 電気ガス水道代など 70円/個 合計 300円 ちょっとコーヒーブレイク・・・ 丁寧な仕事をした 煎りたて挽きたて、 淹れたてたてコーヒー ⇒一杯500円で販売 コーヒー生豆の原価、一杯分10gは5円⇒チャフを取りロースト(煎る)⇒挽く⇒ゆっくり丁寧にドリップ⇒丁寧で技術のある仕事をして、雰囲気のいいカフェで飲めば、500円の価値で納得です。素敵なカップで召し上がれ! これを原価といいます。 ケーキを一個作るのにいくらかかるのでしょう? 材料費 イチゴ 砂糖 小麦粉など 80円 従業員さんのお給料 100円 お店の家賃 50円 電気ガス水道代など 70円 合計 300円 これを原価といいます。 次 さてさていくら儲け 利益 があるのでしょうか?
利益(儲け)はいくらだろう? 話を戻します。ケーキの安いか高いかはお客さんがその価値を自ら判断して、納得した人がこのケーキを購入してくれます 販売価格 500円 ちょっと高いけど、技術もある職人が作るからすごくおいしいし、安全で貴重な材料を使っているから納得! ケーキの原価は300円 =利益は 200円です! 利益の中から、新しい調理器具などを購入 次への設備投資で事業を拡大したり、お店を修繕して、付加価値を落とさないようにして仕事を続けます ⇒ 儲けのことを利益といいます 販売価格500円 原価300円 利益は200円です この利益の中から新しい調理器具などを購入します。 次 さあ、この一連の流れのなかに、どんな税金が関係しているでしょうか?
さて、このケーキの中での主な税金の種類を考えましょう 販売金額 消費税 従業員さん給料 所得税(個人) お店の利益 会社の儲け 今の話の中でも税金が出てきます 販売金額には消費税がかかります 従業員さんに支払った給料から、従業員さんが所得税を支払います 利益からは 法人税を支払います(個人事業主は所得税) 次 ところで、この税金誰が決めているのかな? 誰かが勝手に決めているのかな? 法人税
選挙で選んだ国民の代表である国会議員が国会で決めます。 このような税金は誰が決めるの? 選挙で選んだ国民の代表である国会議員が国会で決めます。 税金は誰が決めるのでしょうか? 国会で国会議員が決めます。 次 具体的にはこんなイメージです。
国民 選挙 国会 法 律 消費税8% 国会 議員 (ルール) 国の予算 法 律 (ルール) 国の予算 消費税8% 国民は選挙で国会議員を選び 国会議員は国会で国の予算(使い方)、税制(税金の集め方)を決めます 消費税8%というのもここで決まりました。 今消費税は8%ですが、お金が足りないから消費税を50%にしよう!といって50%にしてしまったら 国民皆が困りますよね そうするとそれを決めた国会議員は次の選挙で選んでもらえないから、そんなことはしません これが民主主義です 次 なんでこんな決め方をするの? 国会 国会 議員
なんでこんな決め方をするの? 国会は様々な法律やルールを作るところです。 例えば、福祉にもっとお金を使いたいけど、そのため消費税が 50パーセントになったら大変ですよね。 国会議員候補は「選挙に勝って、私がみんなの代表になったら」 と国民と約束をして、その考えが良いと思うほうに私たちは投票 します。それが選挙、多数決によって決まった民意が国の将来を 方向付けます。 これが民主主義です。税金の集め方から使い方も、国民が民意 によって決めることができるのです。 選挙権は20歳から18歳に下がります。若い人が選挙に行かな いと若い人のための法律ができませんね。 次 それでは国の 入ってくる税金 と 出て行くお金 の内訳をみてみましょう?
本当は怖い?平成29年度国の一般会計当初予算 歳入 97兆4,547億円 歳出 97兆4,547億円 73兆9,262億円じゃないの? 国債費 社会保障関係費 所得税 国の借金1千兆円の借入金や利子の返済に必要な経費/将来世代の負担⇒ 17兆9,480億円 18.4% 公債金収入(国の借金) 32兆4,735億円 33.3% 消費税 23兆5,285億円 24.1% 公共事業関係費 34兆3,698億円 35.3% 17兆1,380億円 17,6% 地方交付金 15兆5,671億円 16.0% 5兆9,763億円6.1% 法人税 クイズです!歳入 ここには何が入るでしょう 所得税 消費税 法人税 歳出 ここに入るのは? 社会保障 公共事業 教育費 防衛費 経済協力費 次 それでは具体的にどんなものに使われているか? 見てみます。 12兆3,910億円 12.7% その他 教育費 5兆3,567億円 5.5% 9兆4,275億円 9.7% その他(相続税酒税等) 内 経済協力費(ODA) 防衛費 15兆6,079億円 16.6% 5,110億円 0.5% 5兆1,251億円 5.3%
税金はどんなものにつかわれているの? 社会保障関係費(生活と健康を守る) ・ 医療費 ・年金 ・介護費など主に福祉や相互扶助に使われる ・ 医療費 ・年金 ・介護費など主に福祉や相互扶助に使われる ・ 生活保護費(日本国民として飢えないための一時金) 国と国民の生命財産を守り、社会の秩序を守るための費用 警察、消防、自衛隊やごみ処理まで行政サービスなど ※生活に困窮したひとが暴発しないための最低限の生活を日本は税金で保障(未来と夢がある社会がモラルある社会をつくる) 公共事業関係費-インフラ整備、道路や橋などの建設や維持管理が安全で便利な社会を作り出し、仕事の生産性を維持し高める 教育費 ・ 教科書等教材の費用 ・ 学校運営費(水道光熱費、設備建築・維持の費用) ・ 先生のお給料など ・ 将来の日本を担うために、小学生一人当たり年間約86万円 税金はどんなものにつかわれているでしょう? 社会保障費 ・ 医療費 ・ 生活保護費 国と国民の生命財産を守り、社会の秩序を守るための費用 ・ 警察、消防、自衛隊、行政機関 社会インフラ整備の費用-安全で便利で生産性を維持し高める ・ 道路、橋の建設・維持費 教育費 ・ 教科書等教材の費用 ・ 学校運営費用(水道光熱費、設備購入・維持の費用etc) ・ 先生の給料 次 この中のうち、なぜ「教育」に税金がつかわれているのでしょう?
なぜ教育に税金がつかわれているのでしょう? ~未来の社会を豊かにするためです~ 世界で税金のない国は? 先般も出てきました、主に石油など天然資源が豊富な国、しかし石油からエネルギーが変われば国力も変化します。例えば中東でも天然資源の乏しいイエメン(内紛が耐えない国)は、アラビアンナイトのような古い土壁の建物が数多く残っていて、200年前と様子が変わりません。 日本は? 資源が少ない なぜ教育に税金がつかわれているのでしょう? 未来の社会を豊かにするためです 世界で税金のない国は? 石油など天然資源が豊富な国 日本は? 資源が少ない 高い教育水準の人的資源を育成しないと! 将来大人になって高い付加価値を生み出す人を育てる 次 つまりこんなイメージです。 我々の未来のため、国は税金で高い教育水準の人的資源を育成します!将来大人になって高い価値を生み出す人を育てます。高い付加価値(人材)は貴重な日本の資源で、エネルギー転換をしても頭脳は変わりません。
なぜ教育に税金がつかわれているのでしょう? 未来の社会を平和で豊かにするためです この社会の循環が崩れると国際的には戦争、内戦、 暴動、テロなどの 争いがおきます 国民の教育水準 が高い 豊かで 安全なくらし 高い生産性 付加価値創造 (製品・サービス) 国民の教育水準が高いと 高い生産性や製品やサービスに付加価値が創造できます それにより 経済が活性化し 税収が増加します それにより豊かで安全なくらしが出来るようになり その 豊かで安全な暮らしの中では教育にお金をかけさらに高い付加価値を創造できるようになります 次 反対に、税金が少なくて、教育にまわすお金が日本になかったらどうなるでしょうか? 経済の活性化 税収の増加
学べる国にいることに感謝! もしも税金がなかったら・・・教育を受けられない。 すると・・・。 無教育 無秩序 戦争や暴動 仕事ができない 飢餓 夢が無い 仕事ができない 生産性が低い 経済の困窮 税収の減少 インフラが未整備 福祉ができない 安全な社会だと 安心して自由に経済活動が出来て、皆が教育を受けることができる それによって豊かで安全 幸福なくらしを作ることができます そのために税金の果たす役割は重要です。 また、税金のことを勉強することも大切です。 まずは皆さん、先生の教えをしっかりといただき、納税できるしっかりとした社会人となって、安全で豊かな日本の未来を築いてください。 次 最後にエピローグです。