目黒区CKD対策ネットワーク 連携ガイド このような患者さんをご紹介下さい 専門病院リスト(外来枠順) 再紹介基準

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三例の糖尿病性腎症導入例 仁和寺診療所 田中 貫一 仁和寺診療所.
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1. 動脈硬化とは? 2. 動脈硬化のさまざまな 危険因子 3. さまざまな危険因子の 源流は「内臓脂肪」 4. 動脈硬化を防ぐには
DM・ HYBRID療法 (簡単・糖尿病初期寛解療法) (内科開業医御用達バージョン)
家庭血圧のすすめ 「病院に来た時だけ血圧が高い」方はしばしばおられます(白衣高血圧)。
体重減少 ◎食欲があるのに体重が減る ⇒糖尿病、甲状腺機能亢進症、吸収不良症候群などを疑う ◎食欲がなくて体重が減る ⇒その他の疾患を疑う
今回の調査からわかった主なことがら ○糖尿病で治療中の人の43.2%は健診で見つかっている ○健診で見つかった人は、合併症の発症率が低い
体重増加 短期間で 急に太った いつもと同じ食生活をしているのに… 定期的に運動をしているのに…
全身倦怠感 全身倦怠感はさまざまな病気にみられます 疲れやすい… だるい…
職員健診;判定基準変更 ~血圧・脂質・尿酸等の疫学、 診療ガイドラインを背景として~ 高血圧症/脂質異常症合併患者の疫学と治療実態 1.
背景 著しい肥満者ではほかの因子が認められなくても、しばしば腎障害をきたすことが知られている。これまで、肥満と腎機能障害の発症との関連性については、きわめて限られたデータしかなく、関連性が示唆されているにもかかわらず信頼度の高い裏づけデータが乏しかった。
I gA腎症と診断された患者さんおよびご家族の皆様へ
第3回はままつCDE研究会 アンケート集計結果
日本慢性腎臓病対策協議会 (J-CKDI)
糖尿病とは インスリン作用不足による 慢性の高血糖状態を主徴とする 代謝疾患群 まず糖尿病とはどんな病気か知ってしますか?
2型糖尿病患者におけるナテグリニドと メトホルミン併用療法の有効性と安全性の検討
健診結果のフィードバック・ 受診勧奨 標準的な健診・保健指導プログラム(改訂版)より
図1 対象症例 H20.1/1-1/31までの入院・外来糖尿病患者総数 入院患者 15203名(内 透析患者 622名)
メタボリック症候群(MetS)の有無と、成人以降の体重増加とCKDの関連
健常労働者集団における喫煙とCKD発症の関連性 ―6年間の縦断的観察
1.職場における産業保健活動 (1) 産業保健は予防医学
第2回栄養セミナー 川崎医科大学 糖尿病内分泌内科 衛藤 雅昭 生活習慣病(肥満,糖尿病,高脂血症)の 食事療法
高血圧 診断・治療の流れ 診断と治療の流れ 問診・身体診察 二次性高血圧を除外 合併症 臓器障害 を評価 危険因子 生活習慣の改善
1. 血糖自己測定とは? 2. どんな人に血糖自己測定が 必要なのでしょうか? 3. 血糖自己測定の実際 4. 血糖自己測定の注意点
学校検尿異常対応早見表 前日完全排尿の上の早朝第一尿を検尿 血尿単独 蛋白尿単独 血尿蛋白同時陽性 A:在宅医療・入院が必要
糖尿病 かかりつけ医 紹 介 専門医 医療連携の紹介・逆紹介のポイント 逆紹介(返送を含む) 専門的な治療や指導等
汎用性の高い行動変容プログラム 特定健診の場を利用した糖尿病対策(非肥満を含む)
糖尿病 診断・治療の流れ 診断と治療の流れ 問診・身体診察 検査 診断 治療
CKD診療ガイド2012改訂委員会 委員長 今井圓裕 委員 井関邦敏、新田孝作、深川雅史、安田宜成 山縣邦弘、横山 仁 学術委員会 秋葉 隆、古家大祐 CKD診療ガイドライン改訂委員会 田村功一、和田隆志 慢性腎臓病対策委員会 今田恒夫、藤元昭一、堀尾 勝、守山敏樹 日本糖尿病学会 羽田勝計 日本高血圧学会.
1. 痛風・高尿酸血症とは 2. 糖尿病・糖尿病予備群と 痛風・高尿酸血症の関係 3. 高尿酸血症の治療は 3ステップで 4.
血管と理学療法 担当:萩原 悠太  勉強会.
独立行政法人国立病院機構 舞鶴医療センター認知症疾患医療センター 川島 佳苗
連携・連絡 (退院時まで) 術後連携の説明 □ 患者様用パス説明 手術後後遺症・再発等 発生時の連絡先 □ 確認の実施 ~ 2 ~
循環器疾患領域の代表目標項目(17) 8 循環器疾患、9 糖尿病 循環器疾患の減少に関する代表目標項目(5)
平成26年度糖尿病教室 開催日 テーマ 糖尿病からくる目の病気 本当に薬は必要ですか? 災害は必ずやってくる! その時どうしたらいいですか?
糖尿病対策の啓発スライド (日本糖尿病学会: 「健康日本21」の糖尿病対策検討委員会作成).
肥満の人の割合が増えています 肥満者(BMI≧25)の割合 20~60歳代男性 40~60歳代女性 (%)
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メタボリック シンドローム.
~認知症患者の透析拒否への関わりを通して~
Lカルニチン治療の血液透析患者の腎性貧血への効果
脂質異常症.
緩和ケアチームの立ち上げ ー緩和ケア医の立場からー
保 健 医 療 連 携 室  北海道立江差病院では、患者さまやご家族の皆様に、より良い医療・看護を効率的に提供できるように、地域における医療、介護福祉施設、関係機関と連携し、各機関・施設の機能と役割を最大限に発揮できるように、調整していくための窓口です。 ○ 診察療予約受付の流れ 報告書 □ 保健医療連携室 
喫煙者は糖尿病に なりやすい!! 保険者機能を推進する会 たばこ対策研究会 003_サードハンドスモーク(3).pptx.
市区町村別標準化該当比マップ (2013年度版) 岡山県保険者協議会 岡山県国民健康保険団体連合会.
健診におけるLDLコレステロールと HDLコレステロールの測定意義について~高感度CRP値との関係からの再考察~
●●●●により救命できた ●●●●を呈した ●●●●の一例
高脂血症.
災害時の循環器リスクスコア - AFHCHDC7 Score
指導日時 平成 年 月 日( 曜日) AM・PM : ~ : . 指導内容
慢性腎臓病患者における食事療法の 経過及び腎障害抑制の効果の検討
目的 オメガ3脂肪酸エチルは,エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を含む魚由来の製剤で,中性脂肪低下作用を持ち,抗動脈硬化作用を持つとされている. 現在までに心血管系イベントの抑制効果についての報告がなされているが,慢性腎臓病(CKD)に対する効果ははっきりしない. このため,当院でのCKD患者にオメガ3脂肪酸エチルを投与した結果について,各種疾患やCKDステージとの関連を含めて検討した.
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1.
小腸カプセル内視鏡により 診断しえた小腸出血の一例
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*講演会終了後、情報交換会を予定しております。
1. 糖尿病予備群って、なに? 2. 糖尿病って、どんな病気? 3. どんな時に糖尿病予備群と 言われるの? 4. 糖尿病予備群と言われたら
心電図 二次チェック 非ST上昇心筋梗塞 ST上昇心筋梗塞 ー不安定狭心症 予防的治療: (禁忌でなければ): βブロッカー、ACE阻害薬
( sGOT ・ sGPT ・ Alp ・T bil ・ LDH )
A-3 女性用 健診結果から今の自分の体を知る 内臓脂肪の蓄積 ~今の段階と将来の見通し~ 氏名 ( )歳 摂取エネルギーの収支
医療機関用 共同診療計画表 (肝がん) 施設名 : ○は必須項目 △は必要時実施項目 患者情報 背景 : HBV HCV NBNC
-危険な合併症を抑え、透析療法導入を遅らせるために-
1. 糖尿病の患者さんは 血圧が高くなりやすい 2. 糖尿病に高血圧が併発して 合併症が早く進行する 3. 血圧コントロールの 目標と方法
1. 糖尿病の合併症としての 性機能障害 2. 性機能障害と糖尿病治療 3. 性機能障害、とくにEDの 原因について 4.
1. ご高齢の糖尿病患者さんと 若い人との違いはなに? 2. ご高齢の糖尿病患者さんの 治療上の注意点 3. ご高齢の糖尿病患者さんの
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目黒区CKD対策ネットワーク 連携ガイド このような患者さんをご紹介下さい 専門病院リスト(外来枠順) 再紹介基準   □尿蛋白2+以上 または 尿蛋白/Cr0.5g/gCr □尿蛋白、尿潜血ともに1+以上 □e-GFRが低下している場合 40歳未満の場合 e-GFR60mL/min/1.73m2未満 40歳以上の場合 e-GFR45mL/min/1.73m2未満 (80歳以上の場合は、尿所見が正常で   eGFR3045mL/min/1.73m2で安定していれば紹介は不要) □3ヶ月以内に30%以上の腎機能の悪化を認める場合 左に該当されましたら、まずはお近くの病院にご紹介下さい ・東邦大学医療センター大橋病院 腎臓内科  診察日:月曜日~土曜日午前 (第3土曜日は休診)  初診外来受付時間:8:30~11:30  紹介状がある患者は自身で初診予約可能   予約センター TEL:03-3481-7325(直通)  平日9:00~16:00 土曜9:00~13:00  かかりつけ医 専用TEL:03-3481-7385 FAX:03-3468-6191 平日9:00~17:00 土曜9:00~13:00 ・独立行政法人国立病院機構 東京医療センター 腎臓内科  診察日:月曜日〜金曜日午前 初診外来受付時間:8:30~11:00  予約センター TEL:03-6859-4895(直通) 8:30~16:00 月〜金(祝日除く)  かかりつけ医 専用TEL:03-3411-2595 FAX :03-3411-2596  平日8:30~17:00 ・国家公務員共済組合連合会 東京共済病院 腎臓高血圧内科  診察日:月曜日〜金曜日午前 初診外来受付時間:8:30~11:30  紹介状がある患者は自身で初診予約可能・かかりつけ医からの予約  医療連携室TEL:03-3792-6699(直通) 8:30~19:30月〜金(祝日除く)  FAX03-3712-1199 ・国家公務員共済組合連合会 三宿病院 一般内科(腎)  診察日:第2・4月曜日午後、火曜日午後  初診外来受時間:13:00~15:00  初診の方は予約は取れません ・全国土木建築国民健康保険組合 総合病院 厚生中央病院  診察日:第1・3・5木曜日午後 初診外来受付時間:8:30~11:00  紹介状がある患者は自身で初診予約可能  予約専用TEL03-3716-8124 9:00~16:00 月〜金(祝日除く)  かかりつけ医からの予約  地域連携広報室TEL03-6863-2890または03-6863-2891   FAX03-3713-8021  平日9:00~17:00土曜9:00~14:00 再紹介基準 専門病院への定期受診前でも以下の状態になりましたら、 専門病院へ再紹介をお願いいたします。 □e-GFRの急激な低下 (3ヶ月以内に血清Cr値が30%以上の上昇) □血清K値5.6mEq/L以上 □著明な体重増加・浮腫・心不全症状 □急激な尿たんぱくの増加 (尿蛋白/ Cr比が前値の2倍以上) □血圧のコントロールが不良な場合 □Hb9.0g/dL以下に初めて低下した場合

かかりつけ医が行うフォローアップについて   G1、G2(e-GFR≧60mL/min/1.73m2)はかかりつけ医でフォローアップ ・検査実施間隔:3〜6カ月ごと(専門病院より提案させていただきます) ・検査項目:尿定性(可能であれば尿蛋白、尿Crを定量し尿蛋白/Cr比)       BUN, Cr, Alb, LDL-C, HDL-C, TG, UA, 血算   糖尿病患者ではHbA1c、尿アルブミン(3カ月に1回) G3、G4(15≦e-GFR<60mL/min/1.73m2)かかりつけ医と専門病院でフォロー ・検査実施間隔:1〜3カ月ごと(専門病院より提案させていただきます)       BUN, Cr, Alb, LDL-C, HDL-C, TG, UA, Na, K, Cl, Ca, P, 血算   糖尿病患者:HbA1c(貧血があればグリコアルブミン)   貧血患者 :Fe, TIBC, フェリチン G5(e-GFR<15mL/min/1.73m2)基本的には専門病院でフォローアップ  透析導入の準備があるため、基本的には専門病院で治療いたします。  透析導入見合わせ(透析非導入)の場合はフォローアップ施設に関して要相談。  (在宅療養困難時に専門病院への入院は可能ですが、転院をお願いする場合があります) 糖尿病:管理目標値:HbA1c 7.0%未満 ※腎機能低下例では、赤血球寿命の短縮やエリスロポエチン製剤の  影響により、HbA1c値が実際の血糖値を適切に反映しない。  グリコアルブミン、血糖値による血糖管理を考慮。 脂質異常:管理目標値 HDL-C Non-HDL-C (総コレステロール – HDL-C) 冠動脈疾患なし <120 <150 冠動脈疾患あり <100 <130 ※ロスバスタチン(クレストール)腎機能低下で用量調整が必要。  Ccr30mL/min未満で2.5mgより開始しMax5mg。  他スタチンは腎機能正常と同量を慎重投与。 ※スタチン単独での脂質管理困難な場合はエゼチミブ(ゼチーア)併用。 ※CKDではフィブラート系薬の使用は腎障害の危険因子となる可能性がある。  ベザフィブラート(べザトールSR): Cr2.0mg/dL以上は禁忌  フィノフィブラート(トライコア・リピディル):Cr2.5mg/dL以上は禁忌 ※スタチン、フィブラート系薬の併用は原則禁忌(横紋筋融解) かかりつけ医で行う治療について 尿酸:管理目標値:6.0mg/dL未満 血圧管理:管理目標値 血清尿酸値8.0mg/dL以上で薬療法を開始。 ※アロプリノール(アロシトール・ザイロリック):Ccr<50mL/min用量調整必要。  10<Ccr<50 50~100mg/1×、Ccr<10 50mg/1×減量が必要。 ※フェブキソスタット(フェブリク):少量より慎重投与。 75歳未満 75歳以上 糖尿病(-) 尿蛋白(-) 0.15g/gCr未満 140/90mmHg未満 150/90mmHg未満 尿蛋白(+) 0.15g/gCr以上 130/80mmHg未満 糖尿病(+) 貧血:管理目標値:11≦Hb<13mg/dL ※収縮期血圧110mmHg未満へは降圧しない。 年齢、既往症や合併症によってHb目標値が異なりますので、 専門病院で目標Hb値を設定いたします エリスロポエチン製剤、鉄剤など具体的治療法のご提案をいたします。 75歳未満 75歳以上 CKDステージ 糖尿病、非糖尿病で尿蛋白(+) 非糖尿病で尿蛋白(-) G1~3 第1選択薬 ACE阻害薬, ARB ACE阻害薬, ARB, Ca拮抗薬, サイアザイド系利尿剤(体液貯留) 75歳未満と同様 第2選択薬 Ca拮抗薬 (併用薬) サイアザイド系利尿剤(体液貯留) G4、5 ACE阻害薬, ARB, Ca拮抗薬, 長時間作用型ループ利尿薬(体液貯留) 長時間作用型ループ利尿薬(体液貯留) カリウム:管理目標値:4.0~5.5mEq/L 血清K値5.6mEq/L以上の場合には、専門病院に紹介してください。 食事療法、内服薬を確認いたします。