情報処理技法(リテラシ)II 第8回:Word (1/2) 産業技術大学院大学 情報アーキテクチャ専攻 助教  柴田 淳司.

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情報処理技法(リテラシ)II 第8回:Word (1/2) 産業技術大学院大学 情報アーキテクチャ専攻 助教  柴田 淳司

もくじ 前回の復習 アカデミックライティング 文章作成 アカデミックライティング 文章を正確に書く練習 - 文章 - 言葉の意味と印象 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

授業予定 授業概要 Word (報告書) チームアップ PPT (デザイン) アイデア・計画書 PPT (学術的とは) 情報収集 11月22日 中間報告書 授業概要 Word (報告書) チームアップ PPT (デザイン) アイデア・計画書 PPT (学術的とは) 情報収集 PPT (見る聞く) Excel (情報共有) 発表(1/2) Excel (統計) 発表(2/2) Excel (グラフ) まとめ Word (文章作成) 10月4日 チーム発足 10月11日 計画書作成 12月20日 第1陣発表 1月10日 第2陣発表 1月17日 反省会 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

中間報告書 チーム活動の振り返りを提出しよう 期限:11月25日(日) 提出:授業用ページの提出フォームから 内容: チーム 個人 何を作るか どこまで進んだか 今後どうするか 個人 自分が何をしたか 個人での反省点 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

前回の復習 グラフ作成時のマナー 様々なデータをグラフにしよう グラフの注意点 軸やタイトル、凡例をつけよう 棒グラフ: 各項目の比較を表示 棒グラフ: 各項目の比較を表示 円グラフ: 全体に対する割合を表示 折れ線グラフ: 状態の推移を表示 散布図: 計測したまま表示 ヒストグラム: 計測結果の集計を表示 グラフの注意点 視覚的情報だけでなく数値にも注意すること 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

本日の目標 アカデミックライティングを学ぶ アカデミックライティングの基礎を学ぶ 物事を文章で説明することに慣れる 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

アカデミックライティング 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

アカデミックライティング 意味 例 特色:短い時間で正確に読み取りやすい文章 Academic:大学の Writing:文章作成 学術的な表現での文章作成のこと 例 レポート、論文 特色:短い時間で正確に読み取りやすい文章 短い時間:チェックする教員、研究者は流し読みする 正確:客観的、かつ誰が読んでも同じ意味になる文 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

アカデミックライティングの要素 主張と根拠: 構成: パラグラフ 一文一義: 語句: 著者の主張と、それを裏付ける根拠が1セット 序論、本論、結論 パラグラフ 1つの段落には1つのトピック 一文一義: 一つの文章には1つの意味 語句: 客観的かつわかり易い語句を使う 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

根拠と主張 主張 根拠 著者の言いたい事 言いたい事を裏付ける根拠 あくまで著者の意見 一般論である必要なし 主張 根拠 昆虫は宇宙由来である デボン紀の芋虫から昆虫への 進化過程の化石は無し 体構造が他の生物と大きく異なる 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

構成 序論:本論を読む前のメタ知識 本論:主張と根拠の中心 結論:まとめ 導入:なぜ本論が必要か?なぜ本論を書いたのか? 紹介:本論で何を主張しているのか 本論:主張と根拠の中心 主張と根拠 あれば実験など 結論:まとめ 序論の短縮ver+本論の短縮ver+今後の予定 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

パラグラフ・ライティング 1パラグラフ1主張制度 例 トピックセンテンス パラグラフの中心となるメイン文章、主張 他のセンテンス トピックに関する情報や根拠 例 昆虫は宇宙由来である。なぜならデボン紀の芋虫から昆虫への進化過程の化石は未だ発見されていない。また、その時期から急激に昆虫の数は増えている。 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

一文一義 一文一義 デボン紀の芋虫から昆虫への進化過程の化石は未だ発見されていない。また、その時期から急激に昆虫の数は増えている 一文二義 デボン紀の芋虫から昆虫への進化過程の化石は未だ発見されていないし、その時期から急激に昆虫の数は増えている。 一文三義 デボン紀の芋虫から昆虫への進化過程の化石は未だ発見されていないし、その時期から急激に昆虫の数は増えていることから、昆虫は宇宙由来とする説がある。 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

アカデミックライティングのまとめ 主張と根拠: 構成: パラグラフ: 一文一義: 語句: 著者の主張と、それを裏付ける根拠が1セット 序論、本論、結論 パラグラフ: 1つの段落には1つのトピック 一文一義: 一つの文章には1つの意味 語句: 客観的かつわかり易い語句を使う 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

文章作成 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

世界の言語と文字 日本語 アブジャド: アラビア文字, その他のアブジャド 素性文字: ハングル アブギダ: デーヴァナーガリー, その他 アブジャド: アラビア文字, その他のアブジャド 素性文字: ハングル アブギダ: デーヴァナーガリー, その他 音節文字: 音節文字 アルファベット: ラテン文字, キリル文字, その他 表語文字: 漢字 日本語 表記としては漢字と漢字を崩した平仮名、片仮名の組み合わせ 言語形態としては独立していて謎が多い言語のひとつ 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

日本語の特色(1/2) 漢字: ひらがな/カタカナ: 句読点: 短く表記できる 読み書きが大変 識字率が高い 文章の区切りがわからない 表記は 漢字+ひらがな+カタカナ 漢字: 短く表記できる 読み書きが大変 ひらがな/カタカナ: 識字率が高い 文章の区切りがわからない カタカナで外来語表記できる(外国人に不評) 句読点: ひらがな、カタカナのサポート、息継ぎポイント あと、子音単体での発音がほぼない 日本語に慣れると、他の言語でも母音を一つの単位として発音してしまうクセが付くので注意 building (bíldɪŋ) ビルディング(bi ru dhin gu) 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

日本語の特色(2/2) 独特の文章構造と文法 題材+様々な補足 冠詞なし 主述構造:私は (学生/遊ぶ/楽しい) 題術構造:鳥に (餌をあげた/羽がある) 主語廃止:私は(学生/遊ぶ/楽しい) 冠詞なし 数・性別の意識は低め 英語のように数量で単語・冠詞を変化させない ドイツ語のように男性名詞、女性名詞がない 主語や目的語にいろいろ後から修飾 英語の場合は主語+動詞が基本形 目的に対していろいろ付け加えるという形でなく、 主体が動作する +何に対して +どのように と追加していく 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

まとめると アカデミックライティングより 小説や口語向けの言語 話すのは楽な部類 正確な記述にはコツが必要 文法における順序があまり意味を持たない 正確な記述にはコツが必要 主語が無かったり、数の指定が難しい For examples→訳:(複数)例を挙げると 日本語は叙述トリックとか詩的な表現はしやすい? ただ、アカデミックライティングには向いていないと思われる 因みに英語を日本語訳すると、文章の嵩は増える 減る人は正確に日本語訳できていない 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

用途による文章の違い 宣伝 小説 アカデミックな文章 少ない単語で惹かせる 様々な意味合いを含ませて伝える 伝えたい意味を過不足なく伝える 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

クオリア クオリア(qualia) 感覚質、内的に生じる感覚の質感のこと 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

人の感覚とコトバ 単語から受け取る意味は単一ではない クオリアが発生 言葉 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

似た意味で違う印象 「冷たさ」に関する単語 「静か」に関する語句 冷たい 氷など物理的な冷たさ 涼しい 冷たい+ポジティブな印象 冷たい 氷など物理的な冷たさ 涼しい 冷たい+ポジティブな印象 寒い 気温や季節など、環境に対する冷たさ 爽やか 涼しいに近いが、冷たさの印象は弱め 「静か」に関する語句 物静か 物が静か 静寂な 静まり返った+寂びしい 閑静な ポジティブな印象、落ち着いた静けさ 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

今日の課題:文章作成 物事を文章で説明する テンプレをダウンロード 小説風/アカデミックに解説してみる 小説 アカデミック 主人公の感覚に合わせた言葉選び 擬人化した表現を使うとそれっぽい アカデミック 客観的事実に合わせた解説 ニュートラルな意味の言葉選び 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

本日の目標 TPOに合わせた文章を 類似語でも意味は違う 小説:伝えたい印象に合わせた単語選び アカデミック:過不足ない表現を 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

次回予定 第8回:Word(2/2) 報告書作成 中間成果報告書 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II

残りの時間 近況報告 チーム活動 今日の課題提出 チームに分かれて近況報告をする 各々でチーム活動をする KPTと課題提出 2018/11/8 情報処理技法(リテラシ)II