物理学Ⅰ - 第 7 回 - アナウンス 中間試験 第8回講義(6/16)終了前30分間 第7回講義(本日)(運動量)までの内容 期末試験

Slides:



Advertisements
Similar presentations
減衰自由振動の測定 理論と実験手順. この資料の内容 振動現象の重要性 実験の目的 学んだ振動の種類と特徴 振動のメカニズム 実験装置と方法.
Advertisements

1 べき関数の微分 微分の定義は 問題 微分の定義を使って、次の関数の微分を求めよ。 a) b) c) d) e) n は自然数 数2の復習.
第2回:力・つりあい 知能システム工学科 井上 康介 日立キャンパス E2 棟 801 号室 工業力学 補足スライド Industrial Mechanics.
質量 1kg 重力 ( 重さ )9.8N 〇重力加速度 地球の重力によって生じる加速度を重力加速度(通 常は,記号 g を用いて表す)と呼ぶ。高校物理のレベル では,一定の値とし, 9.8m/s 2 を用いる。中学校理科の レベルでは,重力加速度を直接的に問題にすることは ないが,それをおよそ 10m/s.
1 関西大学 サマーキャンパス 2004 関西大学 物理学教室 齊 藤 正 関大への物理 求められる関大生像 高校物理と大学物理 その違いとつながり.
わかりやすい力学と 機械強度設計法 (独)海上技術安全研究所 平田 宏一. 講義内容 わかりやすい力学と機械強度設計法 第1章 力学の基礎 第2章 材料強度の基礎 第3章 機械強度設計の実際 第4章 機械設計の高度化 ● 機械設計をこれから学ぼうとしている方を対象 ● 力学や材料強度の基礎から実務的な機械強度設計まで.
1 運動方程式の例2:重力. 2 x 軸、 y 軸、 z 軸方向の単位ベクトル(長さ1)。 x y z O 基本ベクトルの復習 もし軸が動かない場合は、座標で書くと、 参考:動く電車の中で基本ベクトルを考える場合は、 基本ベクトルは時間の関数になるので、 時間で微分して0にならない場合がある。
1 今後の予定 8 日目 11 月 17 日(金) 1 回目口頭報告課題答あわせ, 第 5 章 9 日目 12 月 1 日(金) 第 5 章の続き,第 6 章 10 日目 12 月 8 日(金) 第 6 章の続き 11 日目 12 月 15 日(金), 16 日(土) 2 回目口頭報告 12 日目 12.
慣 性 力 と 浮 力.
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
CGアニメーションの原理 基本技術 対象物体の動きや変形の設定方法 レンダリング技術
電磁気学C Electromagnetics C 7/27講義分 点電荷による電磁波の放射 山田 博仁.
自己重力多体系の 1次元シミュレーション 物理学科4年 宇宙物理学研究室  丸山典宏.
・力のモーメント ・角運動量 ・力のモーメントと角運動量の関係
伝達事項 皆さんに数学と物理の全国統一テストを受けても らいましたが、この時の試験をまた受けていただ きます。
コリオリ力の復習資料 見延 庄士郎(海洋気候物理学研究室)
3.エネルギー.
第1回目の復習 { 1. 本講義の意義 2. 授業の進め方 3. 単位取得の判定方法 出席点,小テスト,(中間試験),期末試験,レポート
有効座席(出席と認められる座席) 左 列 中列 右列 前で4章宿題、アンケートを提出し、 4章小テスト問題、5章講義レポート課題を受け取り、
剛体の物理シミュレーション は難しい? 佐藤研助手 長谷川晶一.
演習(解答) 質量100 gの物体をバネに吊るした時、バネが 19.6 cm のびた。
スペクトル法による数値計算の原理 -一次元線形・非線形移流問題の場合-
「データ学習アルゴリズム」 第3章 複雑な学習モデル 3.1 関数近似モデル ….. … 3層パーセプトロン
大阪工業大学 情報科学部 情報システム学科 宇宙物理研究室 B 木村悠哉
次に 円筒座標系で、 速度ベクトルと加速度ベクトルを 求める.
工業力学 補足・復習スライド 第13回:偏心衝突,仕事 Industrial Mechanics.
1.Atwoodの器械による重力加速度測定 2.速度の2乗に比例する抵抗がある場合の終端速度 3.減衰振動、強制振動の電気回路モデル
データ構造とアルゴリズム論 第2章 配列(構造)を使った処理
3次元剛体運動の理論と シミュレーション技法
動力学(Dynamics) 運動方程式のまとめ 2008.6.17
物理学Ⅰ - 第 2 回 - 前回の復習 運動の表し方 位置と速度(瞬間の速度) 速度と平均速度、スピードはしっかり区別
電磁気学Ⅱ Electromagnetics Ⅱ 6/23講義分 電磁場の運動量 山田 博仁.
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
Philosophiae Naturalis Principia Mathematica
物理学セミナー 2004 May20 林田 清 ・ 常深 博.
SPH法を用いた重力の潮汐力効果のシミュレーション
物理学Ⅰ - 第 4 回 - 前回の復習 力について ニュートンの三法則 ベクトル量 重力と電磁気力(→分子間力)が本質 遠隔力・・・重力
流体の粘性項を 気体分子運動論の助けを借りて、 直感的に理解する方法
今後の予定 4日目 10月22日(木) 班編成の確認 講義(2章の続き,3章) 5日目 10月29日(木) 小テスト 4日目までの内容
有効座席(出席と認められる座席) 左 列 中列 右列.
原子で書いた文字「PEACE ’91 HCRL」.白い丸はMoS2結晶上の硫黄原子.走査型トンネル顕微鏡写真.
電磁気学C Electromagnetics C 7/17講義分 点電荷による電磁波の放射 山田 博仁.
物理学Ⅰ - 第 11 回 - 前回のまとめ 回転軸の方向が変化しない運動 回転運動のエネルギーとその応用 剛体の回転運動の方程式
物理学Ⅰ - 第 9 回 -.
物理学Ⅰ - 第 8 回 - アナウンス 中間試験 次回講義(XX/XX)終了前30分間 第7回講義(運動量)までの内容 期末試験
動力学(Dynamics) 力と運動方程式 2008.6.10
有効座席(出席と認められる座席) 左 列 中列 右列.
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
連続体とは 連続体(continuum) 密度*が連続関数として定義できる場合
2009年7月9日 熱流体力学 第13回 担当教員: 北川輝彦.
平面波 ・・・ 平面状に一様な電磁界が一群となって伝搬する波
電磁気学Ⅱ Electromagnetics Ⅱ 8/11講義分 点電荷による電磁波の放射 山田 博仁.
電磁気学Ⅱ Electromagnetics Ⅱ 5/29講義分 電磁場の運動量 山田 博仁.
低温物体が得た熱 高温物体が失った熱 = 得熱量=失熱量 これもエネルギー保存の法則.
中間試験 1.日時: 12月15日(木) 4,5限 2.場所: 1331番教室 3.試験範囲:講義・演習・宿題・教科書の9章までに学んだ範囲
建築環境工学・建築設備工学入門 <空気調和設備編> <換気設備> 自然換気の仕組みと基礎
今後の予定 (日程変更あり!) 5日目 10月21日(木) 小テスト 4日目までの内容 小テスト答え合わせ 質問への回答・前回の復習
ニュートン力学(高校レベル) バージョン.2 担当教員:綴木 馴.
河川工学 -洪水流(洪水波の伝播)- 昼間コース 選択一群 2単位 朝位
これらの原稿は、原子物理学の講義を受講している
今後の予定 8日目 11月13日 口頭報告答あわせ,講義(5章) 9日目 11月27日 3・4章についての小テスト,講義(5章続き)
今後の予定 7日目 11月12日 レポート押印 1回目口頭報告についての説明 講義(4章~5章),班で討論
宿題を提出し,宿題用解答用紙を 1人2枚まで必要に応じてとってください 配布物:ノート 2枚 (p.85~89), 小テスト用解答用紙 1枚
有効座席(出席と認められる座席) 左 列 中列 右列.
設計工学 内容 目的 ★もの作りのための設計 ★実際の現場で役立つ設計 ★機械設計や機械作りの楽しさを知る。 ★工学的な理屈を考える。
【第六講義】非線形微分方程式.
シミュレーション演習 G. 総合演習 (Mathematica演習) システム創成情報工学科
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
宿題を提出してください. 配布物:ノート 3枚 (p.49~60), 中間アンケート, 解答用紙 3枚 (1枚は小テスト,2枚は宿題用)
Presentation transcript:

物理学Ⅰ - 第 7 回 - アナウンス 中間試験 第8回講義(6/16)終了前30分間 第7回講義(本日)(運動量)までの内容 期末試験 物理学Ⅰ - 第 7 回 - アナウンス 中間試験   第8回講義(6/16)終了前30分間   第7回講義(本日)(運動量)までの内容 期末試験   8/4(授業最終日)に実施予定

前回のまとめ エネルギーの概念的理解 運動方程式の積分⇒エネルギー エネルギーは仕事をする能力 保存力ではポテンシャルエネルギーが便利   状態を変える能力・・・物理学Ⅱで理解を深める 運動方程式の積分⇒エネルギー   力学的エネルギー保存の法則は問題解決に便利 エネルギーは仕事をする能力   力学の中での理解   正の仕事をされればエネルギーは増える 保存力ではポテンシャルエネルギーが便利 力学的エネルギーの総和の変化 =非保存力のする仕事

今日の内容 第6章 力積と運動量  1.イントロダクション  2.力積と運動量  3.運動量保存の法則と質量中心の運動  4.衝突の物理

第6章 力積と運動量 §1 運動量・・・イントロダクション ☆エネルギーの導入で学んだこと 運動方程式から の形を作る 第6章 力積と運動量 §1 運動量・・・イントロダクション ☆エネルギーの導入で学んだこと 運動方程式から          の形を作る ⇒ (*)は時間に依らない定数 ⇒ 保存の法則が使えて便利(d/dt=0) エネルギーはスカラー量 利点:扱いやすい(足し算が容易) 欠点:ベクトルの情報を失う 運動方程式は3つの成分の情報

☆次節からのポイント 運動方程式をうまく積分したい そのために使う工夫は? 利点は? ベクトルの式として の形を作る ベクトルの式として          の形を作る ⇒ (*)はベクトルの保存量となる そのために使う工夫は? 作用・反作用の法則を使うと内力は相殺できる c.f. エネルギーでは速度との内積が工夫 利点は? 複雑な力、不明な力、多体問題のどれに? 運動の変化から力の情報を得る 内力が不明な場合に有益な情報・・・衝突など 多体問題でも役立つ(内力の情報不要)

§2 力積と運動量(6-1、2) ☆運動方程式を積分 今回は一般形のまま積分・・・あとで利用法を考える ベクトルの式のまま積分 §2 力積と運動量(6-1、2) ☆運動方程式を積分 今回は一般形のまま積分・・・あとで利用法を考える ベクトルの式のまま積分 時間で積分(  から  まで) ⇒

運動方程式:瞬間の情報・・・加速度は変化率 得られた関係式の意味 運動(速度)の変化 ti からtf までの間、力を加え続ける 運動方程式:瞬間の情報・・・加速度は変化率 変化率を積分すると変化量・・・変化の総量 運動量 を運動量と定義する(運動を記述する量) 質量が大きいほど、速度が大きいほど止めにくい ⇒ 運動量は「運動の勢い」というイメージ

結果のまとめ 力積 を力積と定義する 1.運動量の変化は物体が受けた力積に等しい 2.ニュートンの第二法則の運動量を用いた表現 運動方程式 仕事 力積 を力積と定義する 結果のまとめ 1.運動量の変化は物体が受けた力積に等しい 2.ニュートンの第二法則の運動量を用いた表現 因果関係 力を加えると運動が変化する 運動方程式

隕石を回避するには? m m F f v v 大きな力を 瞬間的にあてる (Δt:小) 小さな力を 継続的にあてる (Δt:大)

☆関係式の利用法 1.力積が与えられる ⇒ 運動量の変化が求まる 2.運動量の変化 ⇒ 働いた力の情報を得る 1.力積が与えられる ⇒ 運動量の変化が求まる 2.運動量の変化   ⇒ 働いた力の情報を得る   から  までの時間のうち、実際に力が働いた時間   を見積もる  ずっと力が働いていれば 衝突などでは短時間だけ力が働くので 衝撃力(撃力) 間の平均の力を     とすると 運動方程式から力を  求める利用法の応用版 ⇒ ⇔ 第二法則

問1 同じ高さからガラス球を落とすとき、 1. 2. 3. 4. 次のうち最も割れにくいのは? 静かに金属の床に落とす 問1 同じ高さからガラス球を落とすとき、 次のうち最も割れにくいのは? 1. 2. 3. 4. 静かに金属の床に落とす 静かにゴムの床に落とす 軽く投げ上げて金属の床に落とす 軽く投げ上げてゴムの床に落とす

答 衝撃吸収 簡単のため跳ね返らずに止まるとすると 運動量の変化=撃力×力が働いた時間 1)柔らかいとめり込むので が長くなる 撃力の大きさ 2)投げ上げると高いところから 落とすのと同じ 割れやすさ 跳ね返るときも一瞬止まるまでを考えれば同じ

応用例 車の衝撃吸収構造 エアバッグ キャビンは変形しないよう硬く 前部は衝撃を吸収する柔らかさ クッションで体に かかる力を弱くする 応用例  車の衝撃吸収構造 エアバッグ キャビンは変形しないよう硬く 前部は衝撃を吸収する柔らかさ クッションで体に 側面衝突やオフセット衝突(前方右半分だけ等)なども含めた総合安全性の 追求は複雑 かかる力を弱くする

考察例 飛行機が飛ぶ仕組み (揚力) 簡単のため一定の高度を 等速度で飛んでいる場合を考える 飛行機が受ける力 考察例 飛行機が飛ぶ仕組み (揚力) 空気からの力 簡単のため一定の高度を 推進力 等速度で飛んでいる場合を考える 重力 飛行機が受ける力 重力、エンジンの推進力、空気から受ける力 等速度運動 ⇒ 飛行機が受ける合力は0 ⇒ 空気から受ける力は図のようになるはず

揚力と空気抵抗力 等速度で飛んでいるので飛行機から見て考える 翼の周りの空気の流れ 慣性力は働かない 後方の空気流の様子 運動量 運動量 空気から受ける力 運動量の変化 翼が空気から受ける力 揚力 作用・反作用の法則 空気抵抗 空気が翼から受ける力

問2 右図のように水流にスプーンをゆっくりと 問2 右図のように水流にスプーンをゆっくりと 近づける。スプーンが水と触れると 1. 2. 3. 水の勢いで下向きの力を受けるだけ 水の勢いで左へ反発する力も受ける 水に吸い込まれて右向きの力も受ける

運動量変化から力と運動の変化を考察できる 答 粘性でスプーンに沿って水が流れる スプーン上下での水の運動量変化 水の運動量の変化 運動量変化から力と運動の変化を考察できる

§3 運動量保存の法則と質量中心の運動(6-3、4、10) §3 運動量保存の法則と質量中心の運動(6-3、4、10) ☆作用反作用の法則による運動量の保存 運動量の変化と力積の関係式 二つの物体が力を及ぼしあう場合 (他の外力なし) ニュートンの第三法則 運動量が保存 ⇒ 作用・反作用 ⇒

☆運動量保存の法則の一般的導出 個の質点 ( 番目に注目) 互いの間に働く内力 外から働く外力 運動方程式 全運動量の変化に注目する 個の質点 ( 番目に注目) 互いの間に働く内力 外から働く外力 運動方程式 (i 番目の質点) 全運動量の変化に注目する 全運動量

全運動量の変化率は外部からの力の合力に等しい 内力 外力 ただし、ニュートンの第三法則より 全運動量の変化率は外部からの力の合力に等しい

特に、外部からの力の合力が0の場合(閉じた系) 目標達成 全運動量は時間的に変化しない・・・保存する 運動量保存の法則 閉じた系の全運動量は保存する 多体問題でも同じ 注意 運動量保存の法則は自然界の普遍的法則ということ ・・・すべての物体を考えれば必ず成立   (エネルギー保存則と似ている)

☆質量中心の運動 全運動量の変化率=外部からの力の合力 この関係は第3章の重心運動の別の表現 番目の質点の質量を とすると 全質量 全運動量 番目の質点の質量を  とすると 全質量 全運動量 質量中心は外力の合力で決まる運動をする

§4 衝突の物理(6-5~9、12、13) 運動量保存の法則の応用例 ☆衝突現象と運動量保存の法則 一般的な関係式 §4 衝突の物理(6-5~9、12、13) 運動量保存の法則の応用例 ☆衝突現象と運動量保存の法則 一般的な関係式 全運動量の変化率=外部からの力の合力 or 全運動量の変化=外部からの合力による力積 外力=0の場合:運動量保存則

☆完全非弾性衝突・・・衝突後合体(跳ね返り係数が0) 衝突の極端な典型例 質量   速度  の物体と質量   速度  の物体が衝突   ⇒ 合体して速度   衝突前 衝突後 運動量保存 ⇒ エネルギーが保存しないように見える

→変形という変化を起こすのにエネルギーが使われる 実際は、、、 衝突の際に物体が変形 →変形という変化を起こすのにエネルギーが使われる すべてのエネルギーを考えると保存するが、ミクロの原子・分子 の運動エネルギー・ポテンシャルエネルギーになってしまう ・・・物理学Ⅱ

変形が無視できる硬い物体の衝突の良い近似 ☆完全弾性衝突・・・エネルギーが保存する衝突 変形が無視できる硬い物体の衝突の良い近似 ↓ エネルギーも運動量も保存する 運動量保存の法則 エネルギー保存の法則

1.直線上での衝突(1次元の問題) 質量 の2個の物体 衝突前の速度 衝突後の速度 運動量保存の法則 エネルギー保存の法則 質量      の2個の物体 衝突前の速度 衝突後の速度 (正負で向きを表す) 運動量保存の法則 エネルギー保存の法則 未知数2個(     )、方程式2個より解ける 役立つ

2.平面内での衝突(2次元の問題) 質量 の2個の物体 衝突前の速度 衝突後の速度 運動量保存の法則 エネルギー保存の法則 質量      の2個の物体 衝突前の速度 衝突後の速度 (2成分のベクトル) 運動量保存の法則 エネルギー保存の法則 未知数4個(     )、方程式3個だけど? 運動が決まらない???

ビリヤード等の例を考える 質量      の2個の物体 衝突前の速度 という条件だけでは衝突後の運動は決まらない 正面衝突か、かするような衝突か 例えば   が跳ね飛ばされる方向を指定 30°進行方向がそれるなど ⇒ 4つ目の条件が加わり衝突後の運動が求まる 一般的に扱うのは複雑で教科書でも省略

特に同じ質量で、衝突前に一方が静止している場合 v2=0 これより ドット(内積) 従って → が成り立つので 2つのボールは必ず      方向に跳んで行く

今日のまとめ 運動量の変化は力積に等しい 全運動量の変化率は外力の合力 運動量保存の法則 衝突の物理 運動方程式を積分したベクトルの関係式   運動方程式を積分したベクトルの関係式 全運動量の変化率は外力の合力   全運動量の変化は外力の合力による力積ということ 運動量保存の法則   外力の合力が0ならば全運動量は保存する   すべての物体を考えるなら必ず成立する   一部に注目するときは成立する条件に気をつける  衝突の物理   運動量保存の法則を利用する典型例   完全非弾性衝突と完全弾性衝突は衝突の典型例

復習内容 必須範囲・・・6-1~13 講義で省略した部分は自習する 6-5、12、13により跳ね返り係数について 高校物理より理解が深まるので含めているが 講義としては範囲外の扱いなので 物理未履修者は省略してもよい