今後の予定 7日目 11月12日 レポート押印 1回目口頭報告についての説明 講義(4章~5章),班で討論

Slides:



Advertisements
Similar presentations
1 宇宙は何からできてくるか ? 理学部 物理 森川雅博 宇宙を満たす未知のエネルギー:暗黒エネル ギー 局在する見えない未知の物質:暗黒物質 銀河・星・ガス 何からできているか … 2006/7/25.
Advertisements

物理科3回 尾尻礼菜 ブラウン運動 ブラウン運動のシミュレーション。黒色の媒質粒子の衝 突により、黄色の微粒子が不規則に運動している。
物理化学 福井工業大学 工学部 環境生命化学科 原 道寛. 物理化学: 1 章原子の内部 (メニュー) 1-1. 光の性質と原子のスペクトル 1-2. ボーアの水素原子モデル 1-3. 電子の二重性:波動力学 1-4. 水素原子の構造 1-5. 多電子原子の構造 1-6.
熱流体力学 第4章 番外編 熱力学的系 状態方程式 熱力学で扱う偏微分公式 熱力学の第一法則(工学系と物理系)
1 重力 力に従って落下 → E P 減少 力に逆らって上昇 → E P 増加 落下・上昇にともなう重力ポテンシャルエネルギー 変化 P32 図2-5 力が大きいほど E P の 増減は大きくなる. ポテンシャルエネルギーと力の関係.
1 今後の予定 8 日目 11 月 17 日(金) 1 回目口頭報告課題答あわせ, 第 5 章 9 日目 12 月 1 日(金) 第 5 章の続き,第 6 章 10 日目 12 月 8 日(金) 第 6 章の続き 11 日目 12 月 15 日(金), 16 日(土) 2 回目口頭報告 12 日目 12.
ヒートポンプによる冷暖房の原理 物理化学III
内燃機関と外燃機関.
気体の熱的挙動 KANO 気体の挙動.
今後の予定 7日目 11月 4日 口頭報告レポート押印 前回押印したレポートの回収 口頭報告の進め方についての説明 講義(4章),班で討論
熱と仕事.
FUT 原 道寛 名列___ 氏名_______
4・6 相境界の位置 ◎ 2相が平衡: 化学ポテンシャルが等しい     ⇒ 2相が共存できる圧力と温度を精密に規定     ・相 α と β が平衡
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
1.ボイルの法則・シャルルの法則 2.ボイル・シャルルの法則 3.気体の状態方程式・実在気体
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
医薬品素材学 I 1 物理量と単位 2 気体の性質 1-1 物理量と単位 1-2 SI 誘導単位の成り立ち 1-3 エネルギーの単位
自己重力多体系の 1次元シミュレーション 物理学科4年 宇宙物理学研究室  丸山典宏.
医薬品素材学 I 3 熱力学 3-1 エネルギー 3-2 熱化学 3-3 エントロピー 3-4 ギブズエネルギー 平成28年5月13日.
熱力学Ⅰ 第1回「熱力学とは」 機械工学科 佐藤智明.
2009年4月23日 熱流体力学 第3回 担当教員: 北川輝彦.
3.エネルギー.
学年 名列 名前 福井工業大学 工学部 環境生命化学科 原 道寛 名列____ 氏名________
学年 名列 名前 福井工業大学 工学部 環境生命化学科 原 道寛 名列____ 氏名________
超磁歪アクチュエータを用いた キャビテーション発生機構における 機械的特性の解析
基盤科学への招待 クラスターの不思議 2005年6月3日  横浜市立大学 国際総合科学部  基盤科学コース 野々瀬真司.
5章 物質の三態(気体・液体・固体)と気体の法則 2回
一成分、二相共存系での平衡 一成分 固液共存系    氷-水.
反応性流体力学特論  -燃焼流れの力学- 燃焼の流体力学 4/22,13 燃焼の熱力学 5/13.
◎熱力学の最も単純な化学への応用   純物質の相転移
気体の熱的挙動 KANO 気体の挙動.
基礎無機化学 期末試験の説明と重要点リスト
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
蒸気圧と沸点 『水の沸点は変化する』.
計算力学技術者2級 (熱流体力学分野の解析技術者) 認定試験対策講習会 - 3章・1 熱力学・伝熱学の基礎 -
HERMES実験における偏極水素気体標的の制御
平成18年度 構造有機化学 講義スライド テーマ:炭素陽イオン 奥野 恒久.
今後の予定 4日目 10月22日(木) 班編成の確認 講義(2章の続き,3章) 5日目 10月29日(木) 小テスト 4日目までの内容
燃焼の流体力学 4/22 燃焼の熱力学 5/13 燃焼流れの数値解析 5/22
(d) ギブズ - デュエムの式 2成分混合物の全ギブスエネルギー: 化学ポテンシャルは組成に依存
原子で書いた文字「PEACE ’91 HCRL」.白い丸はMoS2結晶上の硫黄原子.走査型トンネル顕微鏡写真.
22章以降 化学反応の速度 本章 ◎ 反応速度の定義とその測定方法の概観 ◎ 測定結果 ⇒ 反応速度は速度式という微分方程式で表現
課題 熱力学関数 U, H, S, A, G の名称と定義を書け dS, dGの意味を書け ⊿U, ⊿H, ⊿G の意味を書け.
課題 熱力学関数 U, H, S, A, G の名称と定義を書け dS, dGの意味を書け ⊿U, ⊿H, ⊿G の意味を書け.
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
連続体とは 連続体(continuum) 密度*が連続関数として定義できる場合
FUT 原 道寛 学籍番号__ 氏名_______
今後の予定(日程変更あり!) 5日目 10月20日(木) 小テスト 1~2章の内容 講義(3章)
2009年4月23日 熱流体力学 第3回 担当教員: 北川輝彦.
FUT 原 道寛 学籍番号__ 氏名_______
課題 1 P. 188.
2008年度 化学熱力学 担当  高原周一.
化学熱力学1日目 2009年度 化学熱力学 担当  高原周一.
(d) ギブズ - デュエムの式 2成分混合物の全ギブスエネルギー: 化学ポテンシャルは組成に依存
2009年7月2日 熱流体力学 第12回 担当教員: 北川輝彦.
低温物体が得た熱 高温物体が失った熱 = 得熱量=失熱量 これもエネルギー保存の法則.
物質機能化学1および演習 注意事項 1. 成績は全て、小テスト、中間テスト、期末テストの点数で決定する。
◎熱力学の最も単純な化学への応用   純物質の相転移
◎ 本章  化学ポテンシャルの概念の拡張           ⇒ 化学反応の平衡組成の説明に応用   ・平衡組成       ギブズエネルギーを反応進行度に対してプロットしたときの極小に対応      この極小の位置の確定         ⇒ 平衡定数と標準反応ギブズエネルギーとの関係   ・熱力学的な式による記述.
今後の予定 (日程変更あり!) 5日目 10月21日(木) 小テスト 4日目までの内容 小テスト答え合わせ 質問への回答・前回の復習
モル(mol)は、原子・分子の世界と 日常世界(daily life)をむすぶ秤(はかり)
近代化学の始まり ダルトンの原子論 ゲイリュサックの気体反応の法則 アボガドロの分子論 原子の実在証明.
これらの原稿は、原子物理学の講義を受講している
今後の予定 8日目 11月13日 口頭報告答あわせ,講義(5章) 9日目 11月27日 3・4章についての小テスト,講義(5章続き)
熱量 Q:熱量 [ cal ] or [J] m:質量 [g] or [kg] c:比熱 [cal/(g・K)] or [J/(kg・K)]
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
2009年5月14日 熱流体力学 第5回 担当教員: 北川輝彦.
外部条件に対する平衡の応答 ◎ 平衡 圧力、温度、反応物と生成物の濃度に応じて変化する
K2 = [ln K] = ln K2 – ln K1 = K1.
固体→液体 液体→固体 ヒント P131  クラペイロンの式 左辺の微分式を有限値で近似すると?
Presentation transcript:

今後の予定 7日目 11月12日 レポート押印 1回目口頭報告についての説明 講義(4章~5章),班で討論 2日目資料 今後の予定 7日目 11月12日  レポート押印              1回目口頭報告についての説明              講義(4章~5章),班で討論 8日目 11月19日 1回目口頭報告 9日目 11月26日 1回目口頭報告答あわせ,講義(5章) 10日目 12月 3日 3・4章についての小テスト,講義(6章) 2回目口頭報告課題の発表 11日目 12月10日 講義(6章の続き) 12日目 12月17日 2回目口頭報告 13日目  1月13日 2回目口頭報告の答あわせ,まとめ 14日目  1月21日 予備テスト 15日目  1月28日 定期テスト 本日の課題 口頭報告の準備

内部エネルギーの内訳 P44 図3-7 原子 分子 電子 分子 ポテンシャルエネルギー:EP 電子エネルギー:Eel 分子 2日目資料 内部エネルギーの内訳 原子 分子 電子 分子 ポテンシャルエネルギー:EP 電子エネルギー:Eel 分子 振動エネルギー:Evib 原子核 運動エネルギー:EK P44 図3-7

内部エネルギーの内訳 P44 図3-7 電子 分子 ポテンシャルエネルギー:EP 電子エネルギー:Eel 分子 原子核 運動エネルギー:EK 2日目資料 内部エネルギーの内訳 電子 分子 ポテンシャルエネルギー:EP 電子エネルギー:Eel 分子 原子核 運動エネルギー:EK P44 図3-7

2日目資料 電子エネルギー 結合状態の水素分子 P40 図3-3・4 解離状態の水素分子

結晶中の分子は止まっているか? 結晶 液体 結晶中でも分子は振動運動をしている. 温度が同じなら結晶と液体の分子運動のエネルギーは同じ. 2日目資料 P51 質問3-7 結晶中の分子は止まっているか? 結晶 液体 結晶中でも分子は振動運動をしている. 温度が同じなら結晶と液体の分子運動のエネルギーは同じ.

なぜ,系,宇宙(熱力学的世界)という言葉を使うのか? 2日目資料 重り = 力学的周囲  宇宙 (熱力学的世界)  = 系   +熱的周囲   +力学的周囲 恒温槽 = 熱的周囲 系 系=現在注目している部分 P59 図4-3 なぜ,系,宇宙(熱力学的世界)という言葉を使うのか?

DEmech 宇宙 w DEtherm q 力学的周囲 DEuniv = 0 系 DE 熱的周囲 系 DE DEK DEP DEel 2日目資料 DEmech 力学的周囲 宇宙 w DEtherm q DEuniv = 0 系 DE 熱的周囲 系 DE DEK DEP DEel T により 変化 (Tに比例) 分子集合 状態に より変化 分子集合 状態に より変化

2日目資料 P一定のとき P一定でないとき 【参考】 重り = 力学的周囲 系 恒温槽 = 熱的周囲  宇宙

2日目資料 実験 断熱圧縮による発火 ディーゼルエンジンで利用されている. 断熱膨張による雲の発生 膨張→冷却→水蒸気の凝縮=雲の発生

断熱圧縮 おもりが下がると力学的周囲の エネルギー (DEmech)は減少 系の内部エネルギーDEは増加 エネルギーの流れ 系 2日目資料 断熱圧縮 おもりが下がると力学的周囲の エネルギー (DEmech)は減少 エネルギーの流れ 系 系の内部エネルギーDEは増加 断熱圧縮により発火も可能 → ディーゼルエンジン

断熱圧縮 体積が小さくなっていくと、シリンダー中の気体分子がピストンに当たる回数も増えるため、運動が激しくなるので温度が高くなる?? 2日目資料 断熱圧縮 体積が小さくなっていくと、シリンダー中の気体分子がピストンに当たる回数も増えるため、運動が激しくなるので温度が高くなる??

2日目資料 エンタルピーとはなにか?  (p61) 定義 P一定のとき 圧力一定のときエンタルピー変化=系の吸熱量

2日目資料 力学的周囲 宇宙 P DV DH 系 DE 熱的周囲 P62 図4-6 定圧過程では

様々なエネルギーの値の比較 (p64) 多くの場合 共有結合: 約500 kJ/mol → Eel 水素の燃焼熱: 約500 kJ/mol 2日目資料 様々なエネルギーの値の比較  (p64) 共有結合: 約500 kJ/mol → Eel   水素の燃焼熱: 約500 kJ/mol 水素結合: 約20 kJ/mol  → Ep   水の蒸発エンタルピー: 40 kJ/mol  ファンデルワールス力: 約1 kJ/mol → Ep   アルゴンの蒸発エンタルピー: 6.5 kJ/mol PV仕事(300 K,1 atmで1 molの気体発生): 2.4 kJ/mol 分子運動のエネルギー(300 K,RTの値): 2.4 kJ/mol 多くの場合

2日目資料 力学的周囲 宇宙 P DV DH 系 DE 熱的周囲 P62 図4-6 定圧過程では

2日目資料 H    H エネルギー 吸熱 H-H

断熱圧縮と等温圧縮 気体を圧縮する時に温度を一定にするためにはどうすればよいか? 特別な断熱材を使わずに断熱圧縮をすることができるか?

DEtherm, DE mech,q,w の符号は? 2日目資料 理想気体を等温圧縮したときの DEtherm, DE mech,q,w の符号は?

Heガスを等温圧縮したときの内部エネルギー変化は,正・負・ゼロのいずれか.分子論的理由も添えて答えよ.ただし,Heガスは理想気体とする. 2日目資料 P50 例題3-1 Heガスを等温圧縮したときの内部エネルギー変化は,正・負・ゼロのいずれか.分子論的理由も添えて答えよ.ただし,Heガスは理想気体とする. 系 DE DEK DEP DEel T V 化学反応

DEtherm, DE mech,q,w の符号は? 2日目資料 理想気体を等温圧縮したときの DEtherm, DE mech,q,w の符号は?

- + - + 理想気体の等温圧縮 DEmech w DEtherm q 力学的周囲 宇宙 DEuniv = 0 系 DE 熱的周囲 2日目資料 理想気体の等温圧縮 - DEmech 力学的周囲 宇宙 w + DEtherm q - DEuniv = 0 + 系 DE 熱的周囲 系 DE DEK DEP DEel T V 化学反応

圧縮 等温 理想気体 モデル図 等温条件で気体を圧縮した場合 力学的周囲 熱的周囲 宇宙 系 エネルギー図 力学的周囲 w 系 q 熱的周囲 2日目資料 モデル図 等温条件で気体を圧縮した場合 力学的周囲 圧縮 熱的周囲 宇宙 等温 系 理想気体 エネルギー図 力学的周囲 w 系 q 熱的周囲 DE mech E DE therm 宇宙 DE univ= 0 DE = 0

圧縮 断熱 モデル図 断熱条件で気体を圧縮した場合 力学的周囲 熱的周囲 宇宙 系 エネルギー図 力学的周囲 w 系 q 熱的周囲 2日目資料 モデル図 断熱条件で気体を圧縮した場合 力学的周囲 圧縮 熱的周囲 宇宙 断熱 系 エネルギー図 力学的周囲 w 系 q 熱的周囲 DE mech E DE therm 宇宙 DE univ= 0 DEtherm = 0

理想気体を1atmの外圧下で断熱膨張させると温度が上がるか, それとも下がるのか? 2日目資料 P60 質問 4-3  理想気体を1atmの外圧下で断熱膨張させると温度が上がるか, それとも下がるのか? 注: 外圧をかけた状態で膨張させるためには減圧すればよい. 膨張しているのだから温度が上がる? P V = n R T 外圧一定だからw=0?

化学変化の進む方向は どのようにして決まるのか? 2日目資料 第5章 エントロピー  P70  化学変化の進む方向は どのようにして決まるのか?

2日目資料

その影響をやわらげる方向に反応が進む.」 2日目資料 <ルシャトリエの原理> p70 「濃度,圧力,温度などを変化させると, その影響をやわらげる方向に反応が進む.」 2NO2 = N2O4 + 57kJ ・温度下げると発熱: 2NO2 → N2O4 ・温度上げると吸熱: 2NO2 ← N2O4 定量的な法則ではない.

<質量作用の法則> p70 H2 + I2 2HI ・化学反応がどこまで進行するか定量的に計算できる. 2日目資料 <質量作用の法則> p70 H2 + I2 2HI ・化学反応がどこまで進行するか定量的に計算できる. ・化学反応以外の変化(相変化など)を扱えない.

Q.「化学変化の進む方向はどのようにして決まるのか?」 A.「安定化する方向に進む」 どのような状態が安定なのか言わないと無意味. 2日目資料 Q.「化学変化の進む方向はどのようにして決まるのか?」 A.「安定化する方向に進む」 どのような状態が安定なのか言わないと無意味.         安定性を支配する物理量は? それがエントロピーと自由エネルギーである. p70~71

化学変化の進む方向はどのようにして決まるのか? 2日目資料 化学変化の進む方向はどのようにして決まるのか? <熱力学からの回答> 宇宙(熱力学的世界)のエントロピーが増大する方向に 変化が進む. (エントロピー増大の法則 or 熱力学第二法則) 定温・定圧過程では, 系の自由エネルギーが減少する方向に変化が進む. (自由エネルギー減少の法則) p71

エントロピー増大の法則はなぜ成り立つのか? <熱力学からの回答> 経験によるとエントロピー増大の法則がいつも成り立つ. 2日目資料 エントロピー増大の法則はなぜ成り立つのか? <熱力学からの回答> 経験によるとエントロピー増大の法則がいつも成り立つ. <統計力学からの回答> エントロピーとは乱雑さの度合い. 分子の不規則な熱運動により,乱雑さが増大する. よって,エントロピーも増大する. p71