杉八小の風の道をさがせ! ~風とうまくつき合う方法~ 杉八小の風の道をさがせ! ~風とうまくつき合う方法~ ・前半:風の性質を知る ・後半:風をうまく利用した建物の話→エコスクール
今日の杉八小の風はどんな? <風の道マップを少し解説してあげる> ※時間があればここで再びおさらい。 ・今日みんなが測った風向きはどうなっていたかな? ・今日は○○の方向に吹いていたんだね。自然の現象は変わりやすいんだね。 ・けど、ここに風の道ができてるみたいだね。
杉八小の上空の風は どこへ向かって流れているか? じょうくう 杉八小の上空の風は どこへ向かって流れているか? 風 夏の場合 北 南 東 西 南の方角から風が流れる ことが多い。 夏は南の方角から吹いてきます(杉並2007年データ:南南西)。 昼間は暑い風だけど、朝晩はわりと涼しい風が吹くんだよ。 日本では夏と冬は逆の風向きになることが多いよ。
ある夏の一日の建物と風の関係 この日の風 北 強 風 西 東 南 ②建物にあなが 開いている所は 風が流れる! た て も の 正門 B.畑の 近く F.外階段 の近く G.砂場 A.校庭まん中 I.芝生の屋上 E.駐車場 D.昇降口 C.自転車 おきば H.屋上 北 南 東 西 強 風 ふつうの風 弱 風 ②建物にあなが 開いている所は 風が流れる! この日の風 ①建物をよけて 風は流れる ・別の日に杉八小で測った風の流れをみてみよう。 ・建物周りを流れる風の特徴を説明する。 ①建物をよけて風が流れてる。建物が風の流れを邪魔してるみたい。 この日の上空の風は、こっちの方(南西-東南東:練馬、風速1.2m/s)から流れてたんだ。 屋上は遮るものがないから、風がよく流れる。 ②建物があっても昇降口のように穴が開いている場所は風が抜けて行くんだよ。 ③建物に囲まれたところのように、遮るものがあるとほとんど風は流れないんだよ。 (建物の角の流れは、細かい現象だけどおまけ的にいう?駐車場の流れを解説するとさらに難解。駐車場は掲載しない?) 防風につながる風の話ができませんね… ↓ ・風の性質って不思議だね。けど、川のながれと同じだと思えばいいんだよ。 ③建物のかどは風の方向がさだまらず、回りやすい
風の流れって、 川の流れとにてる… 5 ・風のながれは、川のながれとよく似た現象なんだよ。 (空気の流れが風、水の流れが川) ・岩をよけて水は流れてるよね。 写真素材ステーションより(http://www.tynkst.com/index.html) 5
風と建物の関係 -夏の場合- Q1:通風って何? A1 :外の気持ちいい風を 室内に流してあげること。 風通しを良くすること。 つうふう 風と建物の関係 -夏の場合- Q1:通風って何? つうふう 出典「絵とき自然とすまいの環境」堀越哲美他編著彰国社1997 A1 :外の気持ちいい風を 室内に流してあげること。 風通しを良くすること。 ・通風とは何か先に教える ・窓を開けないと流れない仕組みを伝える →さっきの川の流れを思い出してね。建物に穴があいてないと通らないよね。 →通風実験の種明かし、最後のパターンが一番動いたのは、 このためだったと気付かせる。
風と建物の関係 -夏の場合- Q2:どうすると風が通るの? 外の風 窓が1ケ所 窓や戸が 開いている場合 閉まっている場合 風と建物の関係 -夏の場合- Q2:どうすると風が通るの? 建物が風をさえぎるから、部屋の中に風は流れないね。 風は行き止まりで、部屋の中まで風は入れないんだ。 外の風 ・通風とは何か先に教える ・窓を開けないと流れない仕組みを伝える →(1)さっきの川の流れを思い出してね。建物に穴があいてないと通らないよね。 →(2)向き合う窓や戸を開けないと、風は流れないんだよ。 →(3)通風実験の種明かし、最後のパターンが一番動いたのは、 このためだったと気付かせる。 窓や戸が 閉まっている場合 窓が1ケ所 開いている場合
風と建物の関係 -夏の場合- Q2:どうすると風が通るの? 外の風 向かいあった 窓と戸が 開いている場合 部屋の中に 風の通り道が 風と建物の関係 -夏の場合- Q2:どうすると風が通るの? 部屋の中に 風の通り道が できたんだね。 外の風 ・通風とは何か先に教える ・窓を開けないと流れない仕組みを伝える →(1)さっきの川の流れを思い出してね。建物に穴があいてないと通らないよね。 →(2)向き合う窓や戸を開けないと、風は流れないんだよ。 →(3)通風実験の種明かし、最後のパターンが一番動いたのは、 このためだったと気付かせる。 向かいあった 窓と戸が 開いている場合
風と建物の関係 -夏の場合- Q3:風の道ができると どんな効果(いいこと)があるの? 外の風 向かいあった 窓と戸が 開いている場合 風と建物の関係 -夏の場合- Q3:風の道ができると どんな効果(いいこと)があるの? 外の風 ・どんな効果があるか絵で説明 →部屋のあつい空気を外へ出して、部屋をさますことができます。 →ほこりや匂いで汚くなった空気を、外へ捨てて、室内の空気をきれいにすることができます。 ・どちらもみんなの生活には大事なことです。 ・だけど、みんなが窓の開け閉めをしないと通風はできないね。 ・それに、外の空気が、涼しかったり、きれいじゃないと通風はできないね。 <今日は実験だから、寒い日にやってることを言及する> 向かいあった 窓と戸が 開いている場合
ふだんの生活で実践するには? ・外の風を良く知ることが大切 ・夏:朝晩に外の風がすずしい時は、室内に取り入れてみる。 風通しが良くなるように、部屋に風の道をつくるといい。 →エアコンを使いすぎず, 気持ちよく過ごす生活の工夫を実践しよう。 冬:垣根や塀をつけろといえないので。 7ページの防風の話はカットしてもいいかも。
おわり
杉八小の上空の風は どこへ向かって流れているか? じょうくう 杉八小の上空の風は どこへ向かって流れているか? 風 冬の場合 北 南 東 西 北の方角から風が流れる ことが多い。 杉並区の冬は北の方角から風が吹いてきますね。 冷たくて寒い風です。
風と建物の関係 -冬の場合- A:風が建物の中に入る手前で、風を防ぐ工夫をします。 ↓ 防風林、生垣、塀などで建物を囲います。 沖縄県(おきなわけん)の家 A:風が建物の中に入る手前で、風を防ぐ工夫をします。 ↓ 防風林、生垣、塀などで建物を囲います。 ぼうふうりん いけがき へい かこ Q:冷たい北風が吹いてきたらどうする? 富山県(とやまけん)の家 ・冷たい北風が吹いてきたらどうするか? ・みんなはどうする?→ジャンパーのファスナーを閉じて、風が服の中に入らないようにするよね。 ・建物はどうすればいいかな? →窓や戸を閉めることはもちろんですが、 →実は、風が流れてくる手前に壁を設ければ(カバーをすれば)、風は入りづらくなるね。 →風を防ぐために、昔から背の高い木を北側に植えていたんだよ。それを「防風林」といいます。 →これは、富山県の防風林です。この森のような杉の中に家が建ってるんだよ。 防風林は寒い地方でしか必要ないと思うかもしれませんが、暖かい地域でも必要なんだよ! →これは、沖縄の防風林(正確には防風垣ですが)だよ。 暖かい地域では台風が何度もやってきます。 今日測った風の10倍も20倍も強い風が吹くから家の周りすべてに防風林を設けるんだよ。 (フクギといって地元の植物を使うんだよ。)
ふだんの生活で実践するには? ・外の風を良く知ることが大切 ・夏:朝晩に外の風がすずしい時は、室内に取り入れてみる。 風通しが良くなるように、部屋に風の道をつくるといい。 →エアコンを使いすぎない生活 ・冬:外の風が冷たい時は、室内に入らないように、 窓のすきまをふさいだり、夜、雨戸を閉めたりするといい。 →部屋があたたまりやすくなる 冬:垣根や塀をつけろといえないので。 7ページの防風の話はカットしてもいいかも。