目で見る一次変換 河合塾 数学科 生越茂樹 オゴセ シゲキ
授業内容(90分×2+α) 線形性の大雑把な理解 「回転」,「回転∘拡大」 を表す行列 「対称移動 」 を表す行列 固有値,固有ベクトル ここは簡単に述べる.
ソフトを使うメリット 「変換」が “瞬時に”見える 原像の変更が容易 行列の変更も容易 アニメーションも利用可能 ここも簡単に.
線形性の大雑把な理解 の表す一次変換による像は 即ち,
∵例えば,C(2,1)のとき, この後,ソフトを使って,いろいろな例を見せる.写真やグラフを変換する.但し,アニメーションは まだ見せない.フェルトペンを使用して,(2,1),(-1,1)
2‐1.「回転」 を表す行列 は,原点を中心とするθの回転を表す行列
2‐2.「回転∘拡大」 を表す行列 ご覧の様に,回転と拡大の合成になります.
90度回転 この後,「回転」と「回転+拡大」(上の例) の変換を animation (写真つき) で見せる.
3.固有値と固有ベクトル,標準形
3-1. 実固有ベクトルが2個あるとき (固有方程式が異なる2実数解を持つ.又はA=kE) 例1. アニメーションで実行. 写真は使わない. Matrix(2,0,0,1)も見せる. (不動直線は 必ず 原点を通る)
x=1 x=2 y=3 y=1 Matrix[2,0,0,1]も見せる.アニメーションも入れる.
例2 . (原点を通らない不動直線も 存在する!)
y=x+3 y=x+3
基底の変換
3-1-1. 標準化 (実固有ベクトルが,2個あるとき) 3-1-1. 標準化 (実固有ベクトルが,2個あるとき) 「3-1-2」と同じ例を用いて,見せる.
入試問題
【証明の概略】 (i) Aの実固有ベクトルが 2個 のとき (ii) Aの実固有ベクトルが 1個 のとき ずらし変換 (iii) Aの実固有ベクトルが 0個 のとき 回転∘拡大 この問題では, (i) は既述. (iii) は実固有ベクトルがないので 不適. 「(ii) 実固有ベクトルが1個ならば,ずらし変換 になること」の証明が核心.