大阪府域における 有機フッ素化合物の環境実態調査 ○上堀美知子,清水武憲,園井一行,大山浩司 (大阪府環境農林水産総合研究所) 第12回日本水環境学会シンポジウム(2009/09/14-15)
【調査方法及び分析法】 調査期間:2007年8月 ~2009年2月 調査地点 河 川:14地点, No.1-14 ~2009年2月 調査地点 河 川:14地点, No.1-14 海 域:12地点, No.15-26 地下水:10地点, No.27-36
【調査方法及び分析法】 分 析 法 定量はサロゲート物質との相対感度法 水 試 料 LC/MS/MS ESI-negative 固 相 抽 出 溶 出 10~1000 mL OASIS HLB メタノール サロゲート 3mL 定量はサロゲート物質との相対感度法
【調査結果】 2007年度 > 2008年度 2007年度 2008年度 河 川 21~600 14~490 7.6~35 上段:PFOA 下段:PFOS 2007年度 2008年度 河 川 21~600 14~490 7.6~35 3.4~69 地下水 50~570 8.0~49 34~240 5.0~110 海 域 6.3~30 1.3~11 2.1~14 0.8~5.5 2007年度 > 2008年度
【調査結果】 2008年度 PFOA PFHxA Ave Min Max 河 川 -1 5,400 570 12,600 -2 10 3.0 38 海 域 20 7.4 43 地下水 12 2.9 25 PFOA PFHxA
【調査結果】 直鎖PFOS/直鎖+側鎖PFOS River Sea area Average 0.58 0.38 Minimum 0.41 Straight chain PFHxS 直鎖PFOS/直鎖+側鎖PFOS River Sea area Underground water Average 0.58 0.38 Minimum 0.41 0.49 0.06 Maximum 0.80 0.68 0.62
【まとめ】 ○2007~2008年度調査結果より PFOA、PFOSは減少傾向 PFHxAが一部の河川で検出 ⇒ 海域でも検出 ○PFOSについては枝別れした異性体も含めた評価が必要である。 ○今後は、PFOA及びPFOS以外の有機フッ素化合物も含めた水及び大気環境中の実態調査及び汚染原因の解明、抑制、排出防止等についての検討が必要である。 本研究の一部は、環境省受託事業である平成20年度環境技術開発等推進費(有機フッ素化合物の発生源、汚染実態解明、処理技術開発)の助成を受けて実施したものである。