新学習指導要領に対応した 子どもの学びを高める授業づくり

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新学習指導要領に対応した 子どもの学びを高める授業づくり 子どもの学びを高めるために、日々の授業をどのようにつくっていけばいいのか、ポイントを説明する。  中学校国語

資質・能力を育成できたかを適切に評価するための手立てを準備する。 授業づくりのステップ 1 2 育成すべき資質・能力を明確にする。 資質・能力を育成できたかを適切に評価するための手立てを準備する。 ・「何ができるようになるか」を意識し   た指導が求められ、活動を行うねらい  やゴールイメージを明確にする。 ・「何ができるようになったか」を適切  に把握するための評価の在り方が重要  になる。(ねらいとまとめの整合性) 3 多様な考えを引き出し、解決したいという意欲を高めるような課題を設定する。 ・子供たちが能動的に学びに向かうよう  な課題設定が重要になる。解決に向け  た多様な見方や考え方が生まれるよう  な課題、他者との学び合いによって解  決できそうな課題を設定する。 4 学習する児童生徒の具体的な学びの姿を考え、多様な意見を認め、お互いに共有しながら解決に導くような場を設定する。 ・子供たちが主体となり、多様な表現を  通じて対話し、それによって思考を広  げ深めていくような授業への質的転換  を図る。適切な学習形態を取り入れ、  学び合いを活性化させる。 5 学びの過程やその成果を振り返らせ、次の学びにつなげる手立てを工夫する。 ・ 一時間の授業だけでなく、単元を通  じたまとまりの中で、子供たち自身が  自らの学びを振り返って次の学びに向  かうことができるような場面を適切に  設定する。 子供の学びを高める授業づくりのポイントについて、1~5の順番で授業づくりを行うことを説明する。 ※ 1と2を1つにして、大きく4段階となる。 1,2…本時の目標を設定し、そのゴールイメージを明確にする。ねらいとまとめを設定し、整合性を図る。 3…子供たちが能動的に学びに向かうような学習課題を設定する。 4…学習課題を解決するための手立てを設定する。 5…振り返りの場面の仕方を設定する。 実際の授業づくりでは、この1~5が、途中で行ったり来たりして、修正を図りながら作られることになる。

個々の教師の授業に対する 授業づくりのステップ チェックポイント 1 育成すべき資質・能力を明確にする。 1 育成すべき資質・能力を明確にする。 2 資質・能力を育成できたかを適切に  評価するための手立てを準備する。 1 子供一人一人の理解度を1単位時間の授  業の中で評価し、定着や習熟を図る時間が  確保されているか? 4 教師の指示や発問は的確で、子供に伝  わっているか?(音量、話し方も) 3 授業内容は子供の実態にマッチしている  か?(平均をやや下回る子供も理解できる  内容か?) 2 指導内容が精選されており、テンポや間  に配慮して授業を進めているか? 3 多様な考えを引き出し、解決したい  という意欲を高めるような課題を設定  する。 4 学習する児童生徒の具体的な学びの  姿を考え、多様な意見を認め、お互い  に共有しながら解決に導くような場を  設定する。 5 学びの過程やその成果を振り返らせ、  次の学びにつなげる手立てを工夫する。 ①1~5の順番で行う授業づくりのポイントと、4つの授業に対するチェックポイントを当てはめる。  チェックポイント1、3、2、1となり、4の「教師の指示や発問は的確で、子供に伝わっているか?(音量、話し方も)」は、すべての段階で関わる。 ②4つのチェックポイントの1つの見方として説明する。

みやざき中学校学習状況調査から 正答率の低いB問題 【第2学年】 正答率 56.5% D 一  正答率の低いB問題 【第2学年】 A 1 テスト前に配付される範囲表をしっかりと確認します。この範囲表には、出題のポイントが示されて    いるため、何に重点を置いて勉強すればよいのかが分かります。この範囲表をもとに計画を早めに立 て、各教科をバランスよく勉強するようにしましょう。 A 2 自分にもできそうな簡単な内容から取り組んでいきます。簡単であるため、学習への達成感が得られ やすくなります。こうして得られた達成感をバネに学習への自信をつけ、少しずつ難しい内容にも チャレンジしていきましょう。 Q 3 集中して勉強するにはどうすればよいか教えてください。 A 3 D 【②】集中力について書かれた本の内容をもとに上原    君がまとめたもの  集中力を増すためのポイントとして、勉強できる時間を制限することが大事だと書いてあった。勉強時間に制限がないと、いつまでも勉強できるから安心だと思い、かえってダラダラとした時間を過ごしてしまうらしい。しかし、勉強時間に制限を設けることで、限られた時間を意識して使うようになり、集中力が増すという。 【①】高校に進学した先輩から聞いた話をもとに上原    君がまとめたもの  集中力を高めるためには、机の上やまわりをきれいに片づけることが大事だと聞いた。机の上に勉強と関係のない物が置いてあったり、机のまわりが整理されていなかったりすると、気が散って、勉強に集中できなくなるそうだ。しかし、身のまわりがスッキリと片づくことで、余計なことに関心が向かなくなり、集中力が高まるという。 一 (条件) ・アドバイス集に書いてあるA 1、A 2の書き方  をふまえること。 ・アドバイスの最後は、六年生に対する具体的な  呼びかけで終わるようにすること。 ・八十字以上、百字以内で書くこと。 問五 上原君は、アドバイス集の D に入る内容    を考えるために、次の二つの材料を準備し、ど   ちらかを使って、六年生へのアドバイスを書く   ことにしました。あなたなら、どちらの材料を   選んで、どのようなことを書きますか。選んだ   材料を番号で答え、後の(条件)に従って書き   なさい。なお、材料は、どちらを選んでもかま   いません。 ①みやざき中学校学習状況調査のB問題(活用)を使って、授業を提案する。

・A 1及びA 2がともに、「取組内容の提示」、「取組内容の効果」、 「取組内容の具体的な呼びかけ」の3点から書かれていることを理 みやざき中学校学習状況調査から  正答率の低いB問題の分析 解答例 ①を選んだ場合  机の上やまわりをきれいに片づけます。身のまわりがスッキリと片づくため、余計なことに関心が向かなくなります。勉強と関係ない物は、机の上に置かないようにし、集中して取り組める環境をつくりましょう。 ②を選んだ場合  勉強できる時間を制限します。勉強時間に制限を設けるため、限られた時間を意識して使うようになります。勉強の終わりの時間を決め、ダラダラとした時間を過ごしてしまうことがないようにしましょう。 ・A 1及びA 2がともに、「取組内容の提示」、「取組内容の効果」、  「取組内容の具体的な呼びかけ」の3点から書かれていることを理   解することができていないため、 A 1及びA 2の書き方をふまえた記  述ができなかったのではないか。 ・ A 1及びA 2の書き方を理解することはできていても、材料として提  示された①と②に書いてある情報を目的や意図に応じて活用すること  ができていないため、解答例にあるような記述ができなかったのでは  ないか。

学習の流れ 授業アイディア例 対象学年:中学校1年生 小学校6年生が抱いている中学校生活への不安を解消するためには、どのようなことをアドバイスすればよいか考える。  (第1時) 前時で考えたアドバイスの内容を、Q & Aの形式にして書き表す。  (第2時) 書いたアドバイスの内容をグループで読み合い、目的に応じたものになるように交流する。  交流したことを基に、必要に応じて推敲し、清書する。  (第3時) 学習の流れ  (言語活動)  小学校6年生に向けて、「中学校生活の不安解消」のため          のアドバイス集を作成する。 ①本授業のアイディア例は、平成29年度 みやざき中学校学習状況調査問題(第2学年)のB問題の中に 示されているアンケート結果やアドバイス集等を活用することを想定している。   ※ 平成29年度 みやざき中学校学習状況調査問題(第2学年)のB問題の中に示され   ているアンケート結果やアドバイス集等を活用することを想定  

〇 目的に応じて資料から必要な情報を読み取り、読み取った 情報を活用して文章を書くことができる。 (書くこと) 授業づくりのステップ 個々の教師の授業に対する チェックポイント 1 育成すべき資質・能力を明確にする。 1 子供一人一人の理解度を1単位時間  の授業の中で評価し、定着や習熟を図  る時間が確保されているか? 本時の目標 (2/3) 〇 目的に応じて資料から必要な情報を読み取り、読み取った  情報を活用して文章を書くことができる。        (書くこと)   「1 育成すべき資質・能力を明確にする。」については、 本時の目標を、書くことを観点として、 「目的に応じて資料から必要な情報を読み取り、読み取った情報を活用して文章を書くことができる。」 と設定した。 ※学習指導要領との関連 〇 伝えたい事実や事柄について,自分の考えや気持ちを根拠  を明確にして書くこと。        (B 書くこと 第1学年 ウ)  

まとめ 〇 学習に関する小学校6年生の悩みを解決するために、アドバイスの内 容をどのように工夫すればよいだろうか。 授業づくりのステップ 個々の教師の授業に対する チェックポイント 2 資質・能力を育成できたかを適切に  評価するための手立てを準備する。 1 子供一人一人の理解度を1単位時間  の授業の中で評価し、定着や習熟を図  る時間が確保されているか? まとめ  設定した本時の学習課題の答え・結論がまとめになるようにする。 〇 学習に関する小学校6年生の悩みを解決するために、アドバイスの内  容をどのように工夫すればよいだろうか。 「2 資質・能力を育成できたかを適切に評価するための手立てを準備する。」については、 まとめとして、 ・「一文の中にたくさんの情報を盛り込まない。」 ・「質問の答えになる内容を初めに簡潔に示す。」 ・「具体例を紹介する。」 と設定した。 ・一文の中にたくさんの情報を盛り込まない。 ・質問の答えになる内容を初めに簡潔に示す。 ・具体例を紹介する。  ※ まとめた内容は、記述する際に活用できる知識として生徒自身に理解されることが望   ましい。

〇 学習に関する小学校6年生の悩みを解決するために、 アドバイスの内容をどのように工夫すればよいだろう か。 授業づくりのステップ 個々の教師の授業に対する チェックポイント 3 多様な考えを引き出し、解決したい  という意欲を高めるような課題を設定  する。 3 授業内容は子供の実態にマッチして  いるか?(平均をやや下回る子供も理  解できる内容か?) テーマの設定(学習課題の設定)  本時の目標は、指導者の立場から設定した「付けたい力」である。この目標を基に、本時に解決すべき事柄を、学習課題という形で生徒の立場から設定する。 「3 多様な考えを引き出し、解決したいという意欲を高めるような課題を設定する。」については、 学習課題の設定に当たっては、「どのように~すればよいだろうか」、「なぜ、~だろうか」等、疑問の形で提示すると、 生徒が何を解決すればよいのか、学習のゴールをイメージしやすくなる。 本時は、「学習に関する小学校6年生の悩みを解決するために、アドバイスの内容をどのように工夫すればよいだろうか。」 と設定した。 〇 学習に関する小学校6年生の悩みを解決するために、  アドバイスの内容をどのように工夫すればよいだろう  か。  ※ 学習課題の設定に当たっては、「どのように~すればよいだろうか」、   「なぜ、~だろうか」等、疑問の形で提示すると、生徒が何を解決すれば   よいのか、学習のゴールをイメージしやすくなる。

情報収集・内容の検討 授業づくりのステップ 個々の教師の授業に対する チェックポイント 4 学習する児童生徒の具体的な学びの 4 学習する児童生徒の具体的な学びの  姿を考え、多様な意見を認め、お互い  に共有しながら解決に導くような場を  設定する。  2 指導内容が精選されており、テンポ  や間に配慮して授業を進めているか?   Q(質問)に対してA(答え)がどのように書  かれているのか、その書き方の特徴を例文を通し   て個人で考える。 情報収集・内容の検討 「4 学習する児童生徒の具体的な学びの姿を考え、多様な意見を認め、お互いに共有しながら解決に導くような場を設定する」については、 調査問題の例文を活用し、子どもたちに、質問に対する答えがどのように書かれているのか、その書き方の特徴について個人で考えさせる。 Q1:中間テストなどのテスト勉強のやり方を教えてください。 A1:テスト前に配付される範囲表をしっかりと確認します。この範囲表には、出題のポイ    ントが示されているため、何に重点を置いて勉強すればよいのかが分かります。この    範囲表をもとに計画を早めに立て、各教科をバランスよく勉強するようにしましょう。 Q2:苦手な教科の勉強方法を教えてください。 A2:自分にもできそうな簡単な内容から取り組んでいきます。簡単であるため、学習への    達成感が得られやすくなります。こうして得られた達成感をバネに学習への自信をつ    け、少しずつ難しい内容にもチャレンジしていきましょう。

構成・表現形式の検討 授業づくりのステップ 個々の教師の授業に対する チェックポイント 4 学習する児童生徒の具体的な学びの 4 学習する児童生徒の具体的な学びの  姿を考え、多様な意見を認め、お互い  に共有しながら解決に導くような場を  設定する。  2 指導内容が精選されており、テンポ  や間に配慮して授業を進めているか? 構成・表現形式の検討  個人で考えた書き方の特徴を全体の場で出し合って確認する。 「4 学習する児童生徒の具体的な学びの姿を考え、多様な意見を認め、お互いに共有しながら解決に導くような場を設定する」については、 構成・表現形式の検討をさせるために、 個人で考えた書き方の特徴を全体の場で出し合って確認する。 書き方の特徴を検討させる視点として、2つの文章の書き方の共通点に注目させる。  A1とA2には、どのような書き方の特徴が見られましたか。それぞれの書き方に共通する内容を発表しましょう。  どちらも3つの文からできています。1つの文には1つの内容が書いてあり、分かりやすくなっています。  どちらも質問に対する答えを1文めに示しています。2文めにはその効果が書いてあり、文末が呼びかけの形になっています。  次は、みなさんから出された書き方の特徴を参考に、集中して勉強するための アドバイスを書いていきます。

記述 授業づくりのステップ 個々の教師の授業に対する チェックポイント 4 学習する児童生徒の具体的な学びの 4 学習する児童生徒の具体的な学びの  姿を考え、多様な意見を認め、お互い  に共有しながら解決に導くような場を  設定する。  2 指導内容が精選されており、テンポ  や間に配慮して授業を進めているか? 記述  全体での確認事項をふまえ、条件に従って記述する。 「4 学習する児童生徒の具体的な学びの姿を考え、多様な意見を認め、お互いに共有しながら解決に導くような場を設定する」については、 全体での確認事項をふまえた後で、条件に従った記述をさせる。 調査問題の例文を活用して記述させるが、授業で取り組む際には、2つの資料を使わせるようにするとよい。 Q3:集中して勉強するにはどうすればよいか教えてください。 A3:  集中力を高めるためには、机の上やまわりをきれいに片づけることが大事だと聞いた。机の上に勉強と関係のない物が置いてあったり、机のまわりが整理されていなかったりすると、気が散って、勉強に集中できなくなるそうだ。しかし、身のまわりがスッキリと片づくことで、余計なことに関心が向かなくなり、集中力が高まるという。 ①  集中力を増すためのポイントとして、勉強できる時間を制限することが大事だと書いてあった。勉強時間に制限がないと、いつまでも勉強できるから安心だと思い、かえってダラダラとした時間を過ごしてしまうらしい。しかし、勉強時間に制限を設けることで、限られた時間を意識して使うようになり、集中力が増すという。 ②  ①、②のどちらかの資料を使って、アドバイスの内容を書く。

振り返り 授業づくりのステップ 個々の教師の授業に対する チェックポイント 5 学びの過程やその成果を振り返らせ、 5 学びの過程やその成果を振り返らせ、  次の学びにつなげる手立てを工夫する。 1 子供一人一人の理解度を1単位時間  の授業の中で評価し、定着や習熟を図  る時間が確保されているか?  振り返りを行うことで、学習の方法に気付かせたり、学びの成果を実感させて自分の変容に気付かせたりする。 振り返り  一文を短くしたり、一文には一つの内容を盛り込んだりするといった書き方をすると、文章が分かりやすくなることが分かった。  問われたことに対する答えを一文めで端的に表すという書き方が学べた。これから何かの文章を書くときの参考にしたい。  今回は一つの段落の中での書き方を中心に学習した。ここで学んだことを生かしながら、今度は段落と段落の関係にも注意しながら文章が書けるようになりたい。  自分の書く文章は、どうしても一文が長くなってしまう。書くときに何が言いたいのかを意識して書かないといけない。 「5 学びの過程やその成果を振り返らせ、次の学びにつなげる手立てを工夫する」については、 振り返りとして、学習の方法に気付かせたり、学びの成果を実感させて自分の変容に気付かせたりする。 例えば 「問われたことに対する答えを一文めで端的に表すという書き方が学べた。これから何かの文章を書くときの参考にしたい。」や 「今回は一つの段落の中での書き方を中心に学習した。ここで学んだことを生かしながら、今度は段落と段落の関係にも注意しながら文章が書けるようになりたい。」など

必ずしも一方向、順序性のある流れではない。 国語科における学習過程のイメージ 〔書くこと〕 テーマの設定 情報収集 内容の検討  構成・表現形式の検討 考えの形成・深化 記述 推敲 他者の書くことへの評価 他者からの評価 学習目的の理解(見通し) 自分の学習に対する考察(振り返り) 次の学習活動への活用 必ずしも一方向、順序性のある流れではない。 「国語科における学習過程のイメージ」が 平成28年12月21日 中央教育審議会 「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)別添資料」に示されている。 「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について (答申)別添資料」より作成                   (平成28年12月21日 中央教育審議会)  

みやざき中学校学習状況調査から 正答率の低いB問題 【第2学年】 正答率 56.5% D 一  正答率の低いB問題 【第2学年】 A 1 テスト前に配付される範囲表をしっかりと確認します。この範囲表には、出題のポイントが示されて    いるため、何に重点を置いて勉強すればよいのかが分かります。この範囲表をもとに計画を早めに立 て、各教科をバランスよく勉強するようにしましょう。 A 2 自分にもできそうな簡単な内容から取り組んでいきます。簡単であるため、学習への達成感が得られ やすくなります。こうして得られた達成感をバネに学習への自信をつけ、少しずつ難しい内容にも チャレンジしていきましょう。 Q 3 集中して勉強するにはどうすればよいか教えてください。 A 3 D 【②】集中力について書かれた本の内容をもとに上原    君がまとめたもの  集中力を増すためのポイントとして、勉強できる時間を制限することが大事だと書いてあった。勉強時間に制限がないと、いつまでも勉強できるから安心だと思い、かえってダラダラとした時間を過ごしてしまうらしい。しかし、勉強時間に制限を設けることで、限られた時間を意識して使うようになり、集中力が増すという。 【①】高校に進学した先輩から聞いた話をもとに上原    君がまとめたもの  集中力を高めるためには、机の上やまわりをきれいに片づけることが大事だと聞いた。机の上に勉強と関係のない物が置いてあったり、机のまわりが整理されていなかったりすると、気が散って、勉強に集中できなくなるそうだ。しかし、身のまわりがスッキリと片づくことで、余計なことに関心が向かなくなり、集中力が高まるという。 一 (条件) ・アドバイス集に書いてあるA 1、A 2の書き方  をふまえること。 ・アドバイスの最後は、六年生に対する具体的な  呼びかけで終わるようにすること。 ・八十字以上、百字以内で書くこと。 問五 上原君は、アドバイス集の D に入る内容    を考えるために、次の二つの材料を準備し、ど   ちらかを使って、六年生へのアドバイスを書く   ことにしました。あなたなら、どちらの材料を   選んで、どのようなことを書きますか。選んだ   材料を番号で答え、後の(条件)に従って書き   なさい。なお、材料は、どちらを選んでもかま   いません。 先ほどの、みやざき小中学校学習状況調査のB問題(活用)を使って、授業を流してみる。

〇 目的に応じて資料から必要な情報を読み取り、読み取った 情報を活用して文章を書くことができる。 (書くこと) 〔書くこと〕学習過程の展開 本時の目標 (2/3) 〇 目的に応じて資料から必要な情報を読み取り、読み取った  情報を活用して文章を書くことができる。        (書くこと)   〇 伝えたい事実や事柄について,自分の考えや気持ちを根拠  を明確にして書くこと。        (B 書くこと 第1学年 ウ)   ※学習指導要領との関連 本時の目標  教師の立場より、本時の目標を設定する。観点から、子供が何ができるようになるのか。

〇 学習に関する小学校6年生の悩みを解決するために、 アドバイスの内容をどのように工夫すればよいだろう か。 〔書くこと〕学習過程の展開 テーマの設定(学習課題の設定) 〇 学習に関する小学校6年生の悩みを解決するために、  アドバイスの内容をどのように工夫すればよいだろう  か。 テーマの設定(学習課題の設定)  ※ 学習課題の設定に当たっては、「どのように~すればよいだろうか」、   「なぜ、~だろうか」等、疑問の形で提示すると、生徒が何を解決すれば   よいのか、学習のゴールをイメージしやすくなる。

〔書くこと〕学習過程の展開 情報収集・内容の検討 Q(質問)に対してA(答え)がどのように書 かれているのか、その書き方の特徴を例文を通し   Q(質問)に対してA(答え)がどのように書  かれているのか、その書き方の特徴を例文を通し   て個人で考える。 情報収集・内容の検討 Q1:中間テストなどのテスト勉強のやり方を教えてください。 A1:テスト前に配付される範囲表をしっかりと確認します。この範囲表には、出題のポイ    ントが示されているため、何に重点を置いて勉強すればよいのかが分かります。この    範囲表をもとに計画を早めに立て、各教科をバランスよく勉強するようにしましょう。 Q2:苦手な教科の勉強方法を教えてください。 A2:自分にもできそうな簡単な内容から取り組んでいきます。簡単であるため、学習への    達成感が得られやすくなります。こうして得られた達成感をバネに学習への自信をつ    け、少しずつ難しい内容にもチャレンジしていきましょう。 情報収集・内容の検討

〔書くこと〕学習過程の展開 構成・表現形式の検討 個人で考えた書き方の特徴を全体の場で出し合って確認する。  個人で考えた書き方の特徴を全体の場で出し合って確認する。  A1とA2には、どのような書き方の特徴が見られましたか。それぞれの書き方に共通する内容を発表しましょう。  どちらも3つの文からできています。1つの文には1つの内容が書いてあり、分かりやすくなっています。  どちらも質問に対する答えを1文めに示しています。2文めにはその効果が書いてあり、文末が呼びかけの形になっています。  次は、みなさんから出された書き方の特徴を参考に、集中して勉強するための アドバイスを書いていきます。 構成・表現形式の検討

〔書くこと〕学習過程の展開 記述 全体での確認事項をふまえ、条件に従って記述する。 ① ②  全体での確認事項をふまえ、条件に従って記述する。 Q3:集中して勉強するにはどうすればよいか教えてください。 A3: 記述  ①、②のどちらかの資料を使って、アドバイスの内容を書く。 集中力を高めるためには、机の上やまわりをきれいに片づけることが大事だと聞いた。机の上に勉強と関係のない物が置いてあったり、机のまわりが整理されていなかったりすると、気が散って、勉強に集中できなくなるそうだ。しかし、身のまわりがスッキリと片づくことで、余計なことに関心が向かなくなり、集中力が高まるという。 ① 集中力を増すためのポイントとして、勉強できる時間を制限することが大事だと書いてあった。勉強時間に制限がないと、いつまでも勉強できるから安心だと思い、かえってダラダラとした時間を過ごしてしまうらしい。しかし、勉強時間に制限を設けることで、限られた時間を意識して使うようになり、集中力が増すという。 ②

〔書くこと〕学習過程の展開 まとめ 〇 学習に関する小学校6年生の悩みを解決するために、アドバイスの内  設定した本時の学習課題の答え・結論がまとめになるようにする。 ・一文の中にたくさんの情報を盛り込まない。 ・質問の答えになる内容を初めに簡潔に示す。 ・具体例を紹介する。 〇 学習に関する小学校6年生の悩みを解決するために、アドバイスの内  容をどのように工夫すればよいだろうか。  ※ まとめた内容は、記述する際に活用できる知識として生徒自身に理解されることが望   ましい。 まとめ

〔書くこと〕学習過程の展開 振り返り 振り返りを行うことで、学習の方法に気付かせたり、学びの成果を実感させて自分の変容に気付かせたりする。  振り返りを行うことで、学習の方法に気付かせたり、学びの成果を実感させて自分の変容に気付かせたりする。  一文を短くしたり、一文には一つの内容を盛り込んだりするといった書き方をすると、文章が分かりやすくなることが分かった。  問われたことに対する答えを一文めで端的に表すという書き方が学べた。これから何かの文章を書くときの参考にしたい。  今回は一つの段落の中での書き方を中心に学習した。ここで学んだことを生かしながら、今度は段落と段落の関係にも注意しながら文章が書けるようになりたい。  自分の書く文章は、どうしても一文が長くなってしまう。書くときに何が言いたいのかを意識して書かないといけない。 振り返り

県立高校一般入試分析 みやざき学習状況調査分析 宮崎県教育研修センターWebページ みやざき学習状況調査分析と県立高校一般入試分析については、県教育研修センターのWebページの調査研究・結果にあります。

みやざき学習状況調査分析

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