第9章 会計原則 ケース/アサヒビール・ 日本航空・資生堂 第9章 会計原則 ケース/アサヒビール・ 日本航空・資生堂 この章のポイント: ①会計原則=社会的ルール ②継続性の原則=真実性を担保 ③決算政策 = 利益移転政策
1.会計原則とは 1)企業会計の社会的ルール ・適正な会計処理手続きの範囲を示す。 ←財務諸表の信頼性の確保 ・監査の判断基準 ・適正な会計処理手続きの範囲を示す。 ←財務諸表の信頼性の確保 ・監査の判断基準 2)「企業会計原則」 (1949年) ・一般原則:真実性、継続性、保守主義など ・P/L原則:対応原則、発生主義、実現主義など ・B/S原則:原価主義など
2.継続性の原則(一般原則:5) 1)会計方法の継続使用すべきことを要請 ・真実性を担保 ・みだりに変更すると期間比較が困難 ・真実性を担保 ・みだりに変更すると期間比較が困難 2)1つの会計事実に複数の会計方法が 存在する場合に問題となる。 3)「正当な理由」があるときは変更可 例)保守的経理による財政の健全化
3.決算政策とは(再論) 1)会計=企業取引の記録・計算・報告 簿記→ 決算(W/S)→ B/S、P/L 2)公表効果の考慮 (報告⇒計算) 良いときは控えめに (利益圧縮) 悪いときは良く見せる (利益捻出) ⇒利益平準化(安定成長)傾向 3)決算政策=複数の会計方法からの選択
4.決算政策の展開 1)決算政策の展開 A)利益捻出策 先入先出法/定額法 B)利益捻出策 後入後出法/定率法 2)利益平準化と公表効果 3)資産+費用=負債+資本+収益 にミソ A)資産・収益の同額増減 B)資産の費用化、費用の資産化 C)費用・負債の同額増減
5.アサヒ・日航・資生堂 1)分類表示変更操作 (アサヒ) 2)会計方針変更操作 (日本航空) 利益の期間移転操作 利益の期間移転操作 3)期末取引変更操作 (資生堂) 利益の企業間移転操作 4)違法な粉飾操作 (事実と記録の相違)