映像を用いた 「からだ気づき」実習教材の開発 ~誰でもできる「からだ気づき」実習を目指して~ 指導教員 高橋 和子 0451048 奥田 章世 「タイトル」高橋研究室、奥田章世です。よろしくお願いします。
はじめに
「からだ気づき」とは? 「からだ気づき」実習DVDの作成 実習の体験から生まれる「気づき・学び」 「からだ」に関わるすべてを対象とした領域 「体ほぐしの運動」教材としての可能性 (先行研究より) 学校現場での実践 雑誌「体育科教育」に2年間連載 「からだ」(高橋2004) 実践数は少ない 私は「からだ気づき」の体験を通して、 自分自身の中に生まれる「気づき」や「学び」を、 身をもって実感しました。 赤ちゃんからお年寄りまで、 「からだ」に関わるものすべてを対象とした領域です。 先行研究では、「体ほぐしの運動」教材としての可能性も確かめられ、 学校現場では、実際に「からだ気づき」を体験したことのある 指導者により実践されています。 ですが、体験をしたことがない人には、 意図・内容・目的などが分かりにくいという理由から、 実践されにくいようです。 そこで、映像ならば、体験をしたことがない人にも 「からだ気づき」実習の内容を伝えることができるのではないかと考え、 「からだ気づき」実習DVDの作成を試みました。 意図・内容・目的等が分からない 映像ならば分かりやすいのではないか? 「からだ気づき」実習DVDの作成
研究目的 そこで本研究では、
研究目的 「からだ気づき」実習DVD 映像教材として有効性を検討する 課題を明らかにする 「からだ気づき」実習DVDが 映像教材として有効であるかについて検討し、 その課題を明らかにします。
研究方法 研究方法です
研究方法 対象: 教員養成系大学の学生(56名) 方法: 質問紙によるアンケート調査 (4件法・自由記述) DVDを視聴しながらの回答 研究方法 対象: 教員養成系大学の学生(56名) 方法: 質問紙によるアンケート調査 (4件法・自由記述) DVDを視聴しながらの回答 教員養成系大学の学生、56名を対象とした、質問紙によるアンケート調査を行いました。
調査内容 ①体験の有無 ②実習の意図が明確に示されていると思うか ③実践方法は理解できるか ④実習の流れが分かるか 調査内容 ①体験の有無 ②実習の意図が明確に示されていると思うか ③実践方法は理解できるか ④実習の流れが分かるか ⑤この実習を体験したいと思うか ⑥映像を見れば、教育現場で実践できるか ⑦この実習を実践してみたいと思うか ⑧⑦の理由(自由記述) DVDに収録した各実習について、 体験したことがあるか、 実習の内容、 実習の印象、そして 質問⑦の理由を自由記述により調査しました。
結果と考察 結果と考察です。
結果と考察 -1- 全体の 約7割 肯定的 映像 教材として有効? 各項目の平均値 結果と考察 -1- 全体の 約7割 肯定的 映像 教材として有効? 「実習を体験した」という人は実習全体の平均で約3割ですが、 実習の内容や印象に関しては、7割以上が肯定的にとらえていました。 「からだ気づき」実習DVDが映像教材としての効果があると言えるのでしょうか。 そこで次に、 各項目の平均値
結果と考察 -2- 体験がない人の 約7割 肯定的 実習体験の有無による項目別比較 体験がない人にも内容が伝わる可能性有り 次に、 結果と考察 -2- 体験がない人の 約7割 肯定的 次に、 実習体験がある場合とない場合で 各項目を比較すると、 体験がない場合の方が少し低くなってはいますが、 それでも、すべての項目において 約7割の人が肯定的にとらえていました。 体験がない人にも、実習の内容が伝わる可能性はあるといえます。 実習体験の有無による項目別比較 体験がない人にも内容が伝わる可能性有り
結果と考察 -3- 自由記述 興味 関心 ↓ 体験・ 実践の 希望 「信頼関係を築く手段」 「新たな発見がある」 「意図が分かりづらい」 結果と考察 -3- 自由記述 「信頼関係を築く手段」 「新たな発見がある」 「意図が分かりづらい」 興味 関心 ↓ 体験・ 実践の 希望 「子どもたちの何かが 変わりそうな気がする」 「子どもに意図が伝わるか?」 「楽しい」 「おもしろい」 「声が聞きにくい」 「時間が短すぎる」 続いて自由記述についてです。 大きくわけて3つのグループに分類しました。 実習の意図や内容を汲み取ろうとしたもの、 実際に実習を体験する子ども達を想定したもの、 そして実習に関する感想や、映像構成に関するものです。 自由記述から、DVD全体と、 各実習映像の課題を明らかにすることができました。
結論 結論です
結論 全体の7割以上が肯定的 体験がない人の7割近くが肯定的 興味・関心→→→体験・実践 「からだ気づき」実習DVDは 映像教材として有効である 以上の結果から、 「からだ気づき」実習DVDは映像教材として有効であることが分かりました。
今後の課題 さらに今後の課題として、
今後の課題 映像の改善と工夫 指導者を対象とした調査(実践含む) 本研究者の教育実践 誰でもできる「からだ気づき」 まず、各実習における映像の改善と工夫が必要であることと、 指導者を対象とした調査を行い、 実践における具体的な課題を明らかにする必要があることが分かりました。 そして、本研究者自身の教育実践を通して 誰でもできる「からだ気づき」実習を支援する 映像教材の作成を課題とします。
ご清聴を感謝いたします 以上です。ご清聴をありがとうございました。