メンタルフレンドについて 福島大学総合教育研究センター 中野 明德
メンタルフレンドとは 学生のボランティア活動であり、児童・ 生徒に対し、教科の学習や遊び通して、 発達を支援すること。 この活動を通して、児童・思春期を振り 返る自己分析の機会を得る。そのために、 臨床経験のある教員から<スーパービ ジョン>(臨床指導)を受けることが不 可欠である。
メンタルフレンドの活動場所 家庭訪問(家庭が安全地帯) キャンプ等の学校外の活動 学校の教室・別室 学校支援センター(適応指導教室)・ フリースクール 児童福祉施設
発達障害児の社会的スキルをひろげるために <目標>家族だけの関係から家 族以外の人間関係へつなげ、社 会性や自尊感情の発達を促す <そのために> 子どもの得意な部分を尊重する 親密になるという体験をする 一緒に進路を探す 社会で生きる常識(エチケット やマナー)を指導
メンタルフレンドを行う時の留意点 学習や遊びを一緒に行うことは、学生にと って<自己開示>しやすい構造である。 家庭に出入りすると、家族から専門家とし て期待されることがある。 自己の限界を超えて、過重な負担をしない ように注意する。そのためにも<スーパー ビジョン>は必要である。 ボランティア活動には無償と有償がある。 有償な場合、責任感を持てること、活動の モチベーションを維持しやすい。