メンタルフレンドについて 福島大学総合教育研究センター   中野 明德.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
発達障害が疑われる不登校の実態 -福島県における調査 福島大学総合教育研究センター 中野 明德. 発達障害が疑われる不登校児童生徒の出現率 (福島県、 2007 ) 福島県の 291 の学 校を調査(小学 校 198 、中学校 69 、高校 24 ) これらの数字は 学校が確認した ものであり、実.
Advertisements

1 第3回 英語教育推進委員会 資料 平成24年12月20日 福井県国際交流会館. 小中高一貫した英語教育 イング リッ シュ・ シャワー ○ 「イングリッシュ・デイ」の設定 オールイングリッシュの授業、授業以 外にもALTや英語教員が積極的に英 語で会話する日を設定 中学校 ○ 「イングリッシュ・シャワー」の継続.
社会福祉法人 しがらき会. 職場適応援助者(ジョブコーチ) 支援 障害者の円滑な就職及び職場適応を図るため、 ジョブコーチが事業所へ一定期間出向き、障 害者及び事業主に対して、職場適応に関する 様々な直接的支援や専門的助言等を行います。 最終的に事業所内部の自然な支援体制(ナ チュラルサポート)の中で職業を継続してい.
入学センター入学課 佐藤 友信. 目 次 1. 提案の背景 2. 改善内容及び期待できる効果 3. まとめ 4. 今後の展望.
生 活 科 (小) 福島県教育委員会 平成20年度小・中学校教育課程研究協議 会. Ⅰ 改訂の要点 1 学年の目標の改善 (1) 目標 (3) を加え、四つに増やした。 (2) 文言を加え、一人一人の児童に育 つことを期待する認識を明確にした。 ① 目標 (1) 「地域のよさに気付き」 ② 目標 (2)
第 2 章 子どもの成長・発達と看護 3. 幼児期の子どもの成長・発達と看護( 2 ) 学習目標 1 .幼児の睡眠と規則正しい生活の必要性を理解する. 2 .幼児の健康維持に対する取り組みとしての清潔行動確 立に向けた援助を理解する. 3 .幼児にとっての遊びの意義と発達を促すために必要な 遊びへの援助を理解する.
痙直型四肢まひを持つ こどもさんのケアについて 大阪府理学療法士会 障害児保健福祉部 榎勢道彦. 地域の普通中学校 に通う 15 歳の男の 子 ゲームセンターに行ったり、キャンプに行っ たりと好きなことはたくさんあります。 最近ではパソコンが使えるようになったので、 メールやインターネットでの検索もよくやっ.
『特別支援教育と 就学までの流 れ』. 専門的な教育の場と 対象の児 童生徒 特別支援学校:障害の比較的重い児童生徒を対 象 特別支援学校:障害の比較的重い児童生徒を対 象 視覚、聴覚、知的、肢体、病弱の原則5障害 「訪問教育」:教員を家庭に派遣して指導す る 「訪問教育」:教員を家庭に派遣して指導す.
研修のめあて 授業記録、授業評価等に役立てるためのICT活用について理解し、ディジタルカメラ又はビデオカメラのデータ整理の方法について研修します。 福岡県教育センター 教員のICT授業活用力向上研修システム.
6 校務の情報化 6.学校に関する情報の発信.
シンポジウム 子どもの豊かな育ちを 支援する地域力
5 情報モラル教育 4.道徳や各教科等における  情報モラル.
いじめ防止全体指導計画 【対応1】 未然防止・早期発見 【対応2】 緊急対応・早期対応 いじめ発生 基本姿勢 雲仙市立千々石第一小学校
子どもが主役となる明るく元気な学級づくり
徳島の子どもの学力向上及び 生活習慣・学習習慣等の改善をめざして
大分県教育庁佐伯教育事務所 学校改革担当指導主事 有田千香
富山大学教育学部 附属教育実践総合センター 助教授 小川 亮
ノーマライゼーションかしわプラン策定に向けた基礎調査について
仙台市教育委員会 スクールカウンセラー全体研修 スクールカウンセラーと教員の連携 ~チーム援助による問題解決~
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備③ 医療・福祉・教育の連携
情報社会の影の部分の実態と 求められる情報教育
      特別支援学校 高等部学習指導要領 聴覚障害教育について.
eラーニングを活用した 盲ろう担当教員研修
PT、OT、ST等の外部専門家を活用した指導方法等の改善に関する実践研究事業(新規) 平成20年度予算額(案) 42,790千円              
平成26年度 鶴ヶ島市立新町小学校グランドデザイン めざす学校像 一人ひとりが輝き、確かな学力が獲得できる学校
総合学科における インターンシップの取り組み
プレゼン資料(進行者用・研修者用) 校内研修会 学級の人間関係づくり② ~ SSTとアサーショントレーニング ~
子どもたちが発達段階に応じて獲得することが望ましい事柄
教育実習オリエンテーション 学校現場を知る-生徒の実態・生徒指導 平成26年9月23日
大分県立宇佐支援学校 グランドデザイン (平成28年度版)
教師教育を担うのは誰か? 日本教育学会第70回大会ラウンドテーブル 2011年8月24日 千葉大学 2108教室
人権と教育基本法.
千葉大学教育学部 小学校教員養成課程 ようこそ!教育心理選修へ.
市町村 域 都道府県 障害保健福祉圏域 受講番号:
平成12・13・14年度 文部科学省教育研究開発学校指定
<校訓> つよく・あかるく・たくましく 【目指す宇佐支援学校の児童生徒像】
知的障害のある人たちの実習と学生の教育を組み合わせたキャリア開発プログラム
基礎看護の授業を通して思考力,判断力,表現力,技能を育成する指導方法の工夫改善についての研究
The 7th Junior High School
地域創生コース教員紹介 地域社会領域 樫田美雄
協働事業のあらまし 特定非営利活動法人 シニアボランティア経験を活かす会.
平成19年度地域教育フォーラムin京都   第5分科会 「学力向上アクションプラン」     ~洛西方式Ⅱ~  京都市立洛西中学校 2007,7,31.
組織論による特色ある カリキュラムの理論と実際 第11回 特色あるカリキュラムづくりの理論と実際 兵庫教育大学大学院 教授
(相互に利益を得、円満な関係で良い結果を得る)の関係です。
教育センターにおける エネルギー環境教育講座実施の実態 ( 川村先生)
AO入試合格者に対する入学前学習課題としての 大学入試センター試験受験の試み (大学教育学会 第32回大会 愛媛大学 2010/6/5)
平成29年度 埼玉県立熊谷特別支援学校グランドデザイン
埼玉県立総合教育センター 特別支援教育担当
学校・教員・企業調査編 学校・教員・企業調査 / 発表者  十河 直幸 Benesse教育研究開発センター 教育調査室 研究員.
歓迎のあいさつ [年度を挿入] 学年度 学校名 教員名 学年 2019/5/5.
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成① 重症心身障害児者等の 意思決定支援
6.特別支援教育における ICT活用授業 3 教科指導におけるICT活用 ここでは、特別支援教育における ICT 活用授業について学びます。
トピック6 臨床におけるリスクの理解と マネジメント 1 1.
市町村 域 都道府県 障害保健福祉圏域 受講番号:
伊 丹 市 子どもサポーター 募集中! 教員をめざすあなた 学生の今だからできる 子どもたちへのサポート! 子どもサポーターの声
発 達 障 が い 児 者 総 合 支 援 事 業 平成29年度予算 218,128千円
各施設の悩みなど 西関東グループ.
宇佐支援学校 学校評価実施計画 改善 教職員自己評価 自分らしく 生活する 子ども 保護者・ 地域から 愛される 学校 のびのびと 過ごせる
学生ボランティアを中心とした障害学生支援の課題 日本福祉大学における障害学生支援を手がかりとしての考察
図15-1 教師になる人が学ぶべき知識 子どもについての知識 教授方法についての知識 教材内容についての知識.
文脈 テクノロジに関する知識 教科内容に関する知識 教育学 的知識
基礎情報の収集・・・前年度の出欠席状況、配慮の必要性、長期欠席経験者への対応
3歳から5歳までの障害のある子どもたちのための 無償化にあたり、新たな手続きは必要ありません。
2019年度 すべての教職員のための授業改善研修 本研修の背景とねらい
浜松医科大学附属病院・磐田市立総合病院 チャイルド・ライフ・スペシャリスト 山田 絵莉子
緊急スクールカウンセラー等派遣事業 被災地域等 心のケアの対応 進路指導・就職支援 障害のある子どもの支援 心のケア・助言・援助等
特別支援教育総合推進事業 特別支援教育 推進員 高等学校 1(新)特別支援教育総合推進事業【4,752千円】 県教育委員会 特別支援学校
3歳から5歳までの障害のある子どもたちのための 無償化にあたり、新たな手続きは必要ありません。
Presentation transcript:

メンタルフレンドについて 福島大学総合教育研究センター   中野 明德

メンタルフレンドとは 学生のボランティア活動であり、児童・ 生徒に対し、教科の学習や遊び通して、 発達を支援すること。 この活動を通して、児童・思春期を振り 返る自己分析の機会を得る。そのために、 臨床経験のある教員から<スーパービ ジョン>(臨床指導)を受けることが不 可欠である。

メンタルフレンドの活動場所 家庭訪問(家庭が安全地帯) キャンプ等の学校外の活動 学校の教室・別室 学校支援センター(適応指導教室)・ フリースクール 児童福祉施設

発達障害児の社会的スキルをひろげるために <目標>家族だけの関係から家 族以外の人間関係へつなげ、社 会性や自尊感情の発達を促す <そのために> 子どもの得意な部分を尊重する 親密になるという体験をする 一緒に進路を探す 社会で生きる常識(エチケット やマナー)を指導

メンタルフレンドを行う時の留意点 学習や遊びを一緒に行うことは、学生にと って<自己開示>しやすい構造である。 家庭に出入りすると、家族から専門家とし て期待されることがある。 自己の限界を超えて、過重な負担をしない ように注意する。そのためにも<スーパー ビジョン>は必要である。 ボランティア活動には無償と有償がある。 有償な場合、責任感を持てること、活動の モチベーションを維持しやすい。