論文紹介 大学生はインターンシップをどのように認識しているのか?

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表紙.
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論文紹介 大学生はインターンシップをどのように認識しているのか? 論文紹介 大学生はインターンシップをどのように認識しているのか? 2009-07-01 馬 橋琳

目次 意識調査 結果分析 考察 出典

意識調査 調査の狙い 学生の「インターンシップ」への認知度、理解、興味、参加への期待、阻害要因を把握すること。 調査対象者   学生の「インターンシップ」への認知度、理解、興味、参加への期待、阻害要因を把握すること。 調査対象者   敬愛大学経済学部の学生 149名 調査の設定  調査1→ インターン関係のビデオの視聴 → 調査2

結果分析 (1) インターンシップに対する認知

(2) インターンシップのイメージ(調査1) NO. 内容 全体 インターンシップ認知 既知 未知 1 大学が紹介するアルバイト 6.6% (2) インターンシップのイメージ(調査1)  NO. 内容 全体 インターンシップ認知 既知 未知 1 大学が紹介するアルバイト 6.6% 2.9% 7.8% 企業において一定期間正社員の仕事を体験するプログラム 92.6% 97.1% 91.2% 2 長時間、企業で働くことになる 17.6% 短時間、企業で働くことになる 80.9% 82.4% 80.4% 3 インターンシップ先の企業への就職に有利になる 88.2% インターンシップ先の企業への就職に有利にならない 16.9% 11.8% 18.6% 4 企業から給与をもらえる 41.9% 44.1% 41.2% 企業から給与をもらえない 56.6% 55.9% 56.9%

(3) インターンシップへの興味(調査2) 区分 計 興味を持った どちらかといえば興味を持った どちらでもない 興味を持ってなかった 全体 136 43 77 14 2 100% 31.6% 56.6% 10.3% 1.5% インターンシップ認知 既知 34 16 17 1 - 47.1% 50.0% 2.9% 未知 102 27 60 13 26.5% 58.8% 12.7% 2.0%

(4) インターンシップ参加への期待 将来、どんな業種・職種に就くべきかを考えるヒントを得たい 今の自分に何が足りないかを知りたい 企業に勤める社会人の人と直接話をしてみたい 実社会の厳しさを体験したい 今の自分が企業の人からどのように評価されているかを知りたい 正社員とアルバイトの違いを肌で感じてみたい

(5) 参加にあたって不安に思う点 参加したいと思わない理由 (5) 参加にあたって不安に思う点    参加したいと思わない理由 企業に迷惑になるのではないかと思う 耐えられるか不安である アルバイトの仕事とは異なり、厳しそう 参加しても就職につながることが保障されていない 参加しても希望の仕事をさせてもらえるかどうかがわからない 無給で働くというのが納得できない インターンシップに時間を使うなら、アルバイトに時間を使いたい

考察 学生のインターンシップに対する認知度が低いことを解消する必要がある。 ビデオを見る前の認知度→25% インターンシップの情報に触れる機会が少ない ビデオを見た後→興味、関心、参加意向    大学の教育課程や就職支援プログラムの中に、インターンシップを導入すること。

2. 学生がインターンシップに対して正しいとは言えないイメージや、多大な期待を抱いている傾向を是正する必要がある。 2. 学生がインターンシップに対して正しいとは言えないイメージや、多大な期待を抱いている傾向を是正する必要がある。 「給与がもらえる」というイメージ 「実社会における厳しさを体験したい」という希望    どういう目的を実現する場合に有効であるか、どんな限界があるかを伝えること。

インターンシップに対して学生が抱えている不安を解消し、参加可能性のある学生を広げていくことが必要である。 現在のアルバイトを第一に考える傾向 正社員とアルバイトの違いを認識できない   インターンシップに対する正確かつ具体的な情報を提供し、不安を解消する必要がある。

出典 中村哲, 観光ホスピタリティ教育, 2006, 第1号, p.32-49.