1 イノベーション(企業変身)のため の リーダーシップ研修 第4回 新事業の創出手法 2012/11/13 ㈱BSO 村上 学
2 新事業創出プロセス 時代の流れを捉える 新事業のネタをつくる 構想図を描く 自分たちの「お役立ち領域」を見つけ る
3 新事業創出プロセス コアメンバーを集める サンプルをつくる 障害を乗り越える 成果を出す ユーザーの反応を検証する
4 時代の流れを捉える 事象 1つ1つの事象から本質を見いだす
5 時代の流れを捉える トレンド分析 センスや知識がなくても、 体を動かすことで見つけることができる 新聞記事や聞いた話や体験から、 現代の流れの根源にあるトレンドを見つける すでに自分が考えていること、 人が言っていることを確認するのではなく、 新しい発見・気づきを得ることが目的。
6 時代の流れを捉える 事象 トレンド分析のイメージ 事象 1次集 約 2次集 約
7 時代の流れを捉える トレンド分析の方法 1.原データの収集・作成 新聞記事、人から聞いた話、自分の体験で、す でに一般的(常識)になっているものではなく、 これからのトレンドを兆しであると思われるも のを集める。 トレンド情報を1件につき、1枚のカードに書 く。 (エクセル等で整理しても良い) 記載内容は、何がどうなったか(主語・述語) を簡潔に書く。 1回の分析に、300程度の原データを集める。
8 時代の流れを捉える トレンド分析の方法 2.親和集約 カードをシャッフルして机の上に並べる。 1枚ごとに、「カードから語りかけられる」まで読 み込む。 表面的な言葉で整理すると、事象の底にある意味を見失う。自分 の既成概念で捉えない。 新発見 を見つける意識で読み込む。 同じ意味を示しているグループにまとめる。 1つのグループに 10 枚以上にならないようにする。 1枚だけのグループでも構わない。 グループの意味を言葉にする。 単語だけなく、どういう 意味を示しているかを表す。20文字以内にする。
9 時代の流れを捉える トレンド分析の方法 3.集約化 事象の原データの集約ができたら、グループごとに まとめた言葉をカードにして、再び親和集約を行う。 これ以上集約できないところまで、親和集約を続け る。 原則的には1つにまとまるまで続ける。 新発見 を見つける ことに意味があり、表面的にまとめるだけでは、時間のムダにな る。
10 自分たちの「お役立ち領域」を見つけ る お役立ち領域 自分たちは、この分野・方法で、 世の中の人たちから喜ばれる 実現できる力がなければ、意味がない。 喜ばれるものでなければ、意味がない。
11 自分たちの「お役立ち領域」を見つけ る 自分たちの現実時代の流れ 自分たちの「お役立ち領域」 できるか・できないかではなく、 まずは、自分たちがやる意味があるか、 やりたいのかから決める。 目的が先、手段は後 手段は無限にある
12 自分たちの「お役立ち領域」を見つけ る 機会 Opportunity 脅威 Threat 強み Strength 弱み Weakness SWOT分析 強み・弱みは、現実を直視すること
13 自分たちの「お役立ち領域」を見つけ る SWOT分析 強み・弱み・機会・脅威、これらすべては 絶対的なものではなく、主観的である。 主観的なものをできるだけ客観化し、 漏れや思い違いを発見することに意味があ る。 複数で使う時は、全体最適化し、 合意形成を促進させることに意味がある。
14 新事業のネタをつくる 事業 市場 商品 売り方 事業を構成する3要素
15 新事業のネタをつくる 市場 商品 売り方 既存新規 既存 今 新規 既存 新規 誰もが良いと言う時は、すでに手遅れの可能性が 大
16 新事業のネタをつくる ビジネスモデルを活用する ビジネスモデル 儲ける仕組み 利用者にとっての価 値を高めるための 企業活動の総合体
17 新事業のネタをつくる ビジネスモデルを活用する 死に筋活用化 ロングテール Amazon などの ネットショップ
18 新事業のネタをつくる ビジネスモデルを活用する 基盤提供化 (ソーシャル) Google 、 facebook 、 twitter キンドル アンダーラインの共有化
19 新事業のネタをつくる ビジネスモデルを活用する 無料化 ドロップボックス、エバーノート、 フリッカーなど
20 新事業のネタをつくる ビジネスモデルを活用する 共有化 カーシェアリング シェアハウス
21 新事業のネタをつくる ビジネスモデルを活用する 仲介化 ものを貸したい人と借りたい人の仲介 (ジロック) お金を貸したい人と借りたい人の仲介 (欧米:ソーバ、プロスパー 日本:マネオ、アクッシュ)
22 新事業のネタをつくる ビジネスモデルを活用する 貸し出し化 工具の貸し出し(ヒルティ) 電気自動車の電池の貸し出し(ベタープレ イス) あかり安心サービス(パナソニック)
23 新事業のネタをつくる ビジネスモデルを活用する 顧客集合化 グルーポン ギャザリング
24 新事業のネタをつくる ビジネスモデルを活用する 顧客協働化 自分でデザインできる靴・自転車 (ナイキ、パナソニック)
25 新事業のネタをつくる ビジネスモデルを活用する 顧客創造化 初音ミク
26 新事業のネタをつくる ビジネスモデルを活用する 自社資源公開化 企業が研究上のテーマを世界中の研究者 に投げかけ、価値がある回答に報酬を出 すサービス(イノセンティブ)など
27 構想図をつくる 完璧でなくても、 考えを共有化でき、深めることができる 構想図(フレームチャート)が必要 背景・必要性 やるべきこと
28 構想図をつくる 漏れなく、ダブりなく 因果関係、優先度を整理する ※卵と鶏の関係は打開策を持ってくる → 気づいていない因果関係を見つける 誰が見ても理解できるように書く 実践しながら、更新する 機能単位に分解する 森から木を見ながら、木から森を見る (機能単位から全体を考えながら、全体から機能を考え る)
29 構想図をつくる どのような人が 何のため、 どういう利用の仕方をするのかを 物語で描く スープストック
30 サンプルをつくる プログラムならデモ版 製品なら1つだけ サービスならやってみせる 店なら、どこかの店の片隅で 事業の最重要ポイントとなる機能をつく る
31 ユーザーの反応を検証する 自分たちが良いと思ったことが ユーザーにとって、必ずしも良いとは限ら ない 自分の思い込みを捨て去る勇気を持つ But ユーザーに振り回されない 緻密で粘り強くスピーディな検証
32 コアメンバーをつくる 気が合うだけでは、事業は実現できない 新事業に必要な能力があり、 逃げ出さない人を集められるか? 普段から、自分の事業に必要な人財を描 き、いろんな場所に出向く
33 障害を乗り越える まわりの誹謗中傷 「過去にやったけれど失敗したよ」「君 だけやりたいことができていいな」「自 分だけ目立ちたいのか」 リーダーシップ の確立 聞き流す 防波堤(理解 者)を立てる コアメンバー内での対 立 スポンサー(理 解者)の確保 資源不足 (時間・人手・資金・設 備)
34 成果が多くの問題を解決する まずは小さい成功 理解者・ファンを増やす 抵抗勢力を仲間にする 慢心せず、目標に向い続ける まわりへの感謝の気持ち 成果を出す
35 オピニオンリーダーをつかまえ る 成果を出す 病的こ だわり 者 オピニ オン リー ダー 時間時間 利用者数利用者数 積極的 追従者 消極的 追従者 無関心 者