平成 24 年度 キャリア教育に関する研究事業 中間発 表会 中芸高等学校教育フォーラム 「授業改善をはじめとする中芸高校の取り組みについ て」 「発達障害をはじめとする支援を必要と する 生徒に 対する支援の在り方の実践的研究」 平成 24 年 11 月 30 日(金) 高知県立中芸高等学校昼間部 教諭 岩佐 みのり 1
発表内容 1.中芸高校の概要とこれまでの研究課 題 について 2.今年度の取り組み ( 授業改善)につ いて 3.今後の展望・課題について 2
史跡としての中芸高校 岩﨑彌太郎、二十三士が入れられていた獄舎跡 藩校田野学館跡 中岡慎太郎が通った道場跡 岩﨑彌太郎・中岡慎太郎ゆかりの地 3
平成 24 年度 昼間部生徒数 1 年次 2 年次 3 年次 4 年次計 ピアサポート・ホーム = 縦割り 3 ホー ム 4 目指す学校像 ○ 生徒一人ひとりの進路実現をしっかりと支援する学 校 ○ 多様な個を認め合う共生社会意識を醸成する学校 ○ 地域の学びの拠点となる学校
昨年度の成果 平成 22 ・ 23 年度文部科学省 高等学校における発達障害支援モデル事業の研究指定を受 け ・入学生の聞き取り ・保護者アンケート ・ Q-U アンケート ・教科支援シート ・ R-V 学級支援シート ・巡回相談 ・個別の生徒支援シー ト >生徒の情報交換会 >生徒理解・実態把握 ・ 授業改善シートによるどの子にもわかる授業 づくり ⇒一斉授業の中で、わかる授業 ⇒自信とやる気⇒進路へ 5 >個別支援の研究実践
今年の課題への取り組み方・目標 ・ユニバーサルデザインを意識した授業づくり ・「ライフ・スキル」を含めたキャリア教育の推 進 ・ Q-U アンケートの分析と活用 ・中芸高校の生徒支援サイクルの活用・推進 (学級支援・教科支援・個別支援) *特別な教育的ニーズを有する生徒が多い状況 に、全教員が一斉授業の中で、どの生徒にもわ かる授業づくりを工夫することで対応していく 中芸高校スタイルの確立 6
校内研修の実施 月 1 回のペースで 今後、各シートを校内で検討し、生徒支援の中芸高校スタイルを創っていく研究 集団へ 7
Q-U アンケート(生徒発信) 第 1 回目 5 月 27 日実施 高知県心の教育センターの支援を受け て 第2回目 10 月 2 日実施 本校教員が講師となって校内での分 析 8
教科支援シート(強み・弱み)(教員の見 立て) 9
特別な教育的ニーズを有する生徒への対応について 巡回相談⇒具体的な支援方法についてアドバイス 特別支援コーディネーター、ホーム主任、教頭を中心とした校内支援会議の開催⇒作成・管 理・活用 進路に関する校内支援会議の実施⇒卒業後孤立しないために ◎教員全員が作成と活用できるために、電子化・管理へ 出典:高知県心の教育センター 10
授業改善シート 平成 23 年版 ・平成 24 年度 11
公開授業 学習指導略案 授業参観者より 管理職面談での検討 参観者シートより感想を 特別支援教育課 指導主事の アドバイス 授業評価アンケートによる生徒の反応 12
授業改善の例: A ・自分のやりたいという気持ち優先で周囲が見えない生徒 ・できることを誉める⇒イヤな授業にさせない ・周囲の生徒の理解・援助 (先生が何を大事にしているかが伝わる) ・本人の成長(注意と誉められる⇒活躍の場⇒自分の役割) ⇒楽しく安全にソフトボールをや る目標の達成 指導案 改善シート:改善項 目 13
授業改善の例: B ・授業の見直し⇒今日の目標 ・漢字や文章が 苦手 ⇒隣席同士で教え合い ・一文ずつの音読⇒集中の持続 ・活動する場面の設定で集中力と自信をも つ 略案 支援のポイント改善シート・改善項目 周囲は活発に、できる子はさらに伸び た ターゲットの生徒には変化なし (現状維 持) 14
同じ科目を 2 人で担当するケース C : 改善シート・改善項目 D : 改善シート・改善項目 15
特別な教育的ニーズのあるクラスと そうでないクラスを担当 するケース E : 改善シート・改善項目 F : 改善シート・改善項目 16
教科支援シートから生徒一人ひとりのニーズ へ 「学力」をさらに分析 ひとりひとりのどこを強化する必要がある か? キャリア教育の視点 ・ 能力的問題 ・ 高校入学までの学習環 境 ・ 本人のやる気・意識 17 強みをどう伸ばすか?
取り組みを通して 見通し(心構え、目的・意味を明確 に) 集中できる環境(黒板周り)づくり できるためのスモール・ステップ指 導 「ちゃんとする」ではなく、具体的 なあるべき姿を示す 共有と徹底 18
今後の展望 Q-U アンケートの活用 ⇒ピアサポート・ホームを生か して 個別の生徒支援シートの活用 教科支援シートの分析 授業改善シートと研究授業へ 中学校や外部機関との連携 校内研修 (できる支援 を 全員で徹底す る ) 中芸高校スタイルを創 る 19