厚木市立病院 脳神経外科 平成24年手術実績
平成 24 年手術内訳 分類 n JanFebMarAprMayJuneJulyAugSepOctNovDecTotal 腫瘍 脳血管障害 外傷 脊髄・末梢 神経 その他 合計 H24 年手術件数は 186 件 気管切開 13 件を加えると 199 件
血管障害 H24(H23) 動脈瘤クリッピング ( 未破裂 ) 2 (6) 動脈瘤クリッピング ( 破裂 ) 10 (8) 動静脈奇形 AVM 1 (1) CEA5 (4) 脳血管吻合術 5 (1) 末梢神経 胸郭出口症候群 3 (5) 手根管症候群 20 (12) 足根管症候群 0 (1) 脊髄刺激療法 7 (9) 主な手術内訳
H24 (H23) ・腰椎神経根ブロック 7 (17) ・腕神経叢ブロック 32 (33) ・上殿皮神経ブロック 2 (0) ・腰椎後枝内側枝高周波熱凝固術 15 (22) ・仙腸関節ブロック 13 (5) ・仙腸関節痛に対する高周波熱凝固術 13 (11) ・脊髄ミエログラフィー 6 (16) ・梨状筋ブロック 3 (7) ・ボトックス筋肉注射 ( 痙性斜頸 ) 3 (7) ・ボトックス筋肉注射 ( 傍脊柱筋 ) 0 (6) 合計 95(126) 診断的治療目的のインターベンション件数
腕神経叢ブロック S1 神経根ブロック仙腸関節ブロック 当科で施行している神経ブロック代表 例 椎間関節ブロッ ク 上殿皮神経ブロック梨状筋ブロック
右凸側彎 20° Th12-L5 S1 L3 L1 L3-S1 angle L1-S1 angle 後彎変形 L3-S1:25° L1-S1:-5° L3 L1 L5 パーキンソン病を始めとした神経筋疾患を有する難治性腰痛に対する腰椎神経根 後枝内側枝の高周波熱凝固術代表例。 68 歳、女性でパーキンソニズムを呈する。 難治性腰痛で当院を受診。重度の側彎、後彎変形および圧迫骨折を伴う。 L2 L4 L2 L4 L5 L3 L1 L2 L4 L5
テスト刺激で良好な位置を確認後、 1% カルボカイン 1ml で神経麻 酔、 後枝内側枝の熱凝固を開始。 後枝内側枝の凝固温度は 90 度,90 秒 x3times/1facet 4mm パーキンソン病を始めとした神経筋疾患を有する腰痛患者に対 する腰椎神経根後枝に対する高周波熱凝固術 * L2/3 L3/4 L4/5
腰椎神経根後枝内側枝術後。腰痛の軽減で体幹が起き上がってき た。
1Ri MSM ASM 2Ri * anterior scalene muscle, MSM;middle scalene muscle, A subclavia; subclavian artery 左腕神経叢ブロック。 (a) 第一肋骨 - 第二肋骨交点(*)に向けて 23 ゲージ,23mm 長の針を挿入. 肋骨に 当たったところで造影剤 ( イオヘキソール注 ) 3ml を注入し斜角筋造影を行う。斜角筋間隙を確認後、 2% mepivacaine hydrochloride (carbocain:R) 4ml を生理食塩水 11ml と混合し注入する。 (b) 前、中斜角筋 と腕神経叢および鎖骨下動脈との位置関係の模式図。 1Ri; first rib, 2Ri; second rib, ASM: anterior scalene muscle, MSM; middle scalene muscle, A subclavia; subclavian artery Plexus brachialis MSM ASM A.subclavia 1Ri * (a) (b) 難治性頸肩腕部痛を呈する胸郭出口症候群の左腕神経叢ブロック
鎖骨下動脈 腕神経叢 前斜角筋 前・中斜角筋切断 + 第一肋骨切除後腕神経叢および鎖 骨下動脈が斜角筋間隙で圧迫が解除されている。 壁側胸膜横隔神経 前・中斜角筋切断前の状態。腕神経叢および 鎖骨下動脈が斜角筋間隙で圧迫を受けている。 難治性頸肩腕部痛を呈する右胸郭出口症候群の手術 ( 前・中斜角筋切断 + 第一肋骨切除術 )
左胸郭出口症候群の手術 ( 前・中斜角筋切断 + 第一肋骨切除術 ) 後の 3DCT 。 矢印の範囲 ( 第一胸椎横突起基部から肋鎖間隙まで ) で第一肋骨が削除されている。 術後、上肢の痛みが消失し上肢の運動域が拡がった。