三菱リコール隠し 2002 . 6 . 29
三菱自動車 30 年前から、リコール隠しをする 2000 年 7 月に三菱自工の本社などに運輸 省から立ち入り検査 → 告発 多量のリコールを届け出るのは、カッ コワルイ空気があった(と河添社長が 述べる) 年間販売台数以上のリコール車数
リコール 欠陥車による事故を未然に防止し、自 動車ユーザー等を保護することを目的 とする 自動車の安全や公害防止上の規定に適 合しない恐れがあり、原因が設計、製 作の過程にある場合 その旨を、国土交通省に届け出て、自 動車を回収し無料で修理する制度 (改善対策制度)
リコールの事例 ファイヤストンのタイヤリコール フォードと訴訟になっている 1996 年富士重工業のリコール隠し 現在も、毎月10種類以上
クレーム ヒヤリハット、インシデントの段階の 情報が獲得できる 人工物の欠陥は、過失だ (車は 20 万もの部品からできている。 故意がなくても不具合の生じる可能性 がある) リコール隠しは、故意だ
自動車リサイクル法 フロン エアバッグ シュレッダーダスト ユーザーが金を新車納入時に出す 再利用しやすい設計が重要になる ガラス、プラスティック、バッテリー、 オイル、タイヤ、など
部品のリサイクルの問題 家電リサイクル、容器リサイクル 部品の再利用(品質のチェック、ユー ザ意識の改革) 分別(エントロピー増大) 処理コストが問題
製造物責任法 製品の欠陥によって、生命、身体また は財産に損害を被ったことを証明した 場合に、被害者が製造会社などに対し て損害賠償を求めることができる法律 不法行為責任法では、過失を証明が必 要 しかし、製品の高度化、複雑化により、 消費者と製造業者の間の情報、危機回 避能力の格差が拡大 → メーカーの責任 拡大
表示、取り扱い説明書 食品表示 生産者と消費者の間の情報の非対称性 規制が必要だった(ラベルの正しさを 保証する) 機械系の人工物は、使い方が多様なた めに、安全には、取り扱い説明書が重 要
製品のライフサイクル 職人の時代:設計と製造の分業はな かった、使用中はユーザーが自分で修 理した、放置すればそのまま朽ちた 現代:専門家が修理する(製品の高度 化) 将来:メーカーが、製品のライフサイ クル全体を責任をもって面倒をみる 拡大製造者責任
ライフサイクル(富山研究 室) 企画 → 設計 → 生産 → 使用 → 保全 → 回収 → 再利用、廃棄 → 企画 → DfX(Design for X) DfM(Manufacture) 設計時に製造を考慮 DfA(Assembly) 組み立てを考慮 DfS(Serviceability) 保全性を考慮 DfD(Disassembly) リサイクルの分解性
ライフサイクルコスト 販売コストに回収、リサイクルコスト を含み 100 %近いリサイクルが可能に なっている人工物:レンズ付きフィル ム、デポジット付き飲料容器 ものでなく、サービスを売る:複写機、 エレベーター(この両者を扱う企業は、 儲けている)、ジェットエンジン
安全と環境のトレードオフ エアバッグを備えることは、安全に寄 与する しかし、そのため解体のコストが増す、 また環境に悪影響を及ぼすかもしれな い
制度設計 自動車のオーナーは解体費用を払いた くない ↓ ↓ 自動車を捨てる 法律がうまく機能するためには、どの ような制度が望ましいか リサイクルのインセンティブを与える 制度