中学生のための 租 税 教 室 南九州税理士会 はじまりはじまり!
私たちが豊かに、そして安全に 暮らせるように、国は・・・ 私たちが豊かに、そして安全に 暮らせるように、国は・・・ 医療、介護、老後の暮らし 教育 防衛、警察、消防 道路、住宅、公共施設 災害救助 以上のような支出をしなければなりません このための費用をまかなっているのが税金なのです!
国の支出(歳出)(平成20年度) 83兆613億円
児童・生徒一人一年当たりの 国などからの支出額 83万9千円 94万3千円 90万6千円 義務教育の9年間で・・・(83万9千円×6年)+(94万3千円×3年)=786万3千円
国の収入(歳入)(平成20年度) 83兆613億円
日本の国家の収入の問題点は? 収入(歳入)のうち、約30.5%を公債 (国の借金)でまかなわれている 将来、次の世代が返さなければならない
誰がどれだけ払うのか?? 国民の代表が国会の場を通じて 税金の支払方法を決めています これを定めた法律が税法です 誰がいくら払うのかを決めるのは・・・・・ 国民の代表が国会の場を通じて 税金の支払方法を決めています これを定めた法律が税法です
税の種類 (誰にどんな税金がかかるのか) サラリーマン・・・・・所得税、住民税 自分で商売を・・・・・・所得税、住民税、事業税 している人 自分で商売を・・・・・・所得税、住民税、事業税 している人 会社・・・・・・・・・・・・法人税、住民税、事業税 財産をもらった人・・相続税、贈与税 物を買ったり、サービスを受けた人・・消費税 家や土地を持っている人・・・固定資産税
ここで問題です? この国にはまだ学校がありません 学校を建てるのに9,000万円必要です この国の皆さんそれぞれは、まったく同じで年間収入1,000万円とします では皆さんはいくらずつ税金を払えば学校が建てられるでしょうか?
ではこんな場合はどうしたらいいですか 第一グループ・・・収入 100万円 第二グループ・・・収入 200万円 第三グループ・・・収入 500万円 第四グループ・・・収入 800万円 第五グループ・・・収入 1,000万円 第六グループ・・・収入 3,000万円 としましょう(1人あたりの金額です)
必要な費用は先ほどと同じで 9,000万円です 各グループごとに相談をしていくら税金を払うかを決めてください ここで集計をしてみましょう
足りた場合 1.残りの税金も使い切る 2.来年のために残しておく 3.余った分は返す
足りない場合 ・グループごとにどうしたらいいか考えてみてください(時間は3分です)
ここで新たな問題が発生しました 第五グループの人たちは税金をたくさん払いたくないので収入が2,000万円あるにもかかわらず、1,000万円しかないといって税金も○○万円しか払っていませんでした 他のグループの皆さんはどう思いますか? その結果どういうことがこの国ではおきましたか?
税金をごまかしたら・・・ 最近の事件 滋賀県のアユ養殖業者遺族が脱税で逮捕 (平成19年6月5日) 亡夫の残した約32億7000万円の遺産 滋賀県のアユ養殖業者遺族が脱税で逮捕 (平成19年6月5日) 亡夫の残した約32億7000万円の遺産 隠し ・・・・14億8000万円の相続税を脱税 相続税の脱税額では全国で過去4番目の規模
日本国憲法の三大義務 教育を受けさせる義務(日本国憲法26条) 勤労の義務( 日本国憲法27条) 納税の義務(日本国憲法30条)
あなたは「私のために学校を建ててください」「教科書を無料で下さい」と誰かに頼みましたか? なぜ日本の国は頼まれてもいないのにあなたのために学校施設を提供し教科書を無料で配り、先生を置くのでしょう?
将来のあるすべての若い国民は、勉学の機会を与えられるべきであり、勉学によりこの国にとって無くてはならない人となっていくのです。 皆さんの勉強する権利、平等に教育を受ける権利を確保するためには国は税金を使います。
この国の人々の自由な権利・安心できる生活は人々が納税をはじめとする義務を果たしてこそ成り立っています!
以上で終わりです 南九州税理士会