野菜に含まれる色素の性質を理解し、色よく調理する方法を知る。 野菜の色素の変化 野菜に含まれる色素の性質を理解し、色よく調理する方法を知る。
クロロフィル色素の変化 なべに水を入れ、沸騰後、それぞれの調味料を1%加え、さやえんどうを約2分ゆで、水に さらす。 A 水のみ B 塩 さらす。 A 水のみ B 塩 C 酢 D 重曹
色の変化を観察してみよう 水 塩水 酢水 重曹水
まとめ クロロフィルは、ほうれん草などの緑黄色野菜に含まれる緑色の色素 熱や酸により、黄褐色になる アルカリにより、安定な鮮緑色になるが、重曹は、繊維を軟化させる 塩を加えることで、pHは下がらず、色素は安定する
フラボノイド系色素の変化 カリフラワーは小房に分け、それぞれの調味料を1%加え、3~5分間ゆで、色の変化を観察する。 A 水 B 酢 A 水 B 酢 C 重曹 D 小麦粉
色の変化を観察してみよう 水 酢水 重曹水 小麦粉
まとめ カリフラワーやたまねぎなどに含まれ、白色や淡黄色、黄色を呈するフラボン色素 酸性で白色、アルカリ性で黄色が強くなり、酢水で白く美しく仕上がる 小麦粉は、酸化防止効果がある アルミニウムや鉄の金属イオンを作用させると、褐色または緑色に変化する 例:たまねぎを鉄製の包丁でみじん切 りして放置すると茶褐色になる
アントシアン系色素の変化 野菜を切り、それぞれの調味料を1%加え、切り口の変化を観察する。 A なす B しょうが C 紫キャベツ A なす B しょうが C 紫キャベツ D 緋のかぶら
色の変化を観察してみよう(なす) 塩 塩+ミョウバン
色の変化を観察してみよう(ゆでたしょうが) 水 酢
色の変化を観察してみよう(紫キャベツ) 水 酢 重曹
色の変化を観察してみよう(緋のかぶら) 塩 塩+だいだい
まとめ アントシアン系色素は、なす、しそ、くだものに含まれる紫色の色素で、酸性で赤色、アルカリ性で青色を呈する 加熱すると退色したり、褐変する アルミニウムや鉄の金属イオンと結合すると安定する 例:なすのぬか漬けにミョウバンや鉄くぎ を入れる
ポリフェノール+酸化酵素による変化 野菜を切り、切り口の変化を観察する。 A ごぼう B れんこん
色の変化を観察してみよう(ごぼう) そのまま放置 水につける
色の変化を観察してみよう(れんこん) そのまま放置 水につける
まとめ ポリフェノールとは、野菜やくだものに含まれるあくの成分 空気中の酸素により酸化され、褐色の物質メラニンに変化する りんご、桃、もやしなどもポリフェノールにより褐色に変化する