講義「学習プログラム開発の理論と手法」 ねらい: 学習プログラム開発に必要な基礎知識(基礎用語)を理解する。

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講義「学習プログラム開発の理論と手法」 ねらい: 学習プログラム開発に必要な基礎知識(基礎用語)を理解する。 平成28年度生涯学習振興・社会教育関係職員等研修(学習プログラム研修) 講義「学習プログラム開発の理論と手法」 ねらい: 学習プログラム開発に必要な基礎知識(基礎用語)を理解する。 学習プログラムを開発する手順と,作成の際のポイントを理解する。 この時間の目標は,次の2つです。 ・学習プログラム開発に必要な基礎知識(基礎用語)を理解する。 ・学習プログラムを開発する手順と,作成の際のポイントを理解する。 広島県立生涯学習センター 1

家庭 教育 生涯にわたる学習(概念) 社会 学校 独学 高齢者の ボランティア活動 社会参画 職場内教育 スポーツ 余暇活動 男女 共同参画 余暇活動 まちづくり活動 しつけ 育児 青少年の 社会参画 こちらは,生涯学習の概念を表した図です。 生涯学習という言葉は,文字通り「生涯にわたるすべての学習」を包括するとても広い学習の概念です。 具体的な学習活動としては,私たちがおこなっている公民館や地域・市民センター等での社会教育活動だけでなく, 小学校や中学校などの学校教育や,家庭でおこなっている言葉や生活習慣の習得にかかわる家庭教育も生涯学習の一部です。 さらに読書やスポーツ活動,ボランティア活動,今皆さんが参加されているこの職業上の研修なども含まれますし, また,子供たちのお手伝いや子育てや介護などの経験も,個人が成長・成熟するきっかけを促す重要な生涯学習の機会としてとらえられます。 まさしくありとあらゆる「学び・気づき」の機会が,生涯学習に含まれています。 介護 お手伝い

家庭教育 社会教育 学校教育 (第10条) (第12条) (第6条) 3つの教育領域 (教育基本法) 学校・家庭・地域の連携協力 (第13条) 生涯学習を推進していく教育行政の役割としては,我が国の教育の在り方を定めている最も大きな法律である教育基本法において,大きく3つ 学校教育,家庭教育,社会教育にわけて定められています。 私たちが職務の中心に取り組んでいる「社会教育」については,「教育基本法」の第12条で,行政がしなければならないことが定められています。 また近年では,「社会教育」にはPTA活動や学校支援ボランティア活動などの「学校教育」と重なり合う領域や 親としての学びや,子育てを支援する「家庭教育」とも重なりあう領域が重要視されています。 そのため,教育基本法第13条では,社会教育と学校教育・家庭教育とが相互にかかわって進める 「学校・家庭・地域の連携協力」という連携領域の推進も定められています。 (学校教育) 第六条  2 ・・・体系的な教育が組織的に行われなければならない。 (家庭教育) 第十条  2  国及び地方公共団体は,・・・支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない。 (社会教育) 第十二条  個人の要望や社会の要請にこたえ,社会において行われる教育は,国及び地方公共団体によって奨励されなければならない。 2  国及び地方公共団体は,・・・社会教育の振興に努めなければならない。

生涯学習振興のための行政 教育行政 家庭教育 社会教育 学校教育 高齢者 支援(福祉等) 男女共同参画支援(人権擁護等) まちづくり支援(産業地域振興等) 先ほどみたとおり,生涯学習はとても広い概念ですので,その振興に携わっている行政職員は,私達だけだはありません。 ご覧のように,「生涯学習」「社会教育」という名前はついていなくても,福祉や産業振興,地域振興にかかわるさまざまな部局が, 社会教育と関わりを持っていますね。 生涯学習振興の担当部局が,教育行政から地域振興行政に移されている市町があるのも,教育行政以上に, 住民の生活向上に密接に関連した一般行政の部局とのつながりを強化することで, より多様な生涯学習活動を積極的に住民に届けていくことが求められているからだといえるでしょう。 今日では生涯学習振興,社会教育の推進計画は, 教育行政全体の計画である「教育振興基本計画」だけでなく, 自治体全体の「総合計画」のなかに大きく位置付けられている自治体も多くなっています。 そのため,より広い視野から,地域に必要な学習機会を考えていく必要が高まっています。 青少年 支援(労働・公安等)

広義の学習プログラム・狭義の学習プログラム 年間事業計画     個別事業計画    各回の実施計画 これまで説明してきた生涯学習の活動に関する計画を「学習プログラム」と呼びます。 この「学習プログラム」という用語は,大きく3つの計画の総称として用いられているので注意が必要です。 では,一つ一つ見ていきましょう。 狭義の学習プログラム

年間事業計画 1年間に行われる すべての事業(学習 機会や学習支援をまとめた実施計画 (例)○○町家庭教育支援年間計画 3つの中で広い範囲の計画にあたるのが,「年間事業計画」です。 これは施設別や対象別,あるいは事業ごとに,一年間におこなわれるすべての活動をまとめた 実施計画です。なかには1年間ではなく,3年,5年といった中期的な計画をたてている場合もあるでしょう。 皆さんの市町にも  家庭教育支援事業の年間計画を示した「家庭教育支援年間計画」や,  まちづくり活動にかかわる人材の育成を示した「地域ボランティア育成計画」などがあるのではないでしょう。

個別事業計画(狭義の学習プログラム) 個々の事業ごとに つくられる運営計画 (例)親の力をまなびあうセミナー 次に広い範囲を指す学習プログラムが,「個別事業計画」です。 これは,個々の事業ごとに作られる運営計画のことです。 これがいわゆる狭義の「学習プログラム」です。 先ほどの事例でいえば,「家庭教育支援年間計画」の一つとして, 「親の力をまなびあうセミナー」という3回連続の講座事業や, 「親子ほっこりキャンプ」という親子で1泊2日の野外活動事業などの 具体的な計画です。

各回の実施計画 各回ごとの詳細な 活動内容や順序, 流れが示されたもの (例)第1回セミナー実施計画 最後が「各回の実施計画」です。 これは,毎回の詳細な活動の内容や順序,会場・用具といった 事業の展開と準備について細かく示された当日の運営計画にあたるものです。 例えば,先ほどの例に挙げた3回連続の「親の力」を学びあうセミナーの,第一日目 「ママって大変だけど楽しいーママのしゃべり場体験ー」の当日の運営計画です。 ここに,当日の展開だけでなく,会場の見取り図や準備物などの他,運営上の留意点 なども書きいれていく作業を通じ,参加者を安心・安全に迎え入れる準備をしていきます。

住民の学習を支援するための計画 この研修では個別事業計画=学習プログラム  集合的な学習機会(学級・講座,行事,集会等)において,人々の学習を具体的な活動レベルで,どんな目標のもとに,どういう活動を,どんな順序で行い,どんな学習成果を生み出す(学習者の態度変容をもたらす)か,という一連のプロセスに関連する学習活動計画をまとめたもの。 この研修で,皆さんに作成していただくのは,2つめの「個別事業計画」です。 一連のプロセスの中でも,特に習得が難しい部分でもあります。 なぜかというと,こちらに詳しい定義を出していますが,「個別事業計画」は,一言でいうと,学級,講座,行事,集会などの集合学習の機会において, 住民の学習を支援するための計画です。 年間事業計画を受けて作成され,これをもとに各回の実施計画が作成されていく,いわば行政と住民をつなぐ要(かなめ)の部分になるからです。 住民の学習を支援するための計画

○ どのようなことを目的とし ○ どのような目標をもって ○ どのような活動を ○ どのような順序で行い ○ どのような学習成果を生み出すか 個別事業計画(狭義の学習プログラム)の 構成要素  ○ どのようなことを目的とし  ○ どのような目標をもって  ○ どのような活動を  ○ どのような順序で行い  ○ どのような学習成果を生み出すか     (学習者の意識や態度,行動の変容をもたらすか) したがって,学習プログラムは,単なるメニューではなく,どのようなことを目的として,どのような目標をもって,どのような活動を,どのような順序で行い,どのような学習成果を生み出すかということが明確に示されていなければなりません。 10

個別事業計画(狭義の学習プログラム)の開発の手順 シートA(準備シート) シートB(個別事業計画) ・プログラム名 ・対象・定員 ・参加費 ・事前に必要な知識や準備物 ・留意点 ・学習プログラムの展開 ・評価(振り返りの方法) テーマ 個人の要望 社会の要請 地域課題の発見・分析 学習目的(地域課題解決の方向性) と学習課題の選定 いったいどうやったらそんな学習プログラムができるのか。 ポイントは,学習プログラムをいきなり書き出すのではなく,準備シートを作ることです。 配布しているシートをご覧ください。 シートAがその準備シートにあたります。 「テーマ」,「個人の要望」と「社会の要請」,そして「地域課題」というように,順を追って検討していけば,「なぜこの事業が必要なのか」ということが,だんだんと明らかになっていきます。 実は,この地域課題の発見から目標の設定までが,とても重要であり,一番時間がかかる作業となります。 こうして「目的」「目標」が明らかになったところで,はじめて学習プログラムを書き始めます。 これが,シートBになります。 「目的」「目標」を念頭に,「プログラム名」,「対象・定員」,「参加費」,「事前に必要な知識や準備物」「留意点」「学習プログラムの展開」「評価(振り返りの方法)」といった内容を決めていきます。 さらに,各回ごとの実施計画,いわば台本にあたるのがシートCですが,こちらは各現場で日常的に作っていらっしゃるということで,本研修では御紹介にとどめさせていただきます。 本日は,シートAとシートBを完成させるところまでを目標として,研修を行います。 シートC(各回の実施計画) ・準備物 ・会場図 ・タイムスケジュール プログラムの学習目標 11

講義・演習「学習プログラム開発の実際Ⅰ」 平成28年度生涯学習振興・社会教育関係職員等研修(学習プログラム研修) 講義・演習「学習プログラム開発の実際Ⅰ」 ねらい: 「個人の要望」と「社会の要請」のバランスがとれた学習プログラムを企画・立案することができる。 学習プログラムを評価することができる。 他者や他機関と連携・協働しながら,業務を推進していくことができる。 この時間の目標は,次の2つです。 ・「個人の要望」と「社会の要請」のバランスがとれた学習プログラムを企画・立案することができる。 ・学習プログラムを評価することができる。 ・他者や他機関と連携・協働しながら,業務を推進していくことができる。 広島県立生涯学習センター  12

テーマ・市の概要について この研修では,学習プログラムの作成手順を学ぶために,グループで1つ学習プログラムを作成していきます。 テーマ テーマ    事前アンケートをもとに決定 市の概要     A:少子高齢化が進む中山間地域     B:新しい住宅団地(ニュータウン)(地元出身の旧住民と,引っ越してきた新住民とが混在している地域)     C:地域のつながりが希薄化する都市地域  ぱれっと市 それでは,さっそく次からグループワークをしていきます。 再度,シートAをご覧ください。 「テーマ」ですが,通常は,年間事業計画から一つの事業を選択することになろうかと思いますが,本研修では,事前アンケートで希望していただいたテーマごとのグループに分かれてもらっています。(第1希望のテーマにならなかった人がいる場合には,希望に添えなくて申し訳ないという。) 次に「市の概要」ですが,今日は様々な市からお越しいただいているので,思い描いている市のイメージは違うと思います。 この研修では,グループで一つの学習プログラムを作成していただくので,予習プログラムでも見て頂いた,架空の市「ぱれっと市」を想定していただきます。 お配りしております資料2の裏面を御覧ください。「5.市の概要」という項目があると思います。 色とりどりの豊かさあふれる 『虹色タウン』を目指す「ぱれっと市」ですが,市の概要はこちらのA~Cのいずれかを選べるようになっています。 ここで少し時間を取りますので,まずはグループで,どれが自分のイメージにもっとも近いか交流してください。 そして,これからどのイメージで学習プログラム作成していくのかをグループで1つ決めていただき,共通理解していただきたいと思います。 それでは,よろしくお願いします。 (グループワーク●分)

グループワーク①  「個人の要望」と「社会の要請」を診断する グループワーク②  「個人の要望」と「社会の要請」から地域課題を設定 する グループワーク③  地域課題から学習目的を設定する グループワーク④  学習目的から学習目標を設定する それでは,「テーマ」と「市の概要」が決まったところで,これからシートAを作成するグループワークを始めていきます。 次のように4つの段階に分けて,説明をしてグループワークを行っていきます。

グループワーク① 「個人の要望」と「社会の要請」を 診断する (学習ニーズの診断) まずは,「個人の要望」と「地域の要請」を診断していきます。 シートAを御覧ください。

「個人の要望」 「社会の要請」 ①「個人の要望」と「社会の要請」を診断する できるだけたくさん挙げていきましょう! 住民の学習ニーズ シートA できるだけたくさん挙げていきましょう! 住民の学習ニーズ 【調べる方法】 住民調査(アンケート), 日常的な住民との交流 行政・振興区の重点課題・ 施策の方向,地域の課題 【調べる方法】 行政資料(総合計画,基本計画),広報資料,統計資料 「個人の要望」 「社会の要請」 「個人の要望」とは,言い換えると「このような学習や活動をしたい。」「このような課題を解決したい。」「もっとこういうところをよくしたい。」といった住民の学習ニーズです。 個人の要望を調べる方法としては,アンケートや,日常的な住民との交流の中から,テーマに関連するニーズを把握したりしていきます。 ※ 各自治体や地域で調査をするのは手間や時間,コストがかかるので,全国調査を利用するのも手です(結果はそれほど変わらないことも多い)。今回は資料3~6を参考にしてください。 資料4~6は,テーマごとに配付しています。※ 皆さんの日頃の経験というのも重要です,そもそも知らないことについてはニーズとして出てこないので。 「社会の要請」とは,「市として取り組まなければならない。」「市にとって必要である。」「この地域にとって重要である。」といった社会(その自治体,地域?)全体から見たニーズです。 社会の要請を調べる方法としては,テーマに関連してどのような施策を打とうとしているか,市の総合計画や自治振興センターの計画の中から抽出します。今回は資料1・2を参考にしてください。 この2つを出発点とすることで,経験やカンだけでなく,「この課題に対応するためにこの事業を行おう。」「こういう実態があるからこれが一番よい方法だろう。」という客観的な分析に基づいたプログラムとなります。 それでは,グループで選んだテーマと市の概要にもとづいて,「個人の要望」と「社会の要請」を,それぞれできるだけたくさん挙げていきましょう。 (付箋紙を使い,KJ法によりたくさん挙げる) ※グループ内で分担し,付箋紙に書き出していく。(8分間)   個人の要望     社会の要請   模造紙を半分にしたシートに貼り出していく。(10分間) 参考 資料3 生涯学習に関する世論調査 資料4 青少年教育に関する資料 資料5 高齢者教育に関する資料 資料6 家庭教育支援に関する資料 +皆さんの日頃の経験 参考 資料1 ぱれっと市長期総合計画 資料2 ぱれっと市生涯学習推進計画

グループワーク② 「個人の要望」と「社会の要請」から 地域課題を設定する 次に,2つめのグループワークです。 「個人の要望」と「地域の要請」から地域課題を設定しましょう。

「個人の要望」と「社会の要請」 地域課題 ・地域に必要なプログラムとは? ・地域課題を解決・改善するプログラムとは? ②「個人の要望」と「社会の要請」から地域課題を設定する 「個人の要望」と「社会の要請」 地域課題 地域住民の求めに応じていくべき課題 地域で解決しなければならない課題 ・地域に必要なプログラムとは? ・地域課題を解決・改善するプログラムとは? ・たくさん人が集まるプログラムとは? ・お金がかからずできるプログラムとは? 先ほど,「個人の要望」「社会の要請」を挙げていただきました。 皆さんお気づきかと思いますが,どちらが「個人の要望」で,どちらが「社会の要請」なのか,判断に迷うものも,あったかもしれません。 もちろん,ぱれっと市の計画も,アンケート等の実態調査に基づいてされている部分もあるので,そういう部分も当然あります。 しかし,「個人の要望」と「社会の要請」がすれ違っている部分もあり,そこが,プログラム作りの際にネックになってきます。 地域住民の要望が多いプログラムでも,地域課題の解決・改善に結びつかなかったり,沢山人が集まるプログラムでも,お金がたくさんかかってしまったり。 そこで,「個人の要望」と「社会の要請」をバランス良く組み合わせた地域課題を設定することが,重要になってきます。 18

2つをバランスよく組み合わせて,地域課題を1つ設定する ②「個人の要望」と「社会の要請」から地域課題を設定する 個人の要望 :ゴミに関するトラブルが地域満足度を下げる最大要因であり,自分の地域でもよく起こっている。 社会の要請 :市民協働のまちづくりを進めたい。 2つをバランスよく組み合わせて,地域課題を1つ設定する 地域課題    住民がゴミ問題などの地域のトラブルの解決に向け,自主的に取り組んでいけるような機会をつくりだしていくことが必要。 (例を説明する。) 「個人の要望」と「社会の要請」を整理し,これらを結び付けて,地域課題を明らかにしていきます。 結びつけたものを分類・整理し,その中で優先すべきものを抽出して,一つの地域課題に絞り込んでいきます。 ただし,学習プログラムで解決できそうな課題を設定することが大切です。 そして,その地域課題を解決していくために,地域住民がどのような姿になっていけばよいかを描いていきます。 (グループワーク) 19

グループワーク③ 地域課題から学習目的を設定する グループワーク③ 地域課題から学習目的を設定する 3つめのグループワークです。 地域課題から学習目的を設定しましょう。

学習目的 地域課題 ③地域課題から学習目的を設定する 地域課題を解決することにより,どのような状態に変えたいのか。 地域住民の求めに応じていくべき課題 地域で解決しなければならない課題 学習目的 ここまで,皆さんに「個人の要望」「社会の要請」を沢山挙げてもらい,それを組み合わせて「地域課題」を一つ設定していただきました。 「地域にはどんな問題があるのか」という,地域の問題の発見,つまり地域をよく知り,よく見つめることの大切さを理解していただけたと思います。 では今度は,設定した地域課題から,学習目的を設定していただきます。 ここからは,今回作成する学習プログラムの内容を決める直接の根拠になっていくものです。 先月,基礎研修を受講された方は,手順はちょっとシンプルにしてあったのですが「地域の問題」ということで「地域課題」設定していただき,その後いきなり解決策を考えてもらいました。 「社会教育の力で解決するための3つの視点」もご紹介したと思います。 今回は,いきなり解決策を考えるのではなく,その前の段階,「地域課題を解決することにより,どのような状態に変えたいのか」という方向性をまず考えます。 「社会教育の力で解決するための3つの視点」もその時に詳しく御紹介します。 まず,「地域にはどんな問題があるのか」という,地域の問題の発見,つまり地域をよく知り,よく見つめるということが大切です。 そして,地域の問題をテーマに学習課題を設定し,事業や講座の立案を行っていく,そういった力を持つということが皆さんに求められています。 ただし,地域の問題全てが「社会教育」の力で解決できるものばかりではありません。 地域に存在する様々な問題を解決するため,様々な地域の問題の中から,これなら「社会教育」の力で解決できるというものをまず見定めること,続いて,じゃあその中から,何について,どのような学習を進めていくのか,学習により,地域の住民にどんな力をつけてほしいのか,どんな意識をもってほしいのか,どう変わってほしいのかということを見定めながら,「学習課題」を設定していくという作業が必要になってきます。 地域課題を解決することにより,どのような状態に変えたいのか。 21

③地域課題から学習目的を設定する 学習目的 (地域課題解決の方向性を示す) どのような課題を,どのような状態にするのか? シートA 学習目的 (地域課題解決の方向性を示す) どのような課題を,どのような状態にするのか? こうなってほしいという 理想的な状態を考えてみる。 地域課題を (事業の目的の例文) ▲▲(地域課題)を●●●(意図)ようにする。 ※「●●●ようにする」の部分は,理念的なものでもよい。 ・豊かな心を育てる。 ・道徳心を養う。 ・仲間意識を育てる。 ・人材を育成する。 ・ネットワークを形成する。 ・地域の活性化図る。 学習目的ですが,どんな活動をすると課題の解決,改善に近づくかを 文章化していきます。 例文にもありますように,学習目的は,理想として目指す状態であり, 大きくとらえています。 つまり, 「どのような課題を,どのような状態にするのか?」という解決の方向性を 文章化していくということになります。

地域課題 学習目的 ③地域課題から学習目的を設定する 身近な問題について話し合えるような,住民ネットワークを形成する気運を高める。 住民がゴミ問題などの地域のトラブルの解決に向け,自主的に取り組んでいけるような機会をつくりだしていくことが必要。 学習目的 身近な問題について話し合えるような,住民ネットワークを形成する気運を高める。 性能のよいゴミ処理場を新しく建設し,ゴミ問題を解決しよう。 例えば,私は,このような例を考えてみました。 ゴミ出しのルールを守らない住民が多く,住民同士のトラブルになっている。という,非常に困った地域の問題があるとします。 そういった問題に対して,「性能のよいゴミ処理場を新しく建設してゴミ問題を解決しよう」といった解決方法を,「社会教育」の力で行っていくことは難しいかもしれませんが(環境や建設の行政部門が担当されることと思います), 例えば,ゴミの分別のルールを学ぶ。とか,ゴミのリサイクルと環境問題との関わりを理解する。といったゴミ問題についての学習をとおした住民の理解,また,住民同士のトラブルという部分に注目して,円滑なコミュニケーションの取り方を身に付ける。とか,地域の身近な問題について,お互い話をしあえる人間 関係を構築する。といった学習課題の設定もできるかと思います。 つまり,地域住民自らの力で,学びを通して,(こういった)地域の問題,課題を解決していけるようになる,そういう力を身に付けていく。そのための援助として,「学習」の場を作っていくというのが,皆さんに求められてくる大きな期待であるといえます。 問題そのものを解決するのではなく,解決するための力を身に付ける,そのために必要な学びとは何かということを考えていっていただきたいと思います。 「社会教育」では解決できない? 23

グループワーク④ 学習目的から学習目標を設定する グループワーク④ 学習目的から学習目標を設定する 4つめのグループワークです。 学習目的から学習目標を設定しましょう。

ストレッチを行い,柔軟な身体づくりを行う。 目的と目標の関係 健康増進 目的 いきなり目的を達成することは難しい 目標 弥山に登る 上級 学習成果 中級 週に1度,ウォーキングを行う 目標 目標 ここで,先ほどお話した学習プログラムの「目的」と「目標」の関係(違い)を説明しておきます。 目的とは「こうなりたい」「こうなったらいいな」という理想の状態です。 まさしく目指す「的」(まと)です。 この理想の状態を実現させるために,いくつかの「目標」を立てます。 この目標は,字の通り理想を実現するための「標」(しるべ)です。 「ここまでできた・どれだけできた」という 達成できたかどうかを示すものです。 例えば,「体力をつけ,健康を増進する」という目的を設定します。◆ 「こうなったらいいな」という理想の状態, 「体力がついて,健康が増進されればいいな」という 「目的」を実現させるために,いくつかの具体的な「目標」を立てます。 いきなり目的を達成することはむずかしいため, 「目標」を何段階か設定して,少しずつ目的に迫っていきます。 健康を増進するためには色々な方法が考えられます。 例えば 山登りをする      早寝早起きをする      健康的な食事をする  などが考えられます。 ここでは『山登り』を一つの方法として,例にして説明します。 健康を増進するために   ◆「1時間山登りをしても,疲れない体力をつける。」   ◆「ストレッチを行い,怪我をしない柔軟な身体づくりを行う。」   ◆「週に1度,ウォーキングを行う。」   ◆「比婆山に登る。」など, 目的に迫るため目標は,一通りではありませんし,何段階かで設定することもあります。 学習プログラムは,どんな方法によって達成していくのか,分かりやすい言葉で表すことが大切です。 また,目標は必ずそのプログラム内で達成できるものであること, そして,その目標が達成したかどうかが確認できるものである必要があります。 先ほど,設定して頂いた「学習目的」ですが,これは理念的なもので,このままでは,何から手を付けたら良いのか,良くわかりません。 「学習目標」が適切に設定されていれば,「学習目標」を確認しながらひとつひとつ実現することで,着実に「学習目的」に迫ってゆくことができるのです。 山登りしても疲れない体力をつける 初級 学習成果 学習成果 学習成果 目標 目標 目標 ストレッチを行い,柔軟な身体づくりを行う。 目標 25

学習目的 学習目標 ④学習目的から学習目標を設定する ●学習によって,地域住民にどんな知識・意識・態度を身に付けてほしいのか。 事業の目的を決めたら,事業の目標を設定します。 学習によって, 地域住民にどんな知識・技能・意識・態度・意欲を 身につけてほしいのか。 具体的に目的につながる目標を設定していきます。

④学習目的から学習目標を設定する シートA ア 知らないことを知るようになること イ できないことができるようになること ウ 意識を変えること ・主語は必ず学習者 ・目標は必ずそのプログラム内で達成できるもの ・達成したかどうかが確認できるもの 学習者に,どのような活動によって,どのような知識や技能を身につけてもらいたいのか,あるいは,どのような意識を向上したり,価値観を養ってもらいたいと考えているか? では,具体的に事業の目標を文章化します。 先ほどの事業の目的を達成するために,どのような活動によって, 学習者にどのような知識や技能を身に付けてもらいたいのか, あるいはどのような意識を向上したり,価値観を養ってもらいたいのかを 考えていきます。 評価できるものにし,わかりやすい言葉でつくっていきます。 ここで紹介したア~ウの例文を例で紹介します。

学習目標 ①知らないことを知るようになること →知識・理解・判断 学習目標 ①知らないことを知るようになること                   →知識・理解・判断 (例文)  ・ゴミのリサイクルについて学ぶことにより,適切なゴミの分別作業をすることの重要性を理解する。  ・不適切なゴミ投棄による被害を知ることで,ゴミ収集所付近の住民が困っていることを理解する。    ・・・を学ぶことによって,○○○について判断できるようになる。 ①知らないことを知るようになるものの例文としては・・・(パワーポイントの例文を紹介する)。 (赤字を紹介する。)  ・・・を学ぶことによって,○○○について判断できるようになる。 といった文になります。

学習目標 ②できないことができるようになること →技能・表現 学習目標 ②できないことができるようになること                  →技能・表現 (例文)  ・お互いに気持ちがよくなるコミュニケーション技術を身につけることにより,地域住民同士が率直な意見交換をすることができるようになる。  ・パソコン教室でインターネット掲示板の利用方法を学び,ゴミの収集方法が理解しやすいインターネット掲示板を立ち上げ,運営できるようになる。    ・・・を体験することにより,○○○について表現できるようになる。 ②技能,実技をともなうものの例文としては・・・(パワーポイントの例文を紹介する)。 (赤字を紹介する。) ・・・を体験することにより,○○○について表現できるようになる。 といった文になります。

学習目標 ③意識を変えること →関心・意欲・態度 学習目標 ③意識を変えること              →関心・意欲・態度 (例文)   ・気軽に集まれる地域サロンを企画・運営する活動を通じ,地域交流の楽しさを実感する。  ・子ども達と共に楽しく町内の清掃活動を行うことにより,ゴミ問題や環境保全の意識・意欲を高める。   ・・・に参加することによって,○○○への考え方(意識)を広げる。 ③意識を変えるものの例文としては・・・(パワーポイントの例文を紹介する)。 (赤字を紹介する。) ・・・に参加することによって,○○○への考え方(意識)を広げる。 といった文になります。

④学習目的から学習目標を設定する ア 知らないことを知るようになること ウを必ず イ できないことができるようになること 1つ入れ シートA ア 知らないことを知るようになること    ウを必ず イ できないことができるようになること    1つ入れ ウ 意識を変えること             2つ以上設定 *生涯学習・社会教育の場合は,ウが重要 ・主語は必ず学習者 ・目標は必ずそのプログラム内で達成できるもの ・達成したかどうかが確認できるもの 学習者に,どのような活動によって,どのような知識や技能を身につけてもらいたいのか,あるいは,どのような意識を向上したり,価値観を養ってもらいたいと考えているか? どのような活動によって,学習者に どのような知識や技能を身につけてもらいたいのか, あるいは, どのような意識を向上したり,価値観を養ってもらいたいと考えているか? ア 知らないことを知るようになること    イ できないことができるようになること           ウ 意識を変えること              ※生涯学習・社会教育の場合は,ウが重要 ※ウを必ず1つ入れて,2つ以上を設定してみましょう。 ・主語は必ず学習者にしましょう。 ・目標は,必ずそのプログラム内で達成できるものにしましょう。 ・また,達成したかどうかが確認できる目標を設定しましょう。 それでは,グループで考えてみましょう。 この後,シートBの作成に入っていくわけですが, シートBの作成に入る前に,シートAで挙げた事業の目標を達成するような 学習プログラムのアイディアをたくさん出し合ってみましょう。 できるだけ多くのアイディアを出していただいて,その中から選んでいただく, 若しくはいくつかを組み合わせていただいて, 事業の目標を達成するために より良い学習プログラムを考えていただきたいと思います。 そして,それをヒントにシートBを作成していただけたらと思います。 <目標の設定 シートAの完成>  14:00 の予定                     ※早く終われば,シートBの作成へ移る    

シートAの完成 これまで これから シートBの作成について これまでは シートAを完成させてきました。 これからは,シートBの作成していきます。 まず,私の方から枠組みについて説明をした後に,グループワークを行います。

1 学習目的 2 学習目標 シートB どのように地域課題を解決し,どのような状態にしたいのかを文章化する。 (シートAから転記) シートB シートB 1 学習目的 2 学習目標 どのように地域課題を解決し,どのような状態にしたいのかを文章化する。 (シートAから転記) 学習課題を学習目標として文章化する。 ①学習活動の指針となる目標が設定されているか。 ②学習者に求める知識・意識・態度が目標として示されているか。 ③具体的でわかりやすい言葉で示されているか。 (シートAから転記) それでは,記入例の書いてあるシートBを御覧ください。 作っていく時のポイントや留意点をまとめていますので,1つずつ説明をしていきます。 まずは,学習目的を明らかにします。これは先ほどまで作成してきたシートAから転記をします。 どのような活動をして課題を解決し,どのような状態にしたいのかを文章化します。 続いて,学習目標を明らかにします。同じくシートAから転記をします。

3 プログラム名 4 対象・定員 5 参加費 ・魅力的で夢があるもの ・学習目標が伝わるもの ・ユニークで,短く,人の心をキャッチするもの シートB ・魅力的で夢があるもの ・学習目標が伝わるもの ・ユニークで,短く,人の心をキャッチするもの 3 プログラム名 4 対象・定員 5 参加費 目的や目標に合わせて絞り込む。 施設使用料, 食費,材料費,保険料 計○○○円(申込時払い) など,内訳や集金日時をはっきりさせる。 次に,プログラム名を考えます。 これは,チラシに載ります。魅力的で夢があるもの,学習目標が伝わるもの,ユニークで,短く,人の心をキャッチするものを考えてみましょう。 ここは,皆さんが得意とされているところかもしれませんね。 人を惹きつけて内容がわかるものを考えます。 対象・定員は,絞り込むことが大切です。ねらいや目標に合わせて絞り込みます。 参加費は,内訳やいつ集めるのかもはっきりさせておきます。原則として受益者負担です。

6 事前に必要な知識や準備物 7 留意点 いざというときの医療機関の情報収集,しおりやアンケートの作成,必要物品の手配 シートB 6 事前に必要な知識や準備物 7 留意点 いざというときの医療機関の情報収集,しおりやアンケートの作成,必要物品の手配 安全面の配慮,プログラムを通しての配慮 (子供,高齢者ならではの配慮も必要) 事前に必要な知識や準備物,いざというときのために医療機関を調べたり,しおりやアンケートの作成日を決めたり,必要物品を書き出したりします。 留意点には,安全面の配慮や,プログラム全体を通して配慮することなどを書きます。

8 学習プログラムの展開 講義・演習型 参加型 参画型(2回目以降) シートB 第1回○月○日 10:00~16:00 個別事業計画についての説明 8 学習プログラムの展開 シートB 回・日程 学習テーマ 各回の学習目標(◎) 学習内容          学習 支援者 場所 評価 (振り返りの方法) 第1回○月○日 10:00~16:00 講師, 指導者, ボランティア ◎参加者が…によって,○○になる。 〔講義〕 ① ・・・を知る。(○○分) ② ・・・を聞く。(○○分) 〔ワークショップ〕 ③ ・・・を話し合う。(○○分) ④ ・・・を計画する。(○○分) ⑤アンケート記入をする。(○○分) アンケート,インタビュー,行動観察,成果分析等 チラシに掲載する各回のテーマを内容が分かるように,簡潔に書く。 ○○公民館 ○○研修室    ○○公園等 次に,(8)プログラムの展開です。 プログラムの展開方法には,3つ考えられます。 1つ目は,プログラムを作っていく上で,指導者が知識の伝達や事実の理解を目指した方法で,講義・演習型です。 2つ目は,ワークショップ等を取り入れた問題解決型の学習活動の方法で,参加型です。 3つ目は,学習者自らが企画作りを行うなど,主催者と学習者が協働して行う方法で,参画型です。 それでは,各項目の欄について説明します。 回・日程の欄には,第何回,何日の何時から何時までを書きます。 学習テーマの欄には,チラシに掲載する各回のテーマを,内容がわかるように簡潔に書きます。 各回の学習目標と学習方法及び学習内容の欄には,何をどの程度まで進めるのか目標と内容,時間など前後のつながりを考えて書きます。学習方法は,〔 〕の中に講義なの か演習なのかなど,分類をして書きます。 学習支援者の欄には,講師名や指導者名などを書きます。 学習場所の欄には,○○公民館,○○研修室,○○キャンプ場等の活動場所を書きます。 評価(振り返りの方法)については, プログラム目標の達成度,学習者にとっての成果という2つの観点から,どのように情報を集めればよいのか考えます。 前者は,主催者が設定した目標を参加者がどのくらい達成したのかという視点 後者は,当初設定した目標以外に,参加者自身が成長・変化した点は何かという視点 この評価については,2日目に詳しく扱いますので,ここではだいたいの方法(アンケート,インタビュー,行動観察,成果分析等)を記しておいてください。 講義・演習型 参加型 参画型(2回目以降)

学習プログラム企画・立案の過程 PLAN 学習ニーズの把握や対象の分析 目的,目標,対象,学習内容・方法, 時期,会場,回数等を定める。 PLAN  学習ニーズの把握や対象の分析       目的,目標,対象,学習内容・方法,       時期,会場,回数等を定める。  DO    実施・運営        会場,設備,資料準備,役割分担確認 等 CHECK プログラム評価,        学習成果の評価 等 学習プログラムを作成する際には,このようなPDCAサイクルを意識することが大切です。 本学習プログラム研修では,主にPLANのところを研修しますが, DO,CHECK,ACTIONについても,しっかりと意識して計画を立てていくことが必要です。 ACTION プログラムの分析・改善,一般化 37 37

プログラムの内容についての注意 必ず3回以上の連続講座を計画する。 学習・活動の成果が,次の回の学習活動に  活用できるように,各回の流れを工夫する。    :活動の系統性・連続性を重視    :オムニバス形式はよくない    :計画→練習・準備→発表など プログラムの内容についての注意を確認しておきます。 今回は,必ず3回以上の連続講座を計画するようにしてください。 また,学習・活動の成果が,次の回の学習活動に活用できるように,各回の流れを工夫してください。 活動の系統性・連続性を重視してください。 オムニバス形式はよくありません。 例えば,計画して,練習・準備をして,発表するなど,次の回の学習活動に,成果が活用できるようにしましょう。 これから,シートBの作成に入るわけですが,シートAでは,地域課題に対応する形で,学習目的と学習目標が設定されています。それらをもとに講座を考えていくこととなると,午前中に山登りを例にしてご説明したように,多くの学習プログラムが考えられると思います。学習プログラムを考えることは,プログラム作成において一番楽しいことで,面白いことです。それを皆さんで共有できるように,シートAをもとに考えられる学習プログラムを出し合ってみたいと思います。 白紙のA3用紙をお配りいたしますので,グループで考えられる学習プログラムの案をお出しいただき,お書きください。 アイディアを出し合うということなので,多少実現は難しいようなことでもどんどん出してください。 それでは,お願いします。 (10分程度行う。) ありがとうございました。

シートBの発表と相互評価 39

ワールドカフェ方式で実施 (詳しい方法は後で説明します。) ・5分間でシートBの内容を発表。→相互評価 シートBの作成 ※14:50まで   ●シートBの作成 ●シートBの発表準備 ・発表タイムは 15:10~   ワールドカフェ方式で実施     (詳しい方法は後で説明します。) ・5分間でシートBの内容を発表。→相互評価 ・発表者を各グループ4人選んでおいてください。      (同じ内容の発表を4回行います。) それでは,14:50までを目途に,前回までの続きのところから作業を進めて,シートBの作成と発表準備を行っていただきたいと思います。 発表タイムは15:10から行います。 詳しい方法の説明については直前に御説明いたしますが,5分間でシートBの内容を発表し,相互評価を行うということを何度か繰り返すようにして 行う予定です。 15:10の発表までに,発表者として各グループ4人を選抜していただき,それぞれ5分間で発表できるようにしておいてください。 (5か6人のうち,4人の方に発表者になっていただくようになるかと思います。) 同じ内容の発表を4回実施してもらうようになりますので,お知りおきください。 また,本日の演習の進行や記録係等についても,グループで各自決めていただき,進めていってください。 役割が一人の方に偏ることのないよう,お互いに分担しながら進めっていってくださるようお願いします。 それでは,14時50分まで,シートBの作成と発表準備をおこなってください。(14時50分まで作業) 40

学習プログラム開発のポイント (14:50になったら) ①「個人の要望」と「社会の要請」のバランスが考慮されているか? ②目的を達成するための目標になっているか? ③学習者を主体にした具体的でわかりやすい言葉で目標が示されているか? 「誰が」(学習者)「何について」(学習内容),「どのように」(学習方法)学習するのかを明確に。 ④対象者の範囲や人数が適切に設定されているか? ⑤学習目標に照らした内容が精選されているか? (14:50になったら) この後,ワールドカフェの方式で各グループで作成したシートについて,お互いに評価をし合うということを行っていきますが, その前に,「どんな学習プログラムがよいプログラムか」「効果的なプログラムとなるか」という評価の視点として, 「学習プログラム開発のポイント」についてお話しさせていただきたいと思います。 お配りしております学習プログラム開発のポイント(点検シート)を出してください。※ライトピンク 読み上げます。 まず①「個人の要望」と「社会の要請」のバランスが考慮されているか? 地域住民の「こんなことが学習したい」という要求と,社会や行政からのこんな課題,問題を解決していく必要があるという要請とのバランスがとれていることが大切です。 ②目的を達成するための目標(認知的,技能的,情意的)になっているか? 複数の達成可能な目標をクリアすることにより,大きな目的を達成できていくという形になっていることが必要です。 また,目標は,知らないことを知るようになるもの(難しい言葉で言うと,認知的),技能実技を伴うもの(技能的),意識を変えるもの(情意的) の要素を持っている必要があります。 特に,ただ知識を得るだけでなく,何かができるようになったり,意識が向上したりする要素を入れていくことが大切です。 ③学習者を主体にした具体的でわかりやすい言葉で目標が示されているか? 目標は,「誰が」(学習者),「何について」(学習内容),「どのように」(学習方法)学習するのかを明確に具体的な文章で表現されていることが大切です。 ④対象者の範囲や人数が適切に設定されているか? チラシには,「どなたでも」としていても, 学習プログラムの企画の際には,「どんな方に来てほしいのか」「どんな方に向けて企画をしていくのか」 目的や目標に合わせて「ターゲット」を絞りこむということが必要です。 誰にでも合うものは,誰にも合わないものになってしまう恐れがあります。 ⑤学習目標に照らした内容が精選されているか? 学習目標はそのプログラムの中で達成できるものになっていなければなりません。 あれもこれも「やりたい」とは思いますが,絞り込んで精選していくことも必要です。 ⑥学習者にとって魅力的な内容になっているか? 「学んでみたいな」と思わせる内容,「これに参加したらこんなふうになれるかな」という期待を抱いてもらえるような内容を工夫していきましょう。 ⑦学習プログラム展開は,無理がなく適切か? 各回の学習活動に連続性をもたせ,起承転結を意識する必要があります。 一回一回が単発のオムニバス形式ではなく,計画,練習・準備,発表のように,学習の成果が次の回の学習につながっていくという流れを持たせましょう。 ⑥学習者にとって魅力的な内容になっているか? ⑦学習プログラム展開は,無理がなく適切か? 各回の学習活動に連続性をもたせ,起承転結を意識する。

⑧過去の学習活動の成果や地域の人材などを活用する工夫がなされているか? ⑨会場や場所,回数や日程の設定は適切か? ⑩経費や参加費は適切に計算され設定されているか? あわせて,参加者の準備物,主催者の準備物も明確にしておく。 ⑪プログラム名は,人を惹き付けて,内容が分かるものであるか? 短い言葉で,どんなことをするのか分かるものにする。 ⑫目標にあった評価方法が選択されているか? ⑬参加者の振り返りを促す工夫がされているか? ⑧過去の学習活動の成果や地域の人材などを活用する工夫がなされているか? 地域の学習資源,例えば,これまでに実施してきた講座の修了者の協力,講座で作成した成果物の活用や,地域の人材等を活用していくという視点が必要です。 ⑨会場や場所,回数や日程の設定は適切か? 参加人数に対応した広さや設備,安全面での対策などを考えましょう。 ⑩経費や参加費は適切に計算され設定されているか? 今回の研修では細かい計算は難しいと思いますので内訳の項目のみを記載していただければ結構です。 参加者の準備物,主催者側の準備物を明確にしながら,必要な経費を算出しましょう。 ⑪プログラム名は,人を惹き付けて,内容がわかるものであるか? 短い言葉で,抽象的すぎないもの,「どんなことをするか分かるもの」にすることが大切です。 「魅力的」かつ「分かりやすい」キャッチフレーズを考えてみてください。 ⑫目標にあった評価方法が選択されているか? 評価の内容を,次のプログラムの改善に生かしていきます。 今回この部分については,第2回の研修で別に詳しく研修しますので,今はだいたいの方法を記載していただくだけで結構です。 ⑬参加者の振り返りを促す工夫がされているか? 学習の最後に,参加者自身が学習成果を確認できる機会を持つことが大切です。 「振り返り」が「気づき」につながっていきます。 ⑭ネットワークづくりの視点がプログラムにあるか? 社会教育の基本の一つが相互学習(お互いに学びあうということ)です。 参加者の交流,学び合いの要素を取り入れ,人と人とがつながっていく,ネットワークを作っていこうという視点を取り入れていきましょう。 ⑮学習成果を活用する機会や,次の活動へとつなげる工夫がされているか? 学んだことを学んだっきりにしないで,学習した成果を「活用」していく,次につなげ,広げていくという視点が必要です。 以上が,学習プログラム開発のポイントです。 こういった要素が含まれている「学習プログラムがよいプログラム」ということになるかと思います。 この後の,発表・相互評価の視点として参考にしてください。 参加者自身による学習成果の確認を大切にする。 ⑭ネットワークづくりの視点がプログラムにあるか? 参加者間の相互交流,相互作用を促す工夫をする。 ⑮学習成果を活用する機会や,次の活動へとつなげる工夫がされているか? 活動の継続と発展,学びが広がる(周囲の人へ,生活の中へ)工夫をする。

発表・相互評価 43

ワールドカフェ 発表・相互評価について カフェで語り合うような雰囲気で,メンバーを替えながら ワールドカフェ  カフェで語り合うような雰囲気で,メンバーを替えながら 対話を重ねる手法。結論や答えを特に求めず,参加者 同士がしっかりと意見や情報の交換を行うことができ, 全体の共有度が高くなる。 堀公俊, 加留部貴行/著『教育研修ファシリテーター』日本経済新聞出版社より 続いて,発表と相互評価の手法について説明します。 今回の「発表・相互評価について」は,ワールドカフェの手法を用いて行っていきます。 このワールドカフェの目的は,今回のような「参加型学習」や「ワークショップ」の場で用いられる意見交流の一つの手法です。 カフェで語り合うような雰囲気で,メンバーを替えながら対話を重ねる手法。結論や答えを特に求めず,参加者同士がしっかりと意見や情報の交換を行うことができ,全体の共有度が高くなる。といわれています。 ぜひ,参加者同士でしっかりと意見や情報交換を行い,お互いにしっかり吸収し合うことを意識されて,お互いのプログラムの内容を共有していきましょう。 参加者同士でしっかりと意見や情報交換を行い, 仲間づくりをすすめましょう。

※これを4回繰り返します。 ①発表者は,自分のグループ席で発表をします。(3分間) その他の人は 他のグループ席へ移動し,発表を聞きます。   その他の人は 他のグループ席へ移動し,発表を聞きます。                             (終了時にベル2回) ②発表の後,質疑応答や相互評価を行います。(5分間)                           (終了時にベル2回) ③最後に,支援者がコメントを行います。(1分間)                             (終了時にベル3回) ④次のグループ席へ移動します。     ※これを4回繰り返します。 具体的な進め方についてです。 グループで作成したシートBの内容をグループ席の人お一人が残って発表し,その他の方は違うグループの発表を聞きに行き,評価を行います。これを4回繰り返します。  全員にこのような紙をお配りしています。御覧ください。※ 発表者の名前を1から4の欄に順番に記入しましょう。発表されない方の名前を5(Aグループだけは6番の方も含む。)の欄に記入しましょう。 記入しましたか? 支援者の方も名前を入れておいてください。 では,手順について詳しく説明します。 この後,「1回目の意見交流場所に移動してください」とお伝えします。 名前の欄1の人は,その場に残っておいてください。 それ以外の人は,紙に書いてある交流場所に行ってください。「発表を始めてください」とお伝えしたら,発表者は自分たちのグループが作成した学習プログラムの内容を3分間以内で発表してください。行った先のグループの学習プログラムの発表を聞きます。3分経ったら,ベルを2回鳴らします。鳴ったら,発表された内容を元に,お一人ずつ,「こんなところが良かった」「参考になった」という点や,「ここをこうすればもっとよくなるかも」という視点で意見の交流や評価をしてください。質問が出れば,発表者がお答えになってください。交流時間は5分です。ただ,ベルが鳴る前に発表が終わったところは,時間があるので,質疑応答に入ってください。 終了時はベルを2回鳴らします。最後に,支援者の方が,コメントを一言述べてください。 これで1回目の意見交流は終了です。ベルを3回鳴らしたら,終了です。 「2回目の意見交流場所に移動してください」とお伝えします。2回目のテーブルに移動しましょう。名前2の欄の人は,元のグループに戻って発表をします。他の人は,(表を見て自分の異動するグループ名を確認して,)指定されたグループに行って発表を聞きます。 これを4回繰り返します。

×批判のみ禁止 建設的な意見を! 相互評価の方法  相互評価の方法 学習プログラムに対する評価コメント(気付き)を付箋に記入し,各自発表しながら関係する箇所に貼っていく。 いいネ! ★ピンクの付箋 ・・・ いいところ,その理由 私ならこうするかも! ★青い付箋 ・・・ (建設的な)改善案 こうすればもっとよくなるかもというアイディア           ×「ここはよくない」 ×「ここができていない」 つづいて,発表を聞いた後の「相互評価」の方法について,詳しく説明します。 発表を聞いた後は,点検シート(学習プログラム開発のポイント)を参考にしながら,学習プログラムに対する評価コメント(気付き)を付箋に記入し,各自発表しながら関係する箇所に貼っていっていただきます。付箋への記入は,皆さんが見えるように机の上の「サインペン」を使ってください。※見本マジック 思いつくままに気付いたことをどんどん,なるべくたくさん意見を出していってください。 多ければ多いほどいいです。重なってもいいです。 一回の発表につき,一人,一回ずつは少なくとも意見を出せるようにしてください。 ピンクの付箋は,いいところ,参考になったところやその理由を書いてください。 青い付箋は,改善案,こうすればもっとよくなるかも,私ならこうするかもという,建設的な改善案を出してください。 一つだけ約束させてください。(「ここはよくない」「ここができていない」)という批判のみは禁止というルールです。 厳しい指摘だけで,具体的な改善案を示されなければ,どういった視点で改善していけばよいか後で困ってしまいます。 こうすればもっとよくなるかなと思った場合は,改善案と併せて提案してください。 建設的な意見の交流をお願いします。 意見は,1枚といわずに,どんどん出してください。 それが,学習プログラムの改善につながっていきます。 何か質問はありますか?(質疑応答) それでは,少し確認させてください。 1番目に発表の方,2番目, 各グループお一人ずつ手が上がっていますか? 別の聞き方をします。1番目にAにいる方,Bにいる方,Cにいる方,Dにいる方・・・大丈夫でしょうか? 移動の前にもう一つお願いがあります。 ※椅子は持って移動しない。椅子の過不足は付近で調整する。 ※いろいろな方が,部屋中を移動します。お荷物や,机の上の資料を片付けていただいて,A3サイズの資料のみにして,シートBを1番上にしておいてください。 それでは,1回目の意見交流場所に移動してください。(実物の紙を示しながら)※ワールドカフェのこの紙を持って移動されると,どこへ行けばよいか分かりやすいかと思います。 学習プログラム開発のポイントの紙も一緒にもっていって評価の参考にしてください。それでは,移動をお願いします。 (全員が着席したら)  では,発表を始めてください。  (開始3分後…ベルを1回鳴らす)3分(1回)  (終了1分前…ベルを2回鳴らす)7分(2回)  (終了時…ベルを3回鳴らす)  8分(3回)  おつかれさまでした。それでは,今の方々とお別れして,2回目の意見交流場所に移動してください。2回目の発表の人は,元のグループに戻ってきてください。  (全員が着席したら)   では,発表,意見交流を始めてください。  (開始3分後…ベルを1回鳴らす)  (終了1分前…ベルを2回鳴らす)  (終了時…ベルを3回鳴らす)  おつかれさまでした。それでは,最初のグループ席(自分の元の位置へ)お戻りください。  (席の移動) ×批判のみ禁止  建設的な意見を!

発表・相互評価 47

実際にシートBを次回までにリデザイン(改善)して みましょう。 ●発表・相互評価を通して気付いた    プログラムの改善点等について      グループで交流し合いましょう。     (感想も含めて) ●気付いた改善点をもとに,   実際にシートBを次回までにリデザイン(改善)して みましょう。 発表・相互評価を通して気付いたプログラムの改善点等について感想も含めて,グループで交流し合いましょう。 そして,気が付いた改善点をもとに,実際にシートBをリデザイン(改善)してみてください。 学習プログラムの展開内容と,目的・目標が適合していないようであれば,展開内容を見直したり,逆に目的・目標自体を改めて見直してみることも大切です。 もし,書き直しをしていただくようであれば,こちらに新しい紙がありますので,御自由にお使いください。 今回の研修で作成していただいた学習プログラムの最終版は,研修の成果物として,第2回に全員にお配りします。また,その内容をそのまま当センターのHPに後ほど掲載させていただく予定としております。できましたら,見える字,分かりやすい内容で書いておいていただけましたら幸いです。 演習の進んでいるグループは,お配りしております「学習プログラム開発のポイント」と見比べながら,最終的に内容をチェックしていただくこともよいかと思います。

参考資料 平成22・23年度生涯学習振興・社会教育関係職員等研修初級研修資料 (広島修道大学教授 山川肖美,広島経済大学准教授 志々田まなみ) 「生涯学習支援のための参加型学習のすすめ方」 廣瀬隆人・澤田実・林義樹・小野美津子著 広島県立生涯学習センターホームページ「研修情報事業・学習プログラム の作り方」 それでは,今出されたアイディアも参考に,シートBの作成を始めましょう。