富を「引き寄せる」科学的法則―ウォレス・ワトルズ著(角川文庫) 06A2160X 磯田昂大 稲葉ゼミ第3回書評 富を「引き寄せる」科学的法則―ウォレス・ワトルズ著(角川文庫) 06A2160X 磯田昂大
概要 「お金持ちになる」とはどういうことか?それは、人間の本来的な権利であり、「神」もそう望んでいることである。 真に「お金持ち」な人は創造性豊かであり、固有の信念があり、感謝の心を忘れず、周囲の人々に豊かさをばら撒く。そして、他人の財産や幸福を奪わない。 そうした「真」の「お金持ち」像を説く、本書はアメリカで100年近く読み継がれて来た。
「お金持ちになる基本原則」 「思考する物質」・・・この世の全てに存在 「思考する物質」はイメージしたものを創る 人間がさまざまなものを考えるとき、「思考する物質」に干渉できる。 極端な話、お金が「ある」と考えれば、「在る」状況になる
もっと豊かになるために 神は人間に「豊かになれ」と願っている。 人間は神の「代行者」 豊かな人間は自己、「神」を表現できる。 お金持ちになるのは知性を伸ばして、隣人を愛し、人々に真実を目覚めさせる手助けをするため
富はどこからやってくるか? 欲しいものを頭の中で詳細に至るまでイメージする そのために人間は行動を惜しまないので欲しい物が手に入る 要は、欲しい物のために全力でがんばれ
まとめ 本書ではそうした、富を「引き寄せる」ための9つの指針を17章にわけて繰り返し説明している 1・・・思考する物質について 2・・・その特徴 3・・・人間と「思考する物質」の関係 4・・・競争の無意味さ、創造性の重要性 5・・・感謝することの重要性 6・・・イメージすることの重要性 7・・・イメージから行動への留意点 8・・・行動することへの留意点 9・・・「豊かさ」は「イメージの正確性」、「決意」、「信じること」、「感謝」のパラメーターで構成
私見 確かに「科学的法則」であり、厳密な科学とは言えない? 余りに抽象的過ぎる(「具体的」とはいうが) これを読んでお金がすぐに入ってくるわけではない 極めてキリスト教的かつ人間賛美的な考え方 現在のアメリカではこうした考え方を広める「プログラム」が広く進行中であり、つまりは新手の「新興宗教」じみたビジネスに変化?
私見 ただ、人間ひとりでも世界を変えうる思考力がある、という本書の基底の認識は興味深い つまり、心の片隅で留めておくくらいで十分 因みに500円くらいで買えるので、これは「ヴァイラル・マーケティング」の一環か?