慶應義塾大学商学部 吉川肇子(きっかわとしこ) 心理学における災害情報研究 慶應義塾大学商学部 吉川肇子(きっかわとしこ)
情報に対する考え方の変化 情報なし(専門家にお任せ、パターナリズム) 情報の公開と共有(自己責任、自助・共助) リスク管理に対する考え方の変化
災害時の人々の心理 楽観主義バイアス(自分だけは大丈夫だろう・・・) 正常化バイアス(大変なことではないに違いない) ↓ ↓ リスク専門家のコミュニケーション戦略の誤り?
コミュニケーション戦略の誤り 人々はパニックを起こす 警告は短くすべき 誤報が問題 情報源は一つにすべき 人々は直ちに防衛行動をとる 人々は自動的に指示に従う(cf.同調)
パニック「神話」 パニックが起こるのはきわめてまれ 生存の危機がある 生存できる可能性がある 脱出口が限られている 時間が切迫している 生存の危機がある 生存できる可能性がある 脱出口が限られている 時間が切迫している むしろ、情報をきちんと伝えて正しい対処行動を知らせることが重要
情報を知ってもらう重要性 「自分のこと」とわかってもらうことには非常な努力を要する 日常的な(頻繁な)訓練が必要 まさかの時に、やりなれていない行動はできない(ドライブ理論)
ドライブ理論 緊張 もっともやりなれている行動 不適合 失敗 (避難できない) 適合 成功 (避難できる)