ケンブリッジ大学研修の報告 (2008/02/19-2008/03/23) 論理生命学講座 助教 前田新一
ケンブリッジ大学の概要 1209年に設置 (F・ベーコン、ニュートン、ダーウィン、ワトソン&クリック、、) カレッジ制(中世由来の慣習の一部がある) ほとんど全ての学生がカレッジ内で生活 31のカレッジ スタッフ 8,602名 (ポスドク、テクニシャン含む) 学部生 18,185名 大学院生 10,595名
ケンブリッジ大学の外部評価 The Times Higher Education Supplement (2007) 1位 ハーバード大学 2位 ケンブリッジ大学 オックスフォード大学 イェール大学 ・・・ 17位 東京大学 ノーベル賞受賞者 81人(世界の大学・研究機関で最多)
ケンブリッジ大学の入試 カレッジごとの受験 成績証明書 推薦書 面接試験 (例:Trinity hallでは数学科のスタッフ2名が、交互にそれぞれ ポスドクを1人、面接補助として同席させて40人の応募者全員と 個別に2日間に渡り面接を実施。 合格者は5分の1ほど。) しばしば条件付合格として、後のSTEPなどの 公開テストの成績で決めることがある。
特色のある授業 Department of Computer Science 学部2年生に、プロジェクト実習の授業(6週間) 企業から依頼されるという形のソフトウェア開発を行う。 コンテスト形式で発表を行う。 例. 3Dガンシューティングゲームの作成 論理回路シミュレーター XMLを用いた博物館ガイド端末
就職活動と卒業研究 2年生の春に終了するプロジェクト実習終了後に 卒業研究にとりかかる。 2年生の春に終了するプロジェクト実習終了後に 卒業研究にとりかかる。 就職活動は、必ずしも卒業前に行っているとは限らない。 卒業後に始める人もいる。
ケンブリッジの学生 みんなよく勉強する。 ただし、研究室にいるのは10時~17時 勉強しなければ、ドクターにはいけない。 成績が全てA評価であることが必要。 B評価がある場合、Ph.Dコースへの進学は かなり難しくなる。
ケンブリッジの学生 世界中から学生、研究者が集まる。
ケンブリッジの学生 世界中から学生、研究者が集まる。 Prof. Mackayの研究室 Ph.D students アメリカ 1名 ドイツ 2名 スウェーデン 1名 南アフリカ 2名 イギリス人は教授のみ
研究指導 週一で研究室内の学生全員を集めて 進捗状況を発表し、内容について議論する (Prof Mackay’s lab and Prof Ghahramani’s lab) 学生の研究テーマの選択などの自由度は、 ケンブリッジのほうが多少、高いと感じたが、 能力の高い学生が集まっているので、自然
Tea time Prof. Mackayの研究室 午前中に1回、午後に2回程度、Tea timeがある。 午後3時のTea timeは、教授がお茶をいれ、 在室する研究室の半数以上の学生が集まる。 (参加は必須ではないし、集まるようにという圧力もない) Tea timeでは、日常の話し、研究の話しなどがされる。 学生の状況を知るには良い機会
レベルの高いテクニシャンが豊富に存在 研究スタッフの6分の1~5分の1 博士号をもっているテクニシャンも多い 研究のサポート体制 レベルの高いテクニシャンが豊富に存在 研究スタッフの6分の1~5分の1 博士号をもっているテクニシャンも多い
教育の工夫というより、研究力の高さが 優れた人材を呼び込む源泉になっている。 人材が人材を呼ぶ、好サイクルが巡回。 重要なことは研究力 教育の工夫というより、研究力の高さが 優れた人材を呼び込む源泉になっている。 人材が人材を呼ぶ、好サイクルが巡回。