派遣と請負労働 配置と昇進・昇格 2014年10月21日 人事労務管理論B (第5回) LT1011教室 LT1012教室

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日立製作所から見る 日本的経営の変化  01162131 高井道子.
日本事情A 2012/6/12 日本の賃金について           2012年6月12日 日本事情 火曜2限:26教室 黒 田 兼 一.
定年制とは 1.定年制 ①定義: 従業員が一定年齢に到達した時に自動的かつ無差別的に雇用関係を終了させる仕組みのことである。
非正規雇用労働者の処遇改善のための支援を拡充
非正規雇用労働者の処遇改善のための支援を拡充 より利用しやすいように支給要件を緩和(平成28年8月5日~)
8章非正規従業員と派遣労働者 D班 上田 川辺 天野 大谷 樋口 藤田.
第8章 非正規社員と派遣労働者 ~コンティンジエント・ワーカーの活用~
非正規雇用の現状 MR1051 アキ.
派遣制度の是非 否定派 山下・柏嶋・小瀬村.
2014年6月男女平等月間 学習会資料 連合総合男女平等局
第8章 非正規社員と派遣労働者 ~コンティンジエント・ワーカーの活用~
定年制 企業 従業員 定年までの雇用機会の提供を 企業に期待できる 定年で雇用関係を終了できる 職業生活の設計ができる 【定年制】
社会保険ワンポイント情報 16号 キャリアアップ助成金 <助成金のコース(6コース)> 助成金の活用
短時間労働者の就業促進のための支援を拡充 ② 短時間労働者の労働時間延長(処遇改善コース) ② 短時間労働者の労働時間延長(処遇改善コース)
厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク
企業における母性健康管理体制の現状と課題についてお話いたします。
日本的経営企業と外資系企業 日本的経営の特徴と将来
キャリアアップ助成金(人材育成コース)の活用事例
8章 非正規従業員と派遣労働者 C班 太田・鈴木・荻原・遠藤・キー 2015/06/03.
人事労務管理論A 人事労務管理論A LT1022教室 第3回目講義
社内での競争は組織が払う犠牲は大きい ⇒全体の幸せに無関心 競争原理を持ち込むのはほかの手段より公平で利用価値アリ!
・メンタルヘルス対策・現状調査 ・モチベーションマネジメント支援 ・企業理念検証・策定支援 人事システム システム活用
    1.採用管理   ○採用計画    短期→欠員が発生してから立案(欠員補充型採用)    中長期→中長期の事業計画に基づく将来の必要要員数の予想
病院にとっての賢い人事評価制度の導入と運用
2.非正規従業員の活用 非正規従業員の雇用量と構成 非正規雇用・・・雇用期間に定めのある(有期契約)労働者
人事労務管理論A 人事労務管理論A(第7回目) LT1011教室 LT1012教室
人事労務管理の仕組み・体系と労働市場・労働法 2016 年5月24日
選抜が行われる時期 日本の選抜時期の特徴 ①同期で入社したものが競争の母集団 ②長期競争→仕事意欲の維持&情報の非対称化防 止のため
14人事労務管理論B 人事労務管理論B (第2回) LT1011教室 LT1012教室
介護従事者確保総合推進事業について(H28) 目的       介護を必要とされる方々が地域で安心して暮らし、必要な介護サービスが提供されるために、介護現場における人材 の  の安定的な確保と離職防止に向け、幅広い施策を総合的に推進する。 施策・取組 多様な人材の参入促進.
派遣社員制度の是非 肯定派!! 上町・菊池・小泉
14人事労務管理論B 人事労務管理論B (第12回) LT1011教室 LT1012教室
第 1 章 企業経営と人事労務管理 C班 大木・藤野・山口・今西・鈴木・出山.
人事労務管理論A 人事労務管理論A(第7回目) LT1022教室
第1章 企業経営と人事労務管理 人事労務管理の機能と担い手
・労働供給←労働力構成、進学率 労働に対する考え方 家計の状態 ・労働需要←経済状態 財・サービスへの需要
労働法 労務管理の発展史(1) ---テイラー・システム 2016年5月31日
現代の人事労務管理 --人的資源管理-- 2014年7月15日
非正規雇用労働者の処遇改善のための支援を拡充 より利用しやすいように支給要件を緩和(平成28年8月5日~)
安心して働くための「無期転換ルール」とは ~平成30年4月から無期労働契約への転換申込みが本格化!~
「働き方」に関する詳細・お悩みは【相談窓口】へ 改正法の詳細は厚生労働省HP『「働き方改革」の実現に向けて』をご覧ください。
非正規雇用労働者の処遇改善のための支援を拡充 より利用しやすいように支給要件を緩和(平成28年8月5日~)
3.派遣労働者の活用 ・派遣システム 派遣先 派遣元 派遣業 派遣労働者
賃金分析 -現行の賃金制度を客観的に分析する-
「働き方」に関する詳細・お悩みは【相談窓口】へ 改正法の詳細は厚生労働省HP『「働き方改革」の実現に向けて』をご覧ください。
人材育成 1.従業員の雇用 1-1 従業員採用への配慮事項 1-2 人材の募集 1-3 労働契約の締結 Appendix-1 労働者保護法規
2018/11/9 第7章  非正規従業員と派遣労働者 E班 岩橋・片山・高倉・水上・森下.
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第1章 企業経営と人事労務管理 C班 後藤、日野、渡邉、新実、漆原、岩屋.
「ニート」って言うな! 第一部 第二章 岸本 可奈子
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2018/11/9 第7章  非正規従業員と派遣労働者 E班 岩橋・片山・高倉・水上・森下.
7-1コンティンジェントワーカーの活用 □コンティンジェントワーカーとは ■業務の外部化
“2009年問題”について 2006年の所謂”偽装請負”の摘発強化により多くの企業で請負から派遣へと切り替えが行われた。2007年の派遣法改正で製造業に対する派遣期間が3年間に改められたが、多くの企業では2009年に派遣への切り替えから3年の期限を迎える(派遣労働者を使い続けることができなくなる)ために大混乱が予想される。これが所謂”2009年問題”と呼ばれている問題である.
「人事評価制度の運用ポイントと実践事例」
「働き方」に関する詳細・お悩みは【相談窓口】へ 改正法の詳細は厚生労働省HP『「働き方改革」の実現に向けて』をご覧ください。
旅館業における人材育成上の課題に対応した支援策
2014年6月男女平等月間 学習会資料 連合総合男女平等局
 C班 関本・河辺・根岸・田中・藤野 第2章 雇用管理 ~従業員の採用から退職まで~.
社員育成 ~企業変革における社員教育の重要性と戦略との適合性~
2章 雇用管理 ~人と仕事の結びつき~ F班:駒井・田尻・橘・美里・名越・近野.
妊娠・出産、育休等を理由として不利益取扱いを行う とは
人事制度の変遷 (1)電産型賃金 (2)学歴別年次別管理 ①身分制を採用せず、全員が一つの制度に統合された ②月単位で計算された
人事制度の変遷 電産型賃金 ①身分制ではなく全員が1つの制度のもとに統合された →電力産業への導入 ②月当たりの生産にした
職能資格制度 1970年代以降普及 ⇒ 職務遂行能を力によって従業員を職能資格に分類し、職能資格を基準に 〈利点〉 〈問題点〉
職能資格制度 1970年代以降普及 ⇒ 職務遂行能を力によって従業員を職能資格に分類し、職能資格を基準に 〈利点〉 〈問題点〉
第5章 昇進管理 D班 今西・日高・石井・川辺・天野・大谷.
厚生労働省・茨城労働局・ハローワーク常陸鹿嶋
第1章 企業経営と人事労務管理 人事労務管理の機能と担い手
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派遣と請負労働 配置と昇進・昇格 2014年10月21日 人事労務管理論B (第5回) LT1011教室 LT1012教室 2014/10/21 派遣と請負労働 配置と昇進・昇格         2014年10月21日 人事労務管理論B (第5回)          LT1011教室          LT1012教室 第5回講義

1985年派遣法 「専門的知識・技術・経験」に限定して承認 ネガティブ・リスト方式 1996年の法改正 14人事労務管理論B 2014/10/21 先週の復習 派遣労働の規制緩和 1985年派遣法 「専門的知識・技術・経験」に限定して承認 ネガティブ・リスト方式 1996年の法改正 ネガティブ・リスト方式:                 そしてついに 第5回講義

そしてさらに 1年ルールが3年ル-ルに 派遣労働は本来は臨時的・一時的であるのが主旨 14人事労務管理論B 2014/10/21 そしてさらに 1年ルールが3年ル-ルに 派遣労働は本来は臨時的・一時的であるのが主旨 専門26業種は無制限に 専門性の高い業種(システム開発、SE、アナウンサー等) 総労働人口の 国民的な批判があって、 第4回目講義

派遣労働者の増加 2000年 40万人   2005年 106万人   2010年 97万人   

受入会社側から見ると 派遣と請負はこんなに違う! 14人事労務管理論B 2014/10/21 受入会社側から見ると 派遣と請負はこんなに違う! 第5回講義

偽装請負とは何か 偽装請負 なぜ派遣ではなく請負と偽るのか? ① ② 本当は派遣労働であるのに 14人事労務管理論B 2014/10/21  本当は派遣労働であるのに なぜ派遣ではなく請負と偽るのか? ① ②      第5回講義

派遣労働の問題点 派遣労働者間の二極化 就業条件と実際の乖離 → 雇用の不安定性 派遣労働者の能力開発が不十分 そして偽装請負が・・・ 14人事労務管理論B 2014/10/21 派遣労働の問題点 派遣労働者間の二極化         就業条件と実際の乖離    →  雇用の不安定性 派遣労働者の能力開発が不十分 そして偽装請負が・・・ 第5回講義

日本の派遣労働のどこが問題か(1) 雇用が不安定 世界的にみても極端に雇用不安 雇用消失=住宅消失 経営者の雇用責任が曖昧 経営社会学経営社会学 14人事労務管理論B 2010/6/22010/5/26 2014/10/21 日本の派遣労働のどこが問題か(1) 雇用が不安定 世界的にみても極端に雇用不安  雇用消失=住宅消失  経営者の雇用責任が曖昧 低賃金(中間搾取) あるネットカフェ難民(日雇い派遣)の事例                       (8時間の作業) 派遣先 → 派遣元 → 派遣労働者                   12,500円    7,250円    第7回講義第6回目講義 第4回目講義 8

日本の派遣労働のどこが問題か(2) 蟻地獄 這い上がれない: 社会的公共的な職業訓練が不十分 職業訓練は企業内で正規従業員のみ 14人事労務管理論B 2014/10/21 日本の派遣労働のどこが問題か(2) 蟻地獄 這い上がれない: 社会的公共的な職業訓練が不十分 職業訓練は企業内で正規従業員のみ            社会的公共的セーフティネットの欠如 社会保険(医療、雇用、年金)に未加入 貧弱な訓練センター 第4回目講義

有期雇用の処遇改善?? 労働契約法の改正(2013年4月施行) 有期契約が反復されて、 労働契約法の改正(2013年4月施行) 有期契約が反復されて、              派遣法の改正(2012年10月施行) 日雇い(短期30日以内)派遣の禁止

ここから配置と昇進管理 配置と昇進の日米の違い 14人事労務管理論B 2010経営者科学Ⅱ 経営社会学 2010/4/28 2010/9/29 2014/10/21 ここから配置と昇進管理 配置と昇進の日米の違い 仕事にヒトをあてがうタイプのアメリカ   採用時から配置は決まっている  基本的は人事異動はない  配置転換もない 人に仕事をあてがうタイプの日本    採用後に配置が決まる:  適正を見極めながら人事異動 10年第3回目 第5回講義 第2回目 11 11 11

用語の解説を少し① 外部労働市場と内部労働市場 必要な人材をどこから採用するのか 企業の外部( )、企業の内部( ) 14人事労務管理論B 2014/10/21 用語の解説を少し① 外部労働市場と内部労働市場 必要な人材をどこから採用するのか 企業の外部(         )、企業の内部(         ) 配置転換 本来は同一企業の同一職級内の移動を言い、上(下)への移動を昇進(降格)というが、日本では企業内移動一般をさすことが多い。 (人事)異動 転職(労働移動) 第5回講義

14人事労務管理論B 2014/10/21 用語の解説を少し② 転勤 人事異動のうち 内部昇進 それまでより上位の仕事に異動することを昇進と言うが、日本では同じ企業内での昇進が一般的なので内部昇進という 出向 それまでの企業と雇用関係を維持しながら別の企業の業務に就くことをいう。雇用関係も変更するものを転籍という。 単身赴任 住居の変更を伴う異動=転勤、それが昇進である場合、拒否しにくい。やむなく家族を置いて単身で異動する。 第5回講義

昇進と昇格 内部昇進制 ・適材適所主義の日本的な形態 ・仕事への動機付け、労働意欲の向上 14人事労務管理論B 2014/10/21 昇進と昇格 内部昇進制 ・適材適所主義の日本的な形態 ・仕事への動機付け、労働意欲の向上 資格(企業内資格) ・職位とは別の ・昇格とは: ・社会的に通用する資格ではない ・社内での ・役職序列と 第5回講義

資格制度と能力主義管理 社内資格制度の意味 ・戦前は ・戦後の年功的資格制度: ・社内資格制度: 14人事労務管理論B 2014/10/21 資格制度と能力主義管理 社内資格制度の意味 ・戦前は ・戦後の年功的資格制度: ・社内資格制度:             能力主義管理 ・日経連「能力主義管理」(1969年) ・目的は: 第5回講義

14人事労務管理論B 2014/10/21 「能力」とは何か 能力一般ではない 配置の基本原理 職務と労働力の適合性:「適材適所」 人事管理とは(                )の実現に向けた意識的・計画的な活動(行為) 人事制度の実際 第5回講義

14人事労務管理論B 2014/10/21 第5回講義

職務遂行能力 日本の職務は 職務と職務の境界が不明確:職務の無限定性 → → 不明確な職務なのに「職務」遂行能力? 14人事労務管理論B 2014/10/21 職務遂行能力 日本の職務は 職務と職務の境界が不明確:職務の無限定性   →    →  不明確な職務なのに「職務」遂行能力? 職務遂行能力の真の姿 能力=職能=体力×適正×知識×経験×性格×意欲 適正や知識のみならず 経験、性格、意欲もが「能力」とされている 第5回講義

職能資格制度(1) 処遇基準としての職能( ) 役職や具体的な仕事で処遇するのではなく、仕事をする能力( )=( )で処遇 14人事労務管理論B 2014/10/21 職能資格制度(1) 処遇基準としての職能(          ) 役職や具体的な仕事で処遇するのではなく、仕事をする能力(            )=(    )で処遇 職務遂行能力に基づく社内資格 社内の職務を分析し、それを遂行するために必要な「能力」を序列化→ 資格と仕事の分離 仕事を担当する「        」で処遇する 役職(仕事)には限りがあるが、「能力資格」には定員がない 第5回講義

職能資格制度(2) モラールアップ機能 人材ストック 内部昇進を基本とする日本では、上位職務への昇進可能な人材を常に確保しておく必要がある 14人事労務管理論B 2014/10/21 職能資格制度(2) モラールアップ機能 人材ストック 内部昇進を基本とする日本では、上位職務への昇進可能な人材を常に確保しておく必要がある 能力育成と開発 昇格の(   )方式と(   )方式→能力育成・開発 第5回講義

人事考課・査定 人事考課・人事査定・勤務評定 ・勤務状態(働きぶり)職務遂行情況を評価すること ・評価方法: 14人事労務管理論B 2014/10/21 人事考課・査定 人事考課・人事査定・勤務評定 ・勤務状態(働きぶり)職務遂行情況を評価すること ・評価方法:         人事考課の普及率 平均でみると約半数の企業が導入 大企業では 中小零細では 第5回講義

日本の人事考課の仕組み 何を査定するのか(→ ) 能力考課: 情意考課: 業績考課: 絶対考課と相対考課(→ ) 相対考課が多い 14人事労務管理論B 2014/10/21 日本の人事考課の仕組み 何を査定するのか(→             ) 能力考課: 情意考課: 業績考課: 絶対考課と相対考課(→           ) 相対考課が多い 考課結果が非公開(→       ) 公開企業はわずか2割(1999年) 結果が本人に知らされない(→          ) 第5回講義

欧米の人事考課の特徴 ノンエグゼンプト層には 主観性の入りやすい 利用目的は 本人への 不同意許容: 14人事労務管理論B 2014/10/21 欧米の人事考課の特徴 ノンエグゼンプト層には 主観性の入りやすい 利用目的は 本人への 不同意許容: 第5回講義

職能資格制度の問題点・限界 「底なしの」競争主義 従業員同士の相互競争 年功的な運用 経験を考慮: 意欲を考慮: 14人事労務管理論B 2014/10/21 職能資格制度の問題点・限界 「底なしの」競争主義 従業員同士の相互競争 年功的な運用 経験を考慮:          意欲を考慮:          第5回講義