川のよごれを調べよう
出かける時の注意点 ○出かけるときは、それにふさわしい服装やよりよく観察するための道具を用意しよう! (川で生き物をとるときは、すべらないくつぞこのシューズがよい。) ○きけんな場所や生き物(どくヘビ、スズメバチなど)に注意しよう! ○調べたことは、観察ノートに記録しよう! (聞く・見る・さわる・においをかぐ) もどる
どんな調べ方があるのかな? 出かける前に・・・ 科学的な水質調査 川のごみ調べ 川の生き物調べ もどる
科学的な水質調査 ①水温・気温 ②水の色 ③透視度 ④におい ⑤PH(水素イオン濃度) ⑥COD(化学的酸素要求量) ⑦アンモニア性チッソ濃度 もどる
①水温・気温 水温が高いと水生植物やプランクトンなどの活動がさかんになり、水中の酸素をたくさん使います。酸素の多い少ないは、水中の酸素を呼吸する魚に影響します。水温は気温とも関係するので、いっしょにはかるようにしましょう。 もどる
②水の色 水が透明か、色がついているかを調べます。 植物プランクトンが多い水は緑色になります。 もどる
③透視度 手作り透視度計 水のすきとおっている度合い。プラスチックなどでできた透視度計ではかります。 作り方・使い方 (徳島県立総合教育センター 「教材データベース」より) もどる 手作り透視度計
④におい においがあるかどうか、水道水などとくらべてみます。 もどる
⑤PH(水素イオン濃度) 水が酸性か、アルカリ性かがわかります。 PH7が中性で、それより数字が大きいとアルカリ性、小さいと酸性です。純粋な水は中性で、そうでないときは何かがとけています。 PH計やパックテストで調べることができます。 もどる
⑥COD(化学的酸素要求量) 水中の有機物が分解されるときに使われる酸素の量を調べます。数字が大きいほど有機物が多く、水はよごれています。 パックテストで調べることができます。 もどる
アンモニア性チッソ濃度 動物のふんやにょうなどに入っているたんぱく質は分解されて、アンモニア状態のチッソ化合物に変化します。このアンモニアの量を調べます。数字が大きいほど水はよごれています。 パックテストで調べることができます。 もどる
川のごみ調べ 川のどこにどんなごみが多いか、ごみひろいをしながら調べて、その結果を地図に記入してみましょう。 水辺や、ヨシ原、河川敷の草原や公園などに分けて考えると、川の流れや人々が川を利用している場所との関係などが分かります。 もどる
川の生き物調べ 日ごろの川の状態を知るために生き物を調べてみましょう。きれいな水でしかくらせない生き物は、川がよごれてくるとすぐに見られなくなり、よごれに強い生き物だけがのこります。 このように、川にどんな生き物がすんでいるかを「ものさし」に、川のよごれを調べることもできます。 水質を教えてくれる川の中の生き物たち もどる
水質を教えてくれる川の中の生き物たち きれいな水にすむ生き物 少しよごれた水にすむ生き物 きたない水にすむ生き物 とてもきたない水にすむ生き物 もどる
きれいな水にすむ生き物 ヤマメ イワナ アユ サワガニ ウズムシ カゲロウ ヘビトンボ カワゲラ もどる
少しよごれた水にすむ生き物 もどる カマツカ カワムツ カワニナ スジエビ シジミ イトトンボ
きたない水にすむ生き物 もどる ニゴイ ギンブナ モツゴ タニシ ミズカマキリ
とてもきたない水にすむ生き物 もどる サカマキガイ アメリカザリガニ ユスリカ
パックテスト ①チューブのはしのピンをぬく。 ②中の空気を追い出し、半分 くらい水をすいこませる。 カラーチャートの使い方 パックテストの使い方 ①チューブのはしのピンをぬく。 ②中の空気を追い出し、半分 くらい水をすいこませる。 ③よくふりまぜ、指定時間後の色をカラーチャートとくらべる。 もどる
簡易水質調査用具の作成(透視度計)(高さ48cmバージョン) (1) 用意する物 1.5リットルの丸型ペットボトル2個 二重十字紙 目盛りシート リサイクルカット(ペットボトル用はさみ) なければふつうのはさみでも可 (なお,ペットボトルを5つつなげると100cmバージョンもできます。) (2) 作り方 ① 筒の製作 ペットボトルには,ふくらみや,くぼみがあり,種類によっては, ここをうまく切ると2本のボトルをはめ合わせることができます。 つなぎ目は,ふくらみとふくらみを合わせるだけでもほとんど水は漏れませんが,ビニルテープで2,3回巻き重ねておきます。 ② 目盛りシートの貼り付け 目盛りはふたを0として1cmごとにつけます。 さしを当てて10cmごとに点を打ち,それに合わせてメモりシートを貼ります。 目盛りシートは,0~12cm,13~30cm,31~48cmの3つに分けてレーザープリンター用ラベルシートに印刷しました。 ③ 標識板の製作 OHPシートや,水に強い牛乳パックのような紙に二重十字を書いて標識板を作り, ふたの中に入れます。 (二重十字の線の太さ) (3) 使い方 ①標識板をセットしたふたを閉めます。②調べたい水を透視度計に入れて満たします。③真上から見ながらふたを少し開けて,水を減らしていきます。④二重十字がはっきり見えてきたところで,ふたを閉めます。⑤そのときの水の高さを読む。目盛りはcmで,透視度○○cmと表します。☆いっぱい入れてもなお二重十字がはっきり見えたら48cm以上と表します。 ポイント直射日光をさけて,日陰ではかる。採水したその場ではかるほうが正確に測 定できます。時間がたつと,にごりの原因物質が酸化されるからです。透視 度の値の小さい水は,水の中に懸濁物質が多く含まれています。 もどる