都市経済班中間発表 「回遊型のペデづくり」 担当教官 河端瑞貴 TA 長沢大介 大濱道徳 樺嶋直紀 谷口史門 薄井宏行 山本純 沖原敦司 林利充 菊田譲 安英伸
動機~Motivation~ つくば市は人口約20万の茨城県南の拠点都市 ⇒しかし、街中には20万都市の賑わいが感じられない。
賑わいの感じられない街並み
つくば市の持つ経済ポテンシャル ⇒更なる集客が見込めるチャンス! つくばセンターは交通のターミナル ⇒市内外のバスが発着 大規模商業施設が立地 ⇒3月にQ’Tが開店 つくばエクスプレス開業 ⇒市内外からつくば駅の利用者が訪れる。 ⇒更なる集客が見込めるチャンス!
背景~Background~ <問題点> ×施設が不連続に立地 ×施設間距離が長い ×通過交通が多い 学園都市を縦貫するペデ <特徴> 歩車分離 他都市にない規模 周辺に商業・公共施設が多く立地 <問題点> ×施設が不連続に立地 ×施設間距離が長い ×通過交通が多い
つくば市の経済活性化のために・・・ 通過型だけでなく、回遊型を兼ね備えた ペデへの発展が必要
目標~Goal to Achieve~ 歩きたくなるペデを作り、人を各施設に引き付け、回遊させることで経済活性化を図る! ※イメージ図
回遊性とは 回遊性とは目的だけで完結せずに、目的外の施設などにも立ち寄ることである。 回遊性が増すと・・・ 歩行者が消費活動を行う施設数が増え、経済 活性化が図れる。
「回遊性」が与える効果 「回遊性」は、地域にどのような効果を生み出すのだろうか? これらに着目して、関係性を考えてみる。 「回遊性」は、地域にどのような効果を生み出すのだろうか? これらに着目して、関係性を考えてみる。 回遊性(歩行動線の数) 街自体の魅力 街の歩行者数
「回遊性サイクルモデル」 「回遊性」に関するサイクルを以下のように仮定した。 ① ③ ② 「回遊性」、「街の魅力」、「街の歩行者数」は 回遊性(歩行動線の数) ① ③ 街自体の魅力 街の歩行者数 ② 「回遊性」、「街の魅力」、「街の歩行者数」は 正のサイクルが生まれているのではないだろうか。
藤沢市における事例 市街地活性化を目的としたオープンカフェの運営実験 JR藤沢駅自由通路の歩行者数が多い 一方で駅近接地区への歩行者数が減少傾向にある。 →駅に隣接する大型店に人の流れが集中している。 歩行者の行動範囲を分散・広域化させることで、市街地の回遊性を高め経済活性化を図る。
実験の様子 オープンカフェ 藤沢駅改札階と同レベルの駅前ペデストリアンデッキに地元大学の学生参加コンペで選定されたデザインによる理想のオープンカフェを設置・地域事業者の協賛により、藤沢名産推薦品のお菓子の無料サービスおよび飲料類のサービスを実施
経済活性化とは? 回遊性 強 歩行者数 増加 魅力ある街へ 経済活性化を示す
タカハ都市科学研究所HPより引用 http://www.udit.co.jp/kassei/index.html 経済活性化の指標 販売額(=消費額)の増加は、 経済活性化の一つの要因である 歩行者数と 年間販売額と には関係が見られる。 タカハ都市科学研究所HPより引用 http://www.udit.co.jp/kassei/index.html
つまり、 『回遊性と経済活性化に関係が見られる』ことが言える。 歩行者数の増加と回遊性に関係がみられる 回遊性 高まる 歩行者数 増加 回遊性 高まる 歩行者数 増加 販売額 増加 歩行者数の増加と販売額の増加に関係がみられる つまり、 『回遊性と経済活性化に関係が見られる』ことが言える。
土浦駅前の概要 かつて茨城県南地域の中心都市 不況による商業の衰退 再開発ビルURALAの建設 歩行動線の軟弱化
土浦駅前の歩行者数の推移 市は駅前の23地点で年1回歩行者の延べ人数を調査している。 ⇒全体的に減少しており、特に駅から遠い地点で減少が顕著である。 平成13年 平成14年 増減率(%) 歩行者数 75937人 73950人 -2.61
店舗数と販売額の推移 平成11年 平成14年 増減率(%) 店舗数 2244店 2022店 -9.89 年間販売額 6955億円 5463億円 -21.45 ・店舗数、販売額 ともに減少。 ・販売額の減少率 が著しい。
土浦市における衰退のサイクル 回遊性 弱 (歩行動線 減少) 街の魅力 減少 歩行者数 減少
ペデ周辺の施設の特徴 ~周辺施設の調査から~ 調査方法: 対象地域:ペデ対象区間(メディカルセンター付近 ~南大通)とその周辺地域(松見、 センター、 竹園の3地区に分類) 調査手順:対象地域を実際に現地調査し、 どんな施設があるかを地図上に記入、 その後施設の種類別に分類
地図上の施設の分類 ●赤色・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飲食店 ●青色・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 日用品(スーパ-、コンビニなど) ●黄色・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 非日用品店(服、本など) ■茶色の斜線・ ・ ・ ペデ ■黄緑色の斜線・・ 公園 ■水色の斜線・ ・ ・駐車場 ■オレンジの斜線・ ・文化施設 ■紫の斜線 ・ ・ ・ ・公共機関
調査から分かったこと(全地区) センター地区以外では、ペデ沿いに商業施設が少なく、むしろペデから若干離れたところに立地している場合が多い 駐車場は大小問わずあちらこちらに立地 ペデ上に人が集まる要素が少ない
街頭アンケート概要 目的:市民のペデ利用状況と ペデに対する印象の現状把握 日時:5月6日(金)、7日(土) ペデに対する印象の現状把握 日時:5月6日(金)、7日(土) 対象者:ペデ上の歩行者、松代SC利用者 場所:アンケート実施場所を大きく4地区に分ける。 センター地区(中央公園~ノバホール)・・・ 46名 松見地区(メディセン~学院大)・・・27名 竹園地区(CAPIO~南大通り)・・・33名 松代SC・・・21名 不明・・・1名 計:128名
アンケート結果から あなたはペデを知っていますか 知らない(52%) → 知名度が低い 52%の回答のうち、 知らない(52%) → 知名度が低い 52%の回答のうち、 存在は知っていて名称は知らない(71%) 存在も名称も知らない(29%) → 認知度が低い
ペデに関する質問回答 街灯が少ない (71%) 案内標識が足りない (61%) ↓ 設備に関する不満
アンケート結果から つくば市に足りないと思う施設はなんですか? センター地区では駐車場(25%)
松見・竹園地区では駐輪場(24・23%) が足りないという回答が比較的多い ↓ 全体でみても1/4の人が足りないと感じている
現状把握のまとめ① ペデに関する認知度が低い ペデの設備に関する不満は比較的多い (街灯、路面、案内標識、景観など) アクセス方法が曖昧 (街灯、路面、案内標識、景観など) アクセス方法が曖昧 センター地区以外では、ペデ沿いに商業施設が少ない 人が集まる要素が少ない
現状把握のまとめ② ・ ペデ沿いの商業施設 が少ない。 ・ 不連続な施設配置 ・ 車が主な移動手段 歩行動線が少ない 回遊性が生まれにくい
TXの開通によって・・・ ・ TXの開通によって、つくば駅までを行き来する人が増える。 ・ TXの開通によって、つくば駅までを行き来する人が増える。 ・ 駅までの、もしくは駅からの移動手段と してペデの利用度が上がる。 ・ 来街者の増加 センター地区の経済ポテンシャルが増大
・ 「メインストリート」としての魅力を創出 ・ 歩行者、来街者が楽しめる空間 ・ 周辺施設の活性化 ペデの回遊性を高めよう!
計画コンセプト 「回遊性」を創りだすためには、 ソフト面とハード面での連携・連続が重要 ソフト面 ハード面 ・歩きたくなる道路 ・見たくなる街並み ・落ち着ける空間 ・魅力ある商店構成 ・特性・個性 ・楽しめる・立ち止まる 「回遊性」を創りだすためには、 ソフト面とハード面での連携・連続が重要
具体的な計画案 ハード面の強化・・・連続性の強化 オープンカフェや露店の設置 ペデストリアンの景観の向上 ペデストリアンの快適性の向上
具体的な計画案 ソフト面の強化・・・連携性の強化 定期的なイベントの開催 ペデ周辺地区の魅力のPR強化 施設間での協力・連携の強化
最終発表に向けて 活性化に向けた具体的計画案の詳細な検討 現在のペデ周辺地区の歩行者数、つくばの販売額の調査 将来の歩行者数・販売額の推測と、計画案の評価・分析 ☆これらを中心に最終発表へ向けて活動していく予定。
参考文献・web sights ・土浦市「土浦市都市計画マスタープラン(概要版)」 ・土浦市「土浦市政マップ」 ・土浦市産業部中心市街地対策室「平成17年度中心市街地活性化推進・支援事業概要」 ・土浦市「統計つちうら平成15年度版」 ・多摩市まちづくり「魅力的な商業空間の集積ー多摩センタ駅周辺ー」:http://www.city.tama.tokyo.jp/machi/kassei/m_kassei/p14.pdf ・タカハ都市科学研究所「中心市街地の活性化」:http://www.udit.co.jp/kassei/ ・国土交通省道路局「市街地活性化を目的としたオープンカフェの運営実験」:http://www.mlit.go.jp/road/demopro/result/h16/2-07fujisawa.htm