【地の文、ヤギ:Aさん、オオカミ:Bさん】 始まりはじまり~
スマートフォンハウス 【Bさん】むかしむかし、あるところに、お母さんヤギと、七ひきの子ヤギたちが、 スマートフォンハウスで暮らしていました。 ある日のことです、 お母さんヤギは、食べ物を買いに、街まで出かけることになりました。 そこでお母さんヤギは、子供たち全員を呼んで、こう言います。 【Aさん】「悪いオオカミが来ても、絶対、扉を開けてはだめよ。」 【Bさん】と注意をして家を出発しました。
【Aさん】すると、スマートフォンハウスから、少し離れた、森の中で、 一匹のオオカミが、こっそりとお母さんヤギの話を、聞いていました。 【Bさん】「ぐっふっふ、いいことを聞いた。お母さんヤギがいないあいだに忍び込んで、子ヤギたちを食べてやろう」
スマートフォンハウス 【Aさん】お母さんヤギがいなくなったことを確認した、オオカミは、 そろり、そろりとスマートフォンハウスに、近づきます。 そして、家の前までたどり着き、扉を開けようとしたその瞬間・・・・・・
お母さんヤギの好きな 食べものを入力してください。 【Aさん】「ピッ」という音がして、ドアに文字が、浮かび上がってきました。 食べものを入力してください。 【Aさん】「ピッ」という音がして、ドアに文字が、浮かび上がってきました。 【Bさん】「なぬっ!お母さんヤギの好きな食べ物を入力してください。だと~~?!」 【Bさん】(少し間をあけて) 「ドーナツ」 → ダメか いやっ、からあげ かな?おいしいし♪「か・ら・あ・げ」 → これもダメか、 じゃあ、もっとおいしいもの♪「ハンバーグ」 → これも違うのか、うーん、分からん! 【Aさん】なんと、このスマートフォンハウスのドアには「パスワード」がかかっていたのです。
ケイタイやパソコンは パスワードをかけよう! 大切な情報を持っていかれちゃうぞ 【Bさん】「パスワードがかかってて入れないよ~」 【Aさん】オオカミは、スマートフォンハウスに、入ることができませんでした。 【Bさん】ケイタイや、パソコンの中には、大切な情報が、たくさん入っています。 悪いオオカミに、中を見られないよう、パスワードを設定しておきましょう。 ・・・(間)・・・ 大切な情報を持っていかれちゃうぞ
【Aさん】スマートフォンハウスに、入れなかったオオカミは、 悔しい気持ちでいっぱいです。 どうしたら、子ヤギを食べれるか、あの手、この手を考えます。
【Bさん】「そうだ、いいことを思いついた!」 【Aさん】新たな方法を、思いついたオオカミは、とてもうれしそうです。 次は、いったい、どんな手で、子ヤギをだまそうとするのでしょうか。
スマートフォンハウス 【Aさん】オオカミは再び、そろり、そろりと、子ヤギたちのいる、スマートフォンハウスへと、近づきます。 そして、ドアのまえに近づくと、中の子ヤギたちに向かって、話しかけます。
ドアの検診に来ました。 今なら無料です。 ドアを開けてください。 【Bさん】「こんにちはー、ドアの修理屋で~す。ドアの点検にきました~。 今だけ無料のキャンペーン中でーす。 ドアを開けてくださーい。」
無料なんだって あやしいよ ね~。 【Aさん】スマートフォンハウスの、中にいる子ヤギたちは、家の中で、相談しています。 「なんか無料って言ってるけど…。 無料っていうのは、怪しいよね…。」 【Bさん】相談を終えた子ヤギたちは、オオカミからの問いかけを、 無視することに決めました。
心あたりのないメールは 無視をしよう! 返事をすると個人情報が知られて しまうぞ 【Bさん】無視をされてしまったオオカミ。 しまうぞ 【Bさん】無視をされてしまったオオカミ。 今度も、家に入ることは、できませんでした。 【Bさん】メールや、インターネットに、「無料」、と表示されているからといって、使ってしまうと、突然お金が請求されることもあります。 さらに、あわてて返事をすると、騙されてしまうこともあります。 「無料」の言葉には、十分注意しましょう! ・・・(間)・・・
【Aさん】またまた、スマートフォンハウスに、入れなかったオオカミ。 しかし、まだまだ、あきらめきれません。 次の方法を考えます。
【Bさん】「ひらめいた!今度こそ子ヤギを食べてやる!」 【Aさん】次の方法を、思いついたオオカミ。 今度は、いったい、どんなことをするのでしょうか。
スマートフォンハウス 【Aさん】オオカミは再び、そろり、そろりと、子ヤギたちのいる、スマートフォンハウスへと、近づきます。 そして、ドアの前に近づくと、今度は、お母さんヤギの声を真似して、中にいる子ヤギに向かって話しかけます。
お母さんヤギですよ。 私の好きな食べもの 教えてくれないかしら? ドアのパスワードだったはず。 【Bさん】「お母さんヤギですよ。」 「お母さん、自分の好きな食べもの、忘れちゃったの、なんだったか教えてくれるかしら」 【Aさん】お母さんヤギのふりをして、オオカミは、ドアのパスワードを、聞き出そうとします。
個人情報 だしね なりすまし 詐欺だよね 【Bさん】スマートフォンハウスの中にいる、子ヤギたちは、またまた家の中で、相談をします。 【Aさん】「お母さん、自分の好きなもの忘れたんだって。あんなに大好きなのに忘れるなんて…」 「でも、おかしいなぁ。自分の好きなものって、なかなか忘れないよね~。お母さんがボケるにはまだ早いよなぁー。」 【Aさん】「そもそも声違う気がする・・・、誰かがなりすましてるんじゃないの?」 「うんうん! きっと、そうかも! 知らない人に個人情報教えちゃだめだよね。」 (少し間をおいて) 【Aさん】相談を終えた、子ヤギたちは、オオカミからの問いかけを、またまた無視することに、決めました。
インターネットでは 自分のことを何でも教えてはダメ 悪い人が見ているかもしれないぞ 【Bさん】「くそ~~!ぜんぜん騙せない!」 【Aさん】またもやオオカミは、スマートフォンハウスに、入れませんでした。 【Aさん】フェイスブックや、LINEなど、インターネットでは、自分のことを、教えすぎないようにしましょう。 世界中の人が見ているので、中には悪い人もいる、ということを、知っておきましょう。 悪い人が見ているかもしれないぞ
スマートフォンハウス 【Bさん】「うわーん、降参だ~!子ヤギをたべられないよ~」 【Aさん】あまりのセキュリティの高さに、スマートフォンハウスには入れず、 オオカミは、子ヤギを食べるのをあきらめて、逃げていってしまいました。
【Bさん】お母さんヤギが帰ってくると、子ヤギたちは、今日の出来事を、話しました。 【Aさん】子: 「お母さん、しっかりお留守番できたよ。騙されなかったよ。」 【Aさん】母: 「えらい!えらい!しっかりお家を守れたから、これからはインターネットも上手に使えるわね。」 【Aさん】子: 「そういえば、お母さんの好きなものってコロッケだよね?」 【Aさん】母: 「正解よ!コロッケのホクホク、サクサク感が一番好きなのよ~♪」 【Bさん】お母さんヤギは、子ヤギたちを、たくさんほめてあげましたとさ。
【Bさん】おしまい 【Aさん】以上で、紙芝居によるインターネットの安心、安全な使い方は終わりです。 みなさん、ケイタイやインターネットを使うときは、 ちゃんとパスワードを設定して、あやしいサイトには近づかないこと、そして自分の情報はしっかりと管理をして、 使いましょう。