小テスト(10月24日) 1.拡散係数について以下の問いに答えよ ①単位は? ②gas中、液中、固体中におけるオーダーは?

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熱流体力学 第4章 番外編 熱力学的系 状態方程式 熱力学で扱う偏微分公式 熱力学の第一法則(工学系と物理系)
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第 5 章 2 次元モデル Chapter 5 2-dimensional model. Contents 1.2 次元モデル 2-dimensional model 2. 弱形式 Weak form 3.FEM 近似 FEM approximation 4. まとめ Summary.
Computational Fluid Dynamics(CFD) 岡永 博夫
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
1.ボイルの法則・シャルルの法則 2.ボイル・シャルルの法則 3.気体の状態方程式・実在気体
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
医薬品素材学 I 1 物理量と単位 2 気体の性質 1-1 物理量と単位 1-2 SI 誘導単位の成り立ち 1-3 エネルギーの単位
平成20年度 核融合科学研究所共同研究 研究会 「負イオン生成および負イオンビーム加速とその応用」 プロセスプラズマのPIC計算のモデリング
・力のモーメント ・角運動量 ・力のモーメントと角運動量の関係
反応ギブズエネルギー  ΔrxnG (p. 128).
医薬品素材学 I 3 熱力学 3-1 エネルギー 3-2 熱化学 3-3 エントロピー 3-4 ギブズエネルギー 平成28年5月13日.
化学反応式 化学反応:ある物質が別の物質に変化 反応物 → 生成物 例:酸素と水素が反応して水ができる 反応物:酸素と水素 生成物:水
2009年8月27日 熱流体力学 第14回 担当教員: 北川輝彦.
Chapter 4 Analytical Radiative Transferの1
医薬品素材学 I 4 物質の状態 4-1 溶液の蒸気圧 4-2 溶液の束一的性質 平成28年5月20日.
薬学物理化学Ⅲ 平成28年 4月15日~.
次に 円筒座標系で、 速度ベクトルと加速度ベクトルを 求める.
SHIGENOBU HIROSE AND JULIAN H. KROLIK
○ 化学反応の速度     ・ 反応のある時点(たいていは反応開始時、ξ=0)について数値      として示すことが可能
固体電解コンデンサの耐電圧と漏れ電流 -アノード酸化皮膜の表面欠陥とカソード材料の接触界面-
反応性流体力学特論  -燃焼流れの力学- 燃焼の流体力学 4/22,13 燃焼の熱力学 5/13.
流体のラグランジアンカオスとカオス混合 1.ラグランジアンカオス 定常流や時間周期流のような層流の下での流体の微小部分のカオス的運動
(b) 定常状態の近似 ◎ 反応機構が2ステップを越える ⇒ 数学的な複雑さが相当程度 ◎ 多数のステップを含む反応機構
22・5 反応速度の温度依存性 ◎ たいていの反応 温度が上がると速度が増加 # 多くの溶液内反応
誤差の二乗和の一次導関数 偏微分.
科学的方法 1) 実験と観察を重ね多くの事実を知る 2) これらの事実に共通の事柄を記述する→法則 体積と圧力が反比例→ボイルの法則
動力学(Dynamics) 運動方程式のまとめ 2008.6.17
速度式と速度定数 ◎ 反応速度 しばしば反応原系の濃度のべき乗に比例 # 速度が2種の原系物質 A と B のモル濃度に比例 ⇐ 速度式
SI = N(H) ・ (1 - e -TR/T1) ・ e -TE/T2 ・ e -bD 双極傾斜磁場 bipolar gradient
◎ 本章  化学ポテンシャルという概念の導入   ・部分モル量という種類の性質の一つ   ・混合物の物性を記述するために,化学ポテンシャルがどのように使われるか   基本原理        平衡では,ある化学種の化学ポテンシャルはどの相でも同じ ◎ 化学  互いに反応できるものも含めて,混合物を扱う.
速度勾配依存 変動エディントン因子 Velocity-Gradient-Dependent Relativistic Variable Eddington Factor Plane-Parallel Case 福江 純@大阪教育大学.
課題 1 P. 188.
電磁波 アンテナ.
銀河風による矮小銀河からの質量流出とダークマターハロー中心質量密度分布
独立成分分析 5 アルゴリズムの安定性と効率 2007/10/24   名雪 勲.
流体の粘性項を 気体分子運動論の助けを借りて、 直感的に理解する方法
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(d) ギブズ - デュエムの式 2成分混合物の全ギブスエネルギー: 化学ポテンシャルは組成に依存
22章以降 化学反応の速度 本章 ◎ 反応速度の定義とその測定方法の概観 ◎ 測定結果 ⇒ 反応速度は速度式という微分方程式で表現
Taniguchi Lab. meeting 2004/10/15 Shigefumi TOKUDA
レポートの書き方 ホチキス (ノリ付け不可) レポート(宿題): 鉛筆不可 演習、ミニテスト: 鉛筆可 左右上下に 25mmの マージン
(昨年度のオープンコースウェア) 10/17 組み合わせと確率 10/24 確率変数と確率分布 10/31 代表的な確率分布
【第六講義】 局所分岐.
Diffusion coefficient (拡散係数)
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
連続体とは 連続体(continuum) 密度*が連続関数として定義できる場合
3-2 跳水の水理と不連続急拡・急縮水路の流れ
FUT 原 道寛 学籍番号__ 氏名_______
福井工業大学 原 道寛 学籍番号____ 氏名________
FUT 原 道寛 学籍番号__ 氏名_______
2009年7月9日 熱流体力学 第13回 担当教員: 北川輝彦.
Chapter 26 Steady-State Molecular Diffusion
(d) ギブズ - デュエムの式 2成分混合物の全ギブスエネルギー: 化学ポテンシャルは組成に依存
移動現象論II(担当 金原) 一般目標: 諸現象の定式化 定式化した結果の活用法 実装置、実現象への適用 個別目標: 物質移動現象の理解
低温物体が得た熱 高温物体が失った熱 = 得熱量=失熱量 これもエネルギー保存の法則.
4. システムの安定性.
逆運動学:手首自由度 運動学:速度、ャコビアン 2008.5.27
◎ 本章  化学ポテンシャルの概念の拡張           ⇒ 化学反応の平衡組成の説明に応用   ・平衡組成       ギブズエネルギーを反応進行度に対してプロットしたときの極小に対応      この極小の位置の確定         ⇒ 平衡定数と標準反応ギブズエネルギーとの関係   ・熱力学的な式による記述.
大阪市立大学 宇宙物理(重力)研究室 D2 孝森 洋介
近代化学の始まり ダルトンの原子論 ゲイリュサックの気体反応の法則 アボガドロの分子論 原子の実在証明.
これらの原稿は、原子物理学の講義を受講している
流動を伴う物質移動(p.483) y x 壁を伝わって流れ落ちる 薄い液膜にA成分が拡散 δ NA,y 速度分布:p.96.
(Earth Simulator Center, JAMSTEC)
・Bernoulli(ベルヌーイ)の定理
相の安定性と相転移 ◎ 相図の特徴を熱力学的考察から説明 ◎ 以下の考察
電解質を添加したときの溶解度モデル – モル分率とモル濃度
V = VW nW + VE nE ヒント P142 自習問題5・1 溶液の体積を 1000 cm3 とすると、 溶液の質量は?
熱伝導方程式の導出 熱伝導:物質の移動を伴わずに高温側から低温側へ熱が伝わる現象 対流、輻射 フーリエの法則Fourier’s law:
固体→液体 液体→固体 ヒント P131  クラペイロンの式 左辺の微分式を有限値で近似すると?
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小テスト(10月24日) 1.拡散係数について以下の問いに答えよ ①単位は? ②gas中、液中、固体中におけるオーダーは? ③通常は物性値、通常でない場合はどんな場合? ④固体内拡散の機構は? 2.なぜ濃度の濃いほうから薄いほうへ物質移動?

Chapter 25 Differential Equations of Mass Transfer 物質収支式(拡散方程式)の導出 Fick’s second “low” of diffusion Today’s Keyword

物質収支(Fig. 25.1) A成分の流出-A成分の流入=正味の流出 A成分の蓄積量 A成分の流入量 = | A成分の流出量 + y A成分の蓄積量 A成分の流入量 | A成分の流出量 + 化学反応による A成分の生成量 = Δy Δz Δx x z A成分の流出-A成分の流入=正味の流出

物質収支(Fig. 25.1) A成分の流出-A成分の流入=正味の流出 net rate of mass efflux A成分の蓄積量 y A成分の蓄積量 A成分の流入量 | A成分の流出量 + 化学反応による A成分の生成量 = Δy Δz Δx x z A成分の流出-A成分の流入=正味の流出 net rate of mass efflux

x方向 nA,x |x(ΔyΔz) nA,x |x+Δx(ΔyΔz) y方向 nA,y |y(ΔxΔz) nA,y |y+Δy(ΔxΔz) 流入 流出 x方向 nA,x |x(ΔyΔz) nA,x |x+Δx(ΔyΔz) y方向 nA,y |y(ΔxΔz) nA,y |y+Δy(ΔxΔz) z方向 nA,z |z(ΔxΔy) nA,z |z+Δz(ΔxΔy) nA,x |x nA,x |x+Δx Δy Δz Δx

蓄積量   Δy Δz Δx

  (25-4) 蓄積速度 ベクトル場の発散 × 質量流束 生成速度 ベクトル表示 (25-5) + (25-7)

 

混合物の連続式 (25-9)   (25-14)

まとめ 質量基準で表記した連続式: 単一成分系における連続式と 同一 モル基準で表記した連続式: 必ずしも一致しない

拡散方程式  

微小時間Δtにおけるスリット 単位断面積中での物質収支   流出量)

 

混合物の連続式  

  (25-5) (24-22) p.405参照

混合物における拡散方程式(ρ、DAB:一定)      

   

分子拡散のあるプロセスのモデリングステップ Step1: Draw a picture of physical system, Sink of mass transfer location Step2: List of assumption, List of nomenclature Step3: Geometry of the physical system, rectilinear, cylindrical, or spherical Simply reduce or eliminate the terms (steady state, one-dimensional etc.), shell balance Step4: Specify the boundary and initial conditions Step5: Solve the differential equations

Example 1(CVD法を用いたSi薄膜作成、p.443) 仮定 (1)反応はSi薄膜上:RA=0 (2)分子拡散律速 (3)シラン濃度一定 (4)シラン流束はZ方向のみで考える (5)分子拡散層厚みδ:一定 (6)定常

Z方向のみ 定常 RA=0 Z方向にFluxは一定

NBZ=-2NAZ A:シラン、 B:H2 SiH4(g)→Si(s)+2H2(g) シラン1モル分解→H22モル生成 シラン:上から下へのFlux H2:下から上へのFlux NBZ=-2NAZ

B.C.(boundary condition) Z=δ(Si表面):yA=yAs (=0), yB=1 (∵yA+yB=1) Z=0 :yA=yA0, yB= yB0 =1- yA0

次回(11月14日) ここまでの復習をしておくこと p.441-442 のモデリングプロセスを訳してまとめること(提出はコピーでよい) P.443のEXAMPLE 1を読んでくること。