物理学Ⅰ - 第 8 回 - アナウンス 中間試験 次回講義(XX/XX)終了前30分間 第7回講義(運動量)までの内容 期末試験

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物理学Ⅰ - 第 7 回 - アナウンス 中間試験 第8回講義(6/16)終了前30分間 第7回講義(本日)(運動量)までの内容 期末試験
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物理学Ⅰ - 第 8 回 - アナウンス 中間試験 次回講義(XX/XX)終了前30分間 第7回講義(運動量)までの内容 期末試験 物理学Ⅰ - 第 8 回 - アナウンス 中間試験   次回講義(XX/XX)終了前30分間   第7回講義(運動量)までの内容 期末試験   第XX回目(XX/XX)に実施予定

前回まとめ 運動量の変化は力積に等しい 全運動量の変化率は外力の合力 運動量保存の法則 衝突の物理 運動方程式を積分したベクトルの関係式   運動方程式を積分したベクトルの関係式 全運動量の変化率は外力の合力   全運動量の変化=外力の合力による力積ということ 運動量保存の法則   外力の合力が0ならば全運動量は保存する   すべての物体を考えるなら必ず成立する   一部に注目するときは成立する条件に気をつける  衝突の物理   運動量保存の法則を利用する典型例   完全非弾性衝突と完全弾性衝突は衝突の典型例

第7章 円運動の動力学と惑星の運動 この章のポイント 1.惑星の運動(万有引力による楕円運動) 2.万有引力の法則 第7章 円運動の動力学と惑星の運動 この章のポイント  1.惑星の運動(万有引力による楕円運動)    ニュートン力学検証の歴史的意義     厳密に解ける問題として初年度の最高レベル  2.万有引力の法則    重力についての一般的法則・・・遠距離     重力的ポテンシャルエネルギーの一般形  3.角運動量と角運動量保存の法則 ← 重要    回転運動の運動量と運動量保存則  4.二次元極座標(r,φ)    数学的手法として重要・・・講義では省略

今日の内容 第7章 円運動の動力学と惑星の運動 1.ケプラーの法則と万有引力の法則 2.重力的ポテンシャルエネルギー 3.中心力と角運動量 第7章 円運動の動力学と惑星の運動  1.ケプラーの法則と万有引力の法則  2.重力的ポテンシャルエネルギー  3.中心力と角運動量    2章のベクトル積の内容を含む コペルニクス ケプラー

なぜ天動説がおかしいと考えたか? 天動説でも月と太陽は別扱い よく観察すると惑星も別扱いに 惑星の説明はとても複雑で困難  惑星の説明はとても複雑で困難 ティコ・ブラーエによる精密な測定  オッカムのカミソリ→両方とも現象を説明できるなら単純な方がよい

第7章 円運動の動力学と惑星の運動 §1 ケプラーの法則と万有引力の法則 ☆ケプラーの法則 ティコ・ブラーエの惑星の観測結果より 第一法則 第7章 円運動の動力学と惑星の運動 §1 ケプラーの法則と万有引力の法則 (7-1~7、11) ☆ケプラーの法則 ティコ・ブラーエの惑星の観測結果より 第一法則 楕円となることは上級向け  惑星は太陽を一つの焦点とする楕円運動 第二法則 角運動量保存の法則の言い換え 太陽と惑星を結ぶ線分が単位時間に掃く面積が一定 第三法則 講義では円運動の場合を扱う 周期の2乗は楕円の長径の3乗に比例:T2∝a3

☆万有引力の法則 ケプラーの法則を説明するにはどうすればよいか? ⇒ 惑星が受ける重力の法則として考えられた 導出 ⇒ 惑星が受ける重力の法則として考えられた v R 導出 F m 1.惑星は太陽の周りを等速円運動すると近似 半径  、スピード  の円運動の加速度の大きさは 向心力として       の大きさの重力 :惑星の質量 2.ケプラーの第三法則が成り立つためには 周期   で一周の距離     を動くので 重力  は距離  の2乗に反比例 逆2乗の法則

3.「万有引力」のはず 互いに引き合う万有引力 ⇒ 作用反作用の法則を満たす 4.互いの質量の大きさに比例 受ける重力は受けての質量に比例 ⇒ 反作用の力(地球を引く力)を 考えると引き手の質量にも比例 ∝M ⇒ 互いの質量に比例 ∝M,m

質量 [kg]と質量 [kg]の物体が距離 [m] 離れているときには大きさ まとめると,M, m, 1/R2 に比例するので 万有引力の法則 質量  [kg]と質量  [kg]の物体が距離  [m] 離れているときには大きさ [N] の引力が働く 重力定数 補足:大きな物体でもその中心(重心)に働くと考えてOK  (証明は上級向けで7-12にあるが省略) 作用・反作用の法則の成立も含め実験で検証済み

問1 もし太陽系のすべての大きさが半分に なったとすると1年の長さは? (太陽と地球の距離やそれぞれの半径は半分、密度は同じ) 問1 もし太陽系のすべての大きさが半分に  なったとすると1年の長さは?       (太陽と地球の距離やそれぞれの半径は半分、密度は同じ) 1. 2. 3. 4. 5. 8倍 2√2倍 1倍 1/2√2倍 1/8倍

地球の質量 、太陽の質量 、地球のスピード 太陽と地球との距離を とすると 、v = ωR ⇒ ∝R3 太陽の密度 、半径 とすると 地球の質量   、太陽の質量   、地球のスピード 太陽と地球との距離を  とすると 円運動で近似 、v = ωR ⇒ ∝R3 ケプラーの第三法則 太陽の密度  、半径   とすると したがって、太陽の密度が一定である限り (非現実的)   と   が同じ割合で変化しても公転周期は不変 教科書7-6参照

☆地表での重力 地球の表面で受ける重力は地球の中心に 地球の全質量 があるときと同じ 地球の半径を とすると 地球は球と近似 地球の表面で受ける重力は地球の中心に 地球の全質量   があるときと同じ 地球の半径を   とすると 地表で質量  の物体が受ける重力は 万有引力 これが重力加速度  を用いて と表されるので、 は、 但し、地球は扁平につぶれた楕円体であること、 遠心力が働くこと(第4章)から重力加速度は緯度により変わる

☆二つの天体の円運動 二つの天体の質量が のとき 互いに受ける万有引力の大きさは同じ しかし、各加速度の大きさは、F=mam, MaMより 例 太陽と地球 二つの天体の質量が      のとき 互いに受ける万有引力の大きさは同じ しかし、各加速度の大きさは、F=mam, MaMより ⇒ 重い天体は静止という扱いが良い近似   重い天体の加速度は、小さい天体に比べて無視できる

二つの天体の質量が同程度のとき 他の天体の影響が無視できるとすると 二つの天体の系に対する外力はない ⇒ 質量中心は等速度運動・・・慣性系 ⇒ 質量中心は等速度運動・・・慣性系 第4、7回 ⇒ 質量中心の周りを二つの天体が円運動    (F=mam, MaMの向心力を受ける) 質量中心: M>>mより、 よって、月は地球の周りを回る より、 、 連星系 r2 r1 質量中心 質量中心:質量で重みを かけた時の位置の中心

質量中心と共に動く系(重心系) 連星系 二つの天体:質量 、 距離 =一定 質量中心までの距離 、 、 r2 慣性系なので慣性力はなし(外力無し) r1 質量中心は静止しているとする 二つの天体:質量   、 距離   =一定 質量中心までの距離 、 質量中心を原点、二つの天体を結ぶ直線を  軸に取る 天体の位置を               とすると ある瞬間 ベクトル 質量中心 ⇒ 、

向心力として質量中心の周りに等速円運動する 連星系 各天体が受ける万有引力 大きさ 質量中心の方向を向く は一定より、万有引力を 向心力として質量中心の周りに等速円運動する 円運動の角速度を  とすると、 a=rω2より または より  どちらからも同じ結果  → 同じでないと質量重心の位置がずれ、連星系を保てない

周期で結果を表すと? 角速度 で一周の角度 を回るのに要する時間 したがって :角速度の定義 質量中心を中心とした連星系のケプラーの第三法則 角速度  で一周の角度   を回るのに要する時間 :角速度の定義 したがって 質量中心を中心とした連星系のケプラーの第三法則 周期と天体間の距離が分かると により天体の質量の和が求められる

問2 もし地球の質量が太陽の質量と等しければ 一年の長さは?(距離は同じとする) 問2 もし地球の質量が太陽の質量と等しければ 一年の長さは?(距離は同じとする) 1. 2. 3. 4. 5. 2倍 √2倍 1倍 1/√2倍 1/2倍

問2 もし地球の質量が太陽の質量と等しければ 一年の長さは?(距離は同じとする) 問2 もし地球の質量が太陽の質量と等しければ 一年の長さは?(距離は同じとする) 1. 2. 3. 4. 5. 2倍 √2倍 より、 1倍 1/√2倍 1/2倍

§2 重力的ポテンシャルエネルギー(7-8) 地表付近の重力 は保存力 万有引力は保存力か? 答 万有引力は保存力 §2 重力的ポテンシャルエネルギー(7-8) 地表付近の重力       は保存力 万有引力は保存力か? 保存力:経路に依らず、始点と終点の位置だけで決まる 答 万有引力は保存力 ⇒ ポテンシャルエネルギーを考えるのが便利 重力的ポテンシャルエネルギー (一般版) 自然界の基本的力の一つである重力は保存力 静電気の力 クーロン力も同じ逆2乗の法則に従うので保存力 - + ⇒ 自然界でエネルギー保存の法則が成り立つ背景

万有引力は保存力 二つの経路で重力がする仕事を比較 ⇒ 経路に依らないことを示す 微小な変位を考える 質量 、 の物体 経路1 経路2 直線 ⇒ 経路に依らないことを示す 微小な変位を考える 質量   、   の物体 経路1 直線 経路2 経路1を 半径一定の円弧 +   方向の移動 に分割

微小な変位なので万有引力の大きさの変化、 向きの変化は無視できる(高次の微小量) とする 微小な変位 経路1 万有引力がする仕事 微小な変位なので万有引力の大きさの変化、 向きの変化は無視できる(高次の微小量)

経路2 半径一定の円弧に沿った移動 ・・・重力は移動方向に垂直 ⇒ 仕事をしない    方向の移動 距離 から      までの移動 微小な変位なので万有引力の大きさの変化は無視 引力なので      のとき負の仕事 万有引力のする仕事は経路に依らない

重力的ポテンシャルエネルギー 静止した質量 の物体の周りで質量 の物体が から まで移動するときに重力がする仕事 経路に依らない 万有引力に関係した ポテンシャルエネルギー 重力的ポテンシャルエネルギー 静止した質量   の物体の周りで質量   の物体が から  まで移動するときに重力がする仕事 経路に依らない 距離 から      までの移動での仕事 を       から       まで加える ⇒積分

から  まで移動するときに重力がする仕事 重力的ポテンシャルエネルギー マイナスが付く 重力の井戸(引力) 質量   と質量   の物体が距離  にあるときの エネルギー

重力は二つの物体間に働く引力 物体間の距離を変える変化での仕事を 重力的ポテンシャルエネルギーに置き換えたので 一方の物体が持つエネルギーではなく 両者が全体として持つ(系全体の)エネルギーと理解 どちらが動くと見るかは相対的な問題 どちらが動くと考えても距離の変化だけで決まる

§3 中心力と角運動量(2-3、6および7-14) 運動の勢いを表す概念:運動量 角運動量 回転運動の勢いを表す運動量: §3 中心力と角運動量(2-3、6および7-14) 運動の勢いを表す概念:運動量 角運動量 回転運動の勢いを表す運動量: → 質量が大きいほど、回転が速いほど止めにくい 例:大きな独楽 回転運動の運動量 この章では質点の円運動について考える 大きさがある物体の回転の勢いという理解は第9章

質点の円運動 回転の勢いと関係しそうな要素 質量 スピード 半径 円運動では速度の方向は変化してしまう 運動量と違ってベクトル量にはならない? 答 No  回転軸という方向で特徴付けられる 記述の為の良い方法は?

☆ ベクトル積(回転の物理量を表すのに便利) ☆ ベクトル積(回転の物理量を表すのに便利) 二つのベクトル     のベクトル積(外積) :二つのベクトルがなす角 :二つのベクトルに垂直な単位ベクトル 右ねじの関係の向き 回転の大きさ 回転の向き S

性質 A × B = −B × A A × A = 0 A × 0 = 0 逆向きで同じ大きさ 面積 0 面積 0 成分表示(2.18)式と微分の性質(2.32)については自分で計算して確認

質量 の物体が半径 、スピード の等速円運動するときの角運動量は ☆質点の角運動量 位置  、運動量  の質点の角運動量   定義: 位置は回転の中心から測る 等速円運動の角運動量 質量  の物体が半径  、スピード  の等速円運動するときの角運動量は 大きさ 回転軸方向(右ねじの向き)

中心力だけが働くときには角運動量は保存する 角運動量は役立つか? 保存の法則が導けるか? ・・・運動方程式から          の形を作れるか? 時間的に変化しない 答 中心力だけが働くときには角運動量は保存する 中心力・・・中心からの距離だけで決まり、 中心方向を向く力(経路によらない) 位置は中心から測る

中心力による運動のとき、Fとrは平行なので ☆角運動量保存の法則 角運動量の時間変化を調べる ここで          、       より 運動方程式 (       より) 中心力による運動のとき、Fとrは平行なので よって、 角運動量保存の法則 角運動量は時間によらない

2.中心力により回転の半径が変わる運動の理解 角運動量保存の法則で分かること 但し、質点の運動の範囲 1.ケプラーの第二法則の理解 角運動量保存の法則を言い換えただけ 講義では省略・・・7-15 2.中心力により回転の半径が変わる運動の理解 より、 L’: r→小、p→大 L’: r→大、p→小

問4 図のように等速円運動している物体がある。 問4 図のように等速円運動している物体がある。 ひもを引いて円運動の半径を半分にしたとき、 物体の角速度の大きさはどうなるか? 1. 2. 3. 4. 5. 1/4 倍  1/2 倍  変わらない 2倍  4倍

今日のまとめ ケプラーの法則から万有引力の法則を導出 重力的ポテンシャルエネルギー 角運動量と角運動量保存の法則   重力は遠方では逆2乗の法則に従う 重力的ポテンシャルエネルギー   万有引力は保存力   重力的ポテンシャルエネルギーが定義できる 角運動量と角運動量保存の法則   回転の勢いを表す概念として角運動量は役立つことになる   中心力だけが働くときは角運動量は保存する

復習内容 必須範囲・・・7-1~8、14 講義で省略した部分は自習する 7-9〜13は参考程度と思ってもよいが 理系の教養として学んでおくとよい 7-15〜19は範囲外としているが 物理系の専門分野に進むことを考えている人は 自習しておくことが望ましい(極座標表示等) ・・・応用範囲が広く、手法としてよく用いられる