H30.2.5破壊実験フィンクトラスの改良点 初代フィンクトラス 改良型フィンクトラス.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
1 構造計算の基礎用語 (材料力学の話) 第4回岐阜建築鉄骨技術交流会 (かんたん構造講義) 第 2 部 その 1 久米構造設計室 久米純一.
Advertisements

1 設計基礎コース もう一度学ぶ材料力学の基礎 座屈 ( Buckling ) 長軸に軸方向圧縮力を作用させると、ある荷 重で急に軸が曲がる。 この急に曲がる荷重条件を探る。 X の位置での曲げモーメントは たわみの微分方程式は.
「設計論」 というほどのものではないが・・・ コンクリート工学研究室 岩城 一郎. 設計とは? (広辞苑) せっ‐けい【設計】 (plan; design) ある目的を具体化する作業.製作・工事 などに当り,工費・敷地・材料および構 造上の諸点などの計画を立て図面その他 の方式で明示すること.「ビルの.
問題14(12.軸力と曲げを受ける部材):  鉄筋コンクリート橋脚の設計に関する次の記述のうち,間違っているものはどれか.
杭の破壊形態 現象・破壊場所 概念図 基礎式・対処法
藤井大地(リーダー) 榛葉 亮(設計担当) 原田卓哉(設計担当) 大年政弘(作成担当) 吉冨健志(作成担当)
第2章 機械の強度と材料 機械の必要条件 ★壊れない ★安全である ★正しく機能する そのためには・・・ ★適切な材料を使う
No.2 実用部材の疲労強度           に関する研究 鹿島 巌 酒井 徹.
ガセットプレートの欠陥 Carl R. Schultheisz.
円形管における3次元骨組解析への適用事例 平成16年9月17日 (株)アイエスシイ 犬飼隆義.
5章 許容応力度 本文 pp8-14 解説 pp 構造用鋼材 : 許容曲げ応力度式の変更等
SolidWorksとSolidWorks SolidWorks Simulationを使ったストラクチャの設計、テスト、構築
配合設計 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
設計基礎コース   もう一度学ぶ材料力学の基礎          
膨張性超速硬繊維補強コンクリートにより増厚補強したRC床版の性能評価に関する検討
RC構造の破壊形態 コンクリート工学研究室 岩城 一郎 このサイバーキャンパスをご覧の皆さん,こんにちは.
せん断力を受ける 鉄筋コンクリート部材 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
ストロングバック 延長部(エクステンション)と課題
柱崩壊と梁崩壊 (塑性設計の話) 第3部 その2 塑性設計の注意点 第4回岐阜建築鉄骨技術交流会 (かんたん構造講義)
硬化コンクリートの性質 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
建築構造演習 座屈実験(第二回) 鋼構造研究室.
建築構造演習 座屈実験(第3回) 鋼構造研究室.
建築構造演習 座屈実験(第1回) 鋼構造研究室.
・図解「建築の構造と構法」 26~33ページ ・必携「建築資料」 16 ~19ページ
半地下水処理施設基礎への適応事例 マルフジエンジニアリング(株)       渡邉 哲也.
トラス部材の変形シミュレーション ~フィンクトラスに対する変形シミュレーション~
配合とは?配合設計とは? コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
コンクリートと鉄筋の性質 コンクリート工学研究室 岩城一郎.
コンクリートの強度 (構造材料学の復習も兼ねて)
構造力学Ⅰ(シラバス) 建築物,橋などの構造設計の際に必要となる, [ , ]などの構造[ ]が [ , , ]などの[ ]を受けたときに
有限要素解析 Carl R. Schultheis.
使用限界状態 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
塑性加工の有限要素シミュレーション 豊橋技術科学大学  森 謙一郎 有限要素法の基礎 鍛造,押出し,深絞り加工への応用.
コンクリートの強度 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
配合設計 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
単純梁の曲げモーメント図 可視化模型製作 山田研究室 02518笹間直樹・02537森田大貴.
ひび割れ面の摩擦接触を考慮した損傷モデル
建築構造演習 座屈実験(第3回) 鋼構造研究室.
塑性加工 第1回 今日のテーマ 塑性変形とは(塑性変形した後どうなる?) (応力(圧力)とひずみ(伸び)、弾性変形) 金属組織と変形
応力-ひずみ関係 断面積A,長さLの物体に,(軸)力Pが作用した際,ΔLだけ伸びた(あるいは縮んだ).
構造力学の構造 構造力学Ⅰ復習.
今日の学習の目標 ① 荷重ー変形量線図を理解しよう。 ② 応力ーひずみ線図を理解しよう。 ③ 比例限度・弾性限度・降伏点・引張り強さ・
材料強度学の目的 機械とは… 材料強度学 外部から力を加えて、人に有益な仕事をするシステム 環境 力 材料 材料の破壊までを考える。
プレストレストコンクリートに関するまとめ
応力(stress, s, t ) 自由物体図(free-body diagram)において、外力として負荷荷重P が作用したとき、任意の切断面で力の釣り合いを考慮すると、面における単位面積あたりの内力が存在する、それを応力といい、単位は、Pa(N/m2) で表す。面に垂直に働く垂直応力、s と平行に働くせん断応力、
鉄骨構造の特徴 Steel Frame Structure
プレストレストコンクリートに関する復習 プレストレストコンクリート(prestressed concrete:PC)構造とは?
鉄筋コンクリート構造の材料(2) ・図解「建築の構造と構法」     93~97ページ ・必携「建築資料」   材料:78~81ページ.
4章:曲げモーメントを受ける部材 キーワード:非線形挙動、断面解析、終局耐力、 等価応力ブロックによる塑性解析、
鉄筋コンクリート構造の特徴 ・図解「建築の構造と構法」 84~90ページ ・必携「建築資料」 ラーメン構造:74~75ページ
疲労 コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
配合設計 コンクリート工学研究室 岩城一郎.
鉄筋コンクリートとは? 鉄筋とコンクリートという異なる2種類の材料が双方の短所を補うことにより,一体となって外力に抵抗するもの.
曲げを受ける鉄筋コンクリート部材 (状態III)
対象:せん断補強筋があるRCはり(約75万要素)
建築構造演習 座屈実験(第1回) 鋼構造研究室.
3.建築材料の密度 密度の支配因子 原子量 原子の配列状態 一般的に原子量(原子番号)が大きいほど、密度は大きい
建築構造演習 座屈実験(第3回) 鋼構造研究室.
1.5層スペースフレームの 接合方法に関する研究
高靭性コンクリートを用いた新しい耐震補強技術
問14(第1回):鉄筋コンクリートに関する次の記述のうち、正しいものの数を数字で答えよ. a
ここでは、歪エネルギーを考察することにより、エネルギー原理を理解する。
6章:せん断力を受ける部材     キーワード: せん断破壊(shear fa****)、 斜めひび割れ、 急激な破壊 設計:せん断耐力>曲げ耐力.
鉄筋コンクリートはりの 曲げ耐力の算出 コンクリート工学研究室 岩城一郎.
コンクリート構造物の 力学を学ぶために コンクリート工学研究室 岩城 一郎.
問題14(11.曲げモーメントを受ける部材):  次の図は,曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート断面(単鉄筋長方形断面)の仮定を示したものである.この図の記述について,間違っているものを解答群から一つ選べ. a. 図中のうち,Ⅰ:弾性解析(全断面有効)では,ひび割れ前の純弾性状態に対して,用いられる断面仮定であり, 
エンジニアリングデザイン教育 コンクリート製体重計の作製 愛知工業大学 都市環境学科.
各種荷重を受ける 中空押出形成材の構造最適化
骨組の静定 ・不静定 まとめ ・構造物全体に対して判定式 2k<=>n+s+r (k: 節点数,n: 支持力数,s: 部材数,
RCはりをU字型補強した連続繊維シートによる
Presentation transcript:

H30.2.5破壊実験フィンクトラスの改良点 初代フィンクトラス 改良型フィンクトラス

初代フィンクトラスの試験結果 強度性能向上に向けた対策 実用化に向けての注意事項 B C A 継手(H1)の破壊状況(グラフ④) 長期設計荷重(30kN)時のスパン中央のたわみは12㎜ 破壊荷重は、75.5kN 破壊性状は、50kN程度まで比例増加(弾性変位域)し、①75.5kNで陸梁継手(グラフ 継手H1)の木部がせん断破壊し、荷重が20%以上低下し破壊となった。  その後も載荷をつづけると、荷重は再増加し、②77kNで逆側の陸張継手(グラフ 継手H2)が木部せん断破壊し50.6kNまで荷重低下(34%低下)した。その後は再び荷重が増加し、③97.7kNで最初に破壊した継手(H1)の残存木部がせん断破壊、④同継手でボルトから割裂破壊した。  なお破壊時(①)の合掌尻の変位は3㎜程度と小さく、登梁の軸力が陸梁に十分伝わっていたと思われる。  また、部材には乾燥による表面割れが多く見られたが、表面割れは軸方向や曲げに対する強度低下にほとんど影響が無いため、今回の実験でも破壊や強度低下への影響はみられなかった。 ③ ④ ② ① 継手H1 継手H2 荷重とスパン中央たわみの関係 強度性能向上に向けた対策 下図のA部の陸梁の継ぎ手については、トラス全体の要にもなることから、複数の強度試験、あるいは荷重を長期間かけた場合の変形性能等を確認しておくことが望まれる。またB部の納まりについては、ラチス材と上弦材の力の伝達が確実にされるよう、プレカット加工機の許容範囲も考慮し、ディテールの再度の検証をしてみることが望まれる。C部の合掌尻についても木材の繊維方向と力の流れの関係を再度整理しておくことが必要である。 実用化に向けての注意事項  実務の設計では、母屋の位置が必ず上弦材とラチス材の交点にあるわけではなく、その際は上弦材に曲げモーメントが入るため、曲げモーメントと圧縮力の複合力が作用するとして材料の検討を行う必要がある。また暴風時の風についても考慮して部材寸法および接合部の決定をしていく必要になる。 せん断破壊 B C A 初代フィンクトラスの形状 継手(H1)の破壊状況(グラフ④)  継手の破壊(H2)

改良型フィンクトラス 改① 改⑥ 初代フィンクトラス 改② 改③ 改④ 改⑤

初代フィンクトラス 改良型フィンクトラス 改① 合掌頂部の支圧面積の拡大。 2/5の実験で矢印部分の破壊形状を確認して再検討の必要性を確認

初代フィンクトラス 改良型フィンクトラス 改⑤ 嵌合接合部ボルト接合からビス接合に変更 初期ガタの解消目的 改② 外側斜材尻を伸ばす 改②  外側斜材尻を伸ばす 合掌に等分布荷重が作用した時にこの斜材にも軸力(引張)が発生するため。 改③ 嵌合接合部せん断長さの拡大 155幅から180幅に拡大

初代フィンクトラス 改良型フィンクトラス 改⑤ 嵌合接合部ボルト接合からビス接合に変更 初期ガタの解消目的 改④ 合掌尻支圧角度、面積の拡大

初代フィンクトラス 改良型フィンクトラス 改⑥ 外側斜材頂部にホゾの接地 改⑥ 外側斜材頂部にホゾの接地 合掌に等分布荷重が作用した時に外側斜材に軸力(引張)が発生するため、ホゾで抵抗させる