2003/04/14(Mon) 15:00- 早稲田大学マイクロマウスクラブ(WMMC) 4年 原 耕司

Slides:



Advertisements
Similar presentations
電子回路と制御 ロボット班. メンバー D 仲本康倫 G 山本武志 B 佐久川仁美.
Advertisements

自動追尾型移動体の作成 指導教官 : 青山 義弘 研究者 : 岡出 幸久 山本 雅俊 吉 田 創.
第10章 マイコン機器とマイコンプロ グラム ● マイコン回路とプログラミン グ ● サーボモータ,直流モータ制 御以外のプログラム マイコンでどのようなことができるのか? モータのマイコン制御を使いこなす!
実践ロボットプログラミング LEGO Mindstorms NXT で目指せロボコン! WEB : 著者:藤吉弘亘,藤井隆司,鈴木裕利,石井成郎 :
マイクロマウス ソフトウェア要求仕様書 第2.2版 2006年12月17日 冨山 隆志
Linuxを組み込んだマイコンによる 遠隔監視システムの開発
設計レビュー 創造設計1班.
パノラマ動画像モデルによる 仮想空間表現システムの研究
マイコン入門実践教育プロセス説明 第4システム部 ES443 塩島秀樹.
USB2.0対応PICマイコンによる データ取得システムの開発
メカトロニクス機械におけるマイコン回路の位置付け
電子社会設計論 第11回 Electronic social design theory
本時の目標 電気エネルギーの変換のしくみを理解し、適切な利用方法が選択できる。
FPGAを用いたMG3用 インターフェース回路の解説
第5回 CPUの役割と仕組み3 割り込み、パイプライン、並列処理
PIC制御による赤外線障害物 自動回避走行車
LabVIEWによる 地上気象観測データ 収集システムの開発
専門演習Ⅰ 国際経済学部 国際産業情報学科 2年 石川 愛
2次元蛍光放射線測定器の開発 宇宙粒子研究室 氏名 美野 翔太.
サーボ機構製作 ~マイコンカーのステアリング機構~
プロジェクト研究 中間発表 マイコンによる    蛍光灯の自動点灯回路の製作 T22R004 中島 章良 
京大岡山 3.8m 望遠鏡 分割鏡制御に用いる アクチュエータの特性評価
ステッピングモータを用いた 移動ロボットの制御
第6回 よく使われる組合せ回路 瀬戸 重要な組合せ回路を理解し、設計できるようにする 7セグディスプレイ用デコーダ 加算回路・減算回路
RT-Linuxを用いた 多入力パルス波高分析システムの開発
肩たたきロボットの試作 T21R009 工学部 ロボット工学科  松下 拓矢 棒読みにならず話しかけるようにやる。
Leap Motionを用いた実世界指向 アプリランチャの設計と開発
序章 第2節 教育機器とコンピュータ 1 パーソナルコンピュータ
Cartサブシステム仕様.
前坂 たけし (北大院・理) 其の壱 はじめての BIOS 前坂 たけし (北大院・理)
トリガー用プラスチックシンチレータ、観測用シンチレータ、光学系、IITとCCDカメラからなる装置である。(図1) プラスチックシンチレータ
演習課題の進め方 1.製作内容の決定 2.部品の配置を決める (回路図を描く) 3.処理の流れをフローチャートに表す
中間レポート進捗状況 情報学科  番 望月大幹.
マイコンによるLEDの点灯制御 T22R003 川原 岳斗.
桐蔭横浜大学 工学部 ロボット学科 T21R004 清水 健多
製造技術者のためのディジタル技術 組み込み型制御入門(2) 中京大学情報理工学部  伊藤 誠.
Cavity-Compton Meeting 2006年3月15日
情報コミュニケーション入門b 第2回 Part2 パソコンの基本操作 ~日本語入力まで
マイクロマウス ソフトウェア要求仕様書 初版 2006年10月28日 冨山 隆志
実践ロボットプログラミング LEGO Mindstorms EV3 で目指せロボコン!
実践ロボットプログラミング LEGO Mindstorms EV3 で目指せロボコン!
情報機器と情報社会のしくみ Web素材利用
1.情報機器について知ろう(p.8-9) 第1章 第1節
ユビコン環境構築のためのソフトウェアプラットフォーム ユビコン環境における化身話利用の可能性

ロボットの協調動作の研究: マップ作成とマップ情報を利用した行動計画
情報コミュニケーション入門b 第2回 Part2 パソコンの基本操作 ~日本語入力まで
情報処理 タイマの基礎 R8C タイマの基礎.
中京大学 電気電子工学科 白井研究室 T 久保田直樹
電動3輪車製作実習装置 2軸駆動電動車両の製作実習装置 KENTAC 5310B 概要 製品構成 仕 様 ■概要 ①電動3輪車 車体本体
PIC実習 ~PICを用いた電子工作~.
情報電子工学演習Ⅴ(ハードウェア実技演習) PICマイコンによる光学式テルミンの製作
移動ロボットの速度制御 桐蔭横浜大学 箱木研究室 T20R001 あべ松雄太.
倒立振子の制御 T22R007 山岡 由尚.
明星大学 情報学科 2012年度前期     情報技術Ⅰ   第1回
Handel-Cを用いた パックマンの設計
マイコンプログラムの実際.
実践ロボットプログラミング LEGO Mindstorms EV3 で目指せロボコン!
基本情報技術概論(第13回) 埼玉大学 理工学研究科 堀山 貴史
マイクロマウス ソフトウェア要求仕様書 第2版 2006年11月8日 冨山 隆志
システム玩具を 応用した環境計測システムの構築
かなえたい早さがあった たとえ、無視でも突破でも
センサの基礎知識 メカトロニクス機械を作り上げるには,センサについての幅広い知識と経験が必要!.
トキのカタチ 2016 Arduino講習会 原田隆尚.
桐蔭横浜大学工学部ロボット工学科 T20R022 山下 晃
圧電素子を用いた 高エネルギー素粒子実験用小型電源の開発
明星大学 情報学科 2014年度前期     情報技術Ⅰ   第1回
並列処理プロセッサへの 実数演算機構の開発
ネットワークを介した 計測制御システムの開発
情報処理 ADコンバータの基礎 アナログ電圧値をディジタル・データとして取 り込む
Presentation transcript:

2003/04/14(Mon) 15:00- 早稲田大学マイクロマウスクラブ(WMMC) 4年 原 耕司 マイクロマウス概論 A 2003/04/14(Mon) 15:00- 早稲田大学マイクロマウスクラブ(WMMC) 4年 原 耕司

マイクロマウスとは マイクロコンピュータや各種センサなどを内蔵し、自分の力で迷路を走り抜ける小型自走車 2輪マウスが主流 現在のトップは井谷氏の6輪マウス (日本システムデザイン社)

迷路 迷路の大きさ 3m×3m 16×16区画の通路(通路の幅は18cm) 迷路の形状は事前に知らされていない (大会ごとに変わる) 出発点は隅の1区画 ゴールは中央の4区画

競技の方法 出発点にマウスを置き、ゴールまで走らせる 事前に迷路をマウスに教えてはいけない 壁を乗り越えてはいけない 持ち時間10分 5 回までの走行ができる (最も速いタイムを採用する) 走行時間で競う以外に、 探索賞、自律賞、ナムコ賞などがある

定石 第一走行は探索 第二走行以降は、覚えた迷路情報を 利用してタイムトライアル

ハードウェア構成の例 CPU センサ モーター ユーザーインターフェース 電池

CPUボード H8, SH2, PIC... WMMC では H8-3067 を使用 Memory Mapped I/O の例 20MHz / ROM128KB / RAM32KB 秋月電子製 \5700 Memory Mapped I/O の例 0xFFFFD4 に書き込むと、PB1端子が High(5V)になり、配線したLEDが点灯する A/D 変換結果は 0xFFFFE0 にある #define PBDR (*(volatile unsigned char *)0xFFFFDA)

センサ 赤外線LED + フォトトランジスタ PSDセンサ CCDカメラ 角速度センサ(ジャイロなど) 外乱光に弱い(蛍光灯など) 三角測量で距離を測る 外乱光に強い CCDカメラ 要画像処理 角速度センサ(ジャイロなど) どの方向を向いているかわかる

モータ ステッピングモータ(お手軽) DCモータ パルスを与えた分だけ進む 正確な制御が容易 大きいのが欠点 電圧をかけると回る 進んだ距離が分からないので エンコーダが必要

ユーザーインターフェース ボタン3つ + LED が主流 ボタン1つ + 可変抵抗 + LCD 場所をとらない 原のマウス。直感的な操作が可能 場所をとり、重くなるのが欠点

ソフトウェア構成の例 ユーザーインターフェース モータ制御(加減速、停止など) センサ値取得 探索+最短経路導出

ユーザーインターフェース 入力 出力 メニュー体系 LED, スピーカー(D/A変換) 各種設定、動作を選択するために必要 内部状態(センサ値やデバッグ情報)を 操作者に知らせるために必要

モータ制御 ステッピングモータの場合、制御は楽 割り込みタイマーを使う 励磁させたいコイルの情報を ビットパターンとしてポートに書き込む 加速テーブル マイコンは演算性能が低いので、 逆数はテーブルを引くことで求める

励磁パターンの例(1-2相励磁) 1000 1100 0100 0110 0010 0011 0001 1001 ↓時間

迷路探索アルゴリズム 拡張左手法 求心法 足立法(シミュレータ参照) 一度通った区画は再び入らない ゴールが中央にあるので、 純粋な左手法ではうまくいかない事がある 求心法 分岐点で、ゴールに近い方を選ぶ 足立法(シミュレータ参照) 未知の壁は無いものとして最短経路を進む

クロスコンパイル環境 日立製コンパイラ gcc (h8300-hms-gcc など) シンボルテーブルの制限がきつい gcc (h8300-hms-gcc など) Windows で動かす時は Cygwin が必要 .c -> .obj -> .abs -> .mot

ROMへの転送 シリアルポート経由で書き込む wrt306x 秋月電子製 GUI もあり h8comm