実験21.カルボン酸とエステル 実験方法
【目的】 代表的なカルボン酸である酢酸の性質を調べる。 酢酸とエタノールから酢酸エチルを作り、その性質を調べる。
【方法Ⅰ】酢酸の性質と酸の強弱 酢酸 1ml 色 におい
【方法1】酢酸 水 約10ml ・万能pH試験紙 結果へ
【方法2】 炭酸ナトリウムを加える。 結果へ
【方法3】 におい 希硫酸 酢酸ナトリウム
においがしないとき お湯の中で温める 結果へ
【方法Ⅱ】酢酸エチルの合成 目盛付き試験管を利用 エタノール2ml と 酢酸2ml
【方法4】 (1) 冷やしながら少しずつ濃硫酸を
(2) エタノ-ル 2ml 酢酸 2ml 濃硫酸 0.5ml + 沸騰石 2,3個 70~80℃で5分間加熱
温度が高くなったら 沸騰させない。 引火に留意。 温度計は手に持って行う。 バーナーを一時はずす。
(3) 水 約10ml 2層に分離 結果へ
【方法Ⅲ】酢酸エチルの分解 酢酸エチル 1mlとる。 においは? NaOH水溶液 5mlを加える。
【方法5】(1) 2層になっている? よく混ぜる。 指先にあてて振動を与えてふり混ぜる。
(2) ・ビーカーへ 希硫酸 4ml におい? 結果へ
においは、手で扇ぐようにして 実験手順説明は以上です。 最初のスライドへ
実験21.カルボン酸とエステル 結果と考察
【考察1】酢酸は弱酸 pH3~4の酸性 CH3COOH→CH3COO-+H+ 戻る
炭酸ナトリウムと反応してCO2を発生させる。 【考察2】酢酸は炭酸よりは強い酸 炭酸ナトリウムと反応してCO2を発生させる。 Na2CO3+2CH3COOH→ 2CH3COONa+H2O+CO2 戻る
2CH3COONa + H2SO4 → Na2SO4 + 2CH3COOH 【考察3】希硫酸は強酸、酢酸は弱酸 酢酸ナトリウムは無臭、 反応後、酢酸のにおい(刺激臭)がする。 2CH3COONa + H2SO4 → Na2SO4 + 2CH3COOH
[酸の強弱] 弱酸の塩+強酸→強酸の塩+弱酸 H2SO4>CH3COOH>H2CO3 戻る
【考察4】 酢酸エチルのようなエステルが生成する反応をエステル化という。 濃硫酸は触媒として働いている。 戻る エタノ-ル 2ml 上層が酢酸エチル 濃硫酸は触媒として働いている。 戻る
【考察5】 エステルの加水分解 水に不溶な酢酸エチルが、水に可溶な物質に変化したためである。 【考察5】 エステルの加水分解 酢酸エチルと水酸化ナトリウム水溶液の混合液は、溶け合わず2層になっていた。よく振り混ぜると、境はなくなる。 水に不溶な酢酸エチルが、水に可溶な物質に変化したためである。 NaOHなどの塩基を用いたエステルの加水分解をけん化という。 戻る
実験5(2)では、 酢酸エチルのにおいとともに、希硫酸を加えた直後に酢酸のにおいがした。 酢酸エチルのけん化によって生じた酢酸ナトリウムが、希硫酸と反応し酢酸を遊離したためである。これは、実験3と同じ反応である。 戻る
結果と考察 以上 最初のスライドへ