第22回講義の要点 断面諸量 コンクリート工学研究室 岩城 一郎
断面諸量 構造物に生じる応力や変形量(たわみ)を計算する場合には部材の断面に関する諸量(断面諸量)が必要になる. 断面積:A(m2) 断面1次モーメント:G(m3) 断面2次モーメント:I(m4) 図心:(x0,y0) y y0 x0 x
断面1次モーメント 面積と距離の積で表わされる断面諸量 x軸に関する断面1次モーメント y軸に関する断面1次モーメント y dA x
図心 断面1次モーメントGx,Gyがともに0のときの座標.つまり,図心を通る任意の軸に関する断面1次モーメントは0になる. X=x-x0,Y=y-y0 X,Y軸が図心を通る場合 (x0,y0)が図心 y Y dA Y y y0 X 図心 X x x0 x
断面2次モーメント それぞれ,x軸に関する断面2次モーメント,y軸に関する断面2次モーメント,x-y軸に関する断面相乗モーメント y Y 同様に Y y dA y x O ただし,y0:図心までの距離,Inx:図心を通る軸xに関する断面2次モーメント y0 X
代表的な図形の図心軸に関する断面2次モーメント 長方形 三角形 円形 h d h nx nx nx r h/2 h/3 ※求め方はそれぞれ教科書を参照のこと