第 5 章 :周波数応答 5.1 周波数応答と伝達関数 周波数伝達関数,ゲイン,位相 キーワード : 5.2 ベクトル軌跡 ベクトル軌跡 5.1 周波数応答と伝達関数 周波数伝達関数,ゲイン,位相 キーワード : 5.2 ベクトル軌跡 ベクトル軌跡 キーワード : 学習目標 : システムの周波数応答特性を理解し,ベクトル 軌跡による表示ができるようにする.
5.1 周波数応答と伝達関数 線形システム(安定な LTI システム) 図 5.1 周波数応答 (一定周波数の)正弦波を入力として加え 5.1 周波数応答と伝達関数 線形システム(安定な LTI システム) (一定周波数の)正弦波を入力として加え 続けると,定常状態ではその出力も入力と 同じ周波数の正弦波になる. 図 5.1 周波数応答
[ 例5.1 ] 入力と出力は同じ周波数,異なるのは振幅と位相だけ [注] 静的システム:振幅だけ 図 5.2 正弦波入力に対する応答例
周波数特性 伝達関数 (仮想的な)複素数の入力 (複素正弦波) 入力の周波数を変化させた( )とき 振幅と位相がどのように変化するか 入力の周波数を変化させた( )とき 振幅と位相がどのように変化するか 伝達関数 極 は安定 ,すべて異なる. Im Re (仮想的な)複素数の入力 (複素正弦波)
出力 入力 出力 振幅の変化 位相の差 ゲイン 位相(位相差) 入力に比べて, 出力は大きさ が 倍され, 位相が 進む。
[ 例5.2 ] ゲイン 位相 Re Im 出力(定常状態):
[ 例5.3 ] 伝達関数 を持つシステムに対し 入力 を適用した時の出力を求める。 一致する 定常状態では: 一方, なので、出力の大きさは入力の 倍され、位相は 進む。つまり、 となる。
周波数伝達関数 の を で置き換えたもの に対する定常応答 実用的な制御系の解析・設計に役立つ. 実験的に測定し,求めることができる. の世界 の を で置き換えたもの 状態方程式 インパルス応答 に対する定常応答 ラプラス変換 周波数応答 の世界 の世界 伝達関数 周波数伝達関数 実用的な制御系の解析・設計に役立つ. 実験的に測定し,求めることができる. 不安定系でも(形式的に)定義できる.
5.2 ベクトル軌跡 Im 周波数 を一つ定めると, はある複素数となる. Re Im Re を と変化させると は軌跡を描く ベクトル軌跡
2 重積分系 積分系 ゲイン 周波数伝達関数 位相 Re Im 周波数伝達関数 ゲイン 位相 Re Im Re Im 図 5.3 のベクトル軌跡 Re Im 図 5.4 のベクトル軌跡
1 次系 Re Im 周波数伝達関数 ゲイン 位相 図 5.5 1 次系のベクトル軌跡
周波数伝達関数 ゲイン Re Im 位相 図 5.6 1 次系のベクトル軌跡
半径 0.5 の円周 実軸の正方向 に 0.5 平行移動 Im 原点中心に K 倍 の場合 Re
2 次系 周波数伝達関数 Re Im ゲイン 図 5.5 2 次系のベクトル軌跡 位相
周波数伝達関数 ゲイン Re Im 位相 図 5.5 2 次系のベクトル軌跡