糖尿病患者さんの低カロリー おやつ 医療法人社団新虎の門会 新浦安虎の門クリニック 発表演者 森田 リサ 共同演者名 大前 利道 大前 由美 発表演者 森田 リサ 共同演者名 大前 利道 大前 由美 沼本 美由紀 大塩 裕美 関川 さゆり 高須 妙子 芝垣 友美 関根 未穂 長谷 佳織 よろしくお願いいたします。
【目的】 楽しみの一つでもある間食、エネルギー指示量範囲内で選択しなくてはならない患者さんであっても、安心して食べられる、家庭で作れる低カロリー間食を提案することを目的とした。
【対象・方法】 調査期間2014年6月1日から6月30日の1ヶ月、外来患者さん全体2486人中200名、糖尿病、高血圧、高脂血症等、服薬治療している患者さんを対象とし、間食の有無から、間食の種類、間食の悩み、間食への要望を調査した。
200名の調査結果により、間食有り144人(72%)、間食しない49人(24. 5%)、時々間食する4人(2%)、無記入3人(1 200名の調査結果により、間食有り144人(72%)、間食しない49人(24.5%)、時々間食する4人(2%)、無記入3人(1.5%)であった。
よく間食するものについては、せんべい、果物、チョコレート、クッキーなど、手軽に購入できるものを選択していた。間食の悩みについては、ついつい食べてしまうことや、体重増加の要因であることを認識している。また、間食への要望については、低カロリーで美味しいもの、身体によい物を求めている結果となった。
考察 気軽に手に入りやすい市販の菓子類は、安価であるが、糖分、脂質が大半であり、血糖コントロールを乱すだけでなく、肥満や血中中性脂肪を上昇させる要因になり、あまりお勧めできない。大人気のせんべいは、主原料がお米であり、主食とみなしても良い。 今回の目的は、血糖値を上昇しないような、家庭で作れる低カロリーおやつがテーマのため、残念ながら、せんべい作りは提案できなかったが、低カロリーで、安心して食べられる物、また不足しがちの必須脂肪酸をバターや卵の代用として亜麻仁油を使用した。 糖尿病患者さん、食物アレルギーを持つ人、お子様を持つお母様方でも、家庭で作れる安心な食材、レシピを提案した。
バナナケーキ (約120kcal ) ●全粒粉 70g ●絹ごし豆腐30g ●バナナ1本 ●ヨーグルト80g ●レモン汁小さじ1 ●黒糖 または希少糖 30g ●ベーキングパウダー 4g ●亜麻仁油 10g オリーブオイル5g ●くるみ g バナナ:でんぷん分解酵素 アミラーゼの他、代謝を上げるビタミンB1も含む。 ヨーグルト:腸内善玉菌を増やし、整腸作用がある。果物と合わせると酵素力がUPする。
ごほうびチョコレート(24個分 ) ●黒糖 40g ●ココアパウダー 20g ●粉寒天 3g ●無調整豆乳 200cc ●コーヒー用生クリーム 1個 (cc) ●ラム酒 少々 豆乳:良質なたんぱく質を含む。女性ホルモンと似た働きを持つイソフラボンを含み、肌をしっとりさせ、感想から守ってくれる。
【亜麻仁油について】 健康効果が高いといわれている「亜麻仁油」 亜麻仁油には「オメガ3」や「オメガ9」といった、体内で合成できない「必須脂肪酸」を含み、身体や脳の働き、その他生活習慣病、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、花粉症の症状を抑えてくれる効果があると言われている。ヨーロッパでは、ケーキを作るときの卵の代用品として使用されていた歴史を持つ。 亜麻仁油:αーリノレン酸(オメガ3)の1日あたりの推奨摂取量:2.0g 亜麻仁油中にαーリノレン酸40%含有とすれば、亜麻仁油は1日5g(小さじ1杯強)摂取。 ★亜麻仁油は絶対に熱を通してはいけないのではなく、170℃以上を保つとNGといわれている、また100℃以下の短時間であれば、 成分のほとんど残ることになる。 ●亜麻仁油 (小さじ1杯 4.6gあたり) たんぱく質:0g 脂質:4.6g 炭水化物:0g ナトリウム:0mg 日本製粉より
【健康アドバイス】 手作りすることによって、脂や砂糖を加減することができる。また、普段よく食べる間食を手作りしてみることをお勧めする。意外と簡単に、そして美味しくつくることができる。