教育相談論 (教職科目) 第7講 2010年11月13日(土) 担当:岡田佳子 1 1.

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プレゼン資料(進行者用・研修者用) 校内研修会
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教育相談論 (教職科目) 第7講 2010年11月13日(土) 担当:岡田佳子 1 1

連絡 プリント4枚を前に取りに来てください。 出席管理システムは使用しません 2 2

11月20日(土) 12月4日(土) 休講のお知らせ(再アナウンス) ごめんなさい。2回休講になります。 補講、課題についてはプリント参照。 3 3

レポートの説明 「課題1」or「課題2」の どちらか1つを選んでください

前回の質問より 不登校だった子が学校に来たらどのように対応すればよいか(多数)? →これも、ケースバイケースです。いずれにしても、注意深く見ている必要があります。担任だけでなく、教員間で対応を統一しておくことも大切。今日の授業でやります。 先生は今までどのような立場で子供たちと関わってきましたか? →小中学校の特別授業、発達障害の子供の巡回相談、学外でのソーシャルスキルトレーニング、不登校の子のメンタルフレンド、教育実習、家庭教師、、、など 自分の周りに心配な人がいるのだけれど、どうしたらいいでしょう? → 個別のケースなので一概にいうのが難しいので、よかったら授業の後に相談にのります。声かけてください。 5 5

不登校の理解と対応(2)―不登校への対応― 今後のスケジュール(予定) 授業内容 備考 10月30日 第6講 不登校の理解と対応(1)―不登校の理解― 11月13日 第7講 不登校の理解と対応(2)―不登校への対応― レポート課題発表 11月20日 第8講 休講 補講日 11月27日 11月27日 第9講 開発的カウンセリングの実際(1) 12月4日 第10講 補講なし・レポート 12月11日 第11講 開発的カウンセリングの実際(2) 12月18日 第12講 障害のある児童生徒の理解と支援(1) 学習困難とその支援 12月25日 第13講 障害のある児童生徒の理解と支援(2) 行動調整の困難とその支援 1月8日 第14講 障害のある児童生徒の理解と支援(3) 対人関係の困難とその支援 1月22日 第15講 教場試験 注意 1月15日はセンター試験のため授業なし 6

先週のプリントの残りからやります

2-3.「不登校」の経過 不登校の生徒がたどる一般的な経過 経過を理解することで、初期・早期の対応も可能になる 8

不登校の一般的経過 ①不登校前駆症状期 ②不登校初発期 ③連続的不登校への移行期 ④閉じこもり期 ⑤家庭内適応期 ⑥回復期 ⑦社会適応開始期 9

第7講 不登校の理解と対応(1) ー不登校への対応ー 10

スクールカウンセラーなどと連携しながら、生徒の状態を分析し、仮説を立てる。 見立てに基づき、具体的な支援策を考える。 不登校支援の流れ 見立て 支援策 情報収集 スクールカウンセラーなどと連携しながら、生徒の状態を分析し、仮説を立てる。 生活面は? 学習面は? 心の状態は? 養育環境は? 見立てに基づき、具体的な支援策を考える。 誰がやるのか? いつやるのか? どこでやるのか? ・様子を観察する ・本人から話を聴く ・保護者から話を聴く ・他の教員から話を聴く などによって 情報を集める。

今日の授業の進め方 事例(模擬事例)を使って 「情報収集」⇒「見立て」⇒「支援策」の流れを実際に考えてみようと思います。

事例の紹介 事例のプリント A子さん 小学校6年生 重要だと思う内容などをチェックしながら読んでみましょう。

スクールカウンセラーなどと連携しながら、生徒の状態を分析し、仮説を立てる。 見立てに基づき、具体的な支援策を考える。 不登校支援の流れ 見立て 支援策 情報収集 スクールカウンセラーなどと連携しながら、生徒の状態を分析し、仮説を立てる。 生活面は? 学習面は? 心の状態は? 養育環境は? 見立てに基づき、具体的な支援策を考える。 誰がやるのか? いつやるのか? どこでやるのか? ・様子を観察する ・本人から話を聴く ・保護者から話を聴く ・他の教員から話を聴く などによって 情報を集める。

見たまま、聞いたままを客観的に記録すること。 1.情報収集 ポイント 見たまま、聞いたままを客観的に記録すること。 × 授業中に勝手に発言してばかりいて、   自分勝手でわがまま。 ○ 授業中に指名されないときに発言することが、   1回の授業に2~3回程度ある。 日ごろの思い込みや、常識を一度棚上げして、自分がカメラになったつもりで客観的に記録することが大事。

演習 ①A子さんに関する情報を整理してみましょう。 ②A子さんの支援に役立ちそうな資源(人や場所)を整理してみましょう

②支援に役立つそうな資源 学内 「学習支援室」と学力支援講師 養護教諭・スクールカウンセラー・5年時の担任、6年時の担任・・・など 学外 家庭支援センター・児童相談所 教育相談所・・・など

スクールカウンセラーなどと連携しながら、生徒の状態を分析し、仮説を立てる。 見立てに基づき、具体的な支援策を考える。 不登校支援の流れ 見立て 支援策 情報収集 スクールカウンセラーなどと連携しながら、生徒の状態を分析し、仮説を立てる。 生活面は? 学習面は? 心の状態は? 養育環境は? 見立てに基づき、具体的な支援策を考える。 誰がやるのか? いつやるのか? どこでやるのか? ・様子を観察する ・本人から話を聴く ・保護者から話を聴く ・他の教員から話を聴く などによって 情報を集める。

2.見立て 情報収集によって見えてきた情報を、改めて理論によって意味づけすることが「見立て」。 スクールカウンセラーなどの心理学の専門家との協力も重要。 ※A子さんのケースでは  SCが見立てを提示しています

スクールカウンセラーなどと連携しながら、生徒の状態を分析し、仮説を立てる。 見立てに基づき、具体的な支援策を考える。 不登校支援の流れ 見立て 支援策 情報収集 スクールカウンセラーなどと連携しながら、生徒の状態を分析し、仮説を立てる。 生活面は? 学習面は? 心の状態は? 養育環境は? 見立てに基づき、具体的な支援策を考える。 誰がやるのか? いつやるのか? どこでやるのか? ・様子を観察する ・本人から話を聴く ・保護者から話を聴く ・他の教員から話を聴く などによって 情報を集める。

3.支援策 不登校への支援を確実に実行するために・・・ 1.担任任せにしない ⇒チームでできる支援策 2.具体的に   ⇒チームでできる支援策  2.具体的に   ⇒誰が、いつ、どこでやるか? 

演習 ③以下は、4月の委員会でスクールカウンセラーが提示した見立てと介入の案です。  これをもとに、学校では具体的にどのような支援ができるかを考えてみましょう。

スクールカウンセラーの 見立てと介入の案

体・生活 生活リズムが崩れているので、日中に疲れやすくだるさを感じやすい。 朝食、夕食の時間が不規則で栄養も偏っている。 家でもじっとしていることが多いので、本人が楽しめる範囲で体を動かす活動を入れる。 食育、生活習慣の建て直し

学習 現在、生活全般に無気力で意欲が減退しているが、学習を拒否してはいない。 反復練習が不十分で、分数の計算、比例、5年生の漢字などが定着していない。 理科・社会は実験、調べ学習ができない。 図工の時間は比較的取り組みがよい。 遅れているがついていける可能性がある。安心して学べる個別指導が望ましい。 別室登校の際はルールを明確にする。 登校した際は、別室登校をする場合にも、必ず担任と顔を合わせる工夫をする。

心・対人関係 不安定な養育環境下で自分を大切にするとはどういうことか実感が育っていない。 自己主張しないことで養育者との間に波風を立てないようにしてきた。他者理解はできるが自分の感情を抑え込みやすく、情緒的な関わりを持とうとする意欲は薄い。 集団場面では緊張が高い。 学校の中に安心して一緒にすごせる人と場所を用意する。安心できると本人が思える環境の中で心の面でも自分を大切にする感覚を育てる。その上で少しずつ自己開示に向けて働きかける。

養育環境 母親は不在、父親は仕事に手一杯で本人の面倒を見る余裕はない。 親族からの援助も多くは望めない。 現時点では、父親にもっと面倒を見てほしいなどの要請はかえって逆効果になる可能性がある。 本人と保護者の了解が得られれば、家庭支援センター等より家事ヘルパーを派遣してもらう 父親は本人の生活を把握していないので学校での情報を伝える。定期的に連絡をとることで学校との信頼関係を強める。